ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
俺たちが他の生徒の対戦を見ていると何処かに行っていたセーナとマカロンが戻ってきた。
「2人ともどこに行ってたんだ?」
「みんなでご飯を食べに行ってたのよ」
「はぁっ?なんでお前達だけ行ってんだよ。俺達にも声かけろよ」
「いや、てっきり2人でご飯済ましてるかな〜とかおもっちゃって」
「俺、まだお昼まだなんだけど…」
「もう、お兄ちゃんたら。しょうがないからコレあげる」
マカロンは俺たちの前におにぎりを取り出した。
「おい、まさか……」
「えへへ、実はこれ…お兄ちゃん達の分」
……自分、涙いいっすか?
「ガイ〜別に泣かなくても〜」
「お、お前……この優しさに泣かずに……いられるのか、よ…」
「まぁ、助かったよ。ありがと〜」
「マカロン。俺の家にこないか?ちょうど妹ポジションが空いてるんだ」
こんな妹がいれば家族はより一層良くなるだろうな。
「ばか!変態!!ロリコン!!!」
セーナさんから頬とみぞおちに一発いただいた。
「ぶぎゃあっ!」
「せ、セーナおねーちゃん。暴力は行けないよ」
「だめよ。ここで叩かないと調子に乗っちゃうから」
「落ち着いてよ〜。まぁ、ガイの気持ちはわからなくもないよね〜」
「……レゾンなら大丈夫よ」
意味がわからない。
「な、なんで…レゾンはいいんだよ……」
「レゾンはあんたと違って下心とかないからね」
レゾンも普通の男の子だぞ。
『次の試合の生徒は入場口に集まってください』
「あれ?確か…次僕たちの番じゃない〜」
「本当?ならいかなくちゃ」
「ま、まじか…俺は、腹が……」
「そんなにお腹減ってるのね」
「違うわ!痛いんだよ!お前がやったんだろ」
「さぁ?わすれちゃったわよ」
「あっ、僕の口癖、真似しないでよ〜」
「ははっ、ごめん。じゃあ、行こう」
「ったく。じゃあ、マカロン。また後でな」
「うん。お兄ちゃん達、頑張ってね」
そうして俺たちは入場口へ向かった。
次の試合にも勝ち、その後も俺たちは順調に駒を進めた。負けそうな試合もあったがセーナの回復やレゾンの援護により劣勢を覆すことができた。そして気づけば俺たちは準々決勝戦まで進んでいた。
マカロンチーム、トロイチームそしてアルバートチームも着実に駒を進めている。
その中、フレ姉のチームだけ途中で敗退した。
「びっくりしたよ〜。まさかフレイさんのチームが負けるなんてね〜」
「そうね。私もビックリしたわ。でも、敗因は……」
「きっと、というか確実に詠唱し過ぎだろう」
少し前の試合でフレ姉は負けた。戦力差はフレ姉の方が優っていた。
「なんで詠唱ばっかりしてたのかな〜?」
「あれだろ、目立つからじゃないのか?」
時にフレ姉は目立ちたいという行動に出る時がある。サリーちゃんの食い逃げ事件だってそうだった。
「詠唱攻撃って通常技より強力だしエフェクトもすごいからな」
「つまり、欲が出過ぎちゃったってこと?」
「まぁ、そんな感じだろう。派手に演出してそして勝利。これほど目立つことはないと思ったんじゃないか?」
「でも、その他2人はどうしたのよ?先走ってるフレイさんの援護に回れるでしょ?」
「これは2人がファンクラブに入ってるのが原因だと思う。あの2人はいわばフレ姉の崇拝者だからな」
「なるほどね〜。フレイさんの行動につられちゃったということだね〜」
「珍しく、筋が通ってるわね。あんたバカじゃなかったのね」
「俺だって、考える力ぐらいあるわ。っと、次の対戦相手は誰なんだ?」
「ええっと〜……トロイ君のとことだ〜」
「あいつまだ生き残っていたのか」
マジかよ!
「……ガイ。たぶんだけど、本音と建前が入れ替わってるわよ」
「マジかよ!」
「あぁ〜?誰だよ!俺の事を言ってる奴はよ」
レゾンの言葉に反応してきたのか次の対戦相手であるトロイとコニーちゃんがやってきた。
「私だよ!」
いや、お前は何も言ってないだろ。
「あんたは確かオルトレインさんだっけ?ガイの野郎は何処だ?」
と俺の真横にいるセーナに聞いていた。
「お前、病院行った方がいいぞ、極度の近視だろ?」
「そこにいたか。あまりにも雑魚すぎるせいか米粒程度に見えたぜ」
「ん?あれか?俺にビビって幻覚まで見え始めたか」
「なんだって?ちょっとツラかせよ。どっちが上かはっきりさせてやるよ」
トロイは近づき俺に顔を飛ばしてくる。
「ちょっと!ちょっと!兄さんやめてよ。せっかくここまで来たんだから」
「……コニーか。止めるなよ、いいところだっていうのはお前でもわかるだろ?」
「ごめんなさい。わからないわ、兄さんの考えが」
「うん。僕も実はよくわかんないんだ〜」
「私もいきなりすぎるなーって思うわ」
「え?そ、そ、そうか?」
いつの間にか2人で話を進めていた。
「とにかく一旦落ち着いて兄さん。ガイさんとは次の試合で戦えるから」
「そういえばそうだな。ガイ、俺に倒されるまでの時間が長くなった」
「いや、お前が倒されるまでの時間が長くなっただけだろ」
「なんだと?」
「なんだよ?やるか?」
「だから2人ともやめてくださいっ!」
コニーちゃんは俺とトロイにチョップを繰り出した。
「「〜〜〜〜!!」」
2人とも声を出せずに地面に膝をつく。
「すごい、強い打撃技だね〜」
「本当はコニーちゃんが一番強いんじゃないの?」
「いえいえ、お二人の方が私より断然強いですよ。サポートに徹し、時には自分でスタンゲージを減らしにいくことができるレゾンさん。普段は回復担当だけど、ガイさんと共に攻撃をしかけれる攻撃面も兼ね備えているセーナさんこれらがチームに良い流れを生み出している感がしました」
「あら?なんだか見抜かれてる感じがするけど、私褒められたよガイ!」
「…………」
まだ、治まってないんだ。
「あら?返事かないわ」
「コニーちゃんの打撃。結構響いてるね〜」
「私、打撃が取り柄なんです。詠唱は苦手で」
「あっ、ガイと同じだ〜」
「そうなんですよ。ガイさんとはよく手合せをしてもらっていました」
「そうなんだ〜」
「では、私たちはこれで。兄さん行こ」
「あ……あぁ」
コニーちゃんは痛みから解放されたトロイと共にフィールドに向かっていった。
ハヤトsideーーーーー
試合は次々と消化していった。プログラムで成長を果たした生徒のほとんどは自身の限界を出し切っていたが、途中で敗れて行った。それでも数名はまだ残っている。
その中、ガイ君、レゾン君、そしてセーナさんのチームは私の予想していた通り勝ち進んでいた。
「いや、私の期待通りになって良かったよかった。このままいけばメンバーはほぼ決まりですね」
ですが、アルバート君のチーム、ボルゲーゼ君のチーム、一般参加の美味しいもの食べ隊というよくわからないチームもなかなか強敵です。
そんな事を考えている時に一本の電話がかかってきた。私は誰もいない事を確認して、スピーカーをオンにした。
「もしもし」
『“俺だ”』
「……変な芝居はいいですから。なんなんですか?」
『なによもう!あなたから電話をよこしたんじゃない』
そういえばそうでした。
「そうでしたね。すいません」
『それで、進展はあったの?』
「まぁ、そちらに連れて行くメンバーは決まりつつありますよ」
『あら、そう。でも本当に必要なのかしら?』
「なにがですか?」
「今までずっとクルセイダースだけでやってきたのに、こんな事するだなんて」
「そうですね。それにとっておきの秘密兵器だっていますしね」
『そうでしょ?』
「しかし、今回はあの方が関わっています。私自身、指をくわえているわけにもいきません」
『…………ハヤトって本当にあの子が好きなのねー』
「ええ。愛していますもん」
『ふふっ、その愛は流石と言ったものね。私にはないの?』
「昔から色々ヒドイ事をしてきたあなたは愛せませんよ」
『なっ、ヒドイわね〜ハヤトは』
「……でも、とても感謝してます」
『うん……その言葉だけで私は十分よ』
「はい、今でも本当に感謝してます」
『はいはい。それじゃあ、また近いうちに電話してきなさいよね』
「はい……失礼…します…」
私は電話を切る。
最後の辺りは昔の事を思い出して少しうるっとしてしまった。向こうもそれに気づいてそうだ。
気づけばリ・クリエまであと半年弱らしいですね。だからこの大会ですべて決めなければなりませんね。
「ですからくれぐれも期待を裏切らないでくださいよ?」
そうして私は今も戦っている生徒を応援すべく、観客席に戻るのであった。
最後の部分はいるかどうかわからなかったので一応、いれてみました。
感想その他、お待ちしてます。