ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人!   作:Ma-sA

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第33話 美味しいもの食べ隊!②

俺たちはなんとか……なんとか勝つことができた。

 

「はぁっ、はぁっ、はぁ、はぁ……」

 

「や、やっかいだったねぇ〜」

 

「そう…ね…」

いつもより力が入ったせいか疲れがどっと出てきた。

 

「……畜生」

 

「負けちゃったね」

 

『完敗です…』

 

『勝者!チームグレイブ!』

審判が宣言した瞬間。盛大な拍手と歓声が送られた。まぁ、疲れていたから歓声は耳に入らなかったけどな。

 

「おい、ガイ」

俺は顔をトロイに向ける。

 

「俺に……俺に勝ったんだから負けんじゃねぇぞ。わかったな?」

 

「いまさら何を言ってんだ?俺は優勝しか狙ってないからな」

 

「そうか。コニー、行くぞ。こいつの負け姿を目に焼き付けなきゃいけねぇからな」

 

「はーい。では、ガイさん達。頑張ってください」

そうしてトロイ達は観客席に移動するためか先にフィールドから離れて行った。

 

 

 

俺たちは未だにフィールドに残っている。先ほどの戦いが効いてるらしい。みんな大の字になり倒れている。

 

「ねぇ〜…次の試合は〜?」

 

「もう少し…先よ」

 

「そう〜、マカロン達の試合は〜?」

 

「そういえば、次じゃなかったか?」

 

「そうだった!!」

それを聞いてセーナは直ぐ様起きあがった。

 

「みんな、見に行くわよ」

 

「体〜だるいよ〜」

 

「つべこべ言わない。行くったら行くよ」

そうだな。大事な試合になりそうだし、それに彼女たちの相手は何たってアルバートだからな。

 

「ほら、レゾン。行くぞ」

そうして俺は疲労し切っている体を動かす。

 

「うん、わかったよ〜」

 

空を見上げる。空は少し暗くなり始めているがまだまだ明るい。

今は7月。日は長いのは当たり前か。

星なんかはこの世界では滅多に見ることはない。みれたらそれこそラッキーだと思う。

 

「……星。見えないかな」

なんでそんなことを急に思ったのかわからないがなんとなく口に出していた。

 

その願いが叶ったのか……何かが一瞬光った。

 

「……星?いやいや、そんなこと」

 

次の瞬間。俺は空に浮かぶ一本の緩やかな曲線を見た。もしや…

 

「流れ星?嘘だろ?」

 

「何、ブツブツ言ってるのよ」

 

「いや、さっき流れ星が」

そう言うとセーナが空を見上げた。

 

「何もないわよ。気のせいじゃない?」

 

「そうなのか?」

 

「そうだよ。きっと疲れてるんだよ〜」

 

「まぁ、そういうことにしとくか」

 

俺たちも応援をするため観客席に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

しばらくしてアルバートとマカロンの戦いが始まった。

 

 

両者とも、目の色が違う。まさしく本気のぶつかり合いだ。

 

マカロンが必殺技で相手を吹き飛ばすが、ここまであまり攻撃に参加していなかったアルバートが積極的になったのか、戦況は一向に傾きやしない。

オデロークやサリーちゃんも奮闘しているがそれでもアルバートやルージュ達に攻撃され、流れを掴めない。

 

マカロンが詠唱するとアルバートも詠唱。必殺技を使うと必殺技で応戦。モノマネのようにお互いが同じ行動をする。

 

「す、すごい…」

 

「だね〜。どっちも負けてない」

 

でも……

 

「何かしてるぞ?」

区切りが良かったのかお互いの攻撃が止んだ。その隙にアルバート達は距離をとり、小さな円を作る。

 

マカロン側は立ったまま、息を整えているように見える。

 

数秒後、アルバートは円陣を崩し再び攻撃が始まった。

 

「何してたんだろ〜?」

 

「さぁ?ガイわかる?」

 

「なんだろな?」

 

見ていると変化が直ぐに分かった。

アルバートは一人ずつ潰していくつもりなんだな。

 

マカロン、サリーちゃんそしてオデローク。この中で一番防御力の低いのはサリーちゃんだ。

サリーちゃんを集中攻撃して戦力を削ぐ。

防御力の低さはおそらく攻撃中にアルバートが気づいたんだろう。

 

マカロン達は狙いに気づいたのかサリーちゃんを守ることを主として戦う。だが、サリーちゃんはそんなことおかまいなしに突っ込んで行く。あいつ、時に一人でに突っ走ることがあるらしい。

 

これではただの的同然だ。

 

アルバートは後退し詠唱を始める。残りの二人で攻撃を受けながらもサリーちゃんの隙を作る。

 

準備ができたのか、アルバートは一直線に走り出し、やり投げのごとく、テイクバックして、槍に魔力を纏わせる。槍は形を保っていなく、何か別の鋭利な武器と化していた。その尋常でない魔力量に生徒達がざわめく。俺だってその一人だ。ちなみにセーナ・レゾンは口をぽかーんとあけていた。

 

ちょうど、サリーちゃんが攻撃し終えたところにアルバートは全力で叫びながら槍を投げた。

 

「デスサイズ……バーーストー!!」

 

サリーちゃんは表情を変える間もなく吹き飛ばされる。フィールドギリギリまで飛ばされて、動きが止まった。

 

「サリーちゃん倒されたの〜?」

 

「いや、まだ終わってないわ」

 

サリーちゃんは腕を使って上半身を起こそうとするが途中で倒れる。また、起きようとするが再度地面に顔をぶつける。

 

「なにやってんだ?」

 

「一体、どうしちゃったのよ」

 

「スタンだよ〜」

 

「「え?」」

 

「おそらく、さっきの必殺技の効果でスタン状態になったんだよ〜」

スタン状態になると身動きが取れなくなる。つまり相手からしたらこれ以上にないチャンスである。

 

「「ユニゾン!」」

 

アルバートの攻撃後、ルージュ達のユニゾンアタックによりサリーちゃんは戦闘不能になった。

 

マカロンは顔を歪めているようだった。オデロークは怒っていた。

 

3VS2で試合は続行、今度はオデロークが盾となり隙ができたところにマカロンが攻撃を加えいった。

 

アルバート側の生徒がふらつき始めると、アルバートの必殺技を使い攻撃してHPを回復させる。

まったく、無駄がない。

 

マカロンの戦法も直に破られていく、サリーちゃんと同じようにデスサイズバーストでオデロークをスタン状態にする。

マカロンもさせまいとアルバートを攻撃しようとしたが2人がかりでとめられてしまい、とうとうオデロークまで倒されてしまった。

 

3VS1という不利な状況になった。

マカロンは一度動きを止めた。

アルバート側も止まり、相手の出方を伺っている。

 

マカロンは手に持っている大剣を天に突き出し叫んだ。

 

「レギオニック・ウィーバー!!」

 

突如、マカロンの身体から闇属性のオーラが噴出しだし、体を包み込む、その姿はまるで気を放っているかのようであった。これにも生徒はざわめく。魔力強化技だろうか。あんな技まで持っていたなんて……

 

再び大剣を構え、攻撃するマカロン。

 

アルバートと攻撃が正面衝突するが勢いに負けてアルバートは地面に叩きつけられた。

 

「強い……」

 

「うん。今のマカロンちゃん、アルバート君より強いかも」

 

マカロンは勢いを止めず、攻撃をしかける。完全にマカロンペースに入り、ルージュも力負けして飛ばされている。

 

マカロンが詠唱にはいる。

 

アルバートも詠唱する。

ルージュ達は同時に詠唱して3人でユニゾンアタックを仕掛けるつもりだ。

 

両者、共に詠唱完了しお互いに技を放つ。

 

「エターナル…ディザスター!!」

マカロンが攻撃をしかける。

 

「グラビィティードライブ!」

「永劫の災禍!」

 

マカロンの攻撃をルージュ達で相殺。

 

「いっくよー、バーンコメットスプラーシュ!」

 

マカロンの必殺技が彗星のごとくアルバートに飛んでいく。

 

「大地の暴走!、デスサイズバースト!!」

今度は必殺技同士相殺する。

 

「……エターナル…ディザスタ…」

 

 

これで両者ネタ切れかと思いきや、もう一つあった。それはルージュの必殺技だった。

 

防ぐ術もなく直撃。マカロンは落下していく。

 

落下を確認後に生徒が攻撃をしかけようとするが、アルバートが手で制した。

なぜなら、マカロンは倒れたまま起きあがらなかったのだ。

 

マカロンは戦闘不能とみなされ、試合はアルバート達の勝利という形で幕を閉じた。

 

 

 

 

すぐに負傷している3人を手当するために教員が駆け寄る。俺たちは下の階に向かった。

 

 

 

 

マカロンとサリーちゃんはうちの担任に担がれ、オデロークは他の教員6人がかりで運ばれている。

 

「先生!」

 

「おぉ、グレイブか。すまんが後にしてくれ、この子達の方が優先なんだ」

マカロンはぐったりしている。可愛らしいコピンクマコートも汚れている。もうボロボロだ。

 

「俺たちも行きます」

 

「僕も〜」

 

「私も」

 

 

医務室に行き、先生はコートを脱がせ、マカロン達を寝かす。サリーちゃんも同じく。オデロークは寝かせれないので壁に持たれる形となった。

 

 

 

「う……う、う〜ん…」

 

「マカロンちゃん!」

マカロンは数分後に目を覚ました。

 

「あれ……みんなどうしたの?私の試合は?」

 

「終わったよ、マカロン」

 

「え……そっか、負けちゃったか。うん。そうだよね」

 

「うへへ〜…もうたべられなぁい〜」

早速、横でサリーちゃんはヨダレを垂らしながら寝ている。

 

「牛丼、最高……」

オデロークも似たようなことを言っている。

 

「こいつらいつも食べる事しか考えてないな」

 

「まぁ、食べるの好きだからいいんじゃない?」

 

「そ、そうだな…それよりマカロンあの技はなんなんだ?」

 

「ええっと…どれの事?」

 

「最後に使ってたやつだよ」

 

「レギオニック・ウィーバーのこと?あれは私のもう一つの得意技。今日はたまたま成功したんだ」

 

「ってことはいつもはダメなのか?」

 

「うん。自分の魔力を強制的に増加させるから体に負荷がかかっちゃうの。今日はお兄ちゃん達が見ていたからうまくつかえたのかな?…………うう〜〜…体が重い……」

 

「疲れてるんだもんな。少し休んだらどうだ?」

 

「そうする。お兄ちゃん達、負けないでね。私たちここで応援してるからね」

 

「おう、マカロンに応援されたら力がみなぎってきたぜ」

 

「またまた、ガイったら調子のいいこと言って。マカロンちゃん、頑張ってくるね」

 

「僕のことも応援してね〜」

 

「うん、頑張って!」

よーし!テンション上がってきたー!

 

「あっ、テンチョ〜……ケーキたべたぁい〜」

上がったテンションはサリーちゃんの寝言ですぐに落ちていった。

 

 

 




サリーちゃん
全体的に能力が上昇しています。

攻撃★★★☆☆
素早さ★★★★☆
防御★★☆☆☆
詠唱★★★☆☆
支援★☆☆☆☆
はらへり★★★★★

攻撃属性炎・雷・闇属性Level2
守護属性炎属性
攻撃待機時間55.65.85.95f
EXPikopiko(ピコピコハンマー)
効果/相手にダメージを与える。


オデローク
サリーちゃん。同様能力が上昇している。必殺技は“エーテルスカベンジャー”に変更している。

攻撃★★★★☆
素早さ★★☆☆☆
防御★★★★☆
詠唱★★★☆☆
支援★★★☆☆
はらぺこ★★★★★
攻撃属性炎・水・雷・闇Level3
守護属性闇属性
EX Glutton(エーテルスカベンジャー)
効果/相手にダメージを与え、ダメージを吸収します。
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