ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
それではどうぞ!
アルバートsideーーーーー
私は先ほどの戦いが終わってから控え室にずっといる。
準決勝の相手、彼女たちがこれまでの中で一番手ごわかった。おそらくタイマンでやりあっていたら負けていたのはこちらかもしれなかった。あの攻撃の遅延技と自己強化技。あの二つはどちらも素晴らしいものだ。将来、彼女はより強くなるだろう。
『お前が負ける?そんなことはないぞ。俺が見込んだ素材だからな』
またこの声だ。
「言ったはずだがお前のものになるつもりはないぞ」
『そんなことを言ってられるのは今くらいだ。せいぜい最後のひと時を楽しむがよい』
その言葉を最後にしてまた聞こえなくなった。
以前から聞こえる幻聴。大会が始まってから頻繁に話しかけてくる。この声から解放されるにはどうしたらいい?
「とにかく、この大会までは……目的を果たすために私は優勝しなくては」
私はポケットから球型の機体を取り出した。
「これを使って……」
「……アル?」
「わっ!……ビックリさせないでくれ。どうした?ルージュ?」
後ろから優しく抱きついてくるルージュ。
「また、悩んでる顔してた」
「私がか?」
ルージュはその問いかけコクンに縦に頷く。
「まぁ、私も悩む時ぐらいあるさ」
「…それはなに?」
「これか?これはちょっとラボのチーフに頼まれてな」
「そう。無理はしないでね」
「もちろんだ。そういえば、決勝はガイ達とだな」
「うん。みんな、強くなりすぎてる」
「そうだな。あの短期間でどうやって成長したのか、不思議だ」
「うん」
「だが、心配ない。なんせ私にはお前がいて…」
『そして僕もいることを忘れてはいけません』
「そうだな。みんな期待しているぞ」
ガイ。お前の強さを見せてくれ。
ガイsideーーーーー
準決勝は軽々と勝った。それにしても体が疲れている。
「次はいよいよ……」
「アルバート君…ね」
「ほら、みんな行くよ。始まっちゃうよ〜」
「ちょ、おいて行くなよー」
俺たちは揃ってフィールドに出向く。
「よう、アルバート」
「……お前の好きにはさせない」
「おい、アルバート。何いってんだよ?」
「はっ、あぁ、すまない。よくここまで来たな。私は嬉しいよ」
「まぁ、俺もお前にリベンジを果たすために今まで頑張ってきたからな」
「そういえば、そうだったな。だが、私はここで負けるわけにはいかない。総勢力でお前達を倒しにいくぞ」
そう言って、アルバートはポケットから球体の物体を取り出した。
「それは?」
「私の秘密兵器さ」
アルバートはそのまま上空にそれを投げ上げる。
それは空中で二つの翼を広げ宙に留まった。
「なんだよあれは。機械が浮いてる」
「僕も初めてみるよ〜」
「なんだかすごそうね」
「これは我が社で開発しているサポート専用の機体。こいつは私の意思通りに動くようになっている」
「そんなのありかよ」
「そのような規則は書かれてない。だから実質、使用可能だ」
「確かに〜そんな規則はなかったね〜」
「これじゃあ、不利じゃないか?」
「本当に不利なのかしら?」
「セーナ、どういうことだ?」
「意思で動くんだから。その分、アルバート君にも隙が生じるかもしれない」
「なるほどね、その可能性は無きにしも非ずだね〜」
「逆に戦力が低下した可能性もあるのか」
「まぁ、やってみないとわからないね〜」
それもそうだな。
『それでは両者、ポジションについてください』
審判の先生が両組に言う。ついに始まる。
観客席からはどんどん声援が大きくなる。まぁ、大抵はアルバート向けてだがな。俺たちのも少しだけ聞こえてくる。
「わ……わわ、こんなの初めてだよ〜」
今更どうしたんだ?
「落ち着いて、いつも通りよ」
「そうだぜ。春の時のように見せつけてやれ。お前の成長を」
「う、うん。僕がんばるよ〜」
「そういえば、これ放送されてるわよね」
「あ、そういえば、そうだったな」
「て、テレビ!!無理無理!無理だよ〜」
しまった。セーナがおかしなこというから。
「はぁ〜」
『それでは、はじめます』
『Ready』
スタートダッシュできるように構える。互いに目が合う。その目の色が変わるのがわかるった。
『GO!!』
始まった。
「レゾン。先に突っ込むから援護してくれ」
「う、うん〜」
俺は真っ先にアルバートに突っ込む。
「くらえっ」
「「ユニゾン!!」」
アルバートとルージュが力を合わせる。
「そんなのまとめて…。正拳突き!」
「アトミックバースト!」
互いの攻撃がぶつかりそうになるが、おれは攻撃を受け流しながら、ルージュを狙う。
「アームハンマーー!!」
EX技を使い攻撃する。
『…………』
攻撃は機体の攻撃により軽減させる。それでも勢いは衰えない。
「アビス…ブレイカー」
競り合い、お互いの攻撃がはじかれ、俺に隙が生まれた。
「力を集約する、ニルバリンゲイズ」
「ぐあぁあ!」
腹に一撃を受け奥に飛ばされる。
「待ってました。クレイ!」
「がぁっ」
アルバート側の生徒に挟み撃ちにされていたため、ダメージを負う。まともにくらったな。
「だが、こんなところで負けてられない」
俺はすぐさま立ち上がる。
「流石に硬いな」
「ガイ!」
セーナが合流。
「EX“charge”発動!」
力がみなぎってくる。少し魔力が扱いやすくなった。
「いくわよ」
と言っても後退している。
「セーナ、突っ込まないのかよ」
「あんたみたく、バカの一つ覚えみたいに突っ込んだら負けるでしょ」
次に攻撃に備え、後退する。アルバートとルージュが追いかけてくる。
ある程度のところで、
「ボルトスティンガー!」
雷の球が3発ほど二人の間に落ちる。2人は咄嗟に回避する。
「今よ」
再び振り返り、ルージュに向かって行く。
「させやしない」
ルージュの元に向かうアルバート
「僕の事も覚えてといてね〜」
いかせないように道をふさぐレゾン。
「俺もいるぜ?」
俺とレゾンでアルバートを挟み込むように立つ。
「ガイ」
「ここは一つ。タイマンってのはどうだ?」
「……いいだろう。受けてたとう。ルージュ!1人でできるか?」
「うん…アルの、アルのためなら」
「レゾン。奥のあいつを頼む」
「もちろんそのつもりだよ〜」
そうしてレゾンは奥の相手に向かって行った。
「さて、これでサシだな、ガイよ。お前の勢い。見せてもらおうか」
「ああ!全力全開でいくぜ」
再び突撃する。
「ハイドロスピアー」
「クレイナックル!」
技と技がぶつかる。そして相殺。
「「アルティメットフレア!」」
両者、同じ攻撃でまたも相殺。
「それなら」
再度、突っ込む。
「グランドショット!」
「そこだ」
攻撃が当たらないように受け流す。槍は俺を通り抜け反対方向へ飛んで行く。
「それで回避したつもりか?」
アルバートは俺に手のひらを向ける。機体が今度は攻撃してくる。
「集中、集中」
ステップを刻みつつ、攻撃をよける。
しかし背中を何かで叩きつけられた感覚がした。
「ぐぁっ、あぁぁ……」
「だから、避けたつもりか?と聞いたんだ」
アルバートの手には槍があった。
「も、戻ってきたのか」
「その通り。そろそろ使うとしよう」
立ち上がると詠唱していた。
「俺も」
「遅い!」
アルバートの詠唱が終わり、槍を構える。
これは普通のEX技じゃない!
マカロン戦で使った……
「デスサイズバースト!!」
威力のある槍が飛んでくる。ちょうど、唱え終わるがEX技に移すのは無理だ。なら詠唱通常技しかない。
「グランド!」
拳をぶつける。しかしそんなこともEX技の前では無力。
拳は弾かれ、槍がそのまま入ってくる。
「……っ」
一瞬、突き刺さった感覚がした。
見ると見事に刺さっている。
視界は暗転はせず、そのまま俺は地面に倒れこんだ。
「あぁぁっ、はぁ、はぁ、クソ……」
身体が動かない。これって連戦の疲れか?
「そんなものか。なにも変わってないな」
その言葉に体は苦痛ながら苛立ちを覚えた。
変わってない?ふざけるな……ふざけるな、ふざけるな!
拳に力を込め、地面を叩きつける。…………痛い。
「変わってない。なんてことは……ない!」
俺は力を振り絞り立ち上がる。
不思議なことに歓声が聞こえる。頑張れと。負けるなと。
再び拳を握り、構える。
「そうだ。それでいい。それこそお前だ」
「まだ、これからだ。いくぜ!」
倒れてからひたすら殴り続ける。
アルバートはそれを薙ぎ払いかつ突いてくる。
その繰り返し、俺たちはぶつかり続けた。それでも一向にアルバートに拳が届かない。遠いのだ。
アルバートは大技を控え、小技中心の攻撃に切り替えている。そのおかげで、数発はくらってしまった。
「はぁ、はぁ、あっ。全然当たらない……」
「残念だ。確かに多少、攻めが感じられるがもうしまいのようだ」
「まだ、終わってない!」
殴りかかるが、つまずいてしまう。
「身体の限界だな」
アルバートはその隙に俺の近辺にいた。
「終わりだ」
ボディブローを浴び、前傾姿勢になり、槍で上に打ち上げられた。
……力が入らない。
俺はゆっくりと落ちて行く。
アルバートは最後の一撃と下で待ち構えている。
負けるのか?
「ボルトスティンガー!!」
「む?」
アルバートは攻撃を避けるためその場を離れ、距離をとる。
「ぐぁぁ」
俺は顔から地面に落ちた。
「ガイ!大丈夫〜」
「……レゾン」
そこにはレゾンがいた。
「あんた。ボコボコにやられてるわね」
「セーナ」
セーナも?
「ルージュはどうした!」
アルバートは驚いていた。
「ルージュさんならあそこ」
指の先に伸びているルージュがいた。
「僕の相手もあそこで痺れてるよ〜」
あそこで痙攣している。スタンにされまくったのか?
「まさか、彼女達が敗れるとは……だが、終わってない。私が勝てばいい話だ」
「ガイ。あたし達が時間を稼ぐからそれまでに立っておいて」
「あぁ…」
今はこれで限界。今にも落ちてしまいそうだ。
「いくよ、レゾン!!」
「うん〜」
だけど、2人が戦っているのに俺だけくたばっているわけにはいかない。
俺は2人が戦っている最中にゆっくりと立ち上がる。
「立ったぞ」
それを聞いたのかセーナ達は俺のところまで後退する。
「痛いけど我慢ね。発動!岩石御見舞!」
突如、岩石が頭に直撃する。
「やっぱ……いてぇ」
かなりふらつくが必死に足でバランスを保つ。するとすぐに身体が軽くなった。
「どう?」
「……ああ。元気になってきた」
「よかったよ〜。戦えそう?」
「もちろん。行くか、みんな」
「「うん」」
「さぁ、いくぞ!」
何度目だろうか?またまた激突する。だが、今回は違う。今は仲間がいる。これなら押しきれる。
「ふ、いい!負けられない!」
槍を投げるが俺がそれを薙ぎ払い。レゾンとセーナで攻撃する。回避しても、ボルトスティンガーで攻撃すると数発は当たる。やつも動きが鈍い。おそらく相手も同じく疲れているんだろう。
「ボルトスティンガー!!」
「ぐぁぁぁ!」
五発全弾命中。
「く、私は負け、られない。攻撃……」
するはずの攻撃は来ずにアルバートは地面に膝を付いていた。
「ガイ、チャンスだよ〜」
「わかった」
「「「ユニゾン!!!」」」
「詠唱開始」
「「「ユニゾン!!!」」」
「俺についてきてくれ」
「いくわよ、セイクリッドスフィア」
「ぐぁっ」
「発動!フリッカーダガー!!」
「僕の攻撃だよ〜、ボルトメガストリーム!」
「あぁぁ!」
「拳に賭けろ。アルティメットフレア!」
「発動!アームハンマー!!」
「これが俺の力だ」
「ぶぅっっっ!」
「力を集え。ニルバリンゲイズ」
これで、終わる。
と思ったが、最後の一撃は機体が身代わりとなり、機体は真っ二つに割れてしまった。アルバートはふらついている。
「外したか」
「でも、あともう少しだよ〜」
「ぐあぁぁうあぁぇあぅぁ」
いきなりアルバートが叫び出した。
「な!!なんだ?」
「私は負けん。負けない。負けないのだ。ここで敗北……するわけにはいかないのだ。母との……ママとの約束があるんだ!!!」
天に手を突き出す。
「なんでもいい!力を私に、力を!!それだけでいい!!!」
途端に空気がピリピリしだす。
「なんなんだ?これは」
「え?嘘?」
セーナが声をあげる。
「どうしたの〜」
「……あれ……」
セーナが空を指す。
俺たちは空を見上げる。
そこには……星。
星があった。
大量の流れ星だ。
「なんだこれ?もしかして流星か?」
「これが流星……キレイ」
無数の流星が空を覆い尽くす。観客も空を見ている。
「ありえないよ〜。ここの天候は人工だよ〜」
「どーなってんだよ」
「力を力を力を力を力を力を力を力を力を力を力を力を!……うっ!!」
そのままアルバートは倒れた。
審判が近づき、確認をとる。
確認を終え、手をあげようとした時、手は止まった。
アルバートは立ち上がったのだ。
『君、いけるかね……』
と次の瞬間。
『ぎゃあああぁぁ!』
審判は払われ壁まで吹き飛ばされた。
のしのしと機体の方へ歩いていった。そしてそれに手を当てた。
機体はみるみると形を変えて、なんとアルバートと同じ容姿になった。
「なによ……あれ…」
「見て〜アルバートの右目。なんか違う」
「片目が……赤い」
(魔族って目が赤色なんだよね〜)
ふと、サリーちゃんの言葉を思い出した。
「もしかして、魔族……」
「だいたいは正解だ」
「誰だ!」
声の方を向くと以前、街で魔族といた。黒装束だった。
「お前、何しに来た」
「制御の実験だ」
「制御?目的はなんなんだ」
「……神への挑戦」
「神?なんだって?」
「お前達と話すことはない。アルバートよ、奴らを抹殺せよ」
「……御意」
『了解』
「お前達、知り合いだったのか」
そう聞くが黒装束は何も言わない。
「ガイ!前!」
目の前にはアルバートが2人。
「え?」
『「デザートショット」』
俺はもろにくらいその場でグッタリと倒れた。
「ガイ!!」
身体が動かない。痙攣している。
スタン状態か!
「全く、話にならん。こやつはこんなのに苦戦していたのか?」
『いや、単に数の問題では?早くそいつをヤレ。さっさと終わらせるぞ』
「わかった」
アルバートは俺に近づいて来て、俺の首を締め付ける。
ものすごい…力。このままじゃあ、窒息する。
「「ガイ!!」」
『お前達の相手は私だ』
セーナとレゾンはもう一人の方と敵対している。
「さよならだ」
さらに首を締める力が強まる。
手足はスタンのせいで動かせない。
意識がぼんやりとしていく……頭ではなにも考えれなくなってきた。手には力がどんどん入らなくなっていった。
あぁ、力があれば……力がもう少しあれば、戦えたかもしれない。
でも、そんな都合の良いこのなんて……
(力が欲しいノダナ?)
これは……あの時の
(力を求める…ノダナ?)
貸してくれるなら……求める!
(分かっタ)
俺はそのまま闇の中に飲み込まれていった。
アルバート・メーデルバッハ
あまり伸びていないが必殺技が強化された。
HP850 初期EXゲージ100%
攻撃★★★☆☆
素早さ★★★☆☆
防御★★★☆☆
詠唱★★★★☆
援護★★☆☆☆
お金持ち★★★★★
攻撃属性 地・炎・水Level3
守護属性 水属性
攻撃待機時間70.75.80.85.90.110f
武器ランス
EXshot(デザートムーンショット)
効果/スタンゲージを5個減らしダメージの10%を回復する。
EXHard direct(デスサイズバースト)
※EXshotの詠唱強化型
効果/スタンゲージをすべて破壊加えてゲージを2つ減らす。さらにダメージの10%を回復。
ルージュ
未紹介のキャラ。皆さんは覚えているであろうか?(実技試験のとき、セーナが戦った相手です)スペックは低いがそのスペックを補う必殺技を持っている。
攻撃★☆☆☆☆
素早さ★☆☆☆☆
防御★★★☆☆
詠唱★★★☆☆
支援☆☆☆☆☆
沈黙★★★☆☆
守護属性闇属性Level1
攻撃属性闇属性
攻撃待機時間75.80.90f
EX Eternal Disaster(エターナルディザスター)
効果/通常の5倍のダメージさらにそのフレーム内の攻撃も加算する。