ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
新たな力を使ってアルバートに攻撃する。
「はぁっ、はぁっはぁ、はあっ…」
しかし。相手の力が強すぎてなかなか勝てない。こちらも強化して立ち向かうが、活路が見えない。
「ガイ〜大丈夫?」
「あぁ、ま…まだ。いける」
(おい、無駄口を叩くな)
え?
「たおれろぉぉ!!」
『叩きのめす!』
ちょっとした隙にアルバート達が攻撃してきた。
「しまっ…」
回避行動などできやしない。
「お兄ちゃん!」
「セーナさん!」
「はい!!」
「なっ…!」
俺に攻撃が届く前にマカロン、セーナそしてハヤト先生が防いでくれた。
「ガイ!あんたなにやってるのよ!」
「気合いれてよね!」
「ガイ君。力を少し意識してください」
「はい!」
内なる力を出せるよう意識集中させる。
そうするとすぐに力が湧いてくる。これが力なのか?
「いきます!」
「皆さん。今です」
競り合った状態から攻撃を押し返し懐が空いた。
「もらった!アルティメットフレア!!」
「ぐっ………!」
強力な一撃がアルバートにはいった。
『敵はもう一人いるんだよ』
「がぁあぁぁああ!」
顔面にクリティカルヒット。俺は顔を床にこすり付けながら吹き飛ばされた。
「くっ、くそ!早く…立たないと……………えっ!」
腕が上がらない!体が動かない!な、なんでだ?さっきまで動いてたのに。
「ガイ〜立って〜!」
「お兄ちゃん。早く!」
「まだ負けるわけにはいきません、うっ!」
「きゃああぁぁー!」
悲鳴が聞こえる。状況が変わったのか?
(まずい、押されている。どうするんだ?)
どうするたってこのままじゃあ…
(さらに強化が必要だな)
まだ、いけるのか?!
(ああ、上限まで一気強化してやろう)
直後、再度体に力が湧いてくる。
(力を上げておいた。だが、無理はするな。その力はお前の物ではない)
???…どういうことだろう?
まぁ、いいや。
力が体に行き届いたのを確認して立ち上がる。
「皆さん、ガイ君が立ちました。後退しますよ」
そう言って、みんなが俺の所に集まってきた。
「先生、後退したら攻められますよ?」
「分かってます。ガイ君。もう一度詠唱をしてください」
「え?でも…」
「ガイ〜ここは詠唱して〜」
何かあるんだろうか?
「ああ…分かったよ。」
「行きますよ、レゾン君!」
「はい〜」
すぐさま、ハヤト先生とレゾンがアルバートの方へ向かって行く。
「二人で勝てるわけないだろ!」
「お兄ちゃん。私も行ってくるね」
そう言ってマカロンも向かって行った。
「おい!待て、マカロン!」
「ガイ話を聞いて。さっきあんたが攻撃したことで相手に弱点ができたの」
「弱点?」
「そう、なんでも魔力の漏れがみつかったんだって」
(ほう、なかなか目がいいんだな)
どういうこと?
(まぁ、聞いていればわかる)
「よくわかんないんだけど、思ったより魔力の消耗が早いんだって。
とりあえず、魔力がないと動けないからその漏れを広げて片方の動きを封じるってことらしいわ」
「それで、あんたがさっきと同じ所を狙うの。あたしとマカロンちゃんで隙を作るから」
とりあえず、殴れ。ということか。
(できれば、この一撃で決めろ)
なんでだ?
(いいから、決めろ。命に関わるぞ)
え、なんで?!
「ガイ!詠唱終わった?」
「……あ、ああ。いけるぞ」
「ハヤト先生!お願いします!!」
「了解です、加速させますよ!」
ハヤト先生の足元から光が出てきた。その直後、ハヤト先生が近寄ってきた。
「って、違う!これ。俺が動いてる!」
「いくわよ!“フリッカーダガー”展開!!」
セーナはもう攻撃体制に入っている。
「俺も攻撃体制に入るぞ」
そして加速が終わったとき、マカロンと一列に並んでいた。しかも敵は目と鼻の先だ。
「お姉ちゃん!行くよ」
「マカロンちゃん!お願いね」
マカロンが懐に潜り込む。
「同じ手は通用せん」
先ほどは攻撃してきたが今度は防御の姿勢をとった。これでは正面から攻撃が効かない。
「なーんてね」
ところが、マカロンは飛び跳ね。相手の頭の上をクルリと一回転して飛び越えた。
「なに!」
「前にはあたしがいるよ!いっけーーー」
セーナがダガーを振る。相手はセーナの攻撃をガードする。ダメージはあまりないが動きを封じている。
「エターナル……ディザスター!!」
マカロンがその間に後ろからゼロ距離での詠唱攻撃。
「ゔっぁぁ!」
前のガードが解けた。
「ここだ!」
俺は一気に接近して攻撃する。
なんとなくその漏れとやらがうっすらと見える。
「うぉぉぉおおお!、グランド!」
『失せろ!!』
「!!!」
うまく撃ち抜くことができた気がする。
「ガイ!!、右見て!」
『地獄に落ちろ、ビックバンマグナム!!』
避けきれない距離からの攻撃。これはくらってはいけない。
「ガイ〜〜〜」
インターセプトするかのようにレゾンが全身で受け止める。
「うっっ……」
「アビスブレイカー!」
マカロンがすかさず足元を攻撃!
『そんなのよければ容易いことだ』
アルバートは飛んで回避した。
「それを待ってました。こちらが本体ですか」
「しま……」
「セイクリッド・スフィア!!」
空中で攻撃され、背中を向けたまま俺の方向に飛んできた。
「これは俺が決めるのか」
「ガイ、行って」
「しょうがないからお兄ちゃんに任してあげる」
おい。
(なんだ)
もう、力はいい。俺の力で決める。
(……そうか。まぁ、なんとかなるだろう)
ふと、力が抜ける。全身にひどい気だるさと痛みが出てきた。
「俺の力ならあと……一発打てる…」
ためを作り、タイミングを合わせる。
「今だ!アームハンマー!!」
アルバートの後頭部に思いっきり殴りつけ、その勢いで頭を地面にたたきつけた。
『…………さすが…だ…』
「私が…こんなところで…」
力がなくなったのか2人とも動かなくなり、片方は跡形もなく消えてしまった。
「なんとか…勝てましたね」
みんなが集まってきた。
「れ、レゾン…大丈夫………か…?」
「……………」
レゾンの肩を触るとレゾンはそのまま倒れた。
「おい、レゾン!おい、!、っっっ!」
視界かぼんやりしてきた。まさか…死ぬのか?!
(力を出し過ぎたな。まぁ、死にはしないから安心しろ)
そっか……良かった。
「…マカロン」
俺は近くにいたマカロンに声をかける。
「やったね!お兄ちゃん」
先ほどの戦いで消耗してるのによく立ってられるな。感心するよ。
「…悪いが……もう…ダメみたい」
「えっ、お兄ちゃん?」
腕に力が入らなくなってきてる。
「後は任せ…」
とうとう足の力がなくなり視界が下がっていき、上側からどんどん暗くなっていく。
「お兄ち……」
マカロンらしき声も途中で遮られた。
(大丈夫だ。すぐに良くなる。初陣にしては良くやった方だ)
そう…か…それなら休もうかな………
意識は闇の中に飲み込まれていった。