ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
「ただいま〜」
家に帰り、2階に上がる。母さんは買い物に行っているようで今はいない。
「リ・クリエを阻止してほしい……か」
正直、守るという実感が湧いてこない。
なんせ歴史には記載されているが、この地界で起きたことなど一度もないから、大事をいきなり目の前に置かれても理解したりするのに時間がかかる。まして世界を救う手伝いをしろなんて……
(おい)
なんだ?
(お前にしては深く考え過ぎてないか?)
おい、それは俺を馬鹿にしてるのか?
(馬鹿にはしていない。要はお前一人がそのリ・クリエとやらを解決するわけではない。話を聞く限りでは、元々人間が解決してきたみたいだしな。それなら向こうにも味方がいるし何よりお前の友人もいる)
1人で背負い込むなってことか?
(そうだ。そしてお前には俺という心強い力がある。お前が望むのであれば、俺もリ・クリエに協力しよう。あっちに行けば俺の記憶も元に戻るかもしれないしな)
お前の記憶もなんとかしないとな。せめて自分が何者かぐらいは知らないとな。
(ああ、だからよろしく頼む)
けど、本当に俺たちでいいのだろうか?
(まだ言うか。現にあの中ではお前達が一番力があると思うぞ)
根拠は?
(決勝で戦った。魔族もどき、あれはお前のせいでボロボロだ。今のお前にとっては負けることはない相手だ。他のやつだってそうだ)
もしアルバートが全快だったら、あいつがトップなのか?
(それは愚問だな)
それもそうか。
(失敗したらお前の世界も消滅するんだ。できることなら自分でなんとかしたいだろ?お前の目の前にはそのチャンスがある。ならリ・クリエを止めるために行くべきじゃないのか?)
…確かに。
そうか、俺だけでリ・クリエを止めるわけじゃない。レゾンもセーナもそして人間界の人たちも戦うんだ。ならそんなに思い詰めることもないじゃないか!
よし今からハヤト先生のところにいくぞ!
「先生!!」
「おや?来ましたか」
「先生。俺たちならリ・クリエを止めることができるから選んでくれたんですよね?」
「はい、貴方達なら止められると思ってます」
「なら、俺。行きます。人間界に」
「その言葉を待ってました」
スタスタと俺の前に来る。そしてロザリオを手にとった。
「では、これをもう一度私に貸していただけませんか?」
ロザリオを?
「何をするんですか?」
「なに、ちょっとしたオマケを搭載したいのですよ」
搭載する?
「もしかしてレーザーとかビームとかですか?!」
「ふふ、そんなたいそうなものはつけませんよ。ほんの少しだけ細工をするだけです」
「わかりました」
俺は首からロザリオを外しハヤト先生に渡す。
「確かに受けとりました。では、出発日にまた会いましょう」
ハヤト先生は俺の横を通り過ぎて部屋を出て行った。
なにするんだろうな?
(さぁな?奴のことはよくわからない)
なぁ。
(なんだ?)
力の使い方、教えてくれよ。
(急にどうした?)
いや、使う力は知っとかなきゃいけないかなって思ったんだ。
(…別に構わないが)
それじゃあ、公園に行くか。
俺は近くの公園に寄っていき、
そこで荷物をおろした。
「よし、始めようぜ!」
(と言っても教えることなんてあまりないがな)
はぁ?
(簡潔に言えば、俺はお前の魔力を操作するだけだ)
……
(初めて戦った時、お前に力を与え続けただろ?今はあれしかできない)
他にはないのかよ!
(今の魔力では難しいな。だが、少しずつ強くはなっている)
本当か?
(ああ)
そっか。わかった!
もう少し練習しようと思ったが……帰るか。腹減ったし。
そして俺は流れ星が降る中、家に帰って行った。