ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人!   作:Ma-sA

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不十分な箇所があっため訂正しました。


アンケートの方もよろしくお願いします!


第45話 アルバイト

 

 

「いらっしゃいませー」

夕霧庵でのアルバイトが始まって数日が経過した。内容は注文を聞いて、運ぶ。基本的にそれだけなので形にはなっている。

 

「ガイ、向こうのテーブルの片付けお願い」

 

「おう、任せろ!」

お昼は客足が多いため忙しくなる。

 

容器などを持って行くとき、容器の中がすっからかんになっていると気持ちがいい。出したものをたいらげてくれる。別に作ったわけでもないのに嬉しい気持ちになる。

 

「よし!、がんばるぞ」

 

「意気込んでるとこ悪いんだけど、ちょっといい?」

 

「ん?」

 

「さっきシンから電話があってさ、家に戻ってこいってさ」

 

「そうか、わかった。じゃあ、今日はここまでだな」

 

「うん。お疲れー」

 

「お疲れ様。またな」

 

{ガイ君、お疲れ様。明日もよろしく}

 

「親父さんもお疲れです!」

未だに以心伝心はできていない。

 

 

 

 

「ただいま」

帰ると玄関にちょうどシンがいた。

 

「ガイ、おかえり。さっき、ヘレナさんから電話があって、学校に来いってさ」

 

「ヘレナさん?学校に?なんで?」

 

「さぁ?行ってみればわかるよ」

 

「わかった。レゾン達は?」

 

「一足先に行ってるよ」

 

「そっか。じゃあ、俺も行くよ」

そうしてヘレナさんの所に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「どうしよう…………迷った。ていうかここどこ?」

うん。迷った。困った。

 

「誰かいないかな?あっ、今は夏休みらしいから生徒はいないんだよな。はぁ〜〜」

仕方ない適当に行くか。

 

 

 

 

 

『どうかなさいましたか?』

声がする方に体を向ける。そこには…メイドさんが立っていた。人間界の資料に書いてあった。こういう服を着る人がいるとか。服にも色んな種類があるとか…。メイドさんだけが働いている喫茶店とかあるらしい。

 

「なぜ、メイドさんが?喫茶店はなかったはずじゃあ……」

 

『喫茶店はありませんが食堂ならありますよ。もっとも、今は夏休みなので開いてはいませんが」

 

「ですよね」

 

『貴方が後藤君ですか?』

 

「え、はい。そうですけど…だれですか?」

 

『私は図書館司書を務めさせていただいている、メリロットと申します。理事長から貴方を見つけ次第、案内するよう申し付けられています』

 

「それは助かった。実は道に迷ってしまって」

 

『そのようですね。理事長室はこちらの道を進んだ所にあります』

そんなに近かったのか。

 

「ありがとうございます」

俺は司書さんに挨拶をして、理事長室に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

「失礼します」

理事長室に入ると既にレゾン達がいた。

 

「あら、ゴトーちゃん。無事にこれたみたいね」

 

「はい、助かりました。ありがとうございます」

 

「三人とも集まったから話を始めるわ、と言っても今日はそこまで重要じゃないのよね」

 

「どういうことですか〜?」

 

「こちらに来て数日経ったけど……どう?」

 

「どうって…いいところですよ。人は暖かいし、景色も綺麗。ご飯もうまいし、もうなにもかも新鮮です!」

 

「そうよね!星がすごかったです!」

 

「本とかも一杯あるしいいところだよね〜」

いや、それは地界にもあるだろ。

 

「それは良かったわ。困ったことはハヤトか私に言ってくれれば力になるわ。あとは〜……あれね」

そう言ってヘレナさんは引き出しの中から何かを取り出した。

 

「それは?」

 

「携・帯・電・話。通称ケータイよ!」

 

「ケータイ!……って何?」

 

「ガイ、あれだよ。こっちでは超有名な電話のことだよ〜」

そうなのか?

 

「なんでも持ち運べる電話なのよね?」

 

「そうそう〜!」

 

「ケータイってそのことか!それは何度も写真でみたぞ。ヘレナさん。それをくれるんですか?」

 

「あげるのではなくて、貸し出すんだけどね」

 

「でも、待ってください〜。携帯電話って料金がかかりますよね〜?そこのところはどうなってるんですか?」

料金?よくわからん?

 

「細かい事はハヤトに押し付けてあるから大丈夫♬」

とりあえず、ハヤト先生が巻き込まれていることはわかった。

 

「あのー」

セーナが手をあげる。

 

「はい、セーナちゃん!」

 

「シンの分はあるんですか?おそらくシンは持ってないと思うんです。お金も携帯電話の料金に回せない事はこの数日でなんとなくわかりました。だからシンだけ持ってないと思うとなんかシンに悪い気がして……」

 

「つまりシンちゃんの分も用意しろと?……そういうことね?」

仲間はずれにするのは確かにいけないよな。

 

「強要はしてません。希望を言っているんです。ですから、シンの分もお願いします!」

セーナは頭をさげる。

 

「………貴方達もそうなの?」

シンもその方が喜ぶだろうな。

 

「はい!そう思ってます」

 

「僕も同じです〜」

 

 

「そう…………残念だけどそれはできないわ」

 

 

 

「な、何故ですか!」

 

「だって…………私のお金じゃないんだもん☆」

 

「「「えっ?」」」

 

「そう言うことは後ろにいるハヤトに言いなさい」

後ろを向くとハヤト先生が立っていた。

 

「用件は聞きました。それなら早速準備します」

 

「いいんですか?」

 

「ええ、もちろんです。それでは!」

そうしてハヤト先生は風の如く去っていった

 

「ていうか、ハヤト先生。いつの間にいたんだ?」

まったく気づかなかった。

 

「そうよね。私も気づかなかったわ」

 

「ハヤトは隠密行動するために私が覚えこませたのよ。最も、できるようになったのは最近だけどね」

 

「そうなんですか〜!!」

 

 

「あと、貴方達にこの世界の事をもっと知ってもらうためにある先生を紹介するわ!入って来て!」

開いている扉から見た事がある姿があった。

 

先ほどのメイドさんだ。

 

 

 

「紹介するわ。我が流星学園図書館司書、メリロットよ!」

 

「ご紹介承りました。メリロットと申します」

メリロットさんか。

 

メリロットさんと目が合う。見つめられてるのか?

 

「また会いましたね」

 

「ええ、そうですね」

 

「ガイ、知り合い〜?」

 

「いや、さっき会ったばかりだ」

 

「それでメリロットさんは何を私たちに教えてくれるんですか?」

 

「メリロットはねぇ〜〜。自分のいやらしい〜〜お尻の秘密を教えてくれるのよ!」

 

「「「なっ〜‼」」」

お、お尻……かぁ…それは習った事はないな。

 

『ヘレナ!破廉恥な発言は慎んでください』

 

「はいはい〜。そんなこんなで貴方達にはこの世界の事を学んで欲しいの。今はまだ7月。2学期は9月からだからそれなりに時間はあるからその間にしっかり学んで欲しいわ」

 

「いつから始めるんですか?」

セーナが質問する。

 

「明日からよ。それと授業後には図書館を開けるようにしたから」

 

「本当ですか〜〜!!」

レゾンがいち早く食いついた。

 

「こちらの書物を読みたいと言う方がいらっしゃるとヘレナに聞きました。ですから特別に開館する事にしました」

 

「よし!がんばるぞ〜」

嬉しそうだな。人間界の本か…見てみたいな。

 

「それじゃあ、これで解散!!メリロット。この後、付き合ってよ!」

ヘレナさんはメリロットさんに指でクイッと何かを飲むようにしていた。

俺たちは素早く理事長室を出た。

 

 

 

家に帰るとシンが走って来た。

 

「みんな!これ見てよ!!」

三人で“これ”を覗き込む。それは理事長室でヘレナさんが持ってた袋だった。

 

「もしかして、テロ?いや、そんなことはないしな〜。うーむ……」

いや、テロはないだろ。

 

「まぁ、シン。開けて見たら〜?」

ニヤニヤしながら言うレゾン。

 

「え、爆弾とか入ってないかな?」

 

「お前の家に重要ななんてものあったか?」

おそらくそんなものはなかったはずだ。

 

「そ、そうだね。じゃあ、とりあえず……」

そう言ってシンは袋の中に手をいれて中のものを取り出す。

 

 

「こ、……こ、こ、ここ、これは……ケータイ!!!」

小刻みに震えながらシンがこちらを見てきた。

 

「ケータイだな」

そのときケータイから音が鳴った。

 

「わっ!!鳴ってる!どうしよう!!」

初めて音を聞いた。ケータイってこんな音がするんだ。

 

「と、とりあえず、出てみれば?」

セーナがシンにそう進言する。

 

「う、うん。わかった…」

シンがボタンを押してそのまま耳にケータイを当てる。

 

「もしもし………ヘレナさん?」

相手はヘレナさんのようだ。

 

 

 

 

 

 

内容はシンの電話を届けた、というものだった。なお、最低限の設定にしておいたため、メールと電話ぐらいしか使えないようにしてあるらしい。

 

「見て!これ!僕の携帯!!」

シンが携帯を見せてきた。

 

「残念だったな。持ってるのはシンだけじゃないのだよ!」

俺たちも同時に携帯を取り出し、シンに見せる。

 

「そ、そーだったのか!!」

 

 

 

「シン。僕、お腹減ったよ〜」

 

「私も」

 

「もうお昼過ぎてるしね。じゃあ、お昼にしよっか」

ちなみにお昼はここ何日も続いている野菜カレーだった。

 

 

 

「あぁ…肉が食べたい……」

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