ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人! 作:Ma-sA
相変わらず暑い日が続く。日中に立っているだけで溶けてしまいそうだ。だが、今はそんな事言ってられない。なぜなら…
「ダブルショット!」
「ぎゃぁぁぁぁあぁぁあぁぁ!」
2発命中。俺はその場で無様に倒れた。
「大丈夫です、急所は外しておきました」
……模擬弾でも痛いよ(涙)
「ガイ様は攻撃のふりが大きいのです。力は十二分、あとはコンパクトにふり抜けば、威力は損なわれません」
この通り、たまたま余暇のあるリースリングさんとトレーニングに付き合ってもらっていた。
「でも、自分のやり方だったら、当たったとき、ダメージはデカイですよ」
「動きが遅い相手ではそれは通じますが、速い相手には通じません」
(確かにそれは一理あるな)
お、久しぶりの登場だな。
(……。人の意見もたまにはきいてみるものだぞ)
「わかりました。できれば見本とがあればイメージがつきやすいんですけど……」
「それなら……ハヤト」
「ここに」
ハヤト先生が近くの茂みから出てきた。
「弾丸を回避後、寸止めをお願いします」
「わかりました」
そう言ってハヤト先生はリースリングさんと距離を置く。
沈黙が続く……………。
「行きます!」
ハヤト先生はリースリングさんに向かって走り出す。
銃の発砲音が2回鳴った。その2発とも、ハヤト先生には当たっていないようなスピードで突っ込んでいく。
そして、腕の小さく動かして突きを放った。
ギリギリの距離でその拳は止まった。寸止めだ……。
「っと。こんな感じです。とりあえず、最短距離で拳を出しましょう」
「…………はい」
俺はそれよりどうやって弾丸を避けたのか不思議に思う。
「そういえば、ロロットさんはどちらに?」
「お嬢様はただいま、探検中です」
お嬢様??
「誰ですか?お嬢様って?」
「ああ、ガイ君は知りませんでしたね。リースリングはこれでも執事なんですよ」
「恐縮です」
「そ、それで」
「現在、ローゼンクロイツ家の執事を勤めていましてね。流星学園1年にロロット・ローゼンクロイツさんがいらっしゃいます。皆様からはロロットさんと呼ばれてますね。今期、流星生徒会の書記を務める事になっています」
つまりシンの仲間になるなのかな?
「そ、そうですか。因みに強いんですか?」
「えい、ガイ君。ロロットさんは……」
「お嬢様はお強いです。ですが、単純に力が強いのではありません。お嬢様の優しさこそ、お嬢様の真の強さなのです」
とリースリングさんは力強く断言する。
「…大好きなんですね」
「恐縮です。これからお嬢様GPSのメンテナンスに行くのでこの辺りで失礼します」
そのままリースリングさんは消えてしまった。
「あの人も人間なんですか?」
「はい。もちろんです」
人間ってもしかして強いんじゃないか?
「さて、これからどうしますか?」
ちなみにレゾンは図書館に行っている。
セーナはアルバイトが終わって家でひと段落しているところだろう。
「街をぶらぶらしながら帰ります」
「そうですか。わかりました」
ということで、街をぶらぶらしながら帰っている。
「そういえば、ロロットさんは今、商店街にいるらしいな」
あっ、ここ右に曲がった方が家に近いんだよな。
と右に曲った……
『うわわっ!!』
「おっと!」
曲がった直後、誰かとぶつかってしまった。
「…びっくりした!」
目の前では女の子が尻もちをついている。
「やばっ……おい、大丈夫か?」
『ひぇぇ〜〜いたいです』
その子は肩から白い物を2つ出していた。
「うん?これは……羽??」
『て、天使じゃありませんよ!』
天使?そんなのいるわけないだろ。
「いや、天使は普通いないよな。でも…………あれ?」
さっきまであった羽?らしき物がなくなっていた。どうやら気のせいのようだ。
『そ、そうです。天、天使なんているはずがないじゃないですか』
「それもそうだな!で、大丈夫か?」
『はい!これは犬も歩けば棒に当たる、というやつですね!』
「………………」
一つ言っておこう。俺は難しい言葉が苦手だ。
「お、おう」
とりあえず、合わせておいた。
『でも、トントロが無事て良かったです』
「トントロ?」
『はい!この子がトントロなのです!』
そうして腕に抱えている豚の貯金箱を俺に見せる。
「おお!結構、重そうだな!」
『これくらいどうってことないのです』
「ちょつと、貸してくれないか?」
『えっ、でも…。じいやが知らない人には渡してはいけないって……』
確かに自己紹介してなかったよな。
「そうか。なら自己紹介でもしようかな。俺は後藤…ガイだ。よろしくな」
『おお〜!強盗さんですか!』
いや、後藤だよ。後藤。
「いやいや、後藤なご・と・う。後藤ガイ」
『ほほぉ、強盗・貝さんですかぁ。って、貝泥棒ですかぁ?!』
もうそれ人じゃない……
『でも私、貝は持ってないので大丈夫です』
「お、おう。俺も貝は盗まないからな?」
『分かっていっますっとも〜 』
「……そ、それで、君の名前は?」
『私はロロット・ローゼンクロイツと申します!気軽にロロット、と呼んでください』
ロロット…あぁ!この人がロロットか!
「リースリングさんのお嬢様か!」
『じいやを知っているんですか?』
「さっきまで稽古をつけてくれたからな。ロロットがここにいるって教えてくれたんだ」
『そうなのですか!あの、もしよろしければ、今から探検にいきませんか?』
「探検?」
『はい!探検です!面白いですよぉー!』
まだ、時間もあるし行ってみるか。
「よし、じゃあ俺も探検に参加するよ!」
『わかりました。それでは、レッツ・ごーですよ』
「おーー!」