ティンクル☆くるせいだーす GO~TO~!!動き出す地界人!   作:Ma-sA

49 / 54
第48話 金髪ツインテール(探検中)

 

 

 

「さぁ、着きました。ここです!」

着いたのは港だった。

 

「ここは港だよな?」

 

「そうなのです。ここの風はとっても気持ちがいいんですよ」

 

「そうなのか?」

と言った時、風がなびいてきた。確かに涼しいまではいかないが、なかなか気持ちの良い風だ。

 

「確かに気持ちがいいな」

 

「はい!先週、ここを見つけたんですよ」

 

「そっか。俺は初めてきたよ。シンはここには連れて行ってくれなかったな」

 

「会長さんを知っているんですか?」

 

「ああ、ホームステイさせてもらってるぜ」

 

「おお!留学生さんですかぁ!」

 

 

 

 

 

『あら、ロロットさん』

声の先には金髪ツインテールの少女が立っていた。

 

 

「こんにちは、副会長さん」

 

「誰だ?」

 

「副会長さんは副会長さんなのです」

あれかな?シンの……

 

「生徒会の一人?」

 

「はい!」

 

『ロロットさん、そちらの方は?見たことない人だけど…』

最近来たばっかりだからわからないのは当然だよな。

 

「俺、留学生なんだよ」

 

『あら、そういうことね』

 

「実は転入先はこいつと同じ流星学園だよ。副会長ってことはあんたもそうだろ?」

 

『えっ!まさか!!!咲良クンの家にホームステイすることになった人って…』

 

「そう!それそれ!!他にも2人ほどいるけどな」

 

『キィィィーーー!!咲良クンの名前が出るとあの時のことが…………』

負けて…記憶……異性…あっ、なるほど!

 

 

 

 

 

「お前、シンのことが好きなのか!」

 

「なんでそうなるのよ!!いい!私は必ず咲良クンに勝ち。生徒会長になるのよ!まだ、咲良クンを会長として認めてなんていないんだから!」

なんか…燃えてるな。

 

(まぁ、競い合うことはいいことなんじゃないか?)

 

 

「副会長さんもこれから一緒に探検しませんか?」

多いほうが楽しいしそれはいい案だ。

 

「ごめんなさい。まだ、買い物の途中なの。また機会があった時にご一緒させもらうわ」

 

「そうなのですか。わかりました」

 

「ええ、ごめんなさい。それじゃあ。あっ、貴方、お名前は?」

 

「俺か?俺は………後藤ガイだ」

 

「そう。後藤クン…ね。分かったわ。咲良クンに次こそは負けないわ!って伝えなさい」

 

「おう、いつでもかかって来い!」

 

『貴方には言ってなぁーーーい!!ふん!!』

 

そのまま彼女は去って行った。

 

「なんか…忙しい人だな……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あっ!」

 

「どうしました、貝さん?」

 

「あの人の名前。聞くの忘れてた」

 

「副会長さんの名前ですか?確か名前は……………………ふ、副会長さんです」

……同じ学校なのにわからないのか。

 

「ちょっと聞いてくる」

 

「あぁ!ちょっと……待ってくださいってば〜」

 

「すぐ戻ってくるから」

俺は先ほどの娘を追うため

走り出した。

 

 

 

 

 

 

追いかけていると金髪ツインテールの娘が見えた。

 

「いたいた」

俺はその娘に近づいていった。

 

 

 

「もしもし。そこのお嬢さん」

肩を叩き、彼女は振り返る。

 

「な、なんでしょうか……ってさっきの、後藤クン?」

 

「おう、また会ったな!」

 

『それは偶然会った時に使うものよ。それで、どうしたのよ?』

 

「名前、教えてくれよ」

 

『そういえば……ごめんなさい。私のことを名乗ってなかったわね。私の名前は聖沙・B・クリステレス。流星学園2年生よ。よろしくね、後藤クン』

みさ……ふ、ぶりじ……ブリジスト?やべぇ、名前長すぎ、セーナより名前長い!とりあえず、“みさ”は覚えてるから聖沙と呼ぶか。

 

「わかった。よろしくな、聖沙」

 

『っ!!貴方…なかなか大胆なのね。いきなり名前で呼ぶなんて…』

 

「いや、後々仲良くなるんだからいいだろ?」

 

『まぁ………私は別に気にしないから…問題ないわ。それと咲良クンに伝えなさい。次は負けないって』

それ、さっき聞いたわ。よっぽどシンに勝ちたいんだな。

 

「わかった。伝えておく。じゃあな」

 

『ええ、よろしくね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま〜」

 

 

扉を開けるとシンがちょっどいた。

 

「咲良クン!次こそ勝ってみせる!!」

 

「………………ん?」

するとシンは目を丸くしていた

 

「ガイ。道で変なもの食べちゃだめだよ」

なんだか優しい目でこちらを見てきた。

 

「いやいや!さっき。頼まれたんだよ」

 

「誰に?」

 

「みさ」

 

 

「みさ…って聖沙のこと?」

 

「そうだよ」

 

「どこであったの?」

 

「港でな。ロロットと探検していたんだ」

 

「ロロットにも会ったんだ」

 

「なかなか港の景色も悪くなかったぞ」

 

「ごめん。港には行ってなかったね」

 

「まぁ、気にするな」

 

「そうそう、ナナカから電話があったんだ。ちょっと人手が必要らしいんだ」

力仕事かな?

 

「おう、わかった。シンも行こうぜ」

 

 

 

 

 

 

「へぇ〜〜聖沙と会ったんだ」

夕霧庵に行きナナカと積荷の運搬の手伝いをしていた。

 

「そうなんだよ。金髪ツインテール。初めて見た。セーナはツインテールじゃないからな」

 

「セーナって牛乳配達してる?」

 

「おう、なんで知ってんだ?」

 

「配達しているところをよくみるからさ。そっか、アルバイトしてるんだ」

 

「そういえば、なんで聖沙はシンに対してあんなに燃えてるんだ?」

 

「あぁ…それは……」

 

「ナナカ、運搬さっきので終わったよ」

ナナカが言う途中にシンがちょうどやってきた。

 

「ありがとう、助かった!お礼にそばでも食べて行ってよ」

 

「うん。ガイも食べる?」

 

「 もちろん!」

 

数日前からナナカのそばを食べているが、毎日食べても飽きない。食べているとすぐ空になってしまうほど美味なのだ。

 

「じゃあ、あがってあがって」

 

「ガイ、折角だからセーナとレゾンも呼ぼうよ」

 

「それいいな!」

 

「うん。じゃあ呼ぶね」

そう言ってシンはポケットから携帯を取り出した。

 

「し、しし…シン!!なんであんたがそんな…そんな最先端な機器をもってんの?!……はっ!まさかあんた……」

 

「いや、ナナカ。別に盗んでなんかないからね」

 

「そうだぜ、ナナカ。これ支給品だからな、俺も持ってるぜ」

そうやって俺も携帯を取り出す。電話しか使えないので使い方はすぐ覚えることができた。

 

「ナナカは携帯持ってるのか?」

 

「アタシ?持ってるよ。ほら」

そう言ってポケットから携帯を出すナナカ。

 

「あっ、ね、ねぇ、シン!」

 

「うん?何?」

 

「も、もし……もしよかったら……アタ…アタ…………」

あた?あたってなんだ?

 

「あた……あっ、わかった」

シンが何か察したようだ。

 

「あれでしょ、北東百裂拳」

高速で突きを放つあの技のことか?

 

 

「そ、そんなんじゃないやい!」

 

「じゃあ、どうしたんだ?」

俺はナナカに尋ねた。

 

「なんでもないなんでもない!さっきのは気にしないで!…………はぁ〜〜」

 

「そう?」

いきなり慌ててどうしたんだろうか?あっ、携帯持ってるし…ちょうどいいな。

 

 

「ナナカ、携帯の番号。交換しようぜ。シンもな!」

 

「えっ、いやいやいや、いいよ別に」

 

「いつでも呼び出せるだろ?シンもいいよな?」

 

「そうだね。それは良い案だね。ナナカ、交換しようか」

 

「……うん」

俺たちはナナカに携帯の番号を教えた。

 

「何かあったら呼んでよ。すぐ駆けつけるからさ」

 

「………うん。……の番号…」

さっきからうんうんしか言ってないな。

 

「どうしたの?まさか怪我とかした?」

怪我してたのか?

 

「えっ?そ、そうじゃなくて………わかった!そういうこと言うならこきつかわしてもらうから」

 

 

「あはははは……お手柔らかに頼むよ」

 

「それじゃあ、セーナたちも呼んで飯でも食べるか。あぁー!腹減った!!」

 

「ガイはさっき食べたじゃないか」

 

「それでも足りないんだよ」

 

「そっか。実は…僕もお腹空いてたんだよね」

 

「だろ?だったら、早く行こうぜ!」

 

そうして俺とシンは夕霧庵に向かった。ナナカは後ろで携帯の画面を凝視しているように見えた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。