そして、今回、仮面ライダー馬鹿さんからいただいたレンとキサラの登場です
それではObiettivo 2始まります
秋良の誘拐事件から暫く経ち、彼は今、イタリアのとある企業、パフィオペディラムが地下に作り上げた巨大な施設の中の一室にいた。巨大なドーム状の建物の中に立つアキラと2人の人間。1人は黒いハット帽を被り、黒いスーツを身に着け、手には黒いグローブがはめられそこから黄色い炎のような光が噴き出している
もう1人は黒いロングヘアーの女性で、隣にいる青年と同じ黒いスーツを身に着け、手には一振りの日本刀が握られており、そこから赤い炎のような光が噴き出している
その2人に対するように立つ秋良は腰につけた銀色のチェーンの先につけられた白い匣に白蘭が組織しているミルフィオーレファミリーの紋章が刻まれた匣に右手の2つのリングのうちの1つに藍色の光を灯させる
そして、それを匣の窪んでいるところにはめると、ガチッという音がした後、匣が開き、そこから藍色の炎を纏った1本の剛槍が現れる
それを器用にグルグルと回し脇に抱えるようにして構える。それを見た1人の青年と女性の額から冷や汗の様なものが滴る
「・・・・レン君・・・あれが」
「ああ、一度見せてもらったがやっぱ凄ぇなリョウの持つ神鉄如意。白蘭さんが言うには
「・・・・じゃあ、油断はできないわね」
「当たり前だ。真六弔花の前で油断なんて少しでもしてみろ・・・・俺達なんて一瞬でやられるぞ」
『準備は出来たか?ならば始めてくれ』
ドームに響く男性の声とともに開始される
開始直後はお互いの動きを見るために、相手の行動の先を読むためにお互いに動きはない。それもそのはず。2人の目の前にいるのは1人とはいえ、自分達の所属するファミリーの最高幹部である真六弔花だ。生半可な攻撃をすればすぐさまカウンターの餌食にあってしまう
秋良も訓練とはいえ手加減をするつもりは毛頭なく、相手がするであろう行動を頭の中でシュミレートする。そして沈黙を切り裂き、最初に行動を開始したのは秋良の相手となっている男性だった
レンと呼ばれた男性は先手必勝と言わんばかりに右の拳を前に突き出す。すると、まるで生き物のように黄色い光が拳のような形状になり、秋良に向かって伸びていく。秋良も躱そうとするが、その軌道は自分の方に近づくたびに不規則になっていく。躱すのが厳しいと判断した秋良はそれを緑色の炎を纏わせた右足を下から振り上げることでその光を上に飛ばす。その光の行方を見ている秋良の背後からいつの間にか移動していた女性、キサラが現れ、持っていた日本刀を上から振り下ろす。しかし、秋良はそれを振り上げた右足を頭の後ろまで上げることでその攻撃を防ぐ
決まったと思ったキサラは秋良の体の柔軟さも含めて驚きを隠せないようだ
そして、秋良はその態勢のまま神鉄如意の切っ先と反対側をキサラの腹部に当てると、伸びるように念じる。すると、神鉄如意は秋良の願いを叶えるかのように伸びていき、建物の壁にキサラの体を押し込む
壁には特殊なバリアが張り巡らせているため、壊れることはないが、キサラにはかなりのダメージが与えられる。肺に吸い込んでいた酸素が今の一撃で一気に外に放出されてしまった
「ガハッ!!」
「キサラ!!」
離れた場所にいたレンがキサラのもとに駆けより彼女の安否を確かめる。大丈夫だといわんばかりに右手の掌をレンに見せるが、その表情からは苦しさを隠せていない。一方、秋良は伸びていた神鉄如意を元のサイズに戻し、2人に向けて切っ先向け、構える
少しはダメージを与えられると思っていたレンとキサラだったが、結果を見れば秋良はノーダメージ、反対にダメージを受けてしまう形となってしまった。2人は改めて自分達が戦っている相手の強さを実感し、次なる策を練ろうとする。しかしどうしても厄介なのが彼の持つ神鉄如意、秋良の意思でその大きさを自由に変えられる武器、まさに霧の守護者には相応しい武器といえるだろう
「だ、大丈夫よ・・・・それにしてもふざけた能力ねあの神鉄如意」
「ああ、使用者の願い通りに機能する武器だ・・・・厄介なんて言葉じゃ足りないくらいだぜ」
「本当、私達よりも年下なのにこれだけの力・・・・・本当に滅茶苦茶ね真六弔花って」
「・・・・いや、キサラ・・・・因みに言っとくが、リョウは俺達と同じ16歳だからな」
「えぇ!?あんなに身長低いのに!?(グサッ)あんなに女の子みたいなほっそりしたスタイルなのに!?(グサッグサッ)あの顔見たらどう考えても中学生にしか・・・・いえ、下手したら小学校高学年って言われてもおかしくないわよ!?(グサグサグサグサグサ)」
「もうやめろ!!リョウのライフはとっくに0だぞ!!」
キサラの歯に衣着せぬコメントにより、先程まで臨戦態勢を取っていた秋良だったが、今は両手を地面につきショックを隠しきれていないようだ。真六弔花といえど秋良も年頃の少年、やはり可愛いよりもカッコいいと言われたい、体も大人の男性のように大きくなりたいという願望がある
しかし、現実は厳しいもので、秋良の身長も体格も普通の16歳の少年と比べると、明らかに小さい、というよりも小さすぎる。それに顔も童顔なため、見た目は一生懸命大人ぶっている小学生にしか見えない
ショックを受けている秋良、しかし、同時にその瞳はギロリとキサラを睨みつける
どうやらキサラは秋良の触れてはいけない何かに触れてしまったようだ。ショックを受けていた秋良の体から濃密な藍色と緑色の炎が噴き出す。そして、それに呼応するかのように秋良の持つ神鉄如意がどんどん巨大化していく
「・・・・僕だって大きくなってるもん・・・・この間身長計ったら2mm伸びてたもん・・・・筋肉はきっともうすぐムキムキになるもん「リョ、リョウ?」身長だって今からもっと大きくなるもん・・・・「お、落ち着け!!それ投げられたら流石にヤバいって!!」僕は・・・・僕は・・・・小学生じゃないもんー!!」
半ば暴走気味になっている秋良と神鉄如意
それを2人に向けて容赦なく放つ。一直線に自分達に向かってくる神鉄如意。おそらくどんなホラー施設の仕掛けよりも恐怖するに違いない
しかし、そんな悠長なことを考えている場合ではない。避けるなり防ぐなり、何らかの行動を起こさねば危険だ
しかし、防御するにしても神鉄如意の先端には緑色の光がバチバチと電気を纏っているかのように見える
あれは大空の7属性の中で最も強度が高い雷の炎
普通の雷の炎の使用者ならば防御も可能だっただろう。しかし、自分達の目の前にいるのは真六弔花の1人。死ぬ気の炎の純度で比べれば、間違いなく自分達の比ではない
よって防御する選択を捨てたレンとキサラは回避する選択肢をとった
巨大な神鉄如意を観察し、避けることのできるコースを探す
しかし、神鉄如意の大きさで彼らは気づけなかった
秋良がもう1つの匣に藍色の炎を注入していたのを。それに気づいていない2人は見つけた回避コースに飛び込む
2人の真横を巨大な神鉄如意が通過し、建物の壁に轟音と共に突き刺さる
正直、これだけの威力の武器で壊れなかった建物を誉めたいくらいだ
避ける際にほんの少しスーツに傷がついたが、直撃したときの光景を想像すると寒気がする
この時、避けた後のことも考えておけば良かったと2人は後に後悔した
「くっ!!無傷とはいかなかったが、何とか躱せたな」
「そうね。このままリョウ君に・・・・って、レン君!!前!!前!!」
「あん?前d」
そんな2人を神鉄如意の陰から現れた巨大な蛇が巨大な口を開き、2人を丸呑みしてしまった
そう、これが秋良が力を最大限引き出せるように白蘭が作成を命じた6つの匣兵器の2つ目である
この匣兵器、白蘭が
白蘭にとって、この世界はRPGゲームの中、自分はそのゲームをするプレイヤー。自分が引き連れるパーティーが真六弔花であり、彼が組織するミルフィオーレファミリーだ
自分のパーティーを最強にしたい。そんな考えで彼は幾つもの
話が逸れてしまったので試合に戻ろう
暫く口をモゴモゴと動かしていたマンダだったが、口に合わなかったのか2人をペッと吐き出した
そのスピードで2人は建物の壁にドゴンという音と共にめり込んでしまった。2人の体はマンダの唾液がベットリとついており、かなりの異臭を放っている。おまけに唾液に毒の成分が含まれているのか2人の体が痺れてしまったかのようにプルプル震えている
マンダはよくもあんな不味いものを喰わしてくれたなと秋良をギロリと睨むがその秋良は再び地面に手をつきシクシクと泣いていた
「うぅぅ・・・・僕だって大きくなってるもん」
『ったくよぉ。うちはのクソガキに操られて死んだと思ったら今度は知らねぇ世界でガキの御守りをさせられるとはなぁ』
だか、まぁ、悪い気はしないなとマンダはため息をつきながらも僅かに笑みを浮かべた
『はい、皆お疲れ~♪3人のデータもちゃんと取れたからもういいよ~♪それで君達3人にはちょっと話があるから今から僕の所に来てね♪あ、レン君とキサラちゃんはシャワー浴びてからでいいからね♪よろしく~』
「白蘭様!!分かりました!!」
「「りょ・・・了解・・・・です」」
Ⅹ
「ったく、酷い目にあったぜ」
「本当よ。全身唾液だらけで気持ち悪いし、体は痺れるし・・・・もう最悪よ」
先程酷い目にあったのをそれを行った張本人である秋良に愚痴りながら白蘭の待つ部屋に向かう3人。秋良はそれを苦笑いを浮かべながら2人の後をついていく。マンダを匣に戻した後、ミルフィオーレファミリーの幹部クラスのみが着ることのできる黒いコートを羽織り、白蘭の所に向かう。そして、シャワーを浴び終えた2人と合流して、3人で向かう。白蘭がいるのは先程の戦闘のデータを解析したり、匣の研究をしている巨大な研究施設だ
その扉の前に立つと、プシューという音とともに自動的に扉が開く。そして、中に入ると何人もの白衣を着た研究者達が様々な色の液体に浮かんだ動物や何かの化石の前で忙しそうにキーボードをタッチしたりしている
「しかし、本当に凄いよな。イタリアの地下にこんなにどデカい施設を作るなんて」
「しかも、この施設のことを誰も気づいていないってところが猶更凄いわよね」
「まあ、僕が
レンとキサラが自分達の施設の凄さに感嘆していると、それに答えるように3人の前に白蘭の姿が現れた。3人は彼に対して忠誠の姿勢をとると、白蘭は3人に立ち上がるように指示する。そして、3人が顔を上げると、そこには4体のISがいくつものコードに繋げられて立っていた
その姿を見た瞬間、秋良の隣にいたレンとキサラが匣からそれぞれレンの身長ほどの長さのある棒と日本刀を取り出し、それらに向かって振り下ろす
「まあまあ、2人とも落ち着きなよ」
「「っ!!??」」
その2人の行動は白蘭の両手によって止められてしまった
言っておくが、白蘭は特に何も武装しているわけではなく、生身の体で2人の武器を止めて見せたのだ。おまけに、白蘭の手から逃れようとするが、まるで強力な磁石にくっ付いてしまったかのようにビクとも動かない。これだけを見ても彼の異常さを伺うことが出来る。自分の主に牙を向けたことに眼を鋭くした秋良は右手の雷のマーレリングに炎を灯し、彼等に向けて拳を放とうとする
「あなたも落ち着きなさい・・・・良弥」
その秋良の手は紫色の炎を纏った手によって防がれてしまった
その手を目で辿っていくと、黄緑色の髪の長身の男性が秋良の攻撃を防いでいた。彼の名前は桔梗。秋良を含めた真六弔花のリーダーを務める男性だ。秋良の持つマーレリングは先程も説明したが、大空の7属性の中で最も強度の高い属性。しかし、桔梗はその炎を雲属性の紫色の炎で防御している。つまり、秋良よりも桔梗の方が炎の純度で比べれば圧倒的に高いということだ
「桔梗さん・・・・でも・・・・」
「あなたの気持ちも分からなくはありません・・・・ですが、あの2人の想いも察してあげるのが友というものですよ」
「・・・・・・・・」
あの2人の想いという言葉に大人しく炎を消し、拳を下す秋良。そう、この2人、レン・R・ヒダリとキサラ・B・テンドウの2人はあの事件、白騎士事件によって大切な人を失ったのだ。レンは自らの半身とも呼べる相棒、フィリップ・L・ファングを、キサラは永遠の将来を誓った許嫁、レンタロウ・G・サトミと
そもそもこの会社、パフィオペディラムに所属している研究員や社員の殆どが白騎士事件によって自分達の居場所や大切な人を失い、人生をISによって滅茶苦茶にされた人なのだ。故に彼等のISに対する復讐心は計り知れない。そんな彼等が何故ISを作成しているのか。事情を知っている3人は理解が出来なかった
白蘭の言葉に我に返り、慌てて武器を匣に戻し忠誠の姿勢をとる。いくらISが憎いといっても自分達の主であり、自分達を暗い闇の底から光の手を伸ばしてくれた白蘭に牙を向けてしまったことに罪悪感を感じ、頭を深々と下げる
「まーまー、頭を上げてよレン君にキサラちゃん。君達の思っていることは僕が一番分かってるし、僕だって本当はこんなゴミ屑作りたくもなかったけどね」
「い、いえ!!白蘭様にあのような行動をしてしまい、謝るだけでは済まされません!!」
「ですが・・・・白蘭様、白蘭様がそうお考えになっているのなら、何故ISを・・・・それも4機も」
「うん、そのことなんだけどね。実はこんなニュースが世界で大発表されちゃってね」
そう言って白蘭が取り出したのはイタリア語で書かれた新聞
そこの見出しにはでかでかとこう書かれていた『日本で初の男性操縦者誕生!!その名はかのブリュンヒルデ織斑千冬の弟、織斑一夏!!』とその見出しを見た瞬間、秋良のマーレリングから異常なまでの炎が噴き出される
「だから落ち着きなって良弥君。もちろん君の想いも察してるつもりだよ」
「・・・・・はっ!!も、申し訳ありません!!白蘭様!!」
「だから・・・・はぁ、この律義さがザクロちんにもあればねぇ」
「白蘭様、ザクロはああいう男ですから、言うだけ無駄というものです」
「それもそうだね・・・・・さて本題に入ろうか・・・・・待たせちゃってごめんね
ヴぇルちん」
「その名で呼ぶなと言っているだろう、白蘭よ」
白蘭の肩に飛び乗るようにして現れたのは緑色のぼさぼさとした頭に白衣を着、首には緑色に輝くおしゃぶりを身に着けた赤ん坊・・・・なのだろうか
流調に話したり、肩に飛び乗るところを見れば赤ん坊とはとてもではないが言うことは出来ない。そう、彼こそがマーレリング、そして箒を助けた沢田綱吉達がもつボンゴレリング、今はボンゴレギアとなったがそれらと並ぶ
「さて、良弥よ。お前に渡すものがある。こちらに来るんだ」
「え?僕に・・・・ですか」
秋良は何故自分だけなのだろうかと思いながら4機のISの前に立つと、何か4機から不思議な波動が流れてくるのを感じる。そう、まるで自分の中にぽっかりと空いてしまった穴を綺麗に埋めてくれるような不思議な感覚。そんな秋良の感覚を共有したのか、それぞれのISから赤、黒、白、紫のオーラが噴き出し、それぞれが何やらドラゴンのような形を取り始め、雄たけびを上げる。そのオーラに対して秋良は無意識に両手を広げ、それらを優しく包み込もうとする。小さな秋良の体に対してそのオーラはどんどん大きくなっていき、秋良に向けて一気に飛びかかってくる
「リョウ!!」
「リョウ君!!」
秋良の身の危険を感じたのか、レンとキサラが秋良を護ろうとそのオーラに向けて走ろうとするが、桔梗と白蘭がそれを遮る。自分達の部下が危ない目にあおうとしているのに何故この2人はこうも冷静に状況を眺めることが出来るのか。2人は理解が出来ない
そんなことを考えていると、紫色のオーラが秋良の体の中に入っていく。そのオーラを筆頭に次々に残りの3つのオーラも秋良の体の中に入っていく。すると、秋良は何事もなかったかのように白蘭達の方を振り向き、歩いてくる。そしてその背後にいた4機のISがそれぞれ赤、黒、紫、白の光となって秋良の左手の人差し指に4色に分かれたシンプルなリングに変化し、装着された
それを見たヴェルデと白蘭はにんまりと笑みを浮かべ秋良の方に歩いていく。秋良は白蘭の前につくと忠誠の姿勢をとる。ヴェルデはそんな秋良の右肩に飛び乗り、白蘭は秋良の左手を取り、その変化したリングを見る
その光景を見ていたレンとキサラは頭の整理がついていけていなかった
目の前にあった4機のISが秋良の左手にリングとして現れた。つまり、この瞬間に秋良は4機の専用機のパイロットとして選ばれたことになる。専用機を手に入れることだけでも大変なことなのにそれを一気に4機も手に入れてしまった
「やっぱり君は凄いよ良弥君。まさかこの4機全てに選ばれるなんてね」
「これで今日からお前は専用機持ちとなったわけだ。この4機のISは私の今までの知識と技術、そして白蘭が
「・・・・僕に・・・・ISの適性が?」
「そう。でも、君なら何となく分かったんじゃない?自分に適性があることを」
「・・・・・・・・」
4機の専用機を手に入れた
普通に考えたらこれ以上喜ばしいことはない。しかし、何故か秋良の顔は浮かない。レンとキサラはきっと秋良も白騎士事件の被害者だからその事件によって世界に広まったISを恨んでいるから素直に喜ぶことが出来ないんだと思っていた
しかし、2人の考えは全く違うというわけではないが完全な正解というわけでもない
「ん?どうしたのかな良弥君・・・・・・・・あ、それともこう呼んだ方がいいかな?
織斑秋良君」
「っ!!」
聞きたくもない名前を聞かされた秋良は自然と左手の掌を天井に向ける。するとそこから黒いオーラが噴き出し、アキラにまとわりつく。すると、アキラの口が自然と動き、何やら呪文のようなものを唱え始める。それを聞いた瞬間、白蘭は指にはめていたリング型の超炎リング転送装置を発動し、自分と秋良を別の場所に移動させる。白蘭から放たれた眩い光によって目をくらまされたレン達
やがて視力を戻すとそこに秋良と白蘭の姿はなかった
「桔梗様!!一体どうなっているんですか!?それに織斑秋良って・・・・あいつの名前は
「そうですか。ミルフィオーレが誇る諜報部のあなたでもこのことには気づけませんでしたか・・・・無理もありません、白蘭様とヴェルデ博士の力で彼のデータは全て書き換えられましたからね・・・・貴方達には事情を話しておいた方がよいでしょう。これから始まる任務に良弥・・・いえ秋良とともに行動する貴方達には」
これから始まる任務が何なのかということも気になったが、それよりも気になったのが織斑秋良という人物の名前。織斑という苗字に先程の新聞の見出しに出てきた織斑一夏という名前が頭に浮かび上がる。そういえば、前に噂程度に聞いた事がある。任務で日本に行ったときにブリュンヒルデには出来の悪い弟がいるという話を
任務とは関係なかったので頭の片隅に置いておいたのだが、まさか彼がその織斑秋良だったとは。それならば先程の光景、ISに適性があるのも何となく理解できる。しかし、それよりも理解できないのが何故名前を変えてまで彼は日本から遠く離れたイタリアにいるのか。そして、何故、白蘭に言われた時にあんなにも怒りを露にしていたのか。そして、何故そのことを親友とも呼べる自分達に話してくれなかったのか
彼等は聞かなければならない。織斑秋良が千花良弥になったその理由を
Ⅹ
「漆黒ノ闇ヨリ愚鈍なる力二抗う反逆ノ牙!!今、降臨セヨ!!ダークリベリオン!!」
場所が移されたのは先程までレン達と戦っていたドーム状の建物の中。白蘭がそこに転送され終わるころには秋良の呪文のような言葉は終わっており、黒いオーラが晴れ、黒を基本色にした1機のIS。腕に鋭い2本の突起物が不気味に輝いており、背中の部分からは黒い翼が装備されており、後ろを見ると2つに分かれた銀色の突起物のついた黒い尾、そして手にはドラゴンの爪、フルフェイス頭部には黄色い2つの鋭い眼が白蘭を睨みつける
「わぉ♪さっそく開発したISの力をこんなにも引き出せるなんて。でも・・・・どうやら憎しみで暴走しているみたいだね・・・・ここには僕しかいないからテストも兼ねて相手になってあげるよ」
白蘭は懐から匣を取り出し、それに大空のオレンジ色の炎を注入すると、匣が開匣され、そこから1匹の白い龍が現れ、アキラに向けて突っ込んでいく。大きな口を開け、ISを装備した秋良を丸呑みにせんとばかりに迫ってくる。すると、それに反応した秋良の黄色い光がギラリと光り、両翼の部分に装着されていた2つの突起物が半分に割れ、そこから紫色の雷が発射され、白い龍とその先にいる白蘭の体を拘束する。白蘭は力づくでその拘束を解こうとするが、雁字搦めにされてしまい、動くことが出来ないようだ。すると、不意に自分の体内から大空属性の炎が何割か吸い取られたような感じがした
「凄いや。さっき手に入れたばかりなのにもう
『・・・・・自分ノISの
白蘭から吸い取った大空のオレンジ色の炎を取り込んだ後、秋良の右手の鋭い2本の突起物から濃密な藍色と緑色の炎が噴き出される。どうやら取り込んだ力は相当なものだったようでどんどんその炎の色が鮮やかになっていく。どうやら雷と霧の炎の純度が増しているようで、その炎の量は白蘭の頬に一筋の汗が滴るほどだ。因みに秋良には大空の炎の適性はない。自分の属性に適していない炎を体に取り込むと、何らかの悪影響を及ぼす可能性があるので本来ならば万全な準備をしていない状態でその行為を行うと、最悪の場合、炎に耐え切れず体が破壊されてしまう。現に自分に適性のない大空の炎を取り込んだ秋良の口の部分から赤い血液が滴り、フルフェイスの隙間から滴り落ちているのが見える。しかし、彼は怒りによってそんなことを気にすることもなく、逆に無理矢理その炎で自分の武器の出力を上げている。すると、秋良の背中の翼から紫色の雷が放たれ、漆黒の翼を眩い紫色の光で包み込む。そして、そのまま飛翔し、一定の高さまで到達したのち、白蘭に向けて一気に滑空する
その姿に白蘭の心は恐怖どころか興奮を隠しきれないでいた
「凄い・・・・凄いよ!!秋良君!!こんなにワクワクするのは10年後の世界で綱吉君と戦って以来だ!!さぁ、もっと見せてよ!!そのISの力を!!」
『ソノ名で・・・・呼ブナアアアアアアアアアアア!!』
2色の炎で輝く2本の突起物を白蘭に向け、下降するスピードをどんどん上げていく。それに対して白蘭はオレンジ色の炎を纏った拳をその突起物にぶつけようと右手を伸ばす
『反逆ノ・・・・ライトニング・ディスオベイ!!』
「おおおおおおお!!!!!!」
一撃必殺の技を繰り出す暴走した秋良
それを迎え撃つ白蘭
激しさを増す戦い、それに乱入してきたのは黒と緑のIS
桔梗から事情を聴いたレンとキサラが親友を元に戻すために新しい力で真六弔花の1人、千花良弥に挑む
その戦いの結末は。そして、白蘭から与えられる任務とは
次回、Obiettivo 3お楽しみに
今回使用された他作品の説明です
①
名前 マンダ
利用した作品 NARUTO
うちはサスケと暁の1人、デイダラと戦った際にデイダラの自爆からサスケを護るように操られ、そのまま死亡。その際に別の
②神鉄如意
利用した作品 灼眼のシャナ
使用者 千変シュドナイ
楽園ザナドゥが誕生し、祭礼の蛇の入れ物となった坂井悠二と炎髪灼眼の討ち手シャナと戦った際に弔詞の詠み手マージョリー・ドーの攻撃を受けて死亡、そして神鉄如意が消え去る直前に白蘭によって欠片が回収され、修復された
③ダークリベリオン
利用した作品 遊戯王ARC-V(ダークリベリオン・エクシーズドラゴン)
使用者 ユート
ユートが舞網市にいるときに白蘭と出会い、ダークリベリオンのカードを一度だけ見せた。その時に別の
他にも3つのISが存在している
10/11 訂正 ダークリベリオンの