「さて材料はこのくらいですかね」
現在カムクラは夕飯の材料を買いにスーパーに来ていた
(デザートはプリンでも作りますか)
そんな考えをしていると
「あ、カムクラ先輩!」
「カムクラさんお久しぶりです♪」
そこにいたのは苗木兄妹だった
超高校級の幸運苗木誠《ナエギ マコト》そしてその妹の苗木こまる《ナエギ コマル》端からみたらこまるの方がでかいのでどっちが上か分からなくなる
「奇遇ですね」
「カムクラ先輩も夕飯の買い物ですか?」
「えぇ今日は皆にすき焼きとデザートにプリンでも作ろうかと思いまして」
「わ、いいな~カムクラさんの作る料理美味しいからな~ちょっとあの子達が羨ましい・・・それに比べて家は・・・」
「お二人も夕飯の買い出しですか」
「はい今日は家の親が帰って来ないんで適当に惣菜を買っていくだけですけど・・・」
その苗木のカゴの中は惣菜とお菓子が入っていた
「・・・・・良ければ食べていきますか?家で料理を」
「えっ!?いいんですか!?」
「ちょっとこまる!失礼だよ」
「構いませんよむしろ僕としてはそんな惣菜とお菓子だけじゃ心配になるので」
そこはカムクラの超高校級の万能としての意地があるようだ
「それじゃあその・・・お言葉に甘えます」
「分かりましたでは食材を買いたします」
「あのお金は大丈夫ですか?」
「それも気にしないで下さい」
実際にカムクラはお金に困っていなかった
カムクライズルプロジェクトの謝礼金とあの子達の教育費それ以外にも色々活躍している為あの子達を含めたとしても一生遊べる額を貰っている
ちなみにあの5人の月のお小遣いは10万と大いに甘やかしている
「わ~い楽しみ♪楽しみ♪」
「そんなに楽しみですか?僕の料理が」
「だってカムクラさんの料理美味しいんだもん!」
実際カムクラの料理のスペックは高い
超高校級の能力のおかげもあるがそれ以外にも料理は超高校級の料理人花村輝々にそしてお菓子作りは元超高校級のお菓子職人安藤流流歌《アンドウ ルルカ》に教えて貰っている為更にスペックが上がっている
実際にこの三人が手を組んで学園祭で料理とお菓子の店を作って売り出したらあまりの美味しさに気絶するものが出たほどである
「さてでは行きますか家では皆お腹を空かせて待っているでしょうから」
「あの子達元気にしてますか?」
「皆元気ですよ」
「そっか・・・良かった♪」
こまるはあの子達の事を凄く気にかけている
カムクラが前に理由を聞いたら
「う~ん・・・よくわかんないけど何か気になるの自分でも不思議だけど」
との事だった
「会計をしてくるので待ってて下さい」
そしてカムクラは会計を済ませ苗木兄妹と一緒にスーパーを出た
「それにしてもカムクラ先輩はやっぱり凄いなぁこうやって皆を養いながら色んな人の手伝いをしてるんだから」
「凄くなんてないですよそれにこれは僕にとってはケジメみたいなものですから」
そうカムクラは昔の自分を思い出す
超高校級の分析力によって先が分かり全てがツマラナイと思っていた時代
人との馴れ合いも思いやりも全てが無意味だと思っていた
所詮はこの程度なのだとだから世界に退屈し全てが分かる自分に退屈していた
だがそれはクラスの皆によって変えられた
手を差しのべてくれる者がいた
だからこそ・・・
「今度は僕が手を差しのべてあげるだけです」
そこにはカムクラの信念があった
このカムクラ君話が進む事に綺麗さが増していってもはやカムクラ君じゃない( ̄▽ ̄;)
さて次回は皆で夜ご飯です これでカムクラ君の一日は終わります
次の話が終わり次第 1話もしくは2話完結のオムニバス形式になっていくので良かったら見て下さいm(__)mパーティー編は話がまとまり次第投稿します
次回 それはカムクラ君の夜の日常