温かい目でお守り頂ければと思います。
温かい目でお守り頂ければと思います。
「「「お疲れ様でしたー!!」」」
本日の仕事の挨拶を終えた途端三人は
ドサっと近くのソファーに座り込む。
顔の疲れを隠すことすらできないほど今日は一日どたばたしてた。
「美穂ちゃん、響子ちゃんお疲れさまです…」
「卯月ちゃんもお疲れ..」
「お疲れ様..」
「今日は…なんか疲れちゃいましたね..」
「ははは..新曲決まってからユニットでのお仕事
増えちゃいましたからね..」
美穂ちゃんはニコっと笑っている。
疲れても笑顔は絶やさない、さすがです。
「にしたって多すぎませんか…
CMに雑誌の取材に番組の収録..
おまけにミニライブのレッスンもって..」
響子ちゃんはぐったりとしている。
真面目な響子ちゃんがここまで愚痴をこぼすのは
珍しいからよほど疲れていたのだろう..
「まあでもいい経験になりますから」
「うん。本当に仕事くれるっていうのはありがたいことだし
感謝しなきゃね」
「そうだね、それにユニットの仕事だと
3人で一緒だから楽しいですしね」
「そうだねーあ、もう帰るだけなんだけど
どこか食べに行きますか?」
「あー行きたいですけど
明日朝一で仕事あるからごめんね、卯月ちゃん」
「私も…明日はちょっと家族で出かけなきゃならないので」
「そうですか..じゃあ仕方ないですね..」
「ごめんね..じゃあ私そろそろいくね」
「私も..お先に失礼しまーす」
「うん。二人共夜遅いから気を付けてね」
「卯月ちゃんも気を付けてね」
「大丈夫だよ、じゃあねー」
「じゃあねー、お疲れ様ー」
「お疲れ様でーす」
バタンと扉が閉まる音がして部屋はしーんと静まりかえった。
久々にユニットでの仕事で少し疲れちゃったな..
P.C.Sのみんなで仕事するのはずいぶん久々だし
毎日が楽しいです。
正直こんな日々がずっと続けばとは思うが
私達は346プロダクションのアイドル。
ユニットだけではなく色んな仕事をこなさなきゃならない。
だから新曲を出した今だからユニットでの仕事は多いけど
しばらくすればまたそれぞれの仕事で忙しくなり
集まれなくなってしまう。
うーん…寂しくなるなあ…
そんな考え事をしてると
ガチャと部屋の扉が開く音がした。
「お疲れ様です。まだいたんですね」
「あ、プロデューサーさん!お疲れ様です!」
私は立ち上がり挨拶する。
プロデューサーさんの前ではいつも笑顔の
島村卯月でいなきゃなりません。
疲れた表情を見せたらきっと不安になってしまうだろうし。
「今日は一日色々あって疲れたでしょう。
よろしければ車で送りましょうか?」
「え?でも..プロデューサーさんも疲れてますし..」
「アイドルを送り迎えもプロデューサーの仕事ですから」
少しだけ微笑んだプロデューサーさんの顔を見て
なんかほっとします。
やっぱプロデューサーさんとお話してるときが
一番安心できる…
「じゃあ..お願いしていいですか?」
「わかりました。
車を取ってきますので先に準備して
下で待っていてください」
そう言ってプロデューサーさんは部屋を出て行った。
えへへ…プロデューサーさんに送ってもらえる..
そう思うとつい笑みがこぼれてしまう..
「どうぞ」
プロデューサーさんが後部座席のドアを開けてくれて
私はそのまま乗り込みました。
仕事の一環とはわかっていてもこういう紳士なところを
見てるとやっぱりかっこいいって思っちゃいます..
車はそのまま走りだし車内に沈黙が訪れる。
うーん…ここはお話したほうがいいのかな..
でもプロデューサーさんも今日一日お仕事だったし
私がお話したら余計に疲れちゃうかな..
「島村さん」
「は、はい!」
「その..最近どうですか?
ユニットのほうでのお仕事が多いので
色々と大変だと思いますが..」
「はい!えーと..た、楽しいですよ!
美穂ちゃんと響子ちゃんともうまくやれてるし
また三人で仕事できるの嬉しいですし..」
「そうですか..それはよかったです」
再び車内に沈黙が訪れる。
うう…こういう時どうすればいいんだろう..
そ、そうだ!
「あ、あの!プロデューサーさん!」
「はい、何でしょう?」
「一つ聞いてもいいですか?」
「私が答えられることなら」
ちょうど車は赤信号で止まり
緊張とした空気が漂うが
ここは..えーい言っちゃえ!
「プロデューサーさんは..ラブレター貰ったことありますか?」
ああ..とうとう言っちゃいました..
でも一度でいいから聞いてみたかったんですよね..
「えーと..どうしてそのようなことを?」
「あ、突然でごめんなさい..
いやその..今回の曲名ってラブレターって名前じゃないですか?
それでよく三人でラブレター書いたりとか貰った経験とかの話を
したりするんですけど..その..プロデューサーさんはそういう経験
あるのかなって..」
「はあ..」
「すいません!迷惑でしたよね..忘れてください!」
青信号に変わり車は動き出す。
緊張の空気は車の振動でかき消されたので
少しはさっきより落ち着ける。
はあ..やっぱ聞かなきゃよかったかな..
「いえ..その..私はそういう経験はないですね..」
「え?書いたことも貰ったことも無いんですか?」
「はい..」
「そ、そうなんですか..
てっきりプロデューサーさんのことだから
事務所の人とかからこっそりもらったり
してるものかと思いました..」
ラブレターではないけど
毎回みんなからお菓子とかもらったり
ご飯のお誘い受けてますもんね、プロデューサーさん..
私も..どこかに連れてってほしいし..
何かプレゼントとかできたらいいなって思うけど
何あげればいいかわからないし..
「私は..皆さんのプロデューサーですから。
そういうのをもらったりすることはできませんよ」
「そうですよね..ははは」
「でも..やっぱりもらえたら嬉しいものだと..思いますよ」
微笑しながら語るプロデューサーさんの顔を私はバックミラーで
確認していた。
そっか..プロデューサーさん、ラブレター貰ったことないんだ..
そっかそっか..えへへ
「あの..島村さん」
「は、はい!」
「着きました」
ふと横を見ると窓から我が家が見えていた。
どうやらいつの間にかついていたようだ。
「あ、ありがとうございます!」
「いえ。明日も早いので今日はゆっくり休んでください」
「は、はい!」
私はドアを開けて車から降りていく。
私が降りたのを確認したあとプロデューサーさんは
車を走らせようとした。
「あ、あの!」
私は夜だというのにプロデューサーさんに届くくらいの声で叫んだ。
あとで怒られちゃうなあ..
窓が開いてプロデューサーさんが顔を見せた。
「どうなさいましたか..?」
「その…おやすみなさい!」
「…はい。おやすみなさい」
車が再び走り見えなくなることを確認すると
再び私の顔はにやけてしまう。
えへへ…そっかそっか..
「あれ?卯月ちゃん何書いてるの?」
「ん?あ、美穂ちゃん!その..お手紙書いてるんです!」
「手紙?誰に?」
「えへへ..内緒です!」
事務所で書いてたら美穂ちゃんに見つかっちゃいました。
でも..昨日あんな風に言われたら渡したくなっちゃいますよね..
「おはようございます」
「おはようございます!プロデューサーさん!」
「あの..その…」
あなたのことを大好きだから
だから...
「これ受け取ってください!!」
大好きですから、ね!
ラブレター記念に書いてみました。
文体荒かったり誤字脱字があればすみません。
今回の演出はほんとういいし何より卯月さん可愛すぎです..
とりあえず早くフルで聞きたいですね!
追伸
誤字訂正と貴重なご報告頂きました。
そのため一部訂正致しました。
ご報告ありがとうございます。