やはり俺達の親世代の青春ラブコメは間違っている 作:疎かなろあ
よろしくおねがいします!
やはり俺達の親世代の青春ラブコメはまちがっている 前
2年生の3学期。季節は冬まっただ中の1月、我が総武高校ではいつにも増して休み時間中に勉学に勤しむ輩が多く見られるようになった。
考査が近いのかと言われればそうではない。中間考査はつい先日終わったばかりだ。
ならその結果が良くなかったのでは?と思う人もいるかもしれないが、それもまた違う。だったら葉山がしている訳が無いからな。
正解は、所謂全統模試があるからだ。もちろん今までも年に何回かはあったわけだが、今回の全統模試は、今までとは重みがまた違ってくるのだ。何故なら今回の模試は進路に大きく関わってくるからな。
当然県内有数の進学校である総武高校では、高いレベルの大学を目指している者も多く在籍するため、この様な風景になるのは自然の摂理というものであろう。
私比企谷八幡も、それなりに高いレベルの大学に進む事を考えているのだが、そもそも苦手な数学は捨て私立文系1本に絞っているため、これといって焦る必要性は無いのだ。
奉仕部においても部長さまは心配する必要などないし、むしろ心配したら凍てつく様な目で睨まれ、罵倒されるまである。残りの1名はまぁ······お察しの通りだ。なのでこの場では語らないでおこうと思う。
――― ――― ―――
そんなこんなで、特に焦ることのない俺は部室でもいつも通り読書に勤しみ、下校時間になり帰ろうとすると奴がこう言ってきた。
「ヒッキー!ゆきのん!みんなで勉強会しようよ!」
「俺パスな」
そう、奴こと由比ヶ浜が勉強会に誘ってきたのである。もちろん俺は即刻拒否したがな。
「ヒッキーどうしてそういう事いうの!ゆきのんも良いと思うでしょ?」
由比ヶ浜が雪ノ下に賛同を求めるが帰ってきた答えは
「ごめんなさい、由比ヶ浜さん。私も1人で勉強しようかと······」
ほら見ろ、ノーだ。だいたい、俺はともかく雪ノ下にはなんのメリットもないだろうに。
「えぇー、ゆきのん一緒にやろうよー。」
「ちょっ、ちょっと由比ヶ浜さん······」
由比ヶ浜が、雪ノ下にすだるように抱きついてきた。雪ノ下さんも無理に嫌そうにしなくても良いのよ?こちとら毎日の様にゆるゆりを堪能させて頂いておりますからな。ぐへへ、あっ、ヨダレ出てきた。うん、キモイな
あっ、雪ノ下さんに由比ヶ浜さんや、そんな目で私を見ないで!八幡、エスケープしちゃうぞ☆
「ごほんっ!しょ、しょうがないわね。分かったわ、由比ヶ浜さん一緒に勉強会をしましょう」
「わーい!やったぁ!ありがとゆきのん!」
「そうか、じゃあ俺はこれで」
「待ちなさい、低脳谷くん。私1人に由比ヶ浜さんを任せるつもり?貴方も手伝いなさい」
「なぜ?」
「決まっているじゃない、私が苦労して貴方がやらないなんて許せないからよ」
「ひどい横暴だな······」
「それだけじゃないわ、貴方私に体力が無いのを知っているでしょう?由比ヶ浜さん相手に私が持つと思う?」
「無理だな」
「でしょう?」
「ヒッキー私のことバカにしすぎだしっ!あとゆきのんも酷いしっ!」
どうやら俺が行かないと雪ノ下が死んでしまうようだ。流石にこのまま見殺しにするのは心苦しいので行ってやろうかな。
「わかった。ならどこでやるんだ?ちなみに今日家はパスだ。珍しく両親が休みでそのうち母親が死んでるからな」
「······そう、なら私の家もダメね。由比ヶ浜さんだけならともかくこの男を家に入れるなんて······想像しただけで恐ろしわ」
「じゃああたしんちに、ってダメだった今日はママが居ないだった」
「だそうよ、下心丸出し谷くん?」
「原形留めてねぇじゃねーか」
「うーん。じゃあファミレスとかどう?」
「ならサイゼに直行だな。異論は認めない」
「はぁ、ならそこに行きましょうか」
――― ――― ―――
俺の一言で駅前にあるサイゼリアに向かうことになった。恐らくそれなりに長い時間滞在することになるだろうから小町に「夕飯はいらない」と連絡をした所
「お兄ちゃんが勉強会?しかも雪乃さんや結衣さんと一緒に?お兄ちゃん成長したね!小町は嬉しいよ!あっ、今の小町的にポイント高い!」
とハイテンションで返信がきた。帰ったら質問攻めされるんだろうな。しかも今日は小町以外にもクソ親父とお母様までいるもんだしな······はぁ、帰りたくないよー。助けて戸塚えもーん
――― ――― ―――
そんな事を考えていると駅がみえてきた。この時間帯、学生だけでなく、仕事終わりのサラリーマン達が多くいる。あーあ、そんなになるまで働いちゃって。やっぱり専業主夫安定だわ。誰か俺のこと養ってくんねーかな。
それに俺と一緒にいるコイツら。曲がりになりにも美少女と評されるだけあってそこら中から視線を感じる。もっとも俺が感じているのは嫉妬と「どうしてあんな冴えないやつが?」という疑問の視線だけだがな。
スンマセンねこんな奴らと歩いていて。だけどこの状況になったのは俺のせいでは無いため、本来なら俺が謝る理由など無いのだけどな
「着いたよ、ヒッキー」
由比ヶ浜の一言で現実に連れ戻される。おっと、やっと着いたかマイオアシスよ。
夕食時にも関わらず、平日なので空席がチラホラあった。その中で俺たちは店員さんに連れられ、以前の様にボックス席に誘われた。
生垣を挟んで隣の席には綺麗な女性が2人で会話している。まぁ、騒ぐわけではないので迷惑はかからんと思うがな。
二人共決まったというので店員さんを呼んだ。どうやら俺だけでなくコイツらもここで夕飯を済ませてしまうようだった。
「ご注文はいかがなさいますか?」
「えっと、あたしマルゲリータと······あとドリンクバー下さい!」
「ほうれん草のクリームスパゲッティとドリンクバーを」
「ミラノ風ドリアと辛口チキン。あとドリンクバーで」
各々が食べる物を注文し、来るまでの間勉学に打ち込む事になった。初めて早々に由比ヶ浜が「ゆきのーんっ」と質問していたようだったが、雪ノ下の教えを理解することが出来ず、料理が届く時には屍になっていた。俺も水汲みくらいしてやるかな
「俺飲み物汲んでくるわ。お前ら何がいい?」
「私は野菜ジュースで」
「私オレンジ······よろしく······ヒッキー」
「はいよ」
「いらっしゃいませー」
俺が飲み物を汲み、席に戻ろうとしたその時、見馴れた?男が店内に入ってきた。その男の頭頂部には立派なアホ毛がそそり立ち、年の割には比較的整っている顔立ちをしていた。
そう我が父である。
どうやら、こちらに気づいた様子はないが何やら待ち人がいるらしく、店内をキョロキョロしていた。もうすぐ40後半が見えてくるオッサンがやるとなかなかきついものがあるな。
待ち人が見つかったのか「遅くなってすまん」と言いながら俺の席を生垣を挟んで隣にいる女性達の席に座った。
えっ、まさかの親父不倫ですか?しかも二人も?あっでも二人共美人さんぽいし。
俺が気づかれないように親父の死角から席に戻ると由比ヶ浜が復活していた。
「ほらよ」
「ありがとう!ヒッキー?どうしたの?」
「いや、生垣の隣に親父がいてな。見つかるとめんどいからな」
そう小声で伝えると、由比ヶ浜だけでなく雪ノ下も控えめに隣をチラ見した。控えめなチラ見ってなんだよ。
1人ノリっこみしてしまった俺は少し余裕を取り戻した。が、しかし今度は目の前の2人の様子がおかしくなった。由比ヶ浜は目を(⊙ Д ⊙ )こんな感じで見開きながら口をパクパクし始め、雪ノ下は顔を真っ青にしながら唖然としていた。
この話は授業中、ぼーとしていたら思いつきましたw
その程度のクオリティでしかありませんが、感想など頂けると僕のやる気が上がります(良くなるとは言っていない)のでよろしくおねがいします!
追記 八幡パパの年齢を少し上げましたので、よろしくおねがいします