やはり俺達の親世代の青春ラブコメは間違っている 作:疎かなろあ
かなり間が空いてしまい、申し訳ございませぬ。まぁ色々あったのです。
それではどうぞ!
「「やっ、やっはろー」」
――― ――― ―――
やってしまった。その一言に尽きるだろう。
親父たちの話ぶりからしてそろそろお開き何だろか、などと考えていると、どうやら由比ヶ浜もそう感じたのか大きく背中を伸ばした。無理もあるまい。ずっと身を小さくして聞いていたからな。だがしかし、それが命取りになった。
話し終えた親父がこちらに気づいてしまったのだ。わぉ、マジでどうしようかしら······ お互い気まず過ぎんだろ······
見ろよ、あの雪ノ下親子が二人揃って硬直してんぞww
······いや笑えねーから。由比ヶ浜も笑顔のまま時が止まってるし、何?DIO様でもいるの?スタンド使いなの?俺は個人的にハイウェイスターを押したいんだが。4部って割とみんなチーターだよね。
「よ、よぉ八幡元気してる?」
「いやどんな話しかけ方だよ」
焦れた親父がお世辞にも上手くとは言えないが話を切り出した。どこの猫耳委員長だよ。
「ヒッキー君、やっはろー!」
「ども、というか由比ヶ浜さん前あった時と雰囲気違いますね」
「そうかな?まあ、そんな時もあるよ」
「ひどく適当すね」
「ところで八幡達は何してたんだ?」
「あ?まぁ······俺たちは別に······あれだよ。勉強」
「そうか、てかお前ももいつまで気失ってんだよ、母なんだから早くカムバックしてきなさい」
「ほらあきのん、いつまでも固まってないでよ!この後も用事があるんでしょ?」
「えっ、ええ。そうだったわね······」
雪ノ下母の方は一応意識が戻ったようだ。雪ノ下の方は······由比ヶ浜が何とかするだろう、多分。
「ひ、久しぶりね。八幡くん?だったかしら。いつも雪乃さんと陽乃さんがお世話になってるわね」
「い、いや。別に俺は何も······何なら雪ノ下に関しては俺の方が世話になってることのほうが······」
「あら、貴方と雪乃さんはそんな関係なのかしら?」
「えっ、い、いや決してそんな事は無いですよ!」
「それは雪乃さんには魅力が無いとでも言いたいのかしら?」
「そんな訳無いじゃないですか······」
「それなら彼女が告白したら付き合える?」
「話が飛躍し過ぎてますよ······」
「そして、雪ノ下建設に就職と」
「おい、親父。俺を働かせようとするな。俺は美人で養って暮れそうな女性と結婚して専業主夫となるのだから」
「お前よくそういうこと仮にも他の親の前で言えるよな······」
「それなら私の娘2人ならどちらも該当するのでは?」
「む、そ、それなら結衣ちゃんだって頑張れば出来る子なんだよ?」
「何で選択肢が身内限定なんですか······」
「あら、貴方達は身内なんて呼べる関係なのかしら?」
「えー!ヒッキー君たちそうだったの!?」
「ループしちゃったよ······」
「ふふ、冗談よ」
「ほんとに勘弁してくださいよ······」
「何か昔を思い出すなぁ······」
親父が遠い目をしながらそんな事を呟いた。恐らく過去にも似たようなことがあったのだろう。容易に想像出来てしまう自分が憎い。
にしても雪ノ下さんはっちゃけ過ぎじゃね?むしろこっちが素なのかもな。雪ノ下も由比ヶ浜相手にはデレデレだし。そこに俺が含まれないことに悲しみを感じるな······
というか今この場には親父達と俺しかおらず、由比ヶ浜は雪ノ下を連れトイレにて復活の儀式の途中だ。どんだけショック受けてんだよ。おかげで俺だけが質問攻めにあってしまった。しかし、知ってる奴の親だからかそこまでキョドらず会話ができたと思う。俺、大分成長したな······
――― ――― ―――
俺がさらに質問攻めという苦行に身を打っていると、由比ヶ浜が雪ノ下を連れ帰ってきた。何とか雪ノ下の魂を現世に呼び戻したところで店を出ることになった。何故か親父達が払ってくれたが、そこは素直に感謝しておくことにした。
その後は家族事に帰ることになった。驚いたことに、俺や由比ヶ浜ちはともかくあの雪ノ下家まで一緒に帰宅したのだ。後で由比ヶ浜を通して聞いた話では、そのまま実家に帰ったらしい。お互い思う所があったのだろか。
――― ――― ―――
後日談というか、今回のオチ。俺たちは奉仕部部員は自分たちの親が学生時代どのような関係出会ったか、多少知ることとなった。この事でもしかしたら雪ノ下親子の関係が良くなるかもしれないし、俺も少しばかり親父と話す機会が増えるかもしれない。
しかし、その程度なのだ。今回の事がどのくらい重要なことかと聞かれれば、特に重要ではないと俺は言い切ることが出来るだろう。なぜかって?そりゃもちろん親父たちが知り合いでなおかつそれなりに親密な関係だということには驚いたが、その事が俺や由比ヶ浜、雪ノ下との関係に大きく関わることはないからだ。なぜかって?そりゃ直感だ、直感。親とこの関係なんてそんなもんだ。
それに親父たちがどうだったかは知らないが、少なくとも俺は今の状態が好きだ。だから、これを壊せるとはとても思えない。情けない話だが俺の行動で壊れてしまう、そんな状況になれば俺はもれなく逃げ出すだろうからな。そしてそんな俺でもあいつらはまた向き合ってくれるのだろう。そう信じたい。
柄にも無いことを考えていると、下から小町の声が聞こえた。どうやらもう夕飯らしい。それに今日は親父や母ちゃんもいるんだった。たまには家族水入らずで、団欒をしてもいいんではないんだろうか。どこからかそんな言葉が聞こえたような気がしたので早く行くとしよう。というか親父の奴、バレた?のをいい事に学生時代の話がうるさいんだよな。母ちゃんも嬉しそうだから、文句は言えないし。はぁ、やっぱり何かめんどくせぇなあ······
そして俺はこう呟く『やはり俺の親父達の青春ラブコメは間違っている。』ってな。
これでこの連載は取り敢えず一区切りとしようかなと思います。一応続きは考えてあるのですが、皆さんの反応を見て決めたいと思います。
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読んでいただき、ありがとうございました!