ぐだ男と野獣のクッキーkiss   作:野鳥先輩

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四章は特に思いつかなかったんでカットだカット!
ソロモン(小便)とご対面!以上!だからくっそ短いゾお願いゆるして

ぶっちゃけ全部終わった後に四章ソロンモ見直したら草生えた


何処にでもいて、何処にもいない獣

 ソロモンと名乗る男。四本もの魔神柱を用い、圧倒的な火力を以てその場にいた幾多の英霊を瞬殺してみせた。グランドキャスター、人類悪に対抗する冠位の一つというが。実力の差を否応なく突き付けられる。

 

「――だが疑問が残る。何故だ、何故貴様がそちらにいる」

 

 ソロモンの差す貴様、それは即ちビーストの事だ。束の間の戦闘であったが、アレは敢えてビーストには攻撃を加えなかった。

 

 対するビーストは野獣の眼光をぎらつかせ、ソロモンの動向を注視している。

 

「……ビーストがどうかしたか」

「知らぬか。救いようのない程の馬鹿だな貴様、まぁいい。精々それを使いこなせぬまま燃え尽きろ。それは少々、人の身に余る獣だ」

 

『――人類悪の獣、ビースト。それが僕らの見解だけど』

 

 ロマンの言葉を聞くとソロモンは、醜悪な笑みを浮かべた。

 

「なるほど! なるほどな、その矮小な頭でそう結論付けたか。生憎だが人類悪は既に満席でな、そこの獣が収まる席はない」

 

 あからさまな嘲弄が降る。ソロモンという魔術師視点から見て最高峰のビッグネームなのだが、先ほどから繰り出され続ける小物ムーブにより、心は勝手に冷静さを取り戻していた。

 

 野獣先輩という存在が人類悪、人類を滅ぼす災害と呼ばれるまでに強大であるか。答えは当然否。彼はただのホモビ男優である。ならば何故彼がビーストの適性を持っていたか。

 

「……あっ、そっかぁ」

 

 俺よりも先に、同行していたMURが真相に辿り着いたようだ。

 

「鈴木はなんにでもなれるし何処にでもいるんだゾ」

「……は?(威圧)」

「最も正解に近いな。見かけの割にきれるではないか」

 

 まるで野獣先輩メタモン説のようだと考え、結論に至った。

 

「――野獣先輩、新説」

 

 野獣先輩新説シリーズ。野獣先輩の正体を考察し、得られた推論を根拠1…などの形で述べていく、伝統の論説である。この手の説の大半は、野獣先輩との類似点を述べていくという俗にいう箇条書きマジックの形式を取っているため無限に説が膨張し、女性説や苦学生説、アニメキャラや無機物、歴史人物や情報生命体に至るまでに拡散している。

 

 このようなこじ付けが、英霊になる際に通じるか。その点に関する問題も、『同一視された人物』の能力を得ると置き換えれば、出来ぬ道理はない。アーサーペンドラゴンの、ワイルドハントの主とされた一側面を俺達はついさっき目の当たりにしたばかりだ。

 

 現在、未来、過去、あらゆる平行世界や架空の世界に無数に存在し、それら全てが物理的無理を超えて結集した概念存在。それが"たまたま"人類悪の要素を強く表面化させ、召喚に応じた。それが今の、ビーストクラスの野獣先輩。

 

「……待てよ。それってつまり」

「マスターの推測が正しいゾ~これ。あの光帯が縦に積み重なっていると例えるなら、鈴木は"横"と"縦"に積み重ねてるんだゾ。単純な熱量なら、敗北はあり得ない」

 

 MURが告げると、ソロモンの表情が醜く歪む。

 

「――あぁそうだ。単純な総量で測れば、私が積み重ねたあれを軽く凌駕する。私の計画に彼が付き合ってくれたならば、それこそこのような三文芝居を打つ必要すらなかった。だがそれが貴様ら人類に与する道理はない、何故なら今のそれの役割(ロール)は人類悪、人に手を貸す事など有りえない」

 

「それは違う!」

 

 それだけは、彼の語る事だけは、違う。それは断言出来る。これまでの行動を見て来た、マシュやロマン、カルデアのスタッフだって、同じ意見のはずだ。

 

「ビーストは召喚に応じた。世界の危機に、人類の危機に召喚に応じたんだ! ビーストだけじゃない。彼を骨子として色んな人が、このカルデアに力を貸している。お前の野望を挫くために!」

「愚かな――」

 

 ソロモンが手を振り上げたその時だった。

 

「もういいよ、やばいやばい……」

 

 それまで傍に控えていたビーストが、目頭を押さえ俺の肩に触れる。そして彼は一歩、二歩と踏み出し――

 

「――ビースト、†悔い改めて†」

 

 

 

 ――夢でも見ているのだろうか。一瞬の間に、空間は野獣先輩に埋め尽くされた。人の波と化し、様々な形を取った無数の野獣先輩が、各々臨戦態勢を取りソロモンを見据える。上空には翼を生やしたり、飛行可能なものに擬態したものなどが空間を埋め尽くさんばかりに密集し、空を塞いでいる。これにはソロモンも動揺を隠せなかったようで、顔を引きつらせる。

 

 『疑似展開・野獣と化した先輩(ロード・ビースト)

 

 彼のストックするBB素材は、彼を起点としてしか展開できない。でなければ展開した瞬間に同一存在が二つに分裂しどちらが真かが認識できない形となって、結果元の一個体に戻る事が出来なくなるため。サンタリリィ事件が記憶に新しいが、あの要領らしい。

 

 それをビーストは、一度にこれだけの数を展開して見せた。これは――

 

「……ッ!」

 

 空間が裂け、ソロモンの姿はそこへ溶け込む。裂けた空間は主を喰らうや即刻閉じ、一匹の野獣先輩も通さないままに消滅した。

 

「――ロマン?」

『あ、あぁうん。ソロモン消滅確認。逃げたねあれは』

「……はぁー」

 

 緊張の糸が途切れ、マシュともども膝をつく。聖杯は回収したし、この特異点でやる事は全て終えた。

 

「ぬわあああああん疲れたもおおおおおん。辞めたくなりますよ~人理救済~」

「どうすっかなぁ~俺もなー」

 

 声の上がった方を見ると、たった一人に戻った野獣先輩が池沼モードに突入したMURといつかどこかで見たやり取りをしていた。どうやらきちんと戻れたようで、これは今までには無かったことだ。最悪一匹だけ回収して、他の野獣先輩はテムズ川に放流する羽目になるかと思っていたのだが。

 

「ロマン、何か解析できた?」

『……ソロモンが場に出ている間だけ、ビーストの霊基に異常があった。今は正常値に戻ってるけど、一応今後も気にかけておいて』

「……了解」

 

 もしかしたら彼こそが、ソロモンとの最終決戦における切り札になるかもしれない。そんな希望を抱きながら、カルデアへとレイシフトするのだった。




型 月 特 有 の と ん で も 設 定
インフレの波に追いつかなきゃ(使命感)


終章以降の予定は全く未定です
そこで終わりにするかもしれないし
イベントがあったら逐一触れるかもしれない
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