気づいたら一番長くなりました。
では、どうぞ。
「おとうさま……」
「おや。ライザー、もしかして眠れないのかい」
「はぃ。こわいゆめをみそうで、ねむれません……」
「ならこちらに来なさい。……そうだ。いい子だ」
「ょぃしょ」
「そうだな。怖い夢もやっつけてくれる話をしようか」
「うん……」
「昔々、赤いドラゴンと白いドラゴンが、ケンカをしていました。そこに__」
___
__
_
「__ん」
懐かしい。随分と懐かしい夢を見たな。いったいどういった夢だったか、目覚めた今では思い出せない。
「……」
「__ん」
こちらに寝返りをする。ユーベルーナ。俺の眷属であり、クイーン。掛け布団越しでもわかる彼女のライン。一糸まとわぬ姿から察するだろう。俺と彼女は、そういった関係だ。
「……」
「……早いですね」
起こさぬようにそっとベッドから降りたつもりだが、まだ眠そうな目でこちらを見ている。
「まだ寝ていても構わない。起こすつもりはなかった」
「では__お言葉に甘えて」
そう言うと彼女は瞼を閉じた。……こうやって瞼を閉じると思い起こせる。昨日の彼女は、随分と積極的だった。まるで何かに駆られる様に、何にかを求めるように。
「……ふぅ」
浴室に入り、取っ手を捻る。徐々に熱を持つ水が、シャワーがなんとも気持ちいい。ぼんやりとした目覚めを洗い流してくれる。
「……__っ!」
顔を手で覆わずにはいられない__そう。時々フラッシュバックする。あの時の痛みが。あの時の光景が。
『__! __!』
掴まれる指の隙間から垣間見る。青い炎。揺らぎ。無表情ではあったが、確かに宿る怒り。脳裏に焼き付いて離れない。……刷り込まれている。
「クソ……」
思わず額をタイルに押し付けた
「おはようございます。お兄様」
「ああ。おはようレイヴェル」
いつもなら部屋まで持って来させ、マナーなぞ気にする事無く食べる。なんとなく。ほんの気まぐれ。妹と、家族との朝食を取りに来た。
「珍しいですね。いつも眷属と朝食を食べてるのに」
「たまには家族と一緒に食べるのも、一興かと思ってな」
口から出まかせ。自分でもわからないんだ。ここに居る事が。ただ従った。思うがままに。心の赴くままに。
「ん~。食欲をそそる。いい匂いだ」
「そうですね」
メイド達によって並べられる品々。どれも朝食としては一品だろう。__ん?
「お父様とお母様は、まだ来ないのか」
「……お父様は昨日、急遽入った商談へ。お母様は悪魔夫人の集いに今朝から向かいました。今頃朝食を取っているところです」
「そうか。……俺には何の報告も__」
「両方の件は、私の隣で聞いていました」
「っそうだったな。っ今の今まで忘れていた」
そうだったのか。確かにお父様とお母様の件は、耳にしたと思う。……きっとそうだ。
「はむ……。いい風味だ。そう思わないか、レイヴェル」
「……そうですね。まあ、なれ親しんだモノですが」
「やはり朝はこういった軽い朝食で済ませないとなぁ。脂ぎった物は好きだが、如何せん朝には合わん」
本当にそう思う。朝から欲望のままに。脂ののった肉を貪る悪魔は少なからずいる。否定はしない。俺もたまには朝から食らう。だがこういった朝食を取ると、体が喜んでいる気がする。
「はむ__」
「……何か思う所があるのですか」
「ん? 急にどうした」
食べている口を止めて、唐突に質問してきた。レイヴェルにしては珍しい。普段は言葉を返すだけで、俺に質問なんてしてこない。
「どこか変です。いつもなら、レーティングゲーム前は対戦相手の皮肉でも言っているハズです」
「……」
「私の知らぬところで、口にしているかもしれないですが、そう言った事はまだ耳にしていません」
「……何が言いたい」
「……相手がリアス・グレモリーだからですか? まあ。婚約者の皮肉など言葉にしたくない。と、そう勝手に解釈しています」
どこか変、か。確かに皮肉の一つも言っていなかったな。まあ俺としては皮肉など些細な事だ。例え相手がリアスでも__
『仮にも婚約者なんだ』
「っ!」
顔を手で覆う。まただ。またチラつく。どうしようもなくイラだつ。
「はむ。……今に限った事じゃないです。前から様子がおかしかった。心ここにあらずといった風に顔を暗くし、今見たく突然顔を覆い、目に見えて苛立っている」
「……っ」
「どうしてですかお兄様。このレイヴェルに教えてください」
「些細な事だ……。お前に教える程じゃない」
図星だ。何もかも図星だ。っはは、流石に家族はわかるか。レイヴェルだけじゃない。ここに居ないお父様もお母様も、俺の変化に気付いているハズだ。__ただ。……ただ無性に腹が立つ。
「ならお母様達にご相談なさっては?」
「相談事なぞなにもない」
「ならなぜ暗い顔をするのですか」
「……そんな顔は誰でもするものだろう」
「__お兄様。私の目を見て話してください」
__後ろめたさから、レイヴェルと顔を合わせられない。目を合わせられない。妹の純粋な目を見て話すと、この感情が剥き出てしまうからだ。
だがそれは許されない。しっかりと目を合わせなければ。俺は何ともないと、伝えなければ、
「__っ」
「よろしいです」
__無理だ、純粋すぎる__
「いったいいつから様子がおかしいか、私なりに考えました」
__よせ。
「そう。リアス・グレモリーに会いに行った日からおかしかった」
__だめだ。
「私たちが転移した瞬間に察しました。様子が変だと」
__いけない。
「さっき見たく、顔を覆い、力なく立ち尽くすお兄様は、誰が見ても異常と思えたでしょう」
__それ以上は。
「もしかして……、瞬く間に広まった帰還ですか」
「っ!」
「クリムゾン・サタンの賢妹、リアス・グレモリーの許にご執心との噂」
「……だまれ」
「グレイフィア様はあの場に居ましたが、リアス・グレモリーの傍には誰もいませんでした」
「__だまれ」
「そこに居ないハズはないです。いったい彼と何かあったのですか。お兄様が家族の中で一番英雄を__」
「黙れと言った!」
スプーンが落ちる高い音が響く。怒号を向けられて瞳が揺れる。__俺は、なんて事を……。
「……すまない。怒鳴ってしまった……。許してくれレイヴェル」
「……」
表情をうかがう事はできない。瞳に映す事すらできない。__自分が情けない。レイヴェルは悪くない。
「下げてくれ」
一言そう言って席を立つ。まだ食べきれていない朝食を、メイド達が慣れた手つきで回収する。
「……部屋に戻る。……わかっていると思うが、明日のレーティングゲーム、戦わなくてもいい__」
「……っ」
去り際に目に映る。レイヴェルの悲しむ顔が。今にも泣きだしそうな顔が。ただ俺に問いているだけなのに、俺は容赦なく、剥きだす怒りに任せて怒鳴ってしまった。__最低だ。兄として本当に情けない。
「俺は__っく」
意識せず口に出てしまう。何を言いたいのか自分でもわからない。そう思考しながら、今場を後にした。
「お兄様……可哀そうに……」
「仕上げてきている」
そう思わせる程、リアスの眷属たちは強くなっている。僅か数日でここまでの成長は、やはり英雄エイジの施しだろう。
{ライザー様のナイト二名、リタイア}
「ッチ」
眷属たちがリタイアしていく度に、……胸が少し、痛む。思わず舌打ちをしてしまった。
「芳しくないな」
「はい。苦戦を強いるであろうプランAが、予想以上の快進撃でプランBに移行したと思われます」
そうだ。初めは俺たちの予想通り事が運んでいた。指示通りに展開し、眷属たちの意向もあって各々に相手取った。だが強くなったリアス達に苦戦し、敗北を期している。
「……もういい。お父様達の目があるが、勝てばいいのだ。行くぞユーベルーナ」
「はい」
健闘した眷属には悪いが、酷い勝ち方をしよう。魅せる様な駆け引きなぞもうしない。ただ勝ちに行く。ユーベルーナの爆発力と、俺の、フェニックスの不死で。
「……」
グラウンドに向かう。もはや勝ちに行くだけなら障害物はいらない。邪魔なだけだ。リアス達もこれ見よがしにに攻めて来るだろうが、フェニックスの涙と俺がいる限り、負けはない。
「……中々熾烈を極めている」
抉られた地面、破壊された体育館、悉く剥きだす剣山、どれも戦いの痕。どれも眷属がリタイアした痕。……やはり見ていて心苦しいな。
「いいのかしら。ノコノコと姿を現して」
「リアス……」
「あなたの眷属は残り二人。でも一人は戦わないから、実質あなたと隣のユーベルーナだけよ」
「それがどうした」
「私たちも無傷とは言わないけど、これだけの戦力差。わかるでしょ」
「わからんな。確かに数日で強くなったが、たかが六人。フェニックスの俺には届かない」
「本当にそうかしら。試してみましょうか」
お互いに火花を散らし合っている間に、リアスの眷属が、次々と集まってくる。
「っははは。褒めてやる。お前達一人一人。いいじゃないか。よくここまで仕上げた」
そう言って演技がましく見渡す。
「俺の眷属よりも速いとは、感服するよ、ナイト」
「……」
「よくもまぁ原始的で合理的な戦法を、そのパワーでよく出すぅ、ルーク」
「……」
「どうだビショップ。君の能力は素晴らしい。フェニックスである俺と組めば、高みを目指せるがぁ」
「……」
「ポーン。ポーン! っはっは! 笑わせてもらったよ。眷属の服を消し飛ばすとは。いやはや、どうもバカみたいな技だ。俺には真似できない」
「……っく」
「あっはっはっは!__」
一人一人、皮肉も交えて挑発する。こんな悠長な事をしているのは、余裕の表れと取ってもらおう。
「__ッフ」
リアスの不敵な笑いが目に付く。__なんだ。なぜ笑う。そちらは数で有利なのは確かだ。……なんだ。この違和感。……__ッハ!
「クイーン!」
「ライザー様っ!」
ユーベルーナの声と共に強い衝撃で押された。瞬間。その場にいたユーベルーナに魔法が落ちた。目に焼き付いてしまった。雷撃に苦しむ、その顔を。
「__あぁぁ」
{ライザー様のクイーン一名、リタイア}
……ユーベルーナ。俺を庇って__……何をしているんだ俺は。
「覚悟なさいライザー! 今のあなたに勝ち目はない! リザインしなさい!」
__俺のせいだ。こうしてリアスの眷属に囲まれるのも、レイヴェル以外の眷属がリタイアになったのも、俺が不甲斐ないばかりに。俺が余裕をかましているばかりに。
「__っ」
染まる。感じてしまう。怒りを感じてしまう。リアスへの怒り、囲んでいる眷属への怒り、そして、情けない自分への怒り。
「ゆるさん……」
心の奥底から沸々と込み上がる。今まで押さえつけ、押し付けていた感情が膨れ上がる。
「よくも俺の眷属を……」
意図せずに呟いてしまう。
「許さんぞおお! 貴様らあああ!」
憤慨、 激昂。今の俺を表す怒りが、猛火の魔力として爆発し、周囲を焼き尽くしながら広がった。
「キャアア__」
「__くあっ!」
{リアス様のビショップ一名、ルーク一名、リタイア}
「__あ"あ"ああ!」
「アーシアああ!」
「コネコっ!」
どうやら今の衝撃で二人はリタイヤしたようだな。だがな。俺のこの感情は! 収まらない!
「はあああ!」
「っチイ! 速い!」
猛火の勢いが収まりが付くと、リアスのナイトが襲ってきた。四肢を切り刻まれるが、切られたそばから再生していく。__この速さは確かに手を焼く。
「っぐ!」
「ッシィイ!__」
「このっ。ックソがあああ!」
捉えられない。炎を纏わせた蹴りも、火球を放っても、ことごとく空を切る。思う様にいかない。だからこうも怒りが積もるのか。__ならばなりふり構わない。フェニックスの戦い方を、思い知らせてやろうかあ!
「っく! どれだけ切っても決定打に!」
「ああそうさ! フェニックスを! 舐めるなあああ!」
自分を鼓舞するかのように大いに叫ぶ。そして自らの体を刃に突き刺しに行く。今の俺には痛みなぞ他愛ない!
「っな!」
驚き、反応が遅れる今、腕を強引に掴み、引き剥がせないように炎を纏わす。
「__っ」
「うせろ!」
そして凝縮させた炎の魔力をナイトの胸に当て、起爆する。
「__」
爆音と灼熱とともに吹き飛ぶナイト。声にならない声を悲鳴に、回収される。
{リアス様のナイト一名、リタイア}
「木場あああ!」
「そんなっ!」
これでナイトは退場した。だがまだだ。俺の怒りはこんな物じゃない。
「っ!」
そうだお前だ。……お前がユーベルーナを倒した。俺を庇ったユーベルーナをリタイアさせた。
「これで!」
「っぐううう!__」
魔法陣が展開すると、雷撃が落ちてきた。ユーベルーナと同じようにまともに受けた俺は、苦痛を抑えられなかった。だが開いた口をすぐに閉じ、歯をすり減らす様に耐えた。
英雄の施しで威力が上がっただろう雷撃。いつもの俺なら耐えられない。意識を無くしただろう。……だが今の俺は、今の俺は! こんなモノは__
「__あ"あ"ああ!」
「っ! そんなっ!」
魔力を膨脹させて、雷撃をかき消す。怒りと共に溢れ出る魔力のせいか、目じりに炎が細くとめどなく噴き出し、噛み締める歯の隙間から吐息すらも炎を発する。
「フーっフーっ!」
炎の翼をあおがせ、空に浮いているクイーンに向かう。倒すために、焼くために、焦がすために。
「行かせない! っは!」
「ドラゴン・ショット!」
「それ!」
リアスの魔力が顎を消す。ポーンの一撃が腹を貫く。クイーンの雷撃が俺を飲み込む。どれも瀕死に陥る攻撃。だがどの攻撃も、俺を止める事はできない。__フェニックスには届かない。
「お"お"おお!」
「っぐ!」
クイーンの抵抗が激しくなる。近づかせないと言う強い意思が雷撃として現れる。
凄まじい速度で展開する雷撃の魔法陣。上から下から、左右から斜めから、四方八方、一撃の合間に次の一撃が襲う。
「ッチィイ! クソがああ! 貴様は焼く! 燃やしてやる! 焼き尽くしてやる! そこにいろおおお!」
必死に避けるが間に合わない。絶え間なく雷撃が襲う中、体のどこかが必ず消える。
だが意識せずに再生した部分が炎と化している。それに気づいても何も思わなかった。ただ思っていたのは一つ。クイーンを燃やす。
「ハッア"アア!__」
既に体と言われる部分はない。この顔さえも炎と化している。そして燃ゆる炎と化してなのか、襲い来る雷撃がなんの抵抗もなくすり抜ける。__ならばこれで。
「__」
一直線にクイーンの許に襲い掛かる。鳴りやまぬ雷の音。四方に展開し続ける魔法陣が、クイーンを守る様に、俺に向けて正面に展開された。
発動。高威力の雷撃が俺を飲み込む。だが炎と化した俺は止まらない。すり抜ける雷を感じながら、魔法陣を抜ける。
PKYHOOO__
「っな! フェニックス!?」
「だめだ! 朱乃さん!」
「っく!」
膨れ上がった炎と化した。勢い付いた速度で、通り過ぎるようにクイーンを呑み込む。炎から伝わるクイーンの悲鳴。それを感じ取るとアナウンスが鳴った。
{リアス様のクイーン一名、リタイア}
「っそ、そんな……」
「っく! 朱乃さん!」
クイーンを倒したからなのか、膨れ上がった魔力が徐々に収まる。それを感じながら確かに再生した脚で地に足をつける。
「……残るはお前たちだけだ」
少し冷静になって指摘した。ポーンに指差し、リアスに指差し、他にはいないと認識させる。
「……ここまでとはね、ライザー」
「……」
「私の知る限り、今までの貴方はこうではなかった。どの記録を見ても今の様に怒りに駆られてはいない」
そうだ。間違っていない。冷静な今ならわかる。どのゲームでもここまでの怒りは感じた事はない。いつもなら皮肉の一つでも言っているだろう。
「それがどうした。まさかなんで自分の時だけ……なんて思ってないよな」
「そんな幼稚な事、思いもしなかったわ」
……なんとも気が強いことだ。次々とリタイアしていく眷属を見ていても尚、俺を煽るか。
「ふん。威勢がいいなリアス。……賢いお前の事だ、不死鳥である俺相手に勝てると思っていまい」
「……」
「それに相まって思っただろう。今の俺には、__どうしても勝てない」
「……」
睨みを利かせるリアス。まだ諦めていない。真っすぐ射貫く瞳がそう思わせる。
「どれだけ俺を睨もうが、お前たちに勝ち目は__」
「__だまれよ……」
勝てないとわかって顔を伏せていると思っていた。拳を握りしめ、籠手と化している腕を振るわせている。リアスのポーンが口を開く。
「勝ち目が無いって……」
「……」
「不死鳥だからって……、不死身だから負けないって……、そんなの知るかよ!」
≪Boost!≫
勢いよく上がる顔。俺を睨むその目じりに涙が浮かんでいる。
「怒っているお前に勝てない! そんなの知るか! 俺もなあ! お前以上に! キレてんだ!」
≪Boost!≫
「部長のためにみんな強くなった! 部長への愛を証明した!」
≪Boost!≫
「だけどみんなやられた! お前に!」
≪Boost!≫≪Explosion!!≫
「うおおお!」
音声が告げ終わると、俺を襲ってきた。ブーステッド・ギア。その一撃を受けたら一溜りもない。必死に拳を揮うが、ナイトに比べるとスピードは雲泥の差だ。問題なく避けれる。
「ッフン!」
「っぐは!」
ポーンを吹き飛ばす。転がり倒れ、起き上がるその表情は苦悶だ。
「イッセー!」
「だ、大丈夫ですよ。これくらいっ!」
リアスが駆け寄り、立ち上がるのを支えている。……なんとも苛立つ。
「こんなものか、リアスのポーン」
「まだだ。っまだだ! こんのおおお!」
「イッセー!」
静止させるリアスの手を振り払い、再度俺に立ち向かってくる。それを見た俺は、手に炎を纏わせる。
「っく!__」
「遅い!」
「っぐおっ」
振り切った腕を躱し、纏わせた拳で腹を深く突き刺す。唾液が漏れくぐもった声で苦悶し、その場で蹲ろうとしている。
「ふん。おしま__」
「っドラゴン__ショットォ__」
「っ__」
瞬間、撃たれる。意識が薄れるのを耐える。それを目にした時には視界が赤に染まっていた。この衝撃。凄まじい!
「っだはっか!」
容赦なく吹き飛ばされた俺は、コンクリートの抵抗を背中に感じ、反発する反動で止まった。唾液を噴き出すのを止められない。
「っぐ、はあ……はあ!」
正直舐めていた。あのポーンだから舐めていた。大した事はないと。だが、なんだこの有様は。たった一撃で優位だった状況が一変した。__ふざけるなよ。腹立たしい。それと同時に関心する。やはり赤龍帝、ブーステッド・ギア。
「はあ、はあっ何! __チイ! 再生が」
魔力の消費を考慮せず戦った。今みたく再生の勢いが追い付かず、体が重くなるのは時間の問題だった。
「うおおおお!」
魔力の塊が目に映る。また打つ気かっ。__だめだ、今それを貰うわけにはいかない!
「ドラゴン・ショットおお!」
「っふ!」
撃たれると同時に、翼を広げて上に飛び回避する。コンクリートを容易く呑み込み、破壊する魔力を見ていると、当たっていればやられていたと、つくづく思う。そして俺はそのままポーンに迫る。
「避けられた!」
「__このおお!」
「っぐが!」
ポーンの首根っこを掴み、フィールドの端に生い茂る木に押し付ける。強く締め、強く木に押し付けられるポーンの苦痛が響く。
「はあ、はあっ調子に乗るなよ! 一撃当てたからと言って、はあ、俺は倒せない!」
「っぐ、ぐううう!」
「諦めろ。っはあ」
「ごの"! ま"だま"だ!」
「__っごは!」
ほざけ。そう思っていると、米粒程の魔力を作りだし、瞬時に俺に放った。胸に当たる衝撃は、ポーンを放すには十分な威力。
「っはあ、ふざ、けるな!」
「お、俺は! 諦めない! あ"あ"!」
かけ声と共にポーンが拳を揮う。それを見て避けようとしたが、体が、重い!
「ッブハ! っぐ!」
視界がブレる。重く俺を断つ一撃で意識が飛ばされそうになる。だが、倒れるわけにはいかない! 重い足をしっかり踏みしめろ!
「オラ"ア"ア!」
「っだは! ぐうう!__」
殴られ、脚に力を入れて、振り向く勢いを拳に乗せて殴る。だが倒れない。こいつは、倒れない!
「はあっ、はあっ、まだまだあああ!」
「__このっッブ」
殴られ口の中を切ったのか、血が口から噴き出る。__もう魔力が尽きる。再生も追い付かない。だが、それでも。倒れるわけには、いかない!
「っあ"あ"ああ!」
殴る。
「っごは! ぐぅうああ!」
殴られる。
「ッか! っはあ、はっあ"ああ!」
殴る。殴られる。
「っっぅ! はあ、はあ……あ"あ"ああ!」
殴る。殴られる。
「あ"あああ!」
「あ"あ"あああ!」
意識が薄れていく度に、負けられないと奮い立つ。今こうして、満身創痍なポーンも同じ事を思っている。もうお互いに分かっている。
「はあっはあっオラアア!」
「__ブハっ! はあっんぐ、はあ! クソがああ!」
「__っぐぅうう! はあっ、はあああ!」
幾度も殴り合った。倒れろ。倒れろ。幾度も思った。だがこいつは、拳を交わす度に力強い意志を乗せてくる。
「イッセー!」
「っ!」
まずい! 今リアスの魔法で攻撃されたら__
「ぶ、部長!」
「イッセー今援護を__」
「やめてください! はあっ」
「!?」
何を、言っているんだ。何故止める! 確実に有利になるんだぞ!
「こいつは、俺の手で、倒さないと、ダメなんです!」
「イッセー……」
「俺もみんなみたいに、部長への愛を__証明したいんです!」
「……」
「もう張り合いなんですよ。……男と男の、意地の張り合い! だから手出しは無用です!」
意地の張り合い……。そうか。いつの間にか、俺もどこかでそう思っていた。っはは。そうか。
……だが、今は隙だらけだぞ!
「__っぐ!」
「イッセー!」
リアスに向けて、ポーンを蹴り飛ばす。転がり倒れ、起き上がろうとする。リアスが手を貸そうとするが、否定し、己の力で起き上がった。
「まっだだ! 俺たちのっ、俺の愛はっ、折れはしない!」
__まだ立つのか。脚が震えて立つのもやっとなのに。
「力を出せよっ、ブーステッド・ギア。こんなもんじゃないだろっ! 勝たなきゃいけないんだ! くれてやるよ!」
「お、お前!」
わかる。わかってしまう。ポーンは力と引き換えに、自分を犠牲にしようとしている。
__ああ。愛なんだ。ボロボロになって、何度でも立ち上がる。愛を証明しようとしている。そのためには犠牲を惜しまない。__なるほど。ならば!
「来いポーン! 何度でも挑んで来い! お前の覚悟が本物なら! 膝を付かせに来い! 俺を倒して見せろ! お前のリアスへの愛が本物なら! 俺からリアスを引き離せええ!」
「当然だあああ!」
≪Dragon Booster Second Liberation Twin!!≫
「なに!? 右腕にもだと! だがそれでいい! そうでなくては!」
仮にも英雄に施しを受けたんだ。こうでなくては!
「行くぞライザー! 俺の愛を! お前に見せてやる!」
≪Boost! Explosion!!≫
≪Boost! Explosion!!≫
両方の籠手から音声が響く。俺を倒すために高らかに響く。
「いいだろう! 俺を倒しに来い! ポーン! イッセエエエ!」
「はあ"ああああ!!」
お互いに距離を詰め、叩きのめすために腕を揮う。炎を纏わせた俺の拳が、奴の突きだす左拳と衝突する。
「っぐ!」
衝撃波が広がる。押し勝つ炎。左籠手が瞬時にヒビが入り、粉々に砕ける。それを確と見届けた。__だから遅れた。
「ぬぉおりゃあああ!!」
「__」
奴はわかっていた、左が砕ける事を。瞬きをする間もなく瞬時に左を引き、もう一つの籠手で止めを刺しに来た。
迫りくる拳は、不思議と怖くわなかった。なぜなら拳に乗っている。リアスへの愛が。
「__それでいい」
そして俺は、感じたかもわからない強い衝撃に、意識を刈られた。
「__っ」
こ、ここは……。……ああそうか。体がだるい。魔力を使い過ぎた。ああ__負けたのか、俺は。
「ライザー様。お気づきになられたのですね」
「ユーベルーナ……」
優しく、そしてハッキリとした言葉で語りかけてきた。俺の肩を支え起こす様子を見るに、俺よりかは体力が戻っている様だ。
「ライザー様」
「みんな__」
ユーベルーナだけじゃなく、眷属全員がここにいた。安心した様に、みな口々に俺の回復を喜んでいる。……俺もみなの元気ある姿を見て、思わず顔が緩む。__だが俺はレーティングゲームに__
「すまないみんな。負けてしまったよ……」
「……」
「よくやってくれた。……よく奮闘してくれた。俺は誇らしい」
「……」
そうだ。みな俺の為に戦ってくれた。俺の将来を思って奮闘してくれた。それぞれ予想以上に成長を遂げたリアスの眷属相手に、頑張ってくれた。
__時間の猶予はこちらにもあった。大して強くはなるまいと、リアス達を括っていた。そう心のどこかで思っていた。
「慢心した結果だな……」
自分に言い聞かせるように、そっと呟いた。__こんな主じゃ眷属達はよく思っていないだろうな。まったく、情けない。
「ふふ」
「っくす」
「……無様に負けた俺を笑うのは構わないが、俺の居ない所でやってくれ。自分でも無様だと思っている」
「違いますよ、お兄様」
「レイヴェル……」
何が違うんだ。笑うだけならマシ。俺がそっちの立場なら皮肉の一つでも言っている。
「嬉しいんです」
「__な、なにが」
嬉しいだと……? なぜそう思う。起きたばかりで理解できない。本当に何を言っているんだ。
「そうやって一人一人に目を配らせ、よくやったと褒めて下さいました」
「当たり前だ。本当によくやってくれた。本心だ。俺が労わなくて誰が労う」
「ふふ。どうやら、本当に気付いていないのですね」
……わからない。レイヴェルは何を言っている。……リアスのポーンにやられて、頭がどうにかなったのか俺は。
「わからない。そんな顔をしていますね」
「あ、ああ。教えてくれないか、レイヴェル」
レイヴェルが俺の許に歩いてきた。ユーベルーナに支えられている俺。その力なく布団の上に置いている手を優しく握ると、こう口にした。
「お兄様は心から褒めて下さいました。今までのお兄様ならこうは言いません。__変わられましたね、お兄様」
「__ぁ」
噛み合わなかった歯車が、噛み合った。心に空いた小さな穴が、レイヴェルの言葉で優しく埋まる。__そうか。……俺は__
「俺は、変わった……」
「眷属の方たちは、いい方へ変わったと喜んでいると思います。まあ私は、昔の素直なお兄様に戻っただけと思っていますが」
「ぁはは。っはは」
自分がバカらしくて首を左右に降って笑ってしまう。まったく、妹によって思い出させるなんて。
今にして思えば、悪魔の仕来りを認知し、それを準ずるあまりに、心がすさんでいったのかもしれない。広かった視野が狭まり、選択肢を自分から捨てていた。気付いてすらなかった。
でもそれは俺だからだ。俺が弱いあまりに、それに陥った。他の悪魔も、俺と似たようなモノに陥っているだろう。しかし、中には強い芯を持ち、ぶれない心を持った悪魔も確かにいる。
「ふぅ。まったく。世話の焼ける兄ですね」
「よくできた妹を持ったもんだな」
妹だけじゃない。ユーベルーナも眷属のみなも、本当に頼もしい。
「気づいたか」
「お父様、お母様」
「っぅ」
開いている扉から、険しい顔つきで入ってきた。……当然だ。家の看板に泥を塗った。叱りや怒りを受けるのは、決まっていた事だ。
険しい顔の両親を見るのは、なかなか億劫だ。だが、これも次に繋ぐための一つ。前向きに取ろう。
「負けてしまったな」
「はい」
「私たちがどういう思いでここに居るか、わかりますか?」
「……はい」
息苦しい。お叱りを受けるのは、随分と久しぶりだ。両親の言葉、突き刺さる視線が、余計に息苦しく感じさせる。
「婚約は破談になった」
「っ」
「当然の処置です。ゲームに負けてしまったのだから」
何も言えない。弁明すらできない。思わず顔を伏せてしまう。……只々黙って叱られるしかない。
「……」
「……」
っ二人の無言が、俺をより追い詰める。……中々きついものだな。さて、俺は何を言えば__
「顔を上げなさい。ライザー」
「っ」
不意に聞こえてきた。__優しくつづられる言葉。……違うはずだ。今のお母様が言うはずない。俺の、聞き間違いだ。
「……どうしたライザー。顔を上げなさい」
まただ。また優しい。次はお父様だ。__どうやら今の俺は、自分が思っている以上に現実を逃避したいらしいな。っはは。情けない。
「お兄様。お顔を」
__はあ。覚悟を決めよう。往生際が悪いぞ俺。もういい大人なんだ。そう思って意を決し顔を上げた。
「__。……ぇ」
「っふむ」
「ふふ」
な、なんだ。なぜだ。なぜお父様もお母様も、レイヴェルも笑顔なんだ。さっきまでの険しい顔はどこに__
「よくやったな。ライザー」
「ぇ」
「よく、頑張りましたね」
「な__」
何を言っている。違う。違う! そうじゃない! 俺は!__
「何を言っているのです! 誉る事は何もしていない! むしろ泥を塗った! ゲームにも負けた! 家に汚点を残した! それなのに__」
「ならお前は私たちに怒鳴られたいのか」
「そ、それは!」
「起きたばかりです。落ち着いてちょうだい」
お母様の言う通りに落ち着いてみる。……解らない事だらけだ。なんなんだ……
「ライザー。私たちは本当に怒っていないのだよ」
「な、なら__」
「そうよライザー。怒る事なんてないの」
「それは、なぜですか」
「また一つ、皮が剥けたのよ」
「そうだ。……成長したな。我が息子よ」
そう言って手を握ってきた。レイヴェルと握られている手を重ねる様に。
「……っ」
こみ上げてくる。三人が握ってくれている手を見てると、温かみを感じてると、余計に。……だがそれは堪えた。それは俺のプライドが許さない。
「いいかライザー。フェニックス家の名を重みにするなとは言わん。っふふ。もう少し力を抜け」
そう言って、空いた手で俺の髪をくしゃくしゃに撫でた。
「戦っていたあなたは、どこか子供の頃を彷彿とさせました。よく言えば、無邪気でした」
そう言って、空いた手で俺の頬を撫でた。
「__っく」
俺はなんて言えばいいんだ。責める事もなく、怒る事もなく、ただ俺を褒める。
「なぜです。なぜそこまで__」
「我が子の成長を喜ばない親がどこにいる」
「そうです。結果は負けたとしても、誰もあなたを責めません」
「むしろ讃えてくるさ。よくやったと」
「そうですねあなた」
お互いの顔を見合う二人。その笑顔は紛れもなく喜んでいた。__はは。
「ようやく笑ったなライザー」
「っそ、そんなんじゃ」
こそばゆい。悪い気分ではないが、眷属の目もある。だが横目で様子を見たあたり、みな笑顔だ。
「良いのですよ。喜びなさい。例え先の戦いを無様と言う輩が現れたら、私たちは許しません」
そうですよね。エイジさん。
「もちろんです」
「っ!」
胸が締め付けられる。開けられた扉から出てきた。凛としている佇まいの、英雄エイジ__
「……」
こちらに歩いてくるエイジ様。俺はどうしても、目を合わせれなかった。自然に目をそらしてしまった。いったい俺は、どんな顔をして合わせればいいだ。
「ライザーさん」
「っ」
……最後に聴いた棘のある口調ではなく、そっと優しく呼ばれた。それを聞いた俺は、顔を向けた。__目を合わせた。
「……」
「……」
真っ直ぐな瞳。曇り一つない眼。俺が心の奥底で恐れていた瞳はそこにはなかった。……今なら言える。真っ直ぐ目を見て、言える。謝罪を。
「エイジさ__」
「ごめんなさい。ライザーさん」
「っ!」
な。な、何をしているんだ、この人は。俺の目線に合わせてから、頭を下げた。
「あんな事があったとはいえ、ライザーさんを傷つけてしまった! ライザーさんの心に、傷をつけてしまった! オレは__」
「何をしているんだ! 何をしているんですか! あなたが俺に頭を下げる事は何も無い! 悪いのは俺なんだ! し、示しが付かないでしょう!」
思わず声を大にして言ってしまう。あなたは悪くないんだ。悪いのは__俺なんだ。
「その示しと言うのは、オレにとっては何の意味もない! みんなが捲し上げる英雄としての示しなんて、オレにはどうでもいい!」
「っな!」
頭を下げたまま、そう言い切った。
「オレに必要な示しは他でもない。ライザーさん。あなたへの誠意と謝罪だ。ごめんなさい」
なんで。なんで俺みたいな奴に頭を下げる……。……そうか。この人は俺とは違う。示しに固執しているのは俺だけか。__っはは。
「エイジ様。……顔を上げてください」
「……」
俺の言葉を聞いて、重くゆっくりと顔を上げた。揺らぎない瞳は俺の目を射抜く。その目は真剣そのものだった。__わかった。次は俺だ。
「エイジ様。俺はあなたを許します」
「ライザーさん……」
「俺にはハッキリとはわからないけど。俺が悪いのに、どうしても謝るその姿勢に、心打たれました」
「__ありがとう」
見当はずれなのは承知だ。自分でもどう言っていいかわからない。__そして記憶が過る。
「……俺はリアスを傷つけてしまった。……元々、そんなつもりはありませんでした」
「うん……」
「でも、見せつけたかった。子供みたいに見栄を張って。俺はここだぞと、どうだ凄いだろう、と。だから見っとも無く豪語してしまった……」
「……うん」
静まり返る。ただ俺と英雄のやり取りを、行く末を見守っている。そのせいか、エイジ様の声がよく響いた。
「__当然なんですよ。あなたは大切にする。仲間を大切にする。悪魔の大多数は分かりきっている事なんです」
「……」
「でも俺は調子にのった。……だから、ああなった」
思わず空いている手で顔を覆う。__こうしていると思い出す。無惨に砕かれた。俺の期待が、俺の気持ちが。
手で覆い、少し隠しているからだろうか。思わず口にしてしまう。
「俺は。……ぉ俺は、あなたにっぁ憧れていたっ」
声が震えてしまう。止める事はできない。出来やしない。
「み、認めてっほしかったっ。ぉ俺をっ見てほしかったっ!」
ユーベルーナの温かみを感じる肩を、揺らさずにはいられない。今まで堪えていた感情が、嗚咽が、噴水の様に流れ出る。
「っぐ。っ子供のころから思っていた、っあなたの様になりたいとっ! ぁあなたの様に! 優しぐっなりたいとっ!」
だめだ。もう自分が何を言っているのか分からない。
「でも"っ! 叶わなかった! っぐっハっ、憧れたあなたとは、かけ離れてしまった!」
「……」
「俺は! ぉ俺はああ!__」
溢れ出る感情を、コントロールできない。もう、しなくていい。
「__っグス!」
「ライザーさん……」
不意に覆い隠していた手を、抵抗する間もなく引き剥がされた。エイジ様がそうした。__ああ。見られてしまった。俺の泣き顔。涙と鼻水だらけの顔を。
「ライザーさん。オレはね、あなたや他の悪魔が思う様な英雄じゃないんだ」
「__っ」
「笑ったりもするし、泣いたりもする。そして一番分かっているよね、怒ったりもする」
「__っくぅ!」
エイジ様が発する度に、首が縦に動いた。なんの抵抗もなく受け入れていた。
「だから。友達になってほしい」
「__ぇ」
「友達に、なってほしいんだ」
そう言って、握手をしてきた。しっかりと握られた。涙と鼻水で濡れた手を。
「ぅうっおにいさま__」
「__っぅ」
レイヴェルとユーベルーナの声が震えている。二人には特に心配をかけた。
「以前のあなたなら、こんな事にはならない」
「__」
「でも今のあなたは、あなたが思い抱き、憧れた英雄に、ここに居る誰よりも、一番近い」
「っ!」
「そんなあなただからこそ言える。友達になってくれ。ライザー」
そして強く握られた。俺の手を包む様に、両手で。__そして、俺は__
「__ぁあ。っぐ! __くうぅぅあ"あ"ぁああ__」
誰の目も憚らず、声を抑えきれず、表情がくしゃくしゃになり、ただひたすらに、心に従った__
今回で不死鳥編は終わりです。
次もね、ボチボチやります。
FG〇のフレンド申請、マジで数人来て草。
アニキ達、アリガト那須。頼りにしてるぜ!
感想待ってます!
アディオス!