読みづらかったらすまん
ベルクロスの口内にエネルギーが蓄積され、光熱を帯びたエネルギーが発光している。そのエネルギーが臨界を迎えた時、ベルクロスの口から容赦なく放たれた。ベルクロスからすれば光の壁の様、惑星級のモザイクを容易く飲み込む大きさのビーム。
「ッ!?」
放たれた衝撃で、生存しているおびただしい数のエネルギー体が有無を言わさず消滅。モザイクも何が起こったのか把握できなかったろう一瞬で消滅した。消滅させたに飽き足らず、この空間の淀みをも取り除く。されども止まらない。向こう最低数千KMはビームが伸びた。伸びるとこまで伸びきったビームはやがて、徐々に勢いを無くし消滅していった。
「グオオオオ!!!」
よっしゃあああ!!もうモザイクなんて言わないぜ!ポコ〇ンを倒したぞおお!!まったく!キモいったりゃありゃしない!完全に射〇だろアレェ!大量に出てきたのが白色の奴とかあいつ狙ってただろ!それにしても勢い任せとはいえ。〇道の中に突っ込む羽目になるとはなぁ。貴重な体験ではあるけど、最悪な体験だな。もう二度としたくない。
「……」
ん?喜ぶのはいいが、伏字が多くてだらしない?もっと堂々としろ?ベルクロスよぉ……それはイケない事なんだ。オレもさ年頃の少年じゃん?そりゃ○○とか○○〇とか声を大にして言いたいよ。けどさ、それは御上が許してくれないんだよ。わかってくれベルクロス。
「……」
お前の言っている事は良く分からん……って、溜息付きながら言うなよな!……ま!結果オーライだな!人型を助け出したし、ポコ〇ンもベルクロスビームで消し去ったし_____!
余韻に浸る様ベルクロスと話していたら人型がアクションを起こした。ベルクロスに抱えられていた状態からゆっくりと浮遊し、オレ達と向き合う。
{先ずは礼を言わせて下さい。ありがとう}
「!?」
な!しゃ、喋れるのか!?いや、喋ってない!テレパシーかなんかで語り掛けてきてるのか!?
{驚かせてごめんなさい}
「……」
{そうです。私達の種族はそうして意思疎通しています}
「……」
{……ふふ。意外と紳士的……なのですね}
「……グオ」
{そうなのですか?ふふ。思った通りに愉快な方なのですねー}
「……」
{はい}
「……」
{ふふ}
まるで意味がわからんぞ!完全にのけ者なんだけどオレェ!?二体していい感じになってさぁ!傍からみたら怪獣と人型の発光体が和気藹々してる!?オレは二体の言ってる事わかるけど、他の人ならわからんだろ。まあ、簡単に言うと。
お礼言われる(綺麗な声で正直萌えた)
ベルクロスがイケメンな対応をする(オレから見てもイケメン。悔しい)
人型がベルクロスに惚の字(完全に吊り橋効果。と切に思う。悔しい)
ベルクロスがオレの事をがさつのバカと紹介した(正直こんなナリしてるのに、デリケートなのはどうかと思うぞベルクロス!悔しい!)
愉快な方と人型は言った(完全にアウトオブ眼中なのが見え隠れ。悔しい!)
ベルクロスが調子に乗り出す(ここからいい感じになる。悔しい!!)
……まあいいか。イチャコラしていてムカつくけど、ベルクロスの意外な一面が見れたって事で。
暫くのけ者状態でベルクロスと人型の会話を聞いていて、わかったことが沢山ある。まず人型の種族は少数種族で戦闘種族。少数故の戦闘力が秀でていて、テレパシーの様な物で他とコンタクトをとるらしい。彼女ら種族は闘争での死が栄光らしく、オレとベルクロスが倒した人型に関しては責められる事はなく、寧ろ良く勝ったと称えてくれた。
そして、このだだっ広い次元の狭間の事もわかった。ここはどうやら次の"王"を決めるための場所。取り決めらしく、様々な種族が群雄割拠して争っている。と言っても、これは別の世界の事柄らしく、オレ達の世界は関係ないらしい。
関係ないならオレらも勿論関係ない。完全に部外者。この争いはどうやらまだまだ続くらしく、人型に「正直もう関わらないで下さい」と言われたのは至極当然。けど、オレ達は帰るに帰れない旨を伝えた所、人型は快く協力してくれるらしい。
{……では。っむ!}
「……」
人型が両腕を前に突き出し、軽く唸る。すると目の前の空間に、それなりにデカい輪がジワリと出てきた。少しずつ輪の中心に膜が貼り、やがて輪全体に張り巡らされた。
{……っ。……っ!}
「……___」
どうしたとベルクロスが人型に尋ねた。オレも人型の様子がおかしい事に気づく。
{どうやら私の力では、ベルクロス様の世界に繋げるだけで精一杯です。}
「…グオ」
{はい。繋げただけで、開くことは叶いませんでした。相当な上位世界とお見受けします。}
「……」
ベルクロスに様付けで呼ぶとか、名前すら呼んでもらえないオレはいったい……。まあ上位世界とかよくわからないけど、繋げてくれただけでもありがたい。無理やり抉じ開けるのは得意分野だよなぁベルクロス。
輪の前まで移動する。両手を膜に突き刺し、無理やりに抉じ開ける。この膜は中々に固く、ベルクロスも軽くは開けれないと言う。軽くではなく、力いっぱいに力む。と、ブワッと膜が破れさり、虹色の空間が広がっていた。
「__」
{……行かれるのですね}
「……」
{あの……。私は必ず王になってベルクロス様に会いに行きます!}
「______」
{…はい!はい!!}
ベルクロスは人型に熱いエールを送った。サムズアップした手を戻し、人型に背を向け虹色の空間に入っていく。
{いつか必ず!いつか!}
空間に入りきるまで人型はずっと見送っているのを感じた。
「あ"~~。久しぶりすぎるなぁ元に戻るのは」
虹色空間を絶賛人間状態で移動中のオレ。正直の所、ずっとベルクロスと一緒に戦っていたから人間だったのを忘れてた。この空間に入ったのが切っ掛けで思い出し、こうして人間している。
「うーん。人間に戻ったはいいけど、暇なんだよなぁ。ベルクロスは寝ちゃったし」
人間に戻った途端、ベルクロスは突然眠り始めた。色々と話したかったけど、ずっと戦っていたんだ。今は無理に起こさず、ゆっくりと眠らせてあげよう。
それにしても、いつになったら出られるのか。ものそっい長いなこの空間。結構歩いたつもりなんだけど。
「とおく~きらめくほーしーにー い~くども……ん?」
何だっけかこの歌は。暇で思わず口ずさんでしまったけども。ん"~思い出せないなぁ。
うんうん唸って思い出そうとしていても、思い出せない。暫く唸っていたら、出口らしきモノが見えてきた。それを確認できたオレはつい嬉しくなり、走って出口へと向かった。一番に完走しきったランナー宜しく、両腕を天に突き出し、そして
「ゴオオオオォォォ……る?」
期待していた無重力感が無い?アレ?地面?木?あれ?宇宙空間じゃないの?どういうことなの……
「まるで意味がわからんぞ!ん!?空が……紫ぃ!?」
マジでどういうことなの…。俺の知ってる空は蒼色なんだけど……。なんで紫。そもそもここはどこ?まさか別の……いやでも人型は繋げたって言ってたしなぁ。う~ん。
「……ない頭で考えても仕方ないや。ま、風の吹くまま気の向くまま。歩いてたらいいか」
うじうじ考えるのを止め、両手を後頭部に持っていき、下手くそな口笛吹きながら木々生い茂る森を歩いていく。森は中々に暗く、何かが出てきそうな雰囲気。けど不思議と怖くはなく、寧ろ何か出て来て欲しいくらい。
「ふゅ~ふゅ~ふゅ!いい感じの木見っけ!」
進んでいくと枝が太い大木を見つけた。口笛を吹くのを止め、そそくさと昇り始める。良く言えば体操選手、悪く言えば猿の様に太い枝を伝いながら天辺まで登った。
「うひゃーー!木と山しかないや……」
見渡す限り、木と山。遠くに何かあると信じていた分、無いと知れば落胆。気分が沈む。
「……ん?」
何か、何か遠くの方で鳴った気がする。……いや気のせいじゃない!
「……お!あっちかな?」
耳を澄まして音を拾う。ドォオン!っと爆発音が遠くに確かに聞こえ、その方角を教えてくれた。
「行くっきゃないでしょこれは!」
思い立ったが吉日。そぐ行動に移した。大木の天辺から落ちる様に降り、無事着地。今度は歩きではなく、走って向かう。だんだんと聞こえてくる轟音が近づくにつれて、気分も高ぶっていく。
「何があるか楽しみだ!」
「うおおおおお!!」
でっかい図体!なんでも嚙み砕いちゃいそうなキバ!図体に見合う尻尾!そしてデッカイ翼!間違いない!あいつらはドラゴン!?
「うひゃああ!コモドオオトカゲよりドラゴンしてるぞおお!!」
まさかドラゴンがいたとは!?ちなみに次元の狭間で出会った三本首はドラゴンじゃないぞ。あいつはあくまで怪獣だ。いいな!
「おおおお!!大迫力!!」
目の前を赤いドラゴンの尻尾が薙ぎ払った。薙ぎ払った衝撃で周りがえらい事になる。
「もうこれは挨拶するしかないな!」
何を思ったのか自分でも把握できない。このテンションなら何でもできる気がした。目の前を再度尻尾が薙ぎ払う。それと同時に尻尾の先っちょにしがみついた。
「うひょおおお!!」
まるでアトラクション。薙ぎ払われる木々が身体に当たって少し痛い。だけど気にしない。
「頭まで登るか!」
赤いドラゴンの鱗を伝い、、薙ぎ払われる尻尾の遠心力をものともせず徐々に徐々に頭に向かって昇っていく。
「ん?なんだ?」
「こいつ、喋れるのかよ!?よーし!」
どうやらオレの存在に気付いたらしい。喋れるのは好都合。テンションの上がったオレは構わず昇っていく。昇っていく途中に度々、身体を大いに揺らすドラゴン。
「うおおおおお!!!」
気分はまさに、某巨像に立ち向かう少年!握力だけが頼り。!巨体を揺らすドラゴン。その揺れを握力で耐え、乗り切り、頭まで昇り、眼球にオレを映した。
「お前喋れるんだな!オレは遊希英司!」
「ふん」
あいさつして気が抜けたオレ。赤いドラゴンの首振で投げ出された。中に浮くオレを自前の足でズドンっと踏みつぶした。
英司のヒロイン誰にしよかな。要望あれば聞きます!