それもこれも面白いゲームが悪いんだ!
身体をカサカサ!〇と化したエイジ
ドラゴンに踏み潰され地面に大の字で埋まりながら、某グラップラーしてる格闘漫画宜しく歓喜した。
「ん"もう!気性が荒いドラゴンじゃないか!(恍惚)」
向こうは否定的だけど構うもんか、絶対友達になってやる!テンションMAXに気分上々!
「よーし!もういっちょ行くか!」
埋まっている身体をシュタッと起き上がらせ、今一度迫りくる尻尾にしがみつく。物凄い衝撃が身体に伝わり、捕まっている手が解けそうだ。
「っうおおおお!行っくぜええ!!」
テンションと気合で耐え、最初に登った時より速くドラゴンの巨躯を移動する。
「ぬう!こざかしい!」
「うひょおお!」
なんてダンディな声なんだ!この声だけでご飯三杯は堅いな!くううう!燃えてきた!
「よっと!ほい!っと!」
瞬く間に登り終えたオレは、ドラゴンの眼に自分を映す。まるで鏡の様にくっきりと写す綺麗な瞳だ。
「よっ!オレは遊希英司!よろしくな!」
「……邪魔だ!どけ!!」
赤いドラゴンは首をべら棒に振り、オレを振り落とそうとする。某巨像に挑む少年宜しく、オレもべら棒に振り回された。しかしこのオレ英司は耐える!耐える!!耐え、れない!!!
「くっそおおお!思い切りに振りすぎなんだよ!!」
自由落下しながら少しキレる。どうやら赤いドラゴンはオレとお友達にはなりたくない様。なら仕方ない。また後で。所で赤いドラゴンとじゃれてる、向こうの白いドラゴンはどうかな?
「ふん……」
自由落下しているオレを、赤いドラゴンが再度踏みつぶす様デカい足で踏む。もの凄い衝撃と勢いで地面に埋められたオレ。さっきはここで終えたけど、今度は念入りの様だ。
「……」
踏む!踏む!!踏みしめる!!!磨り潰す様足をくねらせたりもされた。既に土とお友達状態のオレは、只々轟音を土の中で聞いていた。
「っぷは!っぺっぺ!んー。ダメかぁ」
もぞもぞと土から出て来た。口に入った土を吐き出し、断念する。仕方ない。赤がダメなら今度は白だ!
「んーー。……お!いいタイミング!」
狙いを飛んでいる白いドラゴンに定める。丁度いい感じにこの辺りを通過するルートを予想する。狙いはばっちり予想通り。低空飛行してきた白いドラゴン。暴風をものともぜず、尻尾の裏側にジャンプしてへばり付く。
「ん?なんだ。尻尾に何か」
「んほおおおお!」
しゅ、しゅごいイケメンボイス!この声だけで味噌汁三杯は堅い!くっそーー!!いいねいいね!!
「ほい!よっと!よいしょっと!」
カサカサと黒光りする〇宜しく、白いドラゴンの巨躯を這いまわる。途中、今みたく自分の体に這いずり回されたら……と想像した。はっきり言おう!確実に発狂ものだな!
「!」
ドラゴンの胸辺りに辿り着いたら、思い切りにバチンッ!と手の平で潰されそうになった。気分は正に血を吸いに来た蚊。けどオレは蚊と違い、潰されない。頑丈だからな。
今見たく蚊を潰したら手の平を見て確認すると思う。勿論、ドラゴンもそうした。
「イエーイ!!元気してる?」
「……っな!」
それはもう思い切りの笑顔で、ダブルピースでのご対面!まさか生きてると思っていなかったろう驚き顔。いいねぇ!ビックリしてる顔もドラゴンしてる!
「オレは遊希英司!気さくにエイジって呼んでくれ!」
「……」
「なあドラゴン!お前の名前、おしえてくれよ!」
「……天使や堕天使。悪魔でもない。お前はなんだ」
「……あ、悪魔?おいおい!オレはエイジだってさ!わかる?エ・イ・ジ!」
「……」
完全スルーはちょっぴり傷つくぞ。けど赤いドラゴンとは違って、こっちの白いドラゴンはオレに興味津々な模様。いいぞぉ!そのままオレとお友達になってしまえー!
「……ふん。お前の存在は気になる。が、今はどうでもいい!目障りだ!」
「ひょ?ちょっ!」
ポイっとゴミを捨てする様、オレを手の平から放す。この高度、速度で落ちたら確実に痛い。さかむけ並みには痛い。痛いのが嫌いに定評があるオレは、これでもかと手の平にへばりつく。
「むぅ……」
「っと!まあそう邪険に扱うなよな。オレはさ、ただ友だ___」
こいつ、まだ喋ってる途中なのにオレを握り潰しにきた。きっと物凄い握力なんだろうけど、オレからしたら寧ろ心地いい。何というか、マシュマロに抱かれてるっぽい感覚。それに
「ドラゴンの握り拳の中、あったけぇよぉ」
寝起きの布団の中みたいな温もりも、拳を開いてくれたおかげ終わりを告げた。開くと同時にダブルピース。今度は非常に暖かく気持ちよかったから、アへ顔でお出迎えだ!
「なに!?ありえない!」
「アヘーーじゃなくて!名前教えろよな。友だちに____」
またもや喋ってる途中でアクションを起こしてきた。低空に飛行し、地面に向けて思い切りにオレを叩きつけた。叩きつけられただけじゃない。手の平の中心にオレを移動させ、物凄い低空飛行の速度で地面を抉り始めた。
まるで湯船の具合を確かめるみたいに、地面を抉る。その渦中のオレはもうめちゃくちゃだ。
「あばばばばばばば」
全身にぶつかるのは土や石だけじゃない。岩や化石の様なものまでぶつかる。正直痛い。ビニールバットでケツ叩かれたとき並みに痛い。
今更だけど、ドラゴン達がアクションするたびに轟音が響いてきてめちゃくちゃにうるさい。今こうしてむちゃくちゃな状態でもよく聞こえる。
「っぷは!っぺっぺ!まったく、どんなに深く埋める気だよ!」
白いドラゴンにむちゃくちゃにされた挙句、山にずっぽり埋められた。おかけで目が覚めた。絶対におしりぺんぺんしてやる!まあドラゴンにおしりがあるか分からないけど。友達になるのはそれからだ。
「あ~あ。こりゃまたすっげーわ」
山から見た風景はそれはもう酷いものだ。オレを踏んづけて土とお友達にしたデッカイ陥没地。オレを引きずった?なんていうか、長い渓谷ができている。その他にも知らない跡がちらほら。オレが山とお友達状態にもバカスカ聞こえてたから納得だ。
「んーどうしようかな」
見える範囲にはいないけど、轟音が響いて来るから割と近くにいるんだよなぁ。このまま突撃しても、また山に埋められるだけだし……。ベルクロスもまだ寝てるしなぁ。
「ん"~……。無い頭で考えても仕方ないや。とりあえず、向かうか」
その場にいても仕方ない。そそくさと轟音がする方へと足を運んだ。山の反対側に聞こえ向かう途中、ドラゴン達の爪痕があちらこちらに見える。それを見てふと思った。
「なんでじゃれてんのかな?……まさか!?」
間違いない!ドラゴンの発情期だ!きっと白い奴が赤い奴に言い寄られて抵抗してるんだ。それも納得だ。赤い奴は大層な暴れん坊。そんな奴とくっついてみろ、酔いどれDV間違いなしだ。そうかそうか。
……いやまて。この考えは白いのがメスの場合に限る。オレが効いた美声は確実にイケメン。味噌汁三杯イケメン。顔もイケメンしてた。メスとは考えにくい……!ま、まさか!?
「アッー!」
が、合点が!合点がいく!バラバラなピースが繋ぎあう様に納得がいく!あんなダンディな声してる赤い奴がそっち系だったなんて……。とても信じられ……は!?よくよく思い出したら白い奴はどこか嬉しそうだった。赤いのに攻められて嬉しそう……!?ま、まさか!?
「アッー!!」
二体ともそっち系だなんて。とても信じられない……。ドラゴンにもいろいろあるんだなぁ。二体ともいい声してるのに残念だよ。あいにくオレはそっち系じゃない。
「なるほどなぁ。だからと言って友達になるのは諦めないけど」
勝手にドラゴン達の関係を自己完結してのそのそと向かった。
「ちょまてよ!」
現在進行形で赤いドラゴンの巨躯を登っているオレ。正直オレの頭ではこれ以外考えられない。相手の眼を見てちゃんと話す事が、友達としての一歩と思ってる。だからオレは登るんだ!
「ファイトオオ!イッパアアアツ!!」
某1000mg配合してるCM宜しく、気合と筋肉で登っていく。相変わらずしっかりとした鱗。いい感じに掴みやすい。それにしても凄い迫力だ。この赤いドラゴンと白いドラゴンがぶつかり会うのは。こいつら機械でもないのにぶつかる度に、ブッピガン!って音するからなぁ。たまげたわぁ。
そうこうしている中に、顔まで登ってきた。頬付近に近づくと、ギョロリとしたドラゴンの眼がオレを見る。これは大チャンス!
「貴様、さんざん俺の身体に這いずりまわりやがって。なぜ生きている」
「え?正直〇みたいにカサカサ登ってきたのはスマンと思ってっる。それとさぁ。オレを踏み潰すのは結構だけど、あの時もう土とお友達状態だったし、ドンドン聞こえてたから何回も踏んだと思うけど、傍から見たら地団駄踏んでるだけだよ?」
「貴様ぁ……」
「まぁ眼を細めて怒んなよな。オレはただ____」
またまた喋ってる途中でドラゴンが暴れだした。正直キレそうだけど、今回はどうやらオレを剥がすために暴れている様じゃ無い。暴れられた拍子を使い、ドラゴンの脳天まで移動した。
「な、なんじゃありゃあ!?」
つ、翼が人に生えてと、飛んでる!?なにあれ、マジで天使じゃん!?それに黒い天使の翼に蝙蝠の膜の貼った翼!あれが堕天使に悪魔じゃね!?
「すっげーわ。白いのが言ってたのは物本だったんだぁ。って、こいつら闘ってんのか!?」
ここから見る風景は正に、某少年に抗う巨像の様。ちっこい悪魔と愉快な仲間たちがこのドラゴンに立ち向かってくる。どうやら結構な数がいるらしく、向こうの方で白いドラゴンも闘っている。
「うっとおしい者達だ。また邪魔しにきたか。蹴散らしてくれる!」
「またって、何回かやって来たのか?へー」
「貴様はいい加減どけ!こいつ等より、貴様の方がうっとおしい!」
「まそう堅い事言うなよ」
ドラゴンがオレを引き剝がす様に時々暴れるけど、そこは持ち前の握力で耐え、観察に徹する。どうやら悪魔と愉快な仲間たちは結構やれるらしく、このドラゴンを蹂躙している。巨躯のあちこちに攻撃が当たるけど、ドラゴンも黙っていない。デカいくせに中々俊敏に動き、暴れ、蹴散らしている。まぁこいつが動くたびに落とされそうになるけど。
「暴れんなよ、暴れんなよ……ん?」
「……」
頭の上で必死にしがみついてたら、不意に気配を感じて横を向いた。そこには堕天使であろう黒い翼のイケメンダンディなお兄さんが浮いていた。目と目が合う。はとが豆鉄砲を食ったような顔してるけど、流石はイケメンだ。これはアレだな。友達になれるチャンスだ!
「オレは遊希英司!気軽にエイジって呼んでくれ、お兄さん!よろしくな!」
「……」
「イエーイ!元気してるぅ?」
「……」
「お、お兄さ~ん」
「……嘘だろ」
「ひょ?」
お兄さんが唖然とした表情で落下していき、フェードアウトしていった。落下していても表情は崩さず、唖然。いったいどうしたんだろ。
「ふん」
「あ"!おいドラゴン!お兄さんをはたくなよ!向こうの山までぶっ飛んじまったじゃないか!」
「知らん!あいつは有象無象の中ではそれなりにできる奴だ。先に屠ってしまえば後が楽だ」
「せっかくお友達になれると思ったのに!そもそもお前ら暴れんな!」
むしゃくしゃして思い切りにドラゴンの頭にゲンコツする。どうせ効かないと思っていたけど、思いの外効いたらしく、頭がガクンとなった。
「……」
「い、いやーはは……」
これはヤバイ。怒らせたかな?なんか唸ってるし、間違いなく怒ってるだろこれは。
「うぉっ!」
ドラゴンは丁寧に首と頭を使ってオレを空高く舞い上げた。空中を一回転して下を見るとドラゴンが大口を開けて炎をメラメラさせている。……これはアレだな。
「ウルトラ上手に焼かれる!」
次の瞬間。炎の壁がオレを包んだ
あべこべ状態で取り敢えず投稿
自分でも展開は遅いと感じる……自分に文才があれば……
感想まってま~す