いつものバスの行き先は...?   作:風月 雪桜

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今回、本編があまり進んでいませんが、許してください


製油所地帯を防衛せよ!5

私は、靡くマフラーを押さえながら、埠頭から陸に上がる

 

多くの艦娘が、戦友の帰還を祈り、戦友のために帰還を誓う、思い出深い場所

同時にここで待つ艦娘に戦友の轟沈が知らされる悲しみを生む場所でもあった

 

だが、今の私には悲しみ暮れることも感慨深くなることもない

 

多くの艦娘が遠征か出撃に出ているのか鎮守府は閑散としていて、艦娘は見当たらなかった

 

時たま、ちょこまかと歩いている妖精にじっと見られながらも私は、一直線に執務室へ向かう

 

一呼吸し、ちゃんと駆逐艦響の格好をしているか確認すると

感情を押し殺しながら、執務室のドアをノックする

 

コンコン

 

「入れ」

 

中から男性の声が聞こえ、少女は執務室のドアを開ける

 

「失礼するよ...」

 

「誰だ、お前は

うちの鎮守府に駆逐艦響はいないんだが」

 

「気が付くと海に立っていて、なんとかここまで辿りついて...」

 

「そうか、海域出(ドロップ)か」

 

「私は、どういう扱いになるんだい...?」

 

「この鎮守府着任でいいだろう

 

これからよろしくな、響」

そう言って、目の前の男性は手を差し出す

 

私はその手を取らず、質問をする

「所でこの鎮守府には、時雨はいるのかい...?」

 

目の前の男性は、私が握手を交わさなかったことが気に障ったのか、不機嫌そうに返答する

「ああ、あいつか

あいつは、転属した

使い物にならないしな」

 

男性のいいように、殺気がみなぎったが平静を装い質問を重ねる

 

「何処に転属したの...?」

 

男性は、素っ気なく返答する

「お前が知る必要はない

秘書艦にお前の部屋を案内させる」

 

「その必要はないよ...?」

そう言い、艤装を展開する

その艤装は、明らかに駆逐艦響の物ではない

 

5inch連装砲を目の前の男性に向ける

 

「死ね、ニンゲン!!」

そう言う少女の目は怒り、憎しみ、狂気に満たされていた

 

秘書艦が艤装を展開し、庇おうとするが間に合わず

放たれた砲弾が男性...この鎮守府では提督と呼ばれている人の胸を貫く

特殊な弾薬なのか、そのまま壁にぶつかった砲弾は爆発せず壁にめり込む

 

提督を血を吐き膝をつく

 

「お前...は...げほ...

深海棲艦...か...」

仇を見るような目で、倒れた提督は私を睨み付ける

 

「酷いね...

忘れちゃったのかい...?

私のこと...」

憎しみと狂喜の混ざった瞳で、ニンゲンを見下ろす

 

「まさか...お前は...ヴェ...」

提督は、そこで意識を失った...永遠に

 

秘書艦は、何が起こったのか分からず、呆然と立ち尽くし

提督を守れず、撃ち殺されたと理解できるまで暫くの時間がかかった

 

そんな、艦娘に私は問いかける

「私達の仲間にならないかい...?」

と...

 

 

 

 

 

 

 

 

急げ!

吹雪は、焦っていた

 

司令官から敵主力艦隊の編成が伝わっていた

戦艦二空母一重巡洋艦一軽巡洋艦一駆逐艦一の六隻だ

 

今も第六駆だけで、この艦隊を足止めしていると考えると居ても立っても居られない

 

『ブッキー?

焦るのはいいけどサー

少し落ち着きなヨ!』

 

「私は、落ち着いてます!」

 

『それなら、速度計を見てみるネ』

 

速度計の針は、34ノットを指していた

 

慌てて、速度を落とす

 

「ご、ごめんなさい、金剛さん...」

 

『大丈夫ネー

それに、逸る気持ちは私にもありマスカラ』

 

伊勢達が追い付いてから、再び進む

 

後もう少しの所で、金剛二番機から敵編隊発見の報告が上がる

 

敵支援艦隊と遭遇してしまったのだ

 

『Shit!別の敵艦隊に捕捉されたネ!

どうしますカー?ブッキー』

 

「...なら、こうします」

 

吹雪は、考えられる中で最善の策を取った




最後まで読んでくださりありがとうございます

人って焦ると知らず知らずのうちに、周りが見えなくなっちゃいますよね
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