とあるカルデアに茨木童子が召喚されたようです   作:九蛇

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この話を読むにおいて注意する点
この話はFGOにある要素の1つ、キャラ個別の特別な話「幕間の物語」が茨木童子に実装されてないが故に出来たものです。
ですので前回、前々回と投稿した話との前後関係は一切ありません。
更に、少量の付け足し設定を含んでいる、作者の完璧な自己満足、etc……

出来るだけ分かりやすく書いたつもりですが、FGOをやっていない人には少々分かりにくい所もあるかもしれません。
それでも構わないという方は楽しんで頂けたらと思っています。


幕間の物語「鬼の宴」

 

「果たし状、そんな物が先輩の所に届いたのですか?」

 

「フォウ?」

 

 

 人類最後のマスターである彼とマシュ、それからマシュの腕の中にいるフォウくん――狐と羊を足して二で割った白いリス、もしくは猫のようなカルデアに住む謎の生物――は、日本の式辞等で使われる畳み方がされた紙の手紙を見ていた。

 

 

「これはまた、随分と古めかしい、日本の和紙に書かれた手紙のようですね。そして前面に分かりやすく『果たし状』と大きく書かれています」

 

 

 いつの間にか置かれたいたらしい手紙。万が一、何かががあってはいけないとマシュは丁寧にそれを調べていく。

 

 

「差出人の名前はこの閉じられた状態では分かりませんが、しっかりと宛先にと先輩の名前が書かれています。今なら見なかったことにする、ということが可能ですが……どうしますか?」

 

 

 無理に受ける必要はない、そうマシュに助言された彼は少しだけ考え込む。

 

 

「……いや、読もう」

 

 

 中身を読んでみないことには何も変わらない。それにまだ本当に果たし状かどうか分からない。彼はそう判断し、マシュに手紙を読むようの提案する。

 

 

「そうですね。まだ誰がこの手紙を誰が書いたか分からない現状、手紙の内容だけでも調べてみる価値はあるかもしれません」

 

 

 マシュは、カミソリ等の危険物が混入されていないか確かめながら机に置かれた手紙を開ける。中には、山折り、谷折りと数回折られている手紙があり、ゆっくりと広げていく。

 

 

「墨で文字が書かれているようですね。では、読みます」

 

 

『  果たし状 

 

 (ひと)が鬼への恐れを(うしな)い、幾何の時が過ぎたことか。

だが、時は満ちた。大江山四天王が揃いし吾に、向かうところ敵なし。

しかれば、決戦の場にて鬼の恐ろしさを吾が四天王と共に貴様のその(からだ)に深く刻み込んでやろう。

 

  大江山の鬼の首魁 茨木童子

 

 追伸

 ご主人(鬼)が集合場所を書き忘れたのでここに書くことするのだな。『監獄島』で待っているワン!』

 

 

「中に名前書いてましたね……」

 

「なんだ、茨木ちゃんかー」

 

 

 先程まで感じてられていた不穏な空気は無くなっていく。彼が召喚したサーヴァントが、手紙を送ってきただけだったからだろう。

 

 

「はい、少なくとも敵対勢力からの物ではないだけよかったです。そして、色々と誤字がありますが気にしないでおきましょう」

 

 

 また、手紙の可愛らしい誤字がさらに緊張感を緩ませていく。

 

 

「どうやら、追伸によれば茨木さんとその四天王さん?達は『監獄島』で先輩に決闘を申し込んでいるそうです。先輩、どうしますか?」

 

 

 しかし、いくら味方からの手紙とはいえ、内容は戦い。マシュは受けるか受けないかを目の前の彼に尋ねる

 

 

「よし、行こう!」

 

「フォウ!」

 

 

 彼は即座にその勝負を受けると強く意気込む。それに追従するようにフォウくんも気合いを入れる。

 一切の迷いの無い彼の意見に、マシュはいかにも先輩らしい、とその意見に同意する。

 

 

「了解です、先輩!」

 

 

 

 

 

 

「……ということで、監獄島にやってきましたが……先程からドクターの様子が変です。何かあったのでしょうか?」

 

 

 レイシフトした、マシュ、フォウくん、マスターである彼は監獄島に着いていた。しかし、いつも通りカルデアからサポートしてくれるロマニは何とも言葉の歯切れが悪かった。

 

 

「……いや、さっき、果たし状を読んで分かったんだけどね……恐らくメンバーが……いや、実際に見た方が早いね」

 

「あの、ドクター?それはどういう―――」

 

 

 一体どういうことだろうか、マシュがそれをロマニに尋ねようとする。ところが、その声は怒りの混じった大きな声に遮られてしまった。

 

 

「遅い!!」

 

「あ、いました。茨木さんです」

 

 

 怒声を上げた人物。それは果たし状を彼に出した張本人、茨木童子である。

 

 

「遅い、遅すぎるぞ!(われ)を待たせるとはいい度胸をしているではないか!何か申すべき事があるだろう!さぁ、言ってみろ!!」

 

 

 彼女はマスター達の到着が遅すぎることに対し、随分と腹を立てている様子だった。

 

 

「遅れてごめん」

 

御免(ごめん)で済ませられるとでも思ったか!……だがまぁ、今の吾は(いささ)か機嫌がよい。特別に許してやらんこともない」

 

 

 どうやら彼女は遅刻したことを大目に見てくれるようだった。マシュは有難く思いつつ、ここへ来た目的について話し掛ける。

 

 

「ありがとうございます。ところで茨木さん、果たし状のことですが……」

 

 

 茨木童子はマシュの言葉を聞くと、(たの)しげに高笑いをし始める。それは正にお手本の様な三段笑いであった。

 

 

「……クク、クックック、ハーっハッハッハ!!余りの遅さに本題を忘れていたぞ。さぁ、現れよ!新たなる()が四天王達よ!!」

 

 その呼び声と共に、スッと彼女の後ろから()つの人影が現れる。

白いウエディングドレスを着ているフランケンシュタイン。

両手に二つの剣を持ったベオウルフ。

桜色のハイカラな和装に身を包んだ沖田総司。

メイド服を着た獣人、タマモキャット。

同様にライオンの耳と尻尾が生えている狩人、アタランテ。

 その()人であった。

 

 

「フォウ…………」

 

「………………先輩、取り敢えず一つだけ突っ込みましょう」

 

 

 そんな彼等の登場にフォウくんとマシュは少し呆れながら、隣にいる彼に言葉を託す。

 

 

「四天王なのに5人いる!!」

 

 

 適切なツッコミが入る。しかし、それを入れられたはずの茨木童子はさぞ愉快気(ゆかいげ)に笑っていた。

 

 

呵々(かか)ッ、その言葉待っていたぞ!そう、5人だ!頼光四天王は4人!然らば!数、そして質で(まさ)れば吾らの勝利は決まったも同然ということよ!……本当は酒呑も呼びたかったが……何処に消えてしまったのか……」

 

 

 果たしてそれでいいのだろうか。その場にいる人達がそう思う中、ロマニは四天王の面々について話しを変える。

 

 

「何というか……本当にカオスなメンバーだよね」

 

「はい……ところで皆さんは何故そちらに?」

 

 

 どのようにしたらこのような人達が集まるのだろう。そう疑問に思ったマシュは彼等に問い掛ける。

 

 

「最近、沖田さんの人気が落ちている気がするので来ました!」

 

「は、はぁ……」

 

 

 最初に答えたのは沖田総司であった。しかし、理由は何とも言えないもので、マシュは困惑する。

 

 

「冗談はさておき、実は倒れていた所を偶然……まぁ、上司に声が似ているとか、色々あってこうしてここにいます。あっ、ついでですが、私の四天王の役所(やくどころ)は『星熊童子(ほしくまどうじ)』さんです。茨木童子さん曰く、その鬼は刀を使っていたらしいです、はい」

 

「そうですか、あと沖田さんは少し発言を控えて下さい。その……話がぐたぐだになりそうなので」

 

 

 言い直した理由が真っ当なものであっても、このまま彼女が喋り続ければ何かが台無しになりそうな予感がする。そう感じたマシュは辛辣(しんらつ)に言葉を返す。

 

 

「ガーン!」

 

 

 見るからに落ち込んでいる人を置いて、次の人に向かう。

そして、目が合ったのは、獅子耳を持っているアタランテだった。

 

 

「私は弓を使うから、との事だ。今は『 熊童子(くまどうじ)』らしい。なんでも、その鬼は真名を紙に(のこ)そうとする者を弓と呪術を用い、呪い殺していたそうだ。

それに、やはり鬼とはいえ子供、些細(ささい)な頼み事は断れなかったという訳だ」

 

「なるほど、アタランテさんが1番疑問でした」

 

 

 子供好きな彼女らしい理由だったので、マシュは何となく安心する。

 

 次に、隣に居たベオウルフへと視線を向ける。

 

 

「ん、俺か?俺は嬢ちゃんとお互い力尽きるまでぶん殴り合ってだな。んで、マスターとも喧嘩が出来るんならって乗った口だ。(ちな)みに俺は『金熊童子(かなくまどうじ)』らしいぜ。喧嘩早い所が似てんだとよ」

 

「ベオウルフさん、喧嘩は程々にお願い致します……」

 

 

 拳で語り合うタイプの彼は正しくその通りであった。気性が荒いのは仕方なくとも、少しは抑えてほしいと思うマシュであった。

 

 次はタマモキャットに聞こうとすると、待ってましたと言わんばかりに彼女は声を立てる。

 

 

「まず待遇がワン!ダフル!()()()()()()()()()()えらい違いだワン。流石は鬼の頭領といったところか。手当てがよく出来ている。自由にやらせてもらっているのだな。現在のキャットはご主人(鬼)より『虎熊童子(とらくまどうじ)』と名乗れと命令されているワン!」

 

 

 彼女の言葉から出てきた『虎熊童子』という単語に通信越しに聞いていたロマニが反応する。

 

 

「『虎熊童子』といえば、日本で初めて虎革のパンツを穿いたといわれてる鬼のことだね」

 

「キャット的には……虎柄は攻めすぎだと思うんだワン!」

 

「………………………………」

 

 

 少し恥ずかしげに発言するタマモキャット。それに対し、マシュは何といえばいいのか分からなくなった為、顔を赤らめている彼女の隣にいる、フランケンシュタインへと視線を変える。

 

 

「うーー、うぅーー………、『…いし……くま…ど…うじ…』、ううぅぅーーーー!」

 

「どうやらフランさんは普通に頼まれたから来たようですね。役職は『石熊童子(いしくまどうじ)』さんらしいです。やはりフランさんが選ばれたのは(つの)があるからですか?」

 

 

 フランケンシュタインの唸り声をマシュは丁寧に翻訳していく。そして、フランケンシュタインは角のような機械がある。それが理由で選ばれたのかと彼女に質問する。

 

 

「うぅぅーー、ううぁぅうーー……」

 

「えっと、選ばれた理由が髪型が似ていたから?だそうです。」

 

「最後だけなんだか適当だね!」

 

 

 何故か角ではなく髪型を基準に選ばれたフランケンシュタイン。ロマニは思わずツッコミを入れてしまっていた。

 

 そして、マスターの彼はもう1つ違和感を感じたことを茨木童子に尋ねる。

 

 

「四天王、全員鬼じゃないよね」

 

 

 その的確な質問に茨木童子は目線を逸らしつつ、返答する。

 

 

「いや、本当の四天王は全員鬼なのだが……召喚されておらんし……人間など、本当は絶対に嫌ではあるが……信用出来ぬし……だが、四天王(奴等)が揃っておらんことは変えられぬ事実。取り敢えず、似たような人間で作ってみたという訳だ。どうだ!!」

 

 

 仕方なく人間を選んだ。それでも、四天王を揃えた虚勢を張るその姿は何とも言葉にしにくいものであった。取り敢えず、褒めておこうと決めるマスターであった。

 

 

「四天王、怖いなー」

 

 

 その言葉に茨木童子の機嫌が上がっていく。

 

 

「むふふ、早くも怖気付いたか。だが!この大江山四天王()()()()ばー……ば…………」

 

「バージョンなのだな」

 

 

 言葉の詰まった茨木童子(上司)のサポートを欠かさない、タマモキャット(メイド)

 

 

「そう!四天王()()()()ばーじょんと戦い、更なる恐怖を与えてやろう!そして、四天王を倒した暁には、吾自身が!真の鬼の力というものを見せてやろうではないか!」

 

「茨木さん達が来ます!先輩、指示を!」

 

 

 マシュは盾を構え、いつでも戦闘が出来るように準備する。

 

 

「行くぞ!」

 

 

 威勢よくマシュを鼓舞するマスター。そんな彼にますます機嫌が良くなっていく茨木童子は更に声を上げる。

 

 

「クハハハハ!!重ねて感謝するがいい!吾が鬼術も全力で使ってやるのだからな!羅生門(らしょうもん)の時のように上手くいくと思ったら大間違いよ!」

 

 

 『鬼』と『人』との戦いの火蓋は切って落された。

 

 

 

 

 この話は幕間の物語です。ゲームに従ってバトル描写はありません。決して面倒くさいとか、戦闘描写が無理だったとかそのような事では絶対にありません。

 

 お詫びと言うには粗末なものですが、幕間の物語に出てきそうな敵の配置、ギミックなどを考えたものを後書きに書いておきました。

 

 もしよろしけば読み終わった後におまけとして楽しんでください。

 

 

 

 

「ぐぬぬ」

 

「はぁ、はぁ……茨木さん、撃破です!」

 

 

 激闘を制したのは、現在息を切らしているマシュ。つまり、人が鬼に勝ったという結果になった。それは同時に、鬼が人に負けたという事でもあった。

 実に不服そうな顔をしている茨木童子は、悔しみの混じった唸り声を漏らしていた。

 

 

「ぐぬぬぬぬ……………ぜぇい!」

 

 

 茨木童子はそんな態度から一転し、辺り全体に炎を撒き散らせる。それと同時に一躍(いちやく)し、何処かに行ってしまった。

 

 

「あっ、茨木さんが逃げて行きました!素晴らしい程の大跳躍です。追いかけますか、先輩?」

 

「すぐに行こう!」

 

 

 マシュ達は茨木童子を見失わないように、すぐに後を追おうとする。しかし、一部始終を見ていたアタランテが、制止の声をかける。

 

 

「マスター、そう()かさずとも大丈夫だ。彼女の行った場所は分かっている」

 

「本当ですか?出来れば、道案内して頂けると助かるのですが……それと、いつの間にベオウルフさんがいません。何処に行ったのでしょうか」

 

 

 先程まで居たはずのベオウルフが姿を消していた。マシュが疑問に思っているとロマニからの通信が来る。

 

 

「あぁ、彼ならさっきこっちに帰ってきていたよ。2回戦がどうとか言っていたよ。この方向から察するに行き先はマ…………いや、止めておこう」

 

 

 ロマニは1度結論まで至ったものを放棄する。この後に起こるであろうカルデアの被害に目を背ける為に。

 

 

「うむ。では案内するんだワン!それではご主人(人)よ。キャットの首輪持ったな。目的地まで散歩だワン!」

 

 

 そして、いつの間にかタマモキャットは自らの首輪に紐を付け、それをマスターの彼に握らせていた。

 

 

 

 

 

「これは……!」

 

「フォウ!フォウ!」

 

 

「料理がいっぱいあるね」

 

 

 辿り着いた場所には、様々な料理、洋菓子、和菓子、飲み物、果ては酒樽、蓄電池まで置いてあった。

 

 

「はい、まるでパーティー会場のようです」

 

「うむ、宴なのだからな。料理はキャット作だワン!」

 

 

 タマモキャット曰く、これは宴の準備らしい。しかし、なぜこのような準備がされているのか。そんなマシュの疑問を見兼ねたアタランテが答える。

 

 

「実は、彼女はマスターに勝ち、ここに連れてくるという予定を立てていたのだ……結果は負けてしまった訳だが」

 

 

 どうやら茨木童子は、最終的にここに連れて来るつもりだったらしかった。知らなかったとはいえ、予定を狂わせたことを謝ろうとマシュは彼女の姿を探す。

 

 

「そうだったのですか……あっ、あそこに茨木さんが座り込んでいます。何か飲んでいますね。やけ酒、というものでしょうか?

 

「ふんっ!」

 

 

 どうやら、こちらの会話が聞こえていたらしく、茨木童子は口を尖らせ、そっぽを向いてしまう。そして、再び赤い(さかずき)に近くに置いてあったものを注ぎ、一気に飲んでいく。

 

 そんな姿を見ていた彼は、ある名案を思い付く。

 

 

「鬼、怖かったなー!」

 

「先輩、何を?……はっ!分かりました!茨木さんの機嫌を取り戻すのですね。援護します!」

 

 

 突然の彼の言動に疑問を持ったマシュであったが、すぐに彼の思考を読むことに成功する。そして、マシュは彼の『褒め殺し作戦』に便乗する。

 

 

「鬼は本当に恐ろしかったなー!」

 

 

 こちらに背を向けている彼女が『ピクッ』と僅かに反応する。

 

 

「はい、まるでキャスタークラスの様な巧みな術でした。茨木童子さんは正しく鬼の中の鬼です」

 

 

 

 更にマシュの言葉に『ピクッ、ピクッ』と反応が大きくなっていく。

 

 

「鬼が恐ろしいものと再認識する戦いでした。かつての人間が恐れた鬼、というものはこのようなものだったのですね」

 

「フォウ、フォウ!」

 

「茨木童子、万歳!」

 

 

 そして、彼の言葉を切り口に、茨木童子はスッと立ち上がる。

 

 

「……………クク」

 

 

 必死に笑いを堪えようとしているが、微妙に漏れた笑い声が聞こえてくる。そして、勢いよく振り返ると同時に堰が切ったように笑い出す。

 

 

「ククク……八ーハッハッハ!そんなにも怖かったか!まぁ、仕方のないことよな!吾は鬼であるからな!!ハーハッハッハ!!」

 

「やりました、先輩。茨木童子さんが元気を取り戻しました」

 

 

 すっかり上機嫌になった茨木童子は早速、宴を始めるために行動を移す。

 

 

「何やら1人おらんが……まぁ、一応揃ったことであるし、始めるとするか!クハハ!此処は鬼が催す狂乱の宴となった!皆の衆、今日は存分に呑み、喰らい、騒ぐがよい!!」

 

 

 頭領らしく、宴の開催の宣言をする茨木童子。そして、客人として招いたマスターの彼に盃を渡す。

 

 

「うむ、ではまずは客人であるマスターから飲むがよい。酒呑を初めて招いた時もそうした。ほれ、飲め」

 

 

 彼が持った盃に、茨木童子は先程まで飲んでいたものをたっぷりと注いでいく。

 

 

「お酒は20歳から!未成年はダメ!ゼッタイ!」

 

「案ずるな、これは甘酒だ。飲めんとは言わせんぞ。」

 

 

 未成年も飲める酒、通称甘酒を用意していた茨木童子によってロマニの忠告は潰される。

 

 

「頂きます」

 

 

 注がれたものが甘酒ならば、と彼は盃に入ったそれをゆっくりと、しかし一息で飲み干していく。その飲みっぷりに彼女は大層満足気に笑う。

 

 

「クハハ!もっと飲め!まだまだ宴は始まったばかりぞ!」

 

 

 その日の鬼の笑い声はカルデアにもよく響いていたらしい。

 

 

 




途中にも書きました、おまけのバトル内容です。これは簡単すぎと思われた方もいると思います。ですので、作者の報告の所で色々あって没にした難易度緩和していない『高難易度クエスト』を置いておこうと思います。



※等倍平均被ダメージ値・・・マシュ(シールダー)が1回の攻撃で敵から受けるダメージ値の平均


WAVE1/3

 ●フランケンシュタイン『石熊童子』:Lv30:バーサーカー
体力:31,420  スキル:低確率で自身のスキルの内一つ使用
宝具:チャージ5で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:600
クリティカル:低確率

 ●ベオウルフ『金熊童子』:Lv30:バーサーカー
体力:31,420  スキル:低確率で自身のスキルの内一つ使用
宝具:チャージ5で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:600
クリティカル:低確率



WAVE2/3

 ●沖田総司『星熊童子』:Lv40:セイバー
体力:25,250  スキル:低確率で自身のスキルの内一つ使用
宝具:チャージ4で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:800
クリティカル:低確率

 ●タマモキャット『虎熊童子』:Lv40:バーサーカー
体力:35,970  スキル:低確率で自身のスキルの内一つ使用
宝具:チャージ5で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:1,200
クリティカル:低確率

 ●アタランテ『 熊童子』:Lv40:アーチャー
体力:23,038  スキル:低確率で自身のスキルの内一つ使用
宝具:チャージ3で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:1,000
クリティカル:低確率



WAVE3/3

 ●茨木童子:Lv50:バーサーカー
体力:123,465  
宝具:チャージ5で宝具使用  等倍平均被ダメージ値:2500
クリティカル:中確率


行動1回目:スキル『仕切り直し[A]』を使用。
※『仕切り直し[A]』は自身の弱体解除、かつ自身のHP5000回復。

行動2回目:通常攻撃、又は低確率でスキル『鬼種の魔[A]』『変化[A]』を使用。
※『鬼種の魔[A]』は3ターンの間、攻撃力、宝具威力ともに5%ずつ上昇するバフを自身につける。
※『変化[A]』は1ターンの間、防御力が10%上昇するバフ、更に3ターンの間、防御力が10%上昇するバフを自身に重ねがける。


ギミックその1:スキル『鬼術・封縛』を戦闘開始時に使用。味方全体に3ターンの宝具使用封印状態、1ターンの強化無効状態付与を付与。
※解除不可能、対魔力で防ぐことが可能(極低確率)

ギミックその2:体力が4分の1の状態になるとスキル『仕切り直し[A]』の代わりに『生の権化[EX]』を使用。
※『生の権化[EX]』は自身の弱体解除、かつ自身のHP5000回復、かつ自身にガッツ状態(2ターン持続、HP1で復活、重ねがけ不可)を1回付与。

ギミックその3:源頼光、又は坂田金時が戦闘に出ている場合のみ、スキル『鬼術・対鬼殺し』を使用。自身のチャージをMAXまで溜める。

ギミックその4:源頼光、又は坂田金時が戦闘に出ている場合、その2人を優先して狙うする。



上にも書きましたが、強い茨木童子+四天王を見たいという方は報告の所に載せています。
因みに、大江山四天王は頼光さんの宝具に出てくる武器の対をモチーフにしたものです。

追記︰この小説は某サイトのアイデアを少し参考にさせて頂きました。1日1人は現れる鬼才の方々には本当に感謝しています。これからもばらきーを可愛がっていこうと思います
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