双六で人生を変えられた男~100年後の君へ~ 作:武御雷参型
俺は、自分の耳を疑った。えっ、誰が行方不明だって? だから、俺は尋ねることにした。
「それは突然ですね。どうしてそうなったんですか?」
「それはある任務で亡国企業の罠に掛かってしまったからです。その後、その当時の楯無は帰ってきたということは事は聞いていません」
「そうですか(えっ? じゃあ俺ってもしかしてこの世界に閉じ込められっぱなしってことになるのか?)」
俺はそう考えてしまった。しかし、『人間、希望を持っていればいつかは報われる』と聞く。
「もう、遅いです。食事と寝床はこちらで用意させてもらいました。ゆっくりお休み下さい」
「そうですか……ありがとうございます。何から何まで」
「いえいえ、娘を助けてもらった方に対して粗末に扱う事なぞ、我々更識家が許しません」
あっ、この人って結構仁義が高い方なんだな。少しは見直すとするか………。
その後、俺は夕食を食べ客室で寝る事になった。
「さて、水無。あの方を見て何か思い浮かばないか?」
「………いえ、特に何も思い浮かぶ事はありませんが?」
「そうか。だが、明日にでも納屋に行きアルバムを見てみよ。もしかしたら知っている方かも知れん。まぁ、明日になってから調べればいい」
「そうですね。それと、残りの三家はどういった動きをとっていますか?」
水無は現楯無に尋ねる。
「そうだのう………現状としてはまだ動きは見せておらん。まぁ、更識家に味方についている家もあるからそこまで心配事は無い。だが懸念にしているのは[黒執事]だ。この組織については聞いているな?」
「はい。何でもこの組織は代十七代目更識楯無様が使っていた黒執事であり、その黒執事をモチーフにして組織が出来たと聞いています。また、IS学園もそれの一部であるとか………」
「その通りだ。だが、もう少し調べる必要がある」
「というと?」
水無は楯無の考えが全くと言っていいほどに判らなかった。
「我等には昔のように繁栄していない。だから、『クロガネ』を買うお金が無い。これでは十七代目に合わせる顔が無い」
「そうですね。それに私も十七代目のご姉妹とは違い、IS適正が無いと言われましたから………」
そして、水無はしょんぼりとする。
現在、更識家はISに乗れる逸材が居ない状態である。それに加え、IS学園に入学するのは〔黒執事〕と言う組織に入らなければいけない事になっている。昔は全く違い、適正があるものは誰でも入れるようになっていた。しかし、後の男性操縦者である織斑一夏の後、続々と男性操縦者が現れ仕舞いには、女子より男子のほうが多くなってしまった程であった。そして、学園長が変わり、現在では十五代目の学園長がこの〔黒執事〕の会長となり、学園最強である生徒会会長が副会長をしている。
「まぁ、この事は横においておきましょう。それと、彼についてですが」
「はい」
この時、二人は形無が聞いているとは思いもしなかった。
翌朝、俺は更識家から出てIS学園がある場所に来ていた。
「全くと言っていいほどに変わっていないな。まぁ、中は変わってるんだろうがな」
俺は昨日現楯無と水無の話を聞いていた為、この学園に来ている。そして、中ではISを使った授業をしているのか、ISの駆動音が聞える。
「向こうでは元気にしてるかな………」
俺は向こうの生活が恋しくなった。って、俺は楯無なんだ。こう言うことは言わない事にしないと。今は未来の更識家に居候しているが、何時かは恩返しをしたいな。
「あっ!! 見つけましたよ。こんな所にいたんですか?さ、帰りますよ?」
すると、水無が俺を捜しに着てくれたようだ。
「すまないな。帰ろう」
「はい!」
そう言って、俺達は家に帰っていく…………が
「おい、兄ちゃんよ。その彼女を俺達に渡してくれないかな?」
どこぞのチンピラが何処で調達したのか判らないが、『クロガネ』三機と『打鉄九十一式』二機が目の前を塞ぐ様に立っていた。
「はぁ~、こう言う輩は何時になっても消えないな」
「おい、兄ちゃんよ。言ってくれるじゃんかよ。なら、今此処で殺してやるよ!」
そう言うとクロガネに乗った男が俺に向けてショットガンを撃ってくる。……が、ショットガンの弾は全て撃った張本人に戻っていく。
「グベラッ!」
そう言うと、男は気絶した。
「ッ!! 全員で掛かれ! そうすれば奴も手を出せないはずだ!」
『ウオォォォォォォォォォォォォォォ!!』
リーダー格の音がそう指示を出すと、周りに居る取り巻き共が俺に向かって来るが、その瞬間、上空から一筋の何かが飛んで来て、男達に当っていく。
「大丈夫ですか!!」
その後に、一人の少年が俺の横に降り立つ。
「ああ、ところで君の名前を教えてくれないか?」
「あっ、はい。自分の名前は山本俊輔です。それと、この機体の名前は『黒龍』です。それであの機体についての情報が欲しいのですが………」
俊輔君がそう言ってくるが、すまない、俺もそこまで知らないから、詳しく教えられない。
「えっと、俊輔さんであっていますか? 自分は更識水無と言います。あの二機ですが、打鉄型発展機『打鉄九十一式』、その横に居るのが対IS用パワードスーツ『クロガネ』です」
「ありがとう。ではいっちょ暴れますか!」
俊輔がそう言うと、彼の専用機である『黒龍』を駆って男達の下に行く。そして、ライフルを乱射していき、誤発もなく全て男達に吸い込まれるように当っていく。
そして、気付けば男達は伸びていた。
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指摘があったので書き直しています。