双六で人生を変えられた男~100年後の君へ~ 作:武御雷参型
その後、俺と水無は山本俊輔を連れて更識家に戻った。そして、俊輔君の話を聞く為に誰も使っていないと言う部屋に来ていた。
現在、この部屋に居るのは俺と水無、現十九代目楯無、そして山本俊輔君である。
「さて、俊輔君。君の目的を聞かせて貰おうか?」
先に十九代目が話すようだ。
「はい。実は自分はこの世界の住人ではありません」
「「!?」」
「それはどう言う事なのかな?」
十九代目と水無は驚いているが、俺は驚いていなかった。何故なら、現に俺がそう言う事になっているからである。
「はい。自分が居た世界はある物が日常的に使われています」
「それは、何かね?」
「はい。魔法です」
「………もう一度言って貰っても良いかな?」
「はい。魔法です」
「「「………………………」」」
この言葉に俺達は黙り込む。だって、魔法って……信じられるか?
「判りました。証拠を見せます。それで納得していただける思います。ユリ。起きろ」
俊輔君はポケットの中から銀の懐中時計を取り出して、なにやら誰かの名前を呼ぶ。
『おはよう、俊輔君。今何時?』
「「「!!?」」」
すると、俺達以外誰も居ない部屋から女性の声がし始める。
「えっと…って、自分で調べられるじゃん。まぁ、そのことはどうでも良い。自己紹介してくれないか?」
『ん? ああ、そう言うことね。はいはい。初めまして、私の名前はユリ。この山本俊輔のデバイスをしています』
「「「…………………」」」
「あれ? 如何しました?」
「「「いやいや、どうして懐中時計が話し出すの! /んだ! /のだ!」」」
「『ふぇっ?』」
俊輔君は顔を斜めにして頭の上に? マークを出しているが……………
「まぁ、一旦そのことはおいて、君はどうしてこの世界に来てしまったのかね?」
気を取り直して十九代目が俊輔君に尋ねる。
「あっ、そうでしたね………はい、自分がこの世界に来たのはあるものが関係しています」
「そのある物とは何ですか?」
「はい。それは亡国企業が絡んでいる事です。これ以上は機密事項に引っ掛かりますので言えませんが…」
俊輔君はそう説明してくれた。しかし、亡国企業か…………。
「さて、これで自分はお暇させて貰います。まだ、任務がありますので。では、また会える事を願っています」
そう言って俊輔君は出て行った。
「なんか嵐のような子だったな」
「「はい」」
「さて、亡国機業の連中は何処に居る事やら………」
初めまして、山本俊輔です。今回は亡国企業の残党がこの世界に逃げていると言う情報を得たので、現在この世界に来ているが…………
「どうも、地球でも未来の地球のようだな」
そう、なんと現在は俺が住んでいた地球とは違い、この世界では百年の歳月が経っていると言う事である。ん? どうして知っているかって? 公園でまだ使われている新聞紙の日付で判明した。
「さて、此処に来て見たのは良いけど、どうも俺が住んでいるところとは違うな」
そして、俺はIS学園に来ていた。どうしてかって?何と無く、此処に残党が居る気がして、此処に来ている。
「さて、ではイッチョ行きますか」
そう言って俺は学園の中に入っていくが…………………
「お前は何処の誰だ?」
校門の目の前で一人の女性に止められる。
「えっと、少しこの学園の中を見てみたいなって思いまして…………」
「そうか……だが、学園長か生徒会長に許可は貰っているのか?」
「えっと…………(如何しましょうかね、ユリさん?)」
『(知らないわよ。でも、此処は強行突破はしない方がいいと思うわ。だって、後々に面倒になることが目に見えているもの)』
「(そうですよね~)すみません、貰っていません」
「では、この学園の中には入れんな。また出直して来い」
「はい、すみません」
俺は次回こそは入れるように考えておこうと思ったが、何も思い浮かばねぇ~。
『で、どうして学園の裏側に回ったのかしら?』
「まぁ、簡単に説明したら進入です、はい。では突撃!!」
強行突破で俺は学園の裏側に回り、塀の下をドリルで穴を空けて俺が入れるスペースを空ける。そして…………
「はい、強行突破成功! では、このまま行きましょうか…………と言いたいところですが、ユリ。ミラージュコロイド展開」
『All right My Master.』
ユリがそう言うと、俺の体の回りから霧の様な物が散布され俺は透明になる。
「さて、この学園に居るであろう残党探しに行きますか!!」
こうして俺は独自で学園内部に侵入した。
夕方になり俺と水無、現楯無と一緒に夕食を食べていた。
「あれから彼の事を調べてみましたが、何も有力な情報は全く出ませんでしたね」
「そうですか………ですが、もしかしたら学園に行っている可能性もありますよね?」
「それはどうしてですか?」
「彼の目的はなんでしたか? 亡国機業に何やら恨みでもあるような感じでした。でしたら学園に行った方が得ではないですか?」
「そう言われて見ればそうですね。では、明日にでも私達は『学園に侵入します。よろしいですね?」
「ああ。だが、決して無理だけはしないで下さいね。それと、貴方も帰ってきて下さいね」
「判りました」
現楯無からの言葉に俺は頭を下げる。明日こそ、帰れる見込みがあれば良いが…。
そして、俺達は自分達の部屋に帰っていった。
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