Infinite Stratos=Evolution Of Hybrid= 作:凜悟
真白side
よう、二度目の人生を歩むことになった日向 真白だ。
転生した時の特典の影響で人外スペックになったとかその他にも色々あって、原作版ISが始まる『ちょっと前』の世界に来ている。
説明するとかなり長くなるのであえて割愛させてもらおう。
『……どうしてこうなった?
おいラファエル、まさかと思うがまたお前のミスか?』
本来ならば一夏達と同じ時期に産まれるはずだったんだが…。もしかして千冬達が生まれてくる時期なんじゃないか?
「…ごめん。同じ作品でも別の時間に飛ばしちゃったみたい☆」
ラファエルがわざとらしく「テヘッ☆」と舌を出す。
『よろしい、ならば戦争だ。一度灰にならないと分からないようだから、塵も残さず消してやるよ。』
いっそ「
「じょ、冗談だって!お願いだからその武器をしまって!」
『(チッ……)しょうがない。でも次から気を付けてくれよ。』
「チッて言ったよね?今確かにチッて言ったよね!?」
大丈夫。気のせいだ、問題ない。
『ラファエルが魔改造したこの身体、いったいどうなってるんだ?
とりあえず、今の身体の様子を調べてみるか。』
身体のことが気になって仕方なかった俺は身体検査用の空間投影型ディスプレイを表示し、自信のコンディションを確認する。
ピッ
〈G Generation project-type Extreme 0000: Code 『vanguard』、起動を確認。
コンディションを表示します。〉
もうこの辺りで嫌な感じがしだした。いくらフェニックス系列でもこんな名称のMSはいなかったはずだ。
しかも『先導者』って何だ、『先導者』って。俺に一体何を導けというんだ。
〈身体年齢…(外見上は)1歳。
実年齢…(転生者のため)不明。
ハイパーナノスキン…起動中。
ExPS、UPS、VPS装甲…展開中。
陽電子リフレクター…起動中。
ツインドライヴ、相転移エンジン、次元連結システム…安定稼働領域。
TRANS-AM BURST、及びNT-D…使用可能。
……聞いてはいけないような単語がいくつも出てきたので、何も言わずウィンドウを閉じる。
「(ドヤァ)」
『今すぐ黙れ、そして灰塵に帰せ。元人間の身体をここまで魔改造するとか何考えてんだバカ。』
「面白そうだったからやった、後悔はしていない(´・ω・`)」
『吹っ飛ばされたいかコノヤロウ……。』
「ゴメンナサイ。(ガクガクブルブル」
その後あたりを幼児視点のまま見渡してみるが、やはり違和感が拭えない。
人生を二度も歩むというのは滅多にないことだし、とても不思議な気分だ。なんというか、こう、小さい頃の出来事を追体験するといった感じがする。
そんな慣れない状態のまましばらくすると、 一人の女性が買い物袋を片手に立ちこちらを見ていた。
「…………あら?あらあらあら?」
しばらく視線を合わせたままでいると、なんか女性のこっちをみる目が変わった。
というか、この人『Fate/ZERO』に出てくるアイリスフィール本人なんだが…
「可愛いいぃぃー!」
おおう、うるさい!咄嗟に聴覚を遮断したっていうのに耳鳴りがするなんて…!
「何この子、まだ子供なのに遥か未来を見据えたようなまっすぐな目をしてるわ!まるで小さい頃の貴方にそっくりよ!!」
女性が玄関前で幼児を見てきゃあきゃあ騒いでいる図はなかなかにシュールだが、そうしていると玄関のドアが開いて中から一人の男性が出てきた。
「何なんだよ全く、うるさくて眠れね……って、うお!
何で赤ん坊が道端にいるんだよ!?」
透き通るような銀髪、右目が赤で左目が緑という虹彩異色、血のように真っ赤なジャケットと黒い袴、斜めに背負われた大剣、そして一際目を引く右腕……
今度は『BLAZBLUE』のラグナ=ザ=ブラッドエッジじゃないか。なんでこのキャラがここにいるんだよ…
いや、何度も同じミスを繰り返すような
家に住んでいるのはその二人だけかと思っていたが、もう一度ドアの開く音が聞こえた。
…誰が出てくるんだ?
「うるさいわよ父さん、勉強ができない……
何で赤ん坊が道端にいるの!?」
今度は「東方project」の博麗 霊夢か。しかもさっきのラグナとほとんど同じ反応だし。
……最早もうなんでもありだな、おい。
役得だと言いたいが、幼児がいきなり喋ったら誰でもビビりそうなのであえてやめておく。
だが、考えるくらいなら許されるだろう。
ここなんてヘヴン?
とりあえず……
『あうー。』
普通の子供(一歳児)がするようなよちよち歩きをしてアイリスフィール達の下へ近づいていった。 すると予想通りしっかりと抱き上げてくれた。
…抱き上げられた時にいい匂いがして少しドキドキしたのは内緒にしておこう。
行き先もないし、しばらくここでお世話になろうと思う。
そうだ、それがいい。
この時、まさか自分の身体がとても異常なことになっていることを知る由も無かったのは全くの余談である。
真白side out
「……で、そいつはこれからどうすr「家で育てましょう!」お…、おう。」
親バカ状態になった鏡子(そう呼ばれていた)の気迫に押されたのか、ラグナ(?)が少しひきながら頷いた。いいのかそれで。
「でも名前はどうするの?
この子、まだ名前がないみたいだし。」
それはごもっともだ。さて、どうするかね……。
「いっそ俺たちがつけたほうがいいんじゃねえか?」
「それいいわ!さすがねあなた!」
鏡子にひっつかれたのが恥ずかしいのか、ラグナの顔がちょっとだけ赤くなる。
「わーったから、いちいちくっつくな!」
「いいじゃない、減るもんじゃないし。」
「真っ昼間からくっつくなって言ってんだよ!いい加減離れろ!!」
……それにしても、人が見てるっていうのに真っ昼間からイチャイチャしてるなあ。
コーヒーのブラックがあるなら今すぐにでも飲みたい気分だ。それくらいにここの糖度は高い。
…リア充はもげてしまえ、今すぐだ。拒否は認めない。
「……はい、コレ。」
そう思っていたのが顔に出ていたのか、霊夢姉(そう呼ぶことにした)が少し甘めのブラックコーヒーを俺に渡してくれた。
「今のうちに慣れておいた方がいいわよ、これからもずっと見ていく事になるだろうし。」
諦めたような、呆れたような微妙な顔でそうぼやく霊夢姉。
何とかしてお礼をしたいな、むむむ…………
!そうだ!!
『あ、あの……っ。』
「なに?」
『あ、あり、ありがとっ、れーむ姉!』
噛みつつもお礼を言い終えると、霊夢姉がそっぽを向いた。何やら「な、何この可愛い小動物…。も、持って帰っていいのかしら……。」と聞こえるが敢えてスルー。解せぬ。
まあそれはさておき、先程からの話はトントン拍子に進み、俺の名前は「日向 真白」改め「不知火 白夜」になった。
……転生前とあまり変わらない名前じゃないか、まあいいけど。
これだけでもかなりの優越感を感じる。うん 、幸せだ。
「……とりあえず、何か食べさせたほうがいいんじゃない?」
霊夢姉(そう呼ぶry)がそう言うと、鏡子がいつの間にか温められたミルクを持ってきていた。
何でこんなに用意がいいんだ?ていうかそのミルクはどこから出した?
『うー!』
「『にゃー!』とか言うなよ、ネタになっちまう。」
「誰に向かって言ってんのよ。」
用意されたミルクを飲みながら、再び周囲を見渡す。見たところ何の変哲もない普通の2階建ての一軒家のようだ。
……地下へ続いているらしい階段を除けば、の話だが。
「父さん、そろそろ『アレ』を起動させる時間じゃない?」
「っとと、もうそんな時間か。
鏡子、準備しておけよ。霊夢もな。」
「「分かった(わ)。」」
何かあったらしく、3人が地下へ続く階段を使いどこかへ移動していった。
三人ともどこへいったんだろう?
(カチャカチャ、ガチャ!ピピッ、ピピピピピ…ピッ)
あ、何か解除がとてつもなく面倒くさそうな鍵かけた。
解除方法が気になるが、俺はその時間を利用し、ひとまずラファエル達に連絡をいれる。
『もしもーし。聞こえてるかー?』
「どうやら無事に転生できたみたいだね。 」
「何か困った事などはありませんか?」
『今のところは何も。でも、何で姿が赤ん坊なんだ?』
「今のままで成長していけば、あの『ブリュンヒルデ』と知り合いになれるから。その方が面白くていいでしょう?」
……さいですか。
『そうだ、ちょっくら地下の施設覗いてくる。さっきから何があるか気になって仕方ないからな。』
「気を付けてね。」
ラファエル達との連絡を終え、掛けられていたであろう鍵を難なく解除し地下へと続く階段をゆっくりと降りていく。
さて、鬼とでるか蛇と出るか……楽しみだ。
…幼児移動中…
不知火家、地下MS研究施設
『…驚いた、まさかこんな物が家の地下にあったなんてな。まるで迷路じゃないか。』
壁伝いに歩きながら行き先を確認する。
地下にあるからなのか照明は必要最低限のものしかつけられておらず、俺の視力が良くなかったら完全に現在地を見失いそうなほど入り組んでいた。
おまけに壁も天井も同じような機械しか見当たらず、戻るのにも一苦労しそうな研究施設だった。
「『ヴァンガード』各種スタビライザーの調節完了。マニピュレーター稼働、問題なし。」
「ODシステム、安定稼働領域に入ったわ。」
微かにだが、母さんと霊夢姉の声が聞こえはじめる。
「……やっと、やっとこの日が来たんだな。
やることは全部終わったんだ、後はコイツに任せようじゃねえか。」
「…ええ。」
『なにしてるの?』
「「「!?!?」」」
おーおー、慌ててる慌ててるw
「なっ…!おい鏡子、鍵はちゃんと掛けてきたんだろうな!?」
「確かに掛けたわ、でもあれだけの鍵をどうやって……!」
『なんかちょっといじったら解けた。』
嘘です、思考速度が格段に上昇する『兆速思考』を使っただけです。
「ちょっと、って…あんた一体何者?」
オウフ、ここでその質問が来ますか、実にえげつない。
でもまあ、いずれ話そうと思ってたことだ。今話しても問題ないだろう。
『……信じてくれないかもしれないけど、聞いてくれるか?』
「……!」
元の口調に戻して、
『実は俺…………この世界の人間じゃないんだ。』
「まあ、あの鍵を解いた時点で普通の人間じゃないっていうのは分かってたけどね。」
「こら、霊夢!」
張り詰めた空気のなか、俺はゆっくりと告げた。
『転生者であり、ただの
……後はラグナ達の反応を見て、どうするかを決めるだけだな。
「……証拠は?」
ラグナがやや信じられないような顔をしつつ尋ねてくる。
『こればっかりは、実演してみないと分からないかな。
例えば――――』
そこまで言った後、俺はISのような外見を持つ『ヴァンガード』に触れ、ただ「
すると、まるで俺を待っていたかのように「ヴァンガード」が身体に装着されていく。
全体的に鋭く整えられ、人の体のような構造を持つフォルムにやや不釣り合いな2本の大剣、翼の内部に格納された8つの砲門、そして寒色系でまとめられたカラーリング。
やはりコイツは「GGF-000 マスターフェニックス」の派生系か。
『こういうことが出来る。』
一通り装着し終わったあと、父さん達が見て分かるようにその場で一回転する。
ざっと見て分かったが、恐らくコイツは性能が極端に高すぎたため乗り手が見つからず、急遽無人機として完成されたんだろう。
だから父さん達も俺がコイツと
『……父さん、少し頼みがあるんだが?
完成を喜んでいる所悪いけど、コイツはまだまだ
だから、しばらくの間俺にコイツを整備させてくれないか?』
「……は?」
俺の言った事が理解しにくかったのか、父さんが素っ頓狂な声をあげた。
『だから、コイツは父さんたちが今思っているよりもかなり扱いが厄介な物なんだ。俺がしばらくの間同化して各部の微調整を行っていけば効率も段違いに良くなる。幸い俺にはこの手の物を扱えるだけの知識もあるし、な。』
それから父さんたちは少しの間だけ席を外し、およそ10分ほど後に戻ってきた。大方俺と
「…分かった。微調整のほうはお前に任せる。」
「でも決して無理はしないでね。体調が悪くなったらすぐ私達に言うのよ?」
「ということは、つまりこれで『ヴァンガード』は白夜専用の機体になった、ということで合ってるのよね?
ややこしくなってきそう…。」
『とりあえず、父さんたちが話している間にシステム上の欠陥とか無人操作から有人操作タイプへのシステム切り替えとか、他にも色々直しておいたんだけど…もうこれ解除していいか?
何か堅苦しくてしょうがない……。』
俺のこの一言で父さん達がまた驚いたのは、また別の話である。
ちょくちょく訂正しながら投稿します。
2012/10/25 大方の修正完了
気が付いたら5000文字超えていました。だからどうした、って話なんですけどね。