異常で過負荷な悪平等の幻想入り(?)   作:クマー二郎

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蛇殺しだとよ

 

「『そうだね』『惜しかったじゃん』『攻撃は貰っちゃったけどそのワンタイミング前で喰らっちゃったら仕方ないよね』『と言うと思うかい?』」

 

【ドラゴンブレス】を放つ直前に離した螺子。それは下から斬りかかってくるスサノオに当たっていた。しかしそれは攻撃の意思を持って行ったわけではない。

 

「『何を言っているの?』『あれは不慮の事故さ』『攻撃には含まれない』『僕の負けじゃないかな?』」

「違うな!「一撃喰らったら負け」だからあれも一撃にカウントだ!」

「『与えようとした攻撃ではないからノーカンだ』」

 

「ならいっそ両者引き分けということでどうです?」

「「『うぐぐぐぐ』」」

 

なぜ負けについて張り合うのか。それぞれのプライドがあるんだろう。しかし議論は平行線上のまま決着がつきそうにない。アマテラスのその言葉はたしかにまとめるにはいいが、2人にとっては納得がいかないらしい。

こうして戦いは幕を下ろしたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私と神奈子の戦いの決着後の話し合いにより諏訪の扱いが取り決められた。不条理なものでなかったことには感謝している。そしてしばらくした日。

 

神奈子がいなかったその日、朝は来なかった。月も沈み、更けるはずの夜が続いていた。

 

「かなり〜どうしてだろう?」

「『う〜ん・・・』『多分思い当たることは一つだけある』」

「本当?」

「『まずは大和の国に行こう』『そこからだ』」

 

一瞬でついた。その言葉が言い終わると同時についた。

その原因曰く、『時間をなかったことにしたまで』とのこと。キンクリとか言わない。

 

門番によけてもらい(物理)、中に入るとアマテラスとスサノオだけがいなかった。

 

「『やっぱりね』『スサノオの機嫌損ねたせいかな』」

「あ、あのときの人間!」

 

一度「なかったこと」にされたあの神様が声を上げるが誰にも僕は睨まれることがなかった。流石にスサノオと渡り合ったことで諦めたらしい。

 

「『神奈子さん』『アマテラスさんとスサノオさんは?』」

 

最低限「さん」付けにする。基本呼び捨てだけど、最低限の付け加えさ。

 

「それが困ったことになってな・・・あのあとからスサノオは荒れて追放され、アマテラス様は閉じこもってしまわれたのだ」

「『あ、用事思い出したので帰りまーす』」

『『『『『どこまで自由!?』』』』』

「ちょっと!」

「『諏訪子さん夕食までに帰れるかわからないからよろしく〜』『天岩戸には近々行ってみるから』『ばいばーい』」

「なぜその場所を!」

 

ふーん。知っている通りなら日本の神話ストーリーだね。

でもスサノオの方を見に行くことにしよう。気分で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の内に見つけるため時間を「なかったこと」にして移動する。気を辿って、とかできればいいのに。本気でそう思った。仕方が無いからどこぞの未来から来たタヌキロボみたいな便利道具を「創って」みる。

 

「『「人物探知機〜(だみ声)」スサノオの居場所を表示して』」

 

その方角を目指すと村があり、門の前でスサノオと村人が話をしていた。

会話が終わるまで村の外で待ち、終わって村人が立ち去ると同時にスサノオの前に現れる。

 

「『やあ久しぶり』」

「どのツラ下げてきやがった・・・って言いてー所だがな。生憎様予定が立て込んでんだよ」

「『こちらも君に用事があるんでね』『太陽、出て来ないよ』」

「チッ姉上は何をやってんだか」

「『まあ用事が終わったらでいいから一緒に来てもらう場所があるんだ』『で、用事は?』」

「蛇殺しだとよ。なんでも怪物の蛇を殺すことらしいな・・・」

「『ふ〜ん』『蛇、ね・・・』」

 

絶断剣(アブソリュートブレード)を引き出す。

 

「『ところでさ』『これ持ってみて』」

「ああ?お前が使ってた剣か」

 

スサノオに渡した直後、とても苦しそうな顔をした。

 

「がっ!?ぐううううぅぅ・・・はっ・・・はっ・・・お前どんな構造してんだよ・・・」

「『気力で押さえ込めるなんて君も相当だよ』『で、蛇を討伐する際には何か用意でもするのかい?』」

「特に何も考えてねーけど?あー疲れるから地面に突き立てとくぜ」

「『酒で酔い潰すとかしなくてもいいの?』」

「真正面から叩き斬ってやる」

「『うわおシンプル』『なんて言ってる間に来られたりでもしたr』」

 

背中に凄まじい衝撃を感じ、門に叩き付けられた。全身が砕けたかもしれない。

 

〈今日の供物はそこのお前か?それとも今の奴か?〉

 

スサノオに対して言い放つそいつは八つ首の龍、ヤマタノオロチだった。

 

「化け物が来たぞぉー!」

 

村の中では悲鳴が上がった。僕は意味ありげに笑った。

 

「『あーこれは動けそーにないから戦えないかもーよく斬れる剣があるからそれでも使っちゃえー』」

 

スサノオは一度こっちを見たあとにヤマタノオロチを見据え、絶断剣(アブソリュートブレード)を手に構えた。

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