何年ぶりかわからなく久しぶりに目が覚めてみたとき、そこには神社があった。目が覚めるとともに封印が自然と解けていく。
「『ん』『髪がずいぶんと伸びたな』『まあいっか』」
独り言を零していると目の前に洩矢諏訪子が現れた。
「あなた誰?」
「『人に名前を聞く時は自分から名乗るものじゃないのかな?』」
「む・・・神様に向かってその口の聞き方・・・」
「『神様?』『へぇ~』『ふ~ん』」
「小さいからって馬鹿にしてると馬鹿にならない目に遭うよ!」
「『それはすまない』『僕は球磨川哿』『普通のつもりの人間だよ』」
「私は洩矢諏訪子!この神社の神様やってるよ」
「『ところでここはどこ?』」
「人間なのに知らないの?ここは私の神社で「『ってことは下にあるのは人里か』」話を遮らないでもらえる?」
「『悪かったよ』『なんて思わない』『お!人間発見!』」
「そりゃ人くらい居るでしょ。あなた記憶喪失?」
「『記憶は確かだよ』『何せずっと眠ってたから』」
「眠っていた?どういうこと?」
「『すごく昔に一度人類が滅んで』『そこから数年間狼の妖怪と旅して』『彼女を裏切って僕は自分を封印して漂っていた』『それだけの話』」
「改めて聞き直すけど本当に人間なの?」
「『人間やめたつもりはないよ?』」
「聞き返すな!でも面白い人間ね。私の神社に住みなさい」
「『遠慮なくそうします』『住む所の確保は最重要事項なので』」
住み込みで神社で働くことになった。境内の掃除を中心に行っているがそこは能力の無駄遣い、ゴミや汚れを「なかったこと」にしているため、時間がかからない。その分話をたくさんしていた。そんな時の言葉であった。
「『戦争?』」
お茶を口にして疑問の声を上げた。
「そうなの。近々大和の国から攻め込んで来るって・・・でもこの国の人には傷ついて欲しくないから」
「『自分一人で背負い込んでしまえばいいんですよ』『格好つけるも何もそれで万事解決です』『その旨を伝えてくればいいじゃないですか』」
「でもこっち一人だときっと受け入れてもらえないよ?それに規模的にも相手の方が大きいわけだし」
「『だったら僕一人で交渉して来ますよ』『僕は勝てなくても敗北することはありません』『戦いにおいては例外だけども』」
「・・・信用できない」
「『決して弱くないのは確かです』『なんだったら一戦交えます?』」
「遠慮しておく。無駄に力を使いたくないから。でも本当に行くの?相手は神様ばかりで常人は重圧に耐えきれないと思うけど・・・」
「『それは嫌ですね』『なら「重圧を受け付けない体質を創る」』『諏訪子さん、威圧してみてください』」
「わかった。ふっ!」
「『?』『本当に何かしてます?』」
「してるよっ!はぁっ!」
その瞬間諏訪子を中心に風が吹いた。ただそれだけ。
「『確定』『場所を教えてください』『行ってきます』」
「ちょっと!」
僕は禊兄の「大嘘憑き」を表に出す。諏訪子は気圧されたかのように後ずさりした。
「『「人間負情」だけど』『神に交渉してやります』」
黒髪ロングになった!しかし男の子です。しばらくこのままになりそう。