軌跡〜ひとりからみんなへ〜   作:チモシー

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ここ最近はずっと真冬ちゃんの過去編をやっていたので、シリアスな展開が続いてしまっていましたね…(^^;

これから暫くの間は前回までの重苦しい空気を変えていくべく、明るい話…ふざけた話をやっていこうと思います!!のんびりとお付き合い下さいませ(*´-`)


…と、今回の話は"おふざけ回"なので、タイトル前に"第~話"という表記を付けていません。今回の話以外で話数表記の無かった話というと……かなり前にやった"みーくんが惚れ薬を飲んでしまう"が当てはまります。なので今回もそれに近いというか……まぁそんな感じのお話です(苦笑)




『二人目の被害者』

 

 

真冬「うぅ……えっと……これは…」

 

朝、ベッドの上で目を覚ました真冬は自身のすぐ隣にパジャマ姿の悠里が眠っているのを見て冷や汗を流す。いったい、これはどういう状況なのだろう…。少し焦りながら考える真冬だが、その答えはすぐに出た。昨夜この部屋で…悠里の部屋でみんなを相手に自身の過去を打ち明けた直後、自分はそのまま眠ってしまったのだろう。真冬は昨夜の事を思い出し、顔を真っ赤に染めていく。

 

 

真冬「みんなの前で、いっぱい泣いちゃった…。恥ずかしい……」

 

悠里と共に使っているベッドのすぐそば、室内の床では由紀達が布団を敷いて眠っている。みんなはあの後、また別の話でもしたのだろうか…それともすぐに寝たのだろうか。真冬は眠っているみんなを起こさないようにゆっくり起き上がろうとするが、その前に……

 

 

真冬「少しだけ……少しだけ……」

 

起こしてしまわぬように気を付けつつ、悠里の方へ身を寄せる…。

昨夜、悠里に抱き締められて分かった。彼女に身を寄せていると安心することができ、とても心地よい。だからその感覚を再び味わおうと身を寄せていったのだが、昨夜は気にもしなかった一つの事が今になってやたらと気になる…。

 

 

 

真冬(……悠里って、本当に胸が大きいな…)

 

身を寄せてみる度、彼女の大きな胸が自身の体へふにふにと当たる。年齢は一つしか違わないのに、この絶望的なまでの体の違いは何なのだろう…。真冬は自身の胸を両手で揉みつつ、その手の一方を悠里の胸へと添える……。薄手のパジャマ越しに触れる悠里の胸は恐ろしいくらいに柔らかく、真冬は戦慄した…。

 

 

真冬(す、すっごく柔らかい……!)

 

いいな…。羨ましいな…。

なんて事を思いつつ、真冬は悠里の胸を触り続ける。

大きい胸なんて邪魔なだけだ……なんて言った事もあるが、それはただの強がり…本当は悠里のように立派な胸が欲しかった。……いや、そこまで高望みはしない。せめて、美紀くらいの胸が欲しい。

 

真冬は自身の"少~しだけ膨らみがある程度の胸"が嫌だった。

もっと女性らしく、魅力的な胸が欲しい…。それさえあれば、穂村にだってバカにされないだろう。

 

その後、真冬は暫しの間悠里の胸の大きさ、柔らかさを味わってから良いタイミングでみんなを起こし、朝食を済ませ、リビングで雑談を始めた。

 

 

 

 

真冬「あ……そう言えば、彼の調子はどうだった?」

 

胡桃「ああ、だいぶ良さそうだったよ。あの調子なら多分、明日か明後日くらいには復活するかな」

 

部屋まで朝食を届けに行った胡桃曰く、彼の風邪も回復してきているらしい。それが関係あるのかは分からないが、今日の胡桃は何時にも増して上機嫌に見える。

 

 

真冬「やっぱり、彼が元気無いと寂しい?」

 

胡桃「まぁ……張り合いは無いよな…。あいつ、どっちかって言うと騒がしいタイプの人間だからさ、それが静かになったとなると落ち着かなくて…」

 

真冬「へぇ……けど、ボクはある日突然穂村が無口になっても何とも思わないよ。…むしろ嬉しくなるかな?」

 

美紀「それはまぁ…相手が相手だし…」

 

美紀が苦笑いしながら言うと胡桃も苦い笑みを浮かべ、悠里も同じように笑う。穂村はついさっき圭一と共に外へ出掛けたのだが、その前にわざわざ悠里へそれを報告しに来た。悠里の口から『いってらっしゃい』という言葉を聞きたくてやって来たらしい…。

 

 

 

由紀「りーさんが挨拶してくれると、ほむさんすっごく喜ぶよね」

 

悠里「ええ…そうね」

 

真冬「悠里は優しいね…。たまには、『そのまま帰ってくるな』くらい言っても良いんだよ?」

 

悠里「もう、そんな酷いこと言ったらかわいそうでしょう」

 

真冬「いいんだよ、相手は穂村なんだから…」

 

とことん穂村の扱いが雑だなぁと思い、一同苦い笑みを浮かべる…。まぁ、確かに穂村のようなタイプはこういう扱いで良いのかも…と思わない事も無いが。

 

 

 

悠里「でも、由紀ちゃんも穂村さんには優しくしてるわよね?」

 

由紀「うん!ほむさん、そんなに悪い人じゃないと思うよ」

 

真冬「………そうだね、それは分かってるよ」

 

リビングにあるソファーに座った真冬は顔を俯け、微かに微笑む。色々と酷い扱いをしてきてはいたものの、真冬も本心では穂村の事を信頼しているのだろう…。と、思ったりもしたのだが………

 

 

 

真冬「ボクの事を見て『ペッタン()だ』って言ったり、悠里の胸を見てニヤニヤしたり、みんなが大浴場に入る度に覗こうとしてくるけど……それでも悪い人じゃないんだよね…。分かってるよ」

 

由紀「え、えっと……ほむさん、覗きしようとしてたの?」

 

真冬「うん。みんなが一緒にあの浴場を使う時、穂村はどこからともなくその情報を聞き付けてやって来る…。ま、その度にボクが邪魔してるから、今のところ全ての覗きは未遂で終わっているけどね……。だからあの浴場を使うのは穂村がいない時だけにして、普段はそれぞれの部屋にある浴室を使った方が色々と安全…」

 

真冬の口からその事実を聞き、さすがの由紀も苦笑いしか出来ない…。

お人好しな由紀は穂村が善人だと信じていたようだが、真冬は容赦なく事実を突き付けていく。それが終わった後はまた他愛の無い雑談を始めていったのだが、真冬はその時ふと、ある事が気になった…。

 

 

 

真冬「今さらだけど、由紀と悠里は同い年なんだよね?」

 

悠里「ええ、そうよ。それがどうかした?」

 

真冬「…悠里はどうして由紀の事だけ、ちゃん付けで呼んでいるの?胡桃の事は呼び捨てにしてるのに…」

 

悠里「えっ?それは……う~ん…」

 

確かに由紀の事はずっと"由紀ちゃん"と呼んできた…。

ただ何でそう呼ぶのかと聞かれるとどう答えたら良いのか分からず、悠里は上の方に顔を向けながら唸り声をあげる。

 

 

 

真冬「せっかくだし、別の呼び方も試した方が良い…。ほら、由紀の事を呼び捨てで呼んでみて」

 

由紀「えへへ、何かドキドキするね~」

 

由紀は真冬の提案に乗り気らしく、悠里の顔を見つめたままニコニコと微笑む。それを見た悠里は微かに頬を赤く染めながら顔を俯け、目の前に立つ由紀を上目で見つめた…。

 

 

悠里「じゃあ…その………ゆ、由紀…?」

 

由紀「は~い!悠里ちゃん、どうしたの?」

 

悠里「っ…悠里ちゃ…!?も、もうっ!由紀ちゃんったら、すぐにふざけるんだからっ!!」

 

由紀「えへへ~、ごみんごみん。せっかくだから私もりーさんの事、いつもとは別の呼び方で呼んでみようと思ったんだ。けどやっぱり、りーさんはりーさんって呼ぶのが一番しっくりくるね♪」

 

悠里「まったく……もうっ」

 

由紀に初めて"ちゃん付け"で呼ばれた悠里は真っ赤な顔で怒ったものの、その後はソファーに座ってニヤニヤしたまま余韻に浸っているかのように見えた…。何時もとはまた違う呼ばれ方というのも新鮮で楽しかったのだろう。

 

その後、真冬は悠里達と共に何気ない話をして共に笑い合い、共に騒いだ。何て事無い、普通のお喋りをしながら友達と共に過ごす時間……それはとても心地が良くて、温かくて、幸せで………

 

 

 

真冬(カナ…キミもここにいてくれたら、もっと楽しかったんだろうね…)

 

ふとそんな事を考えてしまい目頭が熱くなる…。

真冬はそっと顔を俯けて涙溢れるその瞳を隠したが、彼女の隣…そこに座っていた美紀に顔を覗き込まれてしまう。

 

 

美紀「…………」

 

真冬「あ……ぅっ…」

 

美紀は涙ぐむ真冬を見ても何も言わず、ただ優しい笑みを浮かべてその手を握った…。どうして真冬が涙ぐんでいたのか、それを察してくれたのだろう。少しだけ照れくさいが、真冬もその手をそっと握り返して涙を拭った…。

 

これから先、何があっても彼女達の事を守っていこう…。

真冬はニッコリと微笑み、そう決意したが……その日の夜、人知れずとんでもない事件が起きてしまった。そして真冬はその事件から……あの娘を守りきることが出来なかった…。

 

 

 

 

 

 

~~~~~~

 

事の発端はその日の夜、皆との夕食を終えた悠里がリビングで一人休んでいる時の事だった…。食後のお茶を楽しみながらこの屋敷に残っている食料、薬品類等の在庫状況を使い古しの家計簿に書き記していた時、リビングの扉がバタンッ!と開く…。何事かと思い悠里が振り向くと、そこには妙なニヤケ顔をする穂村が立っていた。

 

 

悠里「どうかしました?」

 

穂村「いえ……別に何も…。ただ、寝る前にりーさんのお顔を見ておきたいなぁと思ってね」

 

悠里「…ふふっ、私の顔なんて見ても面白くないでしょ」

 

穂村「いやいや、りーさんはマジで綺麗なんで、かなり癒される!…と、それは何してんスか?」

 

悠里「この屋敷の物資がどれだけ残っているか…分かりやすく記していたんです。柳さんがね、どういう物資がどれだけあるのか全く把握できてないって言って困っていたから、少しお手伝いしようと思って…」

 

本来なら柳が自分でその状況確認をしようとしていたようだが、柳は柳で色々と忙しいらしい…。なら代わりに自分が…と悠里が言うと、柳は喜んでその役を任せてくれた。家計簿をつけるのは巡ヶ丘学院高校にいた時からやっていたし、わりと慣れている。悠里は開いていたその家計簿をパタリと閉じ、ニッコリと微笑む。

 

 

穂村「…そ、そんな面倒な仕事をしてるってことは…りーさんも少しばかり疲れてんじゃない?これでも飲んで休んだ方が良いですって!」

 

悠里「んっ?」

 

穂村は右手に持っていたペットボトルを悠里の前へと置き、側にあったソファーへ勢いよく腰かける。目の前に置かれた透明のペットボトルには何のラベルも無く、中に入っている液体も綺麗に澄みきっていた…。

 

 

穂村「あ、ああっ…それ、水っすよ?本当に本当に…ただの水っすよ!」

 

悠里「お水…?」

 

穂村「はいっ!水っす!!」

 

悠里「へぇ…ありがとうございます。また後で飲ませてもらいますね」

 

今はまだお茶を飲んでいる途中なので、正直言って水なんていらない…。しかしせっかくの好意を無下(むげ)にも出来ない為、悠里は穂村に向けて優しい笑みを見せた。するとその瞬間、穂村の目が落ち着き無く泳ぎだす…。

 

 

穂村「えっと……今は飲まないんで?」

 

悠里「え、えぇ…もう少ししたら飲ませてもらおうかな……」

 

穂村「……そうっすか…」

 

穂村はそう呟き、ソファーの上に座ったまま十分以上…悠里の事だけをじっと見つめる。まるで、"お前がそれを飲むまでここを動かない"というような覇気が伝わってきた。

 

 

 

悠里(い、今飲まなきゃダメなの…?)

 

無言のまま視線を浴びさせられて居心地が悪くなってしまい、悠里は苦笑いする。あまり見つめられても困るので、早くどっか行って欲しい……。そんな思いが通じたのか、穂村はスッと立ち上がって歩き出し、廊下へ続く扉に手をかけた。

 

 

穂村「…ちょっとトイレ行ってきます」

 

悠里「ええ、ごゆっくり…」

 

かなり限界が近かったのか、穂村は額に冷や汗を浮かべてその場を立ち去り、廊下を駆けていく。そんなになるまで我慢せず、早く行けば良かったのに…。それとも、多少の我慢をしてでもこの場にいたい理由が…いなくてはならない理由があったのだろうか…。

 

 

悠里「…ふぅ」

 

お茶を飲み終え、悠里は一息つく…。

家計簿もつけ終えたし、このあとは由紀達と共にお喋りでもしよう…。

そう思ってゆっくり席から立ち上がると、リビングの扉がゆっくりと開く。現れたのは、黒のタンクトップに赤色の短パンというラフな格好をした胡桃だった。

 

 

胡桃「何だ、まだここにいたのか?」

 

悠里「ちょうど今、皆のところに行こうと思っていたわ」

 

笑顔で答えると胡桃は『そっか』と返事を返し、リビング奥に置かれていた風邪薬を手に取る。体調の悪い彼に飲ませるべく、予め置いておいた物だ。

 

 

胡桃「あたしもアイツに薬を飲ませて、少し様子を見てからそっちに行くかも知んない。ところで……これって水か?」

 

悠里「あっ……うん、水よ。必要なら持っていって良いわ」

 

胡桃「サンキュー。薬飲ませるのに必要だったからちょうど良かったぜ」

 

胡桃は右手に薬ビン…そして左手にそのペットボトルを持ち、リビングを後にした。あの水は穂村から貰った物だが…正直必要の無い物だったし、胡桃に…というより彼にあげても問題無いだろう。そう思ったのだが……

 

 

 

穂村「あの水…飲まなかったんすか!?」

 

胡桃から少し遅れてリビングを後にした際、廊下で出会した穂村に驚いたような顔をされてしまった。

 

 

悠里「ええ、ごめんなさいね。彼が薬を飲むのに水が必要だったから、胡桃に渡しちゃった…」

 

穂村「……マジかよ、そりゃ…色々とヤベェな…」

 

穂村はその場にガクッと崩れた後、またゆっくりと起き上がってその場を立ち去る。貰った物をすぐ別の人にあげたのは確かに申し訳ないと思うが、あれはただの水だ……そこまで落ち込むような物でも無いはずなのに…。

 

 

悠里(私があの水を飲まなかったのがそんなにショックなのかしら?う~ん……何を考えているのか、よく分からない人ね)

 

立ち去る穂村の背中を見つめながら首を傾げ、悠里は由紀の部屋へと向かう。その一方、彼の部屋に行っていた胡桃はベッドの端に腰を下ろし、そこで横たわっていた彼に風邪薬と水の入っているペットボトルを手渡していた…。

 

 

 

胡桃「ほら、しっかり飲めよ」

 

「どうも………んっ…っ!?…この水…変な味するんだけど…」

 

胡桃「はぁっ?マジ?」

 

彼からそのペットボトルを受け取り、中身を見てみる…。

見た限りでは何て事無い、普通の水のようだ。変な匂いもしない…。

 

 

胡桃「勘違いじゃないか?薬の方が不味かったとか…」

 

「いや、そんな事は無いと思うけど……一口飲んでみ?」

 

胡桃「え~…やだよ」

 

そんな事をしたら、間接キスになってしまう…。

胡桃は微かに頬を染めながら、そのペットボトルと薬ビンをそばにあった小さなテーブルの上へと置く。水の味がどうという事はさておき、彼は薬をしっかりと飲み終えたようだ。

 

 

 

胡桃「…具合はどうだ?」

 

「おかげさまで、かなり良い…。明日には復活出来そうだ」

 

胡桃「そうか、なら良かった」

 

確かに、彼の顔色はかなり良くなっている。この調子ならもう大丈夫だろう…。彼の風邪が治った事に安堵する胡桃だったが、それから数分後……突如彼の顔が真っ赤になっていった…。体温もかなり高くなっているようだ。

 

 

 

胡桃「お、おいっ!大丈夫か?顔真っ赤だぞっ!?」

 

「…わかんない…。ヤバい…かも………頭、クラクラする……」

 

彼はベッドの上に座ったまま、両手で頭を抱えて呼吸を乱す…。

ついさっきまでは普通だったのに、胡桃と少しお喋りをしていたら一気に顔が…体が熱くなってきてしまった。

 

 

 

「くそ…っ………」

 

視界が霞み、息をするのも苦しくなる…。

これは風邪がどうとかそういう感覚では無い…もっと別のものだ…。

 

 

胡桃「ちょ、ちょっと待ってろ!!柳さんを呼んでくるっ!」

 

明らかに普通ではないその様子を見た胡桃が、大慌てでベッドを降りようとした…………が、彼は彼女の右手を掴み、静かに口を開く。

 

 

「…いいから……くるみちゃんは…ここに…」

 

胡桃「バカっ!良くないだろっ!!あたしだけがここにいたって仕方ねぇんだから、柳さんに診てもらった方が―――」

 

 

「いいからっ、少し大人しくっ…!!」

 

胡桃「っ……!?」

 

彼女の手を掴んだまま大声を出し、乱れかけていた呼吸を整える…。

胡桃は驚いたように目を丸くしていたが、この時…彼自身も自分の行動に驚いていた。自分は何故、彼女の手を掴んだのだろう……何故、彼女をここにとどめようとして大声を出してしまったのだろう…。

 

 

 

(もう、何も分からない……ただ今日は…今は……この娘が…凄く……)

 

胡桃の事が、この上無いくらい愛しく思える…。

前々から可愛い娘だと思っていたが、こんなにも可愛いとは思わなかった。胡桃の顔も、髪も、体も、声も……全てが異常なくらい魅力的なものに思える。

 

 

「…くるみ…っ……」

 

虚ろな目をしながらその名前を囁き、彼女の首筋に顔を埋める。その直後、彼は胡桃の体を無理やりベッドの上へと押し倒した…。当然、胡桃は顔を真っ赤にして抵抗を始める。

 

 

 

胡桃「ちょ…っ…!!??な、何すんだよっ!離せって!!」

 

突然の事に驚いた胡桃は手足をバタつかせるが、彼は微かに赤い顔のまま表情一つ変えること無く胡桃の抵抗を押さえつけていく…。まるでロボットか何かのように淡々とした手付きで胡桃の右手…そして左手を一纏まりにして片手で掴み、それを彼女の頭上に押さえつける。直後、彼はその両手を押さえたまま胡桃の腹部へと跨がり、彼女の事をじっと見下ろした。

 

 

胡桃「あっ……っ……や、やめろよ…っ……」

 

こちらを見下ろす彼の目はどこか冷たく、まるで別人のようだ…。

これがただの悪ふざけならまだ良いのだが、彼の目を見るにそうは思えない。この後…彼は何をしてくるつもりなのだろう…。

 

胡桃は最悪のパターンまでも想像し、顔を真っ赤にして震えた…。

 

 

 

 




穂村はりーさんにそれを飲ませ、自分の事を愛してもらうという作戦を立てていたようですが……一瞬とはいえ、席を外したのが運の尽き…。惚れ薬はりーさんから胡桃ちゃんの手へ…そして最後は彼の手に渡りました。

これにより穂村の野望は打ち砕かれた訳ですが……胡桃ちゃんの方がピンチになってしまいましたね。彼は以前のみーくんと同様、かなり理性を失っているので……結構マズイ展開です!!がんばれ、胡桃ちゃん……。

というわけで、次回も楽しみにしてもらえたら幸いです!!
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