本編の彼らは今、絶望とは無縁のほのぼのとしたゲームを開催中ですので…
この世界の怖い部分は外伝の彼らに任せます。
圭一「…それで、目的地は?」
柳邸の庭の中…圭一は地図を手に持っている穂村に尋ねた。
穂村「ここから6km程の距離にある工場だね。」
穂村は地図をじっと眺めて場所を確認してから、その地図をウエストポーチにしまった。
圭一「分かった、案内しろ。」
三人は穂村を先頭にして歩き出す。
少し歩くと3m程の高さの門に道を阻まれたが、穂村がポケットから取り出した小さなリモコンのような物のスイッチを入れると…
その門はすぐ大きな音をたてて開いた。
穂村「どうかな?久しぶりの外は?」
外に出た直後、穂村が圭一の方を向いて尋ねる。
圭一「まぁずっと眠っていた訳だから久しぶりって気はしない…、だが…随分と荒れたもんだ、とは思ったな。」
誰もいない住宅街を歩きながら…放置された車や窓の割れた民家
所々に争ったような形跡を見つけ、圭一は呟いた。
圭一「…行くぞ。」
穂村「ほいほい」
歩き出して五分程たった時、穂村が言った。
穂村「神崎さんは…」
圭一「圭一で良い。」
穂村「わかった…圭一さんは柳さんの薬の力、もう実感してる?」
圭一「いや、まだ半分疑ってる…超人的な力とか言われてもな。」
穂村「そっか、じゃあちょっとストップ」
穂村の言葉を受けて三人は道路の真ん中で止まる。
穂村「圭一さん、あそこに感染者がいるだろ?」
穂村が15m程離れた場所にいる感染者を指差す。
圭一「…ああ、いるな。」
穂村「何か気付かない?」
穂村にそう言われ、圭一はその感染者を観察する。
ノロノロとうろつくその姿は何度見ても気味が悪い…。
圭一「…改めて見ると、見事なまでにゾンビって感じだよな。ホラー映画の世界に迷い混んだ気分だ」
穂村「まぁそうだけどさ…今それはどうでもいいんだ」
圭一「…分からない。とっとと答えを言え」
狭山「…アレ…明らかにボクらが視界に入っているのに無視してるんだよ。」
もったいぶる穂村に代わり、狭山が答えた。
圭一「そういえば…襲い掛かってこないな。」
圭一は狭山に言われて気付く…
そのゾンビは確かに彼等を見ていたはずなのに、全く興味を示さずにふらふらとしていた。
狭山「…これも薬の力…ボク達はあの薬でウイルスを完全に抑え込んではいるけど、抑え込んでいるだけで消した訳じゃない。…だから、奴らはそれを感じ取って、ボク達を仲間と勘違いする。」
圭一「便利だな…無駄に襲われずに済むわけだ。」
狭山「…そういうわけにはいかない、見てて」
そう言って狭山は一人でゆっくりとゾンビのいる方に歩き出しつつ、圭一に語りかける。
狭山「さっき言ったように…ボク達の中にあるウイルスを奴らは感じ取り、仲間だと勘違いする…けどそれは……」
ゾンビに一歩ずつ近寄る狭山…
すると、ある一定の距離になった途端にそのゾンビは呻き声をあげて彼女を睨み付け…ゆっくりと近づいてきた。
狭山「…約10m以上離れている場合だけ、それよりも近寄ると…奴らはボク達を敵だと認識する」
近寄るゾンビに慌てる様子もなく語る狭山…
彼女はそっと自分の腰に手を伸ばし、棒のような物を取り出す。
その黒く細い棒は20cm程の長さだったが…先端部を狭山が引っ張ると内部に収納されていた分が引き出され、50cm程までの長さに変わった。
圭一「あれは…」
穂村「狭山の武器の一つ、特殊警棒みたいなもんだね。どっかから拾ったのか、自分で作ったのかは知らないけど…いつの間にか持ってた」
狭山「………」
狭山は自らもそのゾンビに歩み寄っていく…
その距離が2m程まで縮まるとゾンビが一際大きな声をあげて掴みかかろうと手を伸ばしてきたが、狭山は動じる事なくその手を払いのけ、そして…
狭山「………」ブンッ!
手を払いのけられてわずかにバランスを崩したゾンビの頭に、狭山はその棒を振り下ろす
頭を棒で殴られたゾンビは地面に叩きつけられるようにして倒れ…そのまま動く事はなかった。
圭一は穂村と共に狭山のもとに歩み寄り、倒れているゾンビが完全に死んでいるのを確認してから彼女に尋ねた。
圭一「改めて聞くが…10m以上近寄ると奴らは俺達を敵と認識するんだな?」
狭山「…個体差はあるみたいだけど、大体そのくらいかな」
穂村「横やりを入れさせてもらうと、奴らは別に俺達を『敵』として認識してるわけじゃなくて、『餌』として認識してんじゃないかな?」
ヘラヘラしながら穂村が言った
その発言を聞いた圭一はため息をつき、改めて狭山に話しかける。
圭一「…で、なんで奴らは離れている時は仲間だと勘違いするくせに、近寄ると『餌』だと認識するんだ?」
狭山「…ボクらは奴らのウイルスを体内に持っているとはいえ、半分はまだ人間。…だから奴らも、近くで見るとなんか違うなって思うんじゃない?」
圭一「そんなもんかね…」
狭山「うん…そんなもんだよ」
穂村「ま…10m離れてればバレないだけでもそこそこ便利でしょ?たま~~に役に立つんだぜ?」
圭一「そうか…。ところで、俺達はもしまた感染者に噛まれたらどうなる?」
穂村「新しく噛まれてもウイルス自体はすぐに体の中のワクチンが抑えるから問題はないって柳さんが言ってたよ。」
圭一「…そうか。」
狭山「…でも、噛まれたら痛いし。いくら身体を強化していても大勢に囲まれたらさすがに危ないから…そこは気を付けてね。」
圭一「大勢に囲まれたらウイルス関係なく普通に食い殺されるって事か…確かにそれは避けたいな。」
穂村「ま!中途半端な数じゃ俺達は殺れないけどね。」
圭一「………」
狭山「…話が長くなった…先を急ごう?」
圭一「ああ。」
狭山の発言をきっかけに三人は再び歩き出す…
途中で穂村が道を間違えて遅れたりもしたが、なんとか目的の工場にたどり着いた。
圭一「ここか…」
穂村「うん。…じゃあ、お邪魔しようかね」
穂村はそう言って工場入口のシャッターを叩く。
バンバンバン!!
大きな音が辺りに鳴り響いた後、少ししてからシャッターの中から男の声が聞こえた。
「ほいほい、随分戻るのが遅かったな?」
中の男はそう言って内側からシャッターを上げていく。
ガラガラガラ…
十分に入れる程シャッターが上がったのを見計らって、三人はかがみながら中に入いり…
中にいた男と顔を合わせた。
「!…お前ら誰だ!?」
壁際に付けられていたシャッターを上げる為のスイッチらしきもの…
男はそれから手を離して三人に言う。
穂村「…。」タッ…
「…!」
問いには答えずに、穂村は一瞬の間にして男に近付き…
背後に回り込んでから両手でその首を絞めた。
穂村「俺らが誰とかは知らなくていいよ。…それよりも他の仲間は全員ここにいるかな?」
「ぐっ…っ!」
穂村「ああ…首を絞められてたら喋り辛いよな…、わるいわるい。」
そう言って穂村は男の頭を捻り、首の骨を折る…
その際、辺りに鈍い音が鳴り響いた。
穂村「じゃ、喋らなくていいや。自分達で探すから。」
穂村が男から手を離すと、男はその場に崩れ落ちるように倒れ…
二度と起き上がる事はなかった。
穂村「まず一人……あと二人いるハズだぜ?探そう探そう!」
圭一「容赦ないな。」
倒れた男を見ながら、圭一は穂村に言う。
穂村「ドン引きしたか?」
圭一「いや、別に…」
穂村「そりゃ良かった!」
満足そうに穂村はそう言って、どんどん奥へ進んで行く。
圭一と狭山もそれに続いて奥に進み、残りの生存者を探す。
進んでいくと作業場らしき広いスペースや、休憩所と思われる個室を見て回ったが…
食料などの物資はあれど、生存者はいなかった。
因みに、見つけた物資は狭山が回収して持っている。
穂村「…見付からないな…どこだ?」
残りの二人を見付けられず、穂村が愚痴る。
圭一「中々広いからな、まぁ…ゆっくり探せば」
穂村「やだよ!めんどくせー。」
食い気味に答えた穂村、そんな彼に…圭一は少しだけイラついた。
圭一「…じゃあ、物資は取ったし…もう帰るか?」
穂村「最終兵器だ……狭山先生!!」
穂村はそう言って狭山の肩を叩く。
狭山「…わかったよ…少し静かに……」
狭山はそう言うと、そっとその目を閉じる…
何をしているのかは分からないが、集中しているようだ。
穂村「ほいほい………。」
圭一「……?」
狭山「…………。」
黙りこむ三人…
少しすると狭山は目を開き、そして言った。
狭山「…残りの二人、ちょっと外出していたのかな?…でもちょうど帰ってきたみたい。車の音がするよ」
圭一「車の音?俺には聞こえないが…」
狭山の真似をして耳を澄ますが、圭一には何も聞こえない。
穂村「狭山は力では俺に劣るけど、代わりにそういった感覚が鋭いんだよ、頭も良いし(まぁ、それは元からだけど)…総合的なスペックはハッキリいって俺よりも上だろうね。」
圭一「へぇ。普段から耳が良いのか?」
狭山「…普段はそれなり、集中するとすごく聞こえる。」
圭一「すごいな…」
圭一は狭山独自の力に驚きつつ、穂村と狭山を連れて歩き出し
工場の外に出る
そこには二人、中年の男がいて、乗ってきたのであろう車のトランクから物資を運び出そうとしている途中だった。
穂村「あ!荷物乗せたままで良いよ~。俺達が車ごと貰うからさ」
「!!」
二人の男は圭一達には気付いていなかったらしく
穂村に話しかけられた瞬間、驚いたのが見て取れた。
「お前ら…誰だよ?」
二人の一人、ニット帽を被った男が圭一達を見て尋ねる。
穂村「さて、誰でしょう?」
穂村がニヤつきながら答えると、それに対してイラついたのか…
その男は車の中からバールを取りだし、穂村を睨みながら改めて尋ねた。
「あまりイライラさせんなよ…なんだ?食料でも分けてもらいに来たのか?」
穂村「ははは…違う違う。分けてもらいに来たんじゃなくて、全部もらいに来たの。」
穂村がそう答えると、男はバールを持つ手に力を入れた
すると同時に今まで黙っていたもう一人の男も大きなナイフを手に持ち…
二人揃って穂村を睨み付ける。
「イライラさせるなって言っただろうが…、クソガキが…殺すぞ?」
バールを持った男が穂村に向けて言う
穂村は相変わらずニヤついていたが…微かにその眉がしわを寄せていた。
「謝るなら今の内にしとけよ、こっちは本当に人を殺した事があるんだ。奴らとは違う…生きた人間をな?」
ナイフを持った男がそう言って穂村に近寄り、ナイフを向ける。
すると…
パシッ!
「…あ?」
ナイフを持った男の右手を穂村は掴み
ニヤけ顔を引っ込め…強く睨み付けて呟いた。
穂村「大人しく物資だけ渡せば良かったのに……マジうぜぇ」
ゴキッ!
「ッ!!があぁッ!!!」
男は呻き声をあげ、ナイフを落としてその場に膝をつき、自らの右手を見る。
「…!?ッ!ううッ!!」
その右手は手首の少し下から折られていて、動かすことも出来ずにプラプラとしていた。
「なっ…なんだよそれ!?」
もう一人のバールを持った男がその男の手を見て、顔を青くしながら言う。
圭一「…どうやった?」
穂村「別に、掴んでから力を込めて捻っただけ。多分圭一さんにもできるよ。やってみたら?」
二人がそんな会話を交わしていると、バール男が穂村に殴りかかってきた。
「てめぇっ!!」
ゴッ!!
穂村に向けて振り下ろされたバールだが…
それは穂村に届くことなく、別の者に阻まれた。
穂村「…どうも」
穂村はそう言って自分を庇った人物…
狭山真冬に笑顔を見せる。
狭山は穂村へ振り下ろされたバールを、右腕一本で受け止めていた。
「…っ!?」
圭一「お前…平気か?」
どうみても男は思いきりバールを振り下ろした。
そんなものを彼女のような少女が腕一本で受けたら無事な訳がない…
なのに彼女は表情一つ変えず呟いた。
狭山「……少しだけ」ボソッ
彼女はバールを振り払うと素早く奪い取り、そして…
狭山「………」ブンッ!
ガッ!!
「が……はっ!!」
奪い取ったバールをくるっと右手のひらで回転させてから、凄まじい勢いで男の腹に振り抜いた。
狭山「…痛いでしょ?君はボクをこんなので殴ったんだよ?」
血を吐きながら地面にうずくまり震えるその男を、狭山は見下す。
圭一「いや、明らかにそいつの方がダメージが大きいんだが…」
穂村「気付いてる?狭山のやつ、殴られたハズの右手でバール振ったんだぜ?」
狭山「…普通の人なら腕折れてるよ。ボクだから少し痛いくらいで済んだけど」
圭一(少しは痛いんだな…)
圭一はそんな事を考えたが…
腕一本でバールを受け止める少女や、いとも容易く人の手を折る男を見て…本当に彼らは強靭な肉体を持っているのだと実感した。
そして、それは恐らく自分も…
穂村「さて…」
グイッ…
穂村は先程自分が手を折った男の前に屈むと、その男の髪を右手で掴んで無理やり顔を上げさせた。
「ううっ……」
穂村「ええっと…、あんたらは人間を殺した事があるんだっけね?」
「っ!クソ…離せっ!!」ブンッ!
男は動かせない右手の代わりに、左手で穂村の顔面めがけて拳を放つ。
ガッ!
穂村「………」
「……っ!?」
その拳は穂村の顔面に直撃したが、穂村は全く動じずにその男を睨んでいた。
直後に穂村は男から手を離すと立ち上がり、ため息をついてから狭山に言った。
穂村「はぁ……狭山、そのバール貸して?」
狭山「……」ポイッ
穂村「サンキュー…」パシッ!
穂村「さて……」
狭山が投げたバールを上手くキャッチすると、穂村は男の折れた方の腕を掴み、そのまま外の道路の方へと引きずっていった。
穂村「さぁ、おいでー…」ガシッ
「っ!?離せぇっ!!」
ズルズル…
道路の真ん中まで男を引きずり終えると、穂村は手を離す。
「何を…」
穂村「俺の顔殴ったから、お仕置きだよ。」
ガッ!!
「がぁぁッ…!!」
男の左足の太ももに穂村はバールを振り下ろし、満足そうに離れると…そばにあったフェンスの前でにっこりと笑った。
穂村「その腕と足で逃げ切れたら見逃してやるよ。がんばってね~」
そう言って穂村はフェンスにバールを何度も振り下ろし、辺り一面に大きな音を響かせた。
カンカンカンカンッ!
カンカンカンカンッ!!!
しばらく音を響かせると、周囲から呻き声が聞こえ始める。
『ウァ……ァァ…』
「…嘘だろ?」
男はその呻き声から逃げようと立ち上がる。
しかし、先程殴られた左足が痛むせいでうまく立ち上がりきれず焦っていた。
穂村「がんばれ~。」
「謝るっ!謝るから助けてくれ!!」
ちらほらと奴らが姿を現し、男を囲もうとする。
命の危険を感じた男は必死に叫び、穂村に助けを求めた。
穂村「はち、きゅー、じゅう~。ほんの10匹。…自分でどうにかしろ。」
離れた場所でのんきに指差しながらゾンビの数を数え、穂村は言った。
「頼むっ…頼むからっ!!」
穂村「さて狭山、そっちのは生きてる?」
くるっとターンして男から視線を外し、狭山の元へと駆け寄る。
狭山「…生きてるよ」
圭一「死にかけだけどな」
狭山に殴られたきり起き上がらないその男を見つめながら、圭一は言った。
穂村「じゃあいっか…ほっといて帰ろうぜ。車もあるし。」
狭山「…そうだね。どっかのバカな人が無駄に化け物呼んじゃったし…」
穂村「
スタスタと男達が使っていた車に向けて歩く狭山、穂村は彼女の背にそう呟いてから圭一を連れて車の運転席に乗り込む。
穂村「んじゃ、いくか…」
彼はゆっくりと車を発進させ…ゾンビの集団に囲まれている男の横を通り過ぎると、わざわざ窓を開けて男に別れを告げた。
穂村「じゃあな~!がんばれよ~。」
「たっ、助け…」
そこまで聞こえたところで車は速度を上げ、道を進んでいく。
圭一「あの男絶対死んだな…」
狭山「…穂村は結構クズだから。」
穂村「聞こえてるけど?」
後部座席で話す圭一と狭山の会話に穂村は割り込む。
狭山「…聞こえるように言った。」
圭一「それより、お前…腕大丈夫か?見せてみろ。」グイッ
狭山「………」
圭一は狭山の手を掴み、袖を捲って殴られた箇所を見る…
わずかに赤くはなっていたが、折れてはいないようだった。
圭一「痛むか?」
狭山「…殴られた時は少しだけ痛かったけど、今は全然平気。ボクらは頑丈だし、痛みにも強いから。」
穂村「圭一さんもわざわざ気にしなくても良いのに…狭山がただの人間じゃないって分かってるだろ?」
圭一「それはそうだが…まぁ女の子だしな、多少心配はするさ。」
狭山「………」
穂村「お優しい事で…」
鼻で笑い、バカにしたように言う穂村…
そんな彼に狭山はため息混じりに言う。
狭山「…こういうのがモテる人の対応。穂村はこれが出来ないからモテない。」
穂村「なっ!そうなのか!?女はそういう優しい男が好きなのか!?」
狭山「…世の中の女子は好きだと思うよ。」
穂村「お前も優しい人が好きなの?」
狭山「…少なくとも穂村みたいなクズよりはね。」
穂村「辛辣!」
狭山「…かわいそうな穂村。一生彼女なし…」
穂村「でっ、出来るさ!その内ひょっこりと俺好みの生き残りちゃんが…」
狭山「…そんな娘はいない。いたとしてもその娘は君が嫌い。」
穂村「辛辣!!」
狭山「…まず、どんな娘が好きなの?」
穂村「大人っぽくて…セクシーで、それでいて強いレディかなぁ…」
狭山「…それボクの事?残念だけど…ボクは君が嫌いだよ。」
穂村「ちげぇわ!セクシーさの欠片もないガキみたいな体しやがって!!」
狭山「これはこれで一部の人に需要が……」
穂村「どこの誰だよ!?誰がお前みたいな無表情女に惚れるかっての!」
狭山「…車停めて。そしたら穂村の息の根も止めてあげる。」
穂村「わかった謝る!!謝るからバックミラー越しにこっちを睨むな!お前のたまに見せるキレ顔こえぇんだよ!」
圭一(こいつら、うるさい…!!)
柳の家につくまでの間、圭一は耳をふさいで過ごしていた。
圭一(というか……俺、何もしてないな。)
二人についていったにも関わらず、自分の力を試す間もなく初めての仕事は終了。
神崎圭一はやりきれない気持ちでいた。
全体的にもっと暗い雰囲気の話にする予定でしたが、後半は少し穂村君と狭山ちゃんを使ってふざけてしまいました(汗)
今回攻めた場所は人数が少なく、大した人もいなかったのであっさりと仕事を終えましたが…彼らはこれから色々な場所を駆け回ります。
なので、その中には彼らが苦戦するような場所もあるはず…ご期待下されば幸いですm(__)m
それと今回はこの外伝と同時に本編も投稿していますので、お見逃しのないようお気をつけ下さい。