先に言っておきますが、かなりカオスな内容となっています。
まほうぐらし!
…注意…
この物語はフィクションです。
実在の人物・団体とは一切関係ありません。
もちろん『軌跡〜ひとりからみんなへ〜』の本編、及び外伝の登場人物との関係も皆無です。
???「―――さん?――てくださーい?」
誰かの声が頭に響く…うぅ~、うるさいなぁ…
???「ほら…――ですから、―――きゃダメですよ~?――さ~ん?」
まだ呼んでる…呼ばれてる人も呼ばれてる人だよ!
すぐに返事すればいいのに!
おかげでわたしが迷惑してるよ!
???「―きさん?丈槍ゆきさ~ん?」
あはは…丈槍ゆきだって。わたしと同じ名前だ…
ほら、わたしと同じ名前のゆきちゃん!はやく返事を返してあげて!
じゃなきゃわたしが落ち着いて寝てられないよ…
???「ゆきさん!起きて下さいっ!」
だからはやく返事を…ってこの人、もしかして…わたしを呼んでるの?
???「起きて下さい!もう少しの辛抱だから、がんばって!!」
ヤバっ!いつの間にか寝ちゃってたんだ!起きないとっ!!
わたしはどうにか目を開き、目の前のその人を見上げた。
ゆき「お…おはよう。めぐねえ…」
めぐねえ「もうっ…めぐねえじゃなくて
ゆき「ごみん…めぐねえ…」ウト…
めぐねえ「ああっダメダメっ!目を閉じたらまた寝ちゃうでしょ!?起きてゆきさん!」
また目を閉じようとしたらめぐねえに肩をゆさぶられて、無理やりに起こされた。
まだ眠い…どうしよ…
ゆき「眠いよぉ……あと5分だけ寝たらダメ?」
めぐねえ「なに言ってるの!今は授業中ですよっ!?あと10分も耐えれば終わりますから、それまではがんばって起きていて下さい!」
授業中…?そっか、授業中に寝ちゃったんだ…
ゆき「は…はい。がんばりまふ…」ウトウト…
めぐねえ「言いながら寝ようとしないっ!!」
『あははははっ…!』
ほら、大きな声だすからクラスのみんなが笑ってる…
めぐねえ、はずかしくないのかなぁ…?
めぐねえ「ほら!みんなに笑われてますよっ!はずかしいでしょ!?」
ゆき「笑われてるのはわたしじゃないもん…。みんなめぐねえがおかしくて笑ってるんだよ~。」
めぐねえ「違いますっ!ゆきさんがおかしくて笑ってるんですっ!!」
ゆき「えぇ~、違うよ~。」
めぐねえ「違いません!ゆきさんがおかしな事ばかりするから――」
女子生徒「佐倉せんせー。はやくしないと授業の時間が…」
めぐねえ「あっ!そうですね!ゆきさんっ、ちゃんと起きてて下さいね!?」
ゆき「はぁい…」
でも、わたしは1分もしない間にまた寝ちゃった…
そしたら授業が終わった瞬間にめぐねえに叩き起こされて、そのまま職員室へ…
たくさんの先生に見られながら説教されていたらやっと目が覚めてきて、居眠りしたことを今更後悔した。
めぐねえ「まったく…ダメよ?授業中に居眠りなんてしたら…」
ゆき「ごめんなさい、すごく眠くて…」
めぐねえ「昨日は何時に寝たの?」
ゆき「昨日は…みんなと遊んでたら遅くなっちゃって、結局夜中の12時くらいまで…」
めぐねえ「12時?まったく…あんまり夜ふかしばかりしてると"学園生活部"は廃部にしちゃうからね?わかった?」
ゆき「わ、わかった!もうしないっ!だから廃部にしたらダメだよ!?」
めぐねえ「はいはい。じゃあこれからはちゃんと授業を受けてね?」
ゆき「らじゃ~っ!」
めぐねえ「よし!じゃあもう教室にもどって――」
ガラガラッ!!
??「失礼しますっ!!」
急に職員室の扉が開いて、わたしのよく知るあの
??「はぁっ…はぁっ…先輩っ、見つけました…!」
ゆき「どしたの、みーくん?そんなに慌てて…」
めぐねえ「美紀さん、どうしましたか?あなたがそんなに慌てるなんて…珍しいですね?」
めぐねえ、わたしが走って職員室に入ると怒るのに…みーくんだと怒らないんだ。
どうしてだろ?やっぱり学園生活部の中でもみーくんは優等生だから少しヒイキにされてるのかなぁ…
あっ!"学園生活部"っていうのはそのまんまの意味の部活で、学校で生活をする部活。
部活の顧問はめぐねえで、部員は四人と一匹…
わたしとみーくん、それからくるみちゃ――
みーくん「大変なんですっ!あの人が…あの人が校庭に来ましたっ!!」
まだ学園生活部の説明をしてる途中なのに、みーくん空気読めないなぁ…
っていうか"あの人"って誰?なんでそんなに慌ててるの?
めぐねえ「うそっ!?あの人が!!?どうしてっ!?」
えっ?めぐねえも知ってるの?
しかもよく見れば周りの先生達も慌ててるみたい…そんなに有名な人なのかなぁ
ゆき「ねぇねぇ、誰が来たの?」
みーくん「だからっ…あの人ですよ!あの人!!」
ゆき「えっ?わからないよ…誰?」
みーくん「っ!?まさか…先輩がここまで無知だったとは……」
みーくん「わかりました…ついてきて下さい!口で説明するよりも直接見に行った方がはやいです!!」
みーくんはそう言ってわたしの手を掴み、職員室から廊下に出た。
めぐねえ「あっ!?彼女がくるまではあんまり近づいちゃダメよ!!?」
みーくん「ええ、わかってます!!」
みーくんはわたしを引っ張ったまま廊下を走って、校庭が見える場所を目指す。
めぐねえが言ってた"彼女"って誰かな?
"彼女"とか"あの人"とか…わかんないことばかりだよ…。
みーくん「つきました…、ほら、あそこです。」
ゆき「んん~っ??」
1階の廊下、その校庭が見える場所についた時にみーくんが指さしながら言った。
わたしはその方向をじっと見てみる…
校庭のまん中には一人の女の子が立っていた。
その子の長い髪はとても綺麗で、表情も大人びている…
胸もわたしより全然大きい…、もしかして同い年だったりするのかな?
ゆき「………」
うん、同い年だよね。
だってあれ"りーさん"だもん。
見間違いじゃないよね…?
同じ学校の制服着てるし、どう見てもりーさんだよね?
あ、りーさんっていうのはわたしと同じ三年生で学園生活部の部長なの!
同い年とは思えないくらいしっかりしててお姉ちゃんみたいな人だけど、すごくやさしいから大好き!!
そう言えば、みーくんは学園生活部ではただ一人の二年生なんだけど、この娘も後輩とは思えないくらいしっかりしてるんだよ。
あと一人の部員はね…、くるみちゃ―――
みーくん「どうですか?あの雰囲気…とても恐ろしいでしょう?」
また説明をしてる途中で話しかけてきた…
今日のみーくんはほんとに空気が読めないなぁ。
ゆき「恐ろしいって…あれ、りーさんじゃない?」
みーくん「りーさん?誰ですか、それ?」
ゆき「えっ?…だから、あの校庭に立ってる人が……」
みーくん「なんの事を言ってるのか分かりませんが…、あれはりーさんなんて人ではありません。リー・サンです!!」
ゆき「……りーさん?」
みーくん「違います!リー・サンです!!」
今日のみーくんはやっぱりおかしい…
りーさんじゃなくてりーさんって、意味わからないよ…
ゆき「りー…さん?」
みーくん「違います!リー…サン…ですっ!」
ゆき「うん、りーさんでしょ?」
みーくん「だから…!りーさんじゃなくてリー・サンですって!!りーさんじゃありません!リー・サンですっ!!りー…さんでもありません!リー…サンです!いいですか!?りーさんじゃなく――」
ゆき「みーくんうるさ~い!!」
みーくん「なっ!?人がせっかく説明してあげてるのに…」
ゆき「あぅ…ごみんごみん!…で、そのリー・サンってなに?」
みーくん「リー・サン…彼女は凶暴な魔女です。実は千年の間生きているとも言われ、その膨大な魔力の量、そして大変立派なブラジャーのサイズで人々を恐怖に陥れてきました…。」
ゆき「ぶ、ぶらじゃー…?それって、恐怖に関係あるのかな?」
みーくん「何人も…何人も彼女にやられてしまいました…。今や軍隊も彼女に怯えてしまっているのです…」
ゆき「ブラジャーの質問無視した…」
みーくん「でも…この学校には彼女と対等に戦える唯一の人間がいます!!彼女さえきてくれれば……!」
わたしの質問を無視しながらみーくんがそう呟いたすぐあと…
一人の女子生徒がリー・サン(りーさん)の前に走ってきた!
みーくん「あっ!来ましたっ!!彼女さえいれば安心です!私達も校庭に出てそばで戦いを見ましょう!!」
ゆき「そ、そばでって…危なくないかなぁ?それにあの娘ってたぶん…」
みーくん「いいからはやくっ!!」
今日のみーくんは話を聞かない…
また無理やりにわたしを引っ張って校庭のまん中、りーさん(リー・サン?)…それと彼女と対等に戦えるその女子生徒のそばまできた。
ゆき「こんなそばまできて…絶対あぶないよ~」
みーくん「大丈夫です!彼女が来てくれましたからっ!」
嬉しそうに女子生徒を指さすみーくん…
でもこの女子生徒、どっからどうみても……
ゆき「くるみちゃんだよね?」
くるみ「なっ!?何を言うかっ!!?」
みーくん「そうですよ先輩!この人はくるみなんて人じゃありません!!」
ゆき「どうみてもくるみちゃんだけど…じゃあ誰なの?」
くるみ「よく聞いてくれたなピンク頭。あたしの名は……」バッ!
みーくん「でっ、でた!!先輩っ!あれが魔法のステッキですよ!!」
大興奮のみーくん。
でもそのくるみちゃんのそっくりさんがどこからともなく出したそれはステッキじゃなくてどうみてもシャベルだった。
ゆき「ねぇ、あれシャベルだよ。やっぱりキミくるみちゃんだよね?」
みーくん「ゆき先輩、またバカなことを…!?」
くるみ「シャベルだとっ?バカにするな!!これは魔法のステッキだ!!あたしは魔法少女だからなっ!!」
ゆき「ぷっ…!!」
いつものくるみちゃんなら絶対はずかしがるセリフなのに、この人は全く恥じらわないで言い切った!
もしかしたらほんとにくるみちゃんとは別の人なのかも…
ただあまりに似てるから魔法少女とか言われると笑っちゃう…
でも失礼だよね、しっかり堪えないと…!
くるみ?「おい、何がおかしい…?」
ゆき「うっ…ううん!なんでもない!!」
くるみ?「そうか、じゃあ変身するか…。さすがに生身じゃリー・サンには勝てないからな」
リー・サン「ふふっ、まるで変身すれば勝てるみたいな言い方ね?」
くるみ?「ああ、余裕で勝てるね…。変身っ!!」
くるみちゃんもどきは自称魔法のステッキのシャベルを振り回し、自分もクルクルと回り始めた。
くるみ?「クルクルクルクルク~ルクル♪魔法のシャベルもク~ルクル♪」
ゆき「シャベルって言った…」
くるみん「魔法少女くるみん!ここに見参ッ!!」
くるみ(くるみん)ちゃんの制服はいつの間にかフリフリの衣装に変わり、カッコいい決めポーズをとっていた…
けれど衣装が変わってもシャベルだけはそのまま、何も変わっていなかった。
みーくん「おぉ~っ!くるみんさんっ!!こっち向いて下さい!」
くるみん「あはっ♪」
ゆき「ぶっ…!!」
お願いだからくるみちゃんと同じ見た目でそういう事しないでほしい…
もう耐えられないよ…
くるみん「きさま…また笑ったな?何がおかしいっ!?」
ゆき「ご、ごめんなさいっ!思い出し笑いだから、気にしないでね…」
くるみん「ふむ…ならいいけどさ」
リー・サン「さて、可愛い変身も済んだみたいだし…」
くるみん「えっ?か…可愛かったか?」
リー・サン「ええ、とっても可愛かったわよ。その衣装もくるみに良く似合ってるわ」
くるみん「マジ?…へへ。ありがと、りーさん///」
ゆき「今、普通に"くるみ"、"りーさん"って言ったよね?っていうか敵同士じゃなかったのかな?」
わたしがそう言ってすぐ、くるみんちゃんは顔を赤くするのをやめてシャベルをリー・サンに向けて構えた。
くるみん「もちろん、敵同士だ!!こいつがこの世に産まれてから十数年…その間、人々はずっとコイツを恐れ続けてきた!!」
ゆき「あれ?…十数年?みーくんさっきリー・サンは千年生きてるとか言ってなかったっけ?あれなんだったの?」
みーくん「リー・サン…彼女は大昔にくるみんさんが封印したハズなのに、復活したんですね。」
また無視した…
今日のみーくんキライ…
リー・サン「あの程度の封印…簡単に解けたわよ?」
くるみん「へッ!あんだけ時間をかけといてよく言うぜ!!」
ゆき「ねぇねぇ、くるみちゃ…くるみんちゃんは、いつりーさ…リー・サンを封印したの?」
みーくん「かなり大昔です…!私も伝説を聞いただけなので正確な時期までは…」
くるみん「懐かしいぜ、あれは今から…14日ほど前の事だった。」
ゆき「最近じゃん。」
くるみん「ああ、まるでつい最近のように感じるぜ…」
ゆき「だってほんとに最近だもん」
リー・サン「まったく…あなたに封印されたせいで、私は見たかったドラマを二話も見逃したの。気づいたらヒロインが主人公とは別の男の人との間に子供を宿していたわ…どうやってこの責任をとるつもり?」
くるみん「なら…今度はそのドラマが終わるまで封印してやるさ!覚悟しろっ!!」
そうして、くるみんとリー・サンの戦いが始まった。
今までのユルい会話とは裏腹に、その戦いはほんとにすごかった…
激しい砂ぼこりがたち…地面が割れ…空が暗くなる。
たくさんの人が校庭から離れようと逃げ出し、残った勇敢?な男子生徒達はくるみんとリー・サンのどっちが好みかとみんなで話し合いをしていた。
途中、戦う二人のスカートを下から覗きこんで写真を撮ろうとする男子生徒もいたけど…
くるみんのシャベルに殴られて灰に変わってしまった…かわいそう。
でも、それよりも……
ゆき「あ、あのさ!わたし達も逃げないと危なくない!?」
あの二人のそばにいるのはやっぱり危ない気がして、わたしはみーくんに言った。
みーくん「大丈夫です。私達は守られてますから…」
ゆき「守られてる…?誰に?」
みーくん「この子にです…」
そう言いながらみーくんは自分の足元を見る…
わたしもそこを見てみると、そこには一匹の犬が…
この子って……
太郎丸「わんっ!!」
ゆき「太郎丸~っ!どうしたの?こんなところで…」
この子は太郎丸。
学園生活部の部員であり、マスコット的存在の――
みーくん「太郎丸?ゆき先輩…なに言ってるんですか?」
ゆき「…それ絶対言うと思ったよ」
みーくん「その子は太郎丸ではなく、トゥルーマルです。」
ゆき「たる~まる?」
みーくん「違います…トゥルーマルです。」
ゆき「………」
トゥルーマル「くぅ~ん…」
みーくん「………」
ゆき「あっそう……」
みーくん「そうです。トゥルーマルは才能のある女の子を見つけては魔法少女にして回る、正義の犬なんです!」
ゆき「…なにそれ?」
みーくん「先輩、知らないんですか?魔法少女といえば、それについて回るマスコットキャラが必要不可欠…、トゥルーマルはそんな存在なんですよ。」
もうだめだ…
みーくんの言ってることが全然わからない…
ゆき「じゃあ…もしかしてくるみちゃんはトゥルーマルに魔法少女にしてもらったの?」
みーくん「くるみちゃんて…誰ですか?」
あぁもうっ!めんどくさいなぁ!!
ゆき「くるみんの事だよ!」
みーくん「ああ、くるみんさんは生まれながらにして魔法少女ですので、トゥルーマルは無関係です。」
ゆき「無関係…。じゃあトゥルーマル…お前は何しにここへ来たんだい?」
わたしはトゥルーマルを膝にのせて、そっと頭を撫でた。
みーくん「トゥルーマルは防御結界を張れますから、それで私達を守りに来てくれたんですよ。」
ゆき「へぇ…すごいね。トゥルーマルは…」
みーくん「トゥルーマル唯一の弱点はまだ誰も魔法少女にした事が無いって事ですね。」
ゆき「えっ?さっきみーくんトゥルーマルは才能のある女の子を見つけて魔法少女にするって教えてくれたじゃん!!?」
みーくん「そんな設定だといいなぁと思って…。」
ゆき「みーくん、テキト~」
今日のみーくんは…、ううん…今日のみんなは何かおかしい。
わたしがそんな風に思ったころ、たろ…トゥルーマルがわたしを見て吠え出した。
トゥルーマル「わんわんっ!」
ゆき「んん?なぁに?」
みーくん「なんか、様子がおかしいですね…」
わたしはみーくん達も十分おかしいよって教えてあげたかったけど、かわいそうな気がしてやめた。
トゥルーマル「わんわんっ!!」
(ゆきちゃん…このままじゃくるみんはリー・サンに負けてしまう!もう一人魔法少女がいれば、リー・サンを倒す事ができるよ!!)
ゆき「んん?」
トゥルーマル「わん、わんわんわんっ!!」
(ゆきちゃん!君には魔法少女の素質がある!!君が望むならボクがその力をあげる!!)
ゆき「ん~…」
みーくん「……」
何か必死なトゥルーマルだったけど、わんわん言ってるだけで…当然言葉の意味までは分からなかった。
トゥルーマル「どうだい?」
(わんわんっ?)
みーくん「うわっ!?」
ゆき「しゃべった!!?」
今、たしかにトゥルーマルがきれいな日本語で『どうだい?』って言った気がした…
ううん、絶対に言ってた!!
ゆき「トゥルーマルっ!もっかい!もう一回しゃべってみて!?」
トゥルーマル「わんわんわんっ!!」
(ごめんね、週に4文字しか喋れないんだ…)
結局、トゥルーマルはもうしゃべらなかった…
聞き間違いだったのかなぁ?
そしてふと気がつくと、くるみちゃんがいつの間にかりーさんを倒したみたいで…嬉しそうにわたしたちのそばへと走ってきた。
くるみん「いやぁ~、手こづった手こづった!!強いのなんのって…」
リー・サン「ぐ…うぅ…」
二人の戦いで荒れ果てた校庭のまん中、そこでりーさんはボロボロ姿になって横たわってる…
それを見た男子生徒達は倒れているりーさんの元へと集まり、まわりを囲った。
男子生徒「今までの恨み…返すなら今だ!今しかない!!」
男子生徒2「ああ!リー・サンが弱っている今がチャンス!!」
ゆき「はっ!?りーさん…!」
わたしはもし別人だったとしても、りーさんに似た人が苦しむ姿を見てられなくて…そばへと駆け寄った。
ゆき「りーさんっ!!」
くるみん「ばっ、バカ!今、近寄ったらだめだ!!」
ゆき「えっ?」
リー・サン「……ふふっ」
男子生徒に囲まれた直後にりーさんは笑い、その後りーさんを中心にして辺り一面に眩しい光が広がった。
わたしたちはそれがすごく眩しくて、とても目を開けてられなかった…
少ししてからその光が消え、ようやく目を開けられるようになった時…わたしは驚く。
ゆき「……っ!?」
リー・サン「ふふっ…バカな子たち」
さっきまでボロボロだったりーさんはいつの間にか傷が全て治ってて…
しかも服も変わってた。
学校の制服じゃなくて、胸元の大きく開いた黒いドレスに…
くるみん「くそっ!他の生徒の生命力を吸って回復したのか!?あのバカ男子ども…余計な事しやがって!!」
さっきまでりーさんを囲っていた生徒は気づけばりーさんの足元に転がり、みんな灰に変わってしまった。
くるみちゃんのいうとおり、何かを吸われちゃったのかな…
ゆき「………」
みーくん「くっ!?さすがのくるみんさんもこれは…!」
くるみん「ああ…、リー・サンのこの魔力、さらにあんな露出度の高い服で胸の谷間を強調されちゃあ…さすがに大ピンチだぜ…」
みーくん「自分の魔力と胸の大きさを最大限に発揮するなんて…恐ろしい戦闘服ですね…。」
ゆき「………」
わたしは思った…
この世界は全部おかしい。
みーくんが変なことばっか言うし…くるみちゃんもりーさんもなんか変。
太郎丸はトゥルーマルになってるし…、強さの基準が魔力の量なのはともかく…それに胸の大きさまで関わる意味が分からない。
もう、わたしが一番まともな人間にすら思えてきた…
あ!まだめぐねえが―――
めぐねえ「くるみんさん!この壷にリー・サンを封じ込めてっ!!これなら彼女を三週間は封印できるハズ!!」
くるみん「サンキューめぐねえっ!!めぐねえの壷は効くからな…これがあれば逆転を狙えるぜっ!!!」
ゆき「………」
めぐねえもだめだ…
なんか凄い壷投げてる。
はぁ…とりあえず、戦いが終わるのをおとなしく待ってようかな…。
みんなが必死に戦う中、わたしは一人で少し離れたとこに座って、みんなの戦いが終わるのを待った。
戦いは夜になっても終わらなくて、わたしは一人で学園生活部の部室に戻った…
でも戦いの音がうるさくて眠れないから仕方なく家に戻り、そしてから寝た。
あれから一週間…みんなはまだ戦ってる。
はやく終わりにしてほしいなぁ…
学園生活部がわたしだけになっちゃってるよ…
夢なら…はやく覚めないかなぁ…。
由紀「わぁぁぁっ!!!?」
みんなが寝静まった夜中の車内…
由紀は叫び声をあげながら起き上がる。
「はぁ…はぁ………ゆ、夢…だよね?」
額をつたう大量の汗を拭い、それから由紀はみんなが眠るベッドの方を見てそれぞれの寝顔を確認した。
「……リー・サンとくるみんが同じ車の中で寝てるよ…!それってスゴいことだよね!?」
まだ半分寝ぼけている由紀は、悠里と胡桃の寝顔を見て謎の感動を覚える…
あの魔女と…あの魔法少女が同じ車内に…!!そんな事を思いながら、由紀は再び寝直した。
さて…こんな感じの作品でしたが、お楽しみいただけたでしょうか?
私の活動報告にリクエストの受付がありますので、見たいシナリオがあれば送信して下さい!
魔法少女の由紀ちゃん…女王様になったりーさん…強盗するみーくん…宇宙人を捕まえた胡桃ちゃん…どんなシナリオでも構いません(笑)
可能な限りどうにか話にしてみせますので、興味のある方は是非リクエストをお願いしますm(__)m