軌跡〜ひとりからみんなへ〜   作:チモシー

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短編-それぞれの休息『美紀の場合』

 

 

美紀「……。」ジャブジャブ

 

 

悠里「悪いわね、洗濯手伝ってもらっちゃって。」ジャブジャブ

 

 

美紀「いえ、大丈夫ですよ。」ジャブジャブ

 

 

悠里「大して量はないから…二人ならすぐに終わると思うわ。」ジャブジャブ

 

 

 

___

 

______

 

 

 

 

 

 

 

 

十分後。

 

 

 

 

美紀「良し!これで最後ですね?」

 

 

悠里「ええ、お疲れさま!」

 

 

美紀「りーさんもお疲れさまです。」

 

 

悠里「今日は一日移動もしないでそのままここでゆっくりとする予定だから、美紀さんももう好きな事してて良いわよ?」

 

 

美紀「なるほど、今日は休日って訳ですね。」

 

 

悠里「ええ、もう胡桃は由紀ちゃんと遊んでるし、__君も車で漫画を読んでるハズよ。」

 

 

美紀「へぇ……りーさんはこれからどうしますか?」

 

 

悠里「私はこの洗濯物を干した後で、由紀ちゃん達の所に行きましょうかしら?」

 

 

美紀「あ…じゃあ洗濯物干すのも手伝いますよ。」

 

 

悠里「大丈夫!もう十分に手伝ってもらったから。…休んでちょうだい?」

 

 

美紀「んー、ではお言葉に甘えて。…私は一足先に__さんの所に戻って途中まで読んだ小説の続きでも読んで過ごします。」

 

 

悠里「ええ、それが良いわ。じゃあ、また後でね!」

 

 

美紀「はい!」

 

 

 

 

 

スタスタ…

 

 

 

バタン!

 

 

「!!」ビクッ!

 

 

 

美紀「?__さん何してるんですか?食品棚なんか開けて…お腹空いたんですか?」

 

 

 

「ううん、ちょっとその……在庫チェックしてました!」

 

 

 

美紀「ああ、そうですか。…まだ十分食糧ありますよね?」

 

 

美紀(ちょっと怪しい…。)

 

 

 

「はい大丈夫!まったく問題無しです!!」

 

 

美紀「良かったです。」スタスタ

 

美紀(…まぁ良いか。)

 

 

 

「りーさんは?」

 

 

美紀「洗濯物を干した後で由紀先輩達の所に行くみたいです。…私はこの本の続きを読みに戻ってきました。」ペラッ

 

 

「ああ、この間の……それホラー小説ですか?」

 

 

美紀「はい、よくわかりましたね?」

 

 

「表紙の感じで何となく……美紀さんホラー好きなんですか?それとも小説だけ?」

 

 

美紀「ホラーはわりと好きですよ、映画とかもよく見ました。」

 

 

「気が合いますね。…実は僕もホラー好きなんですよ、主に映画ですが。」

 

 

美紀「本当ですか?じゃああれ見ました?あの最新映画!」

 

 

「最新映画?」

 

 

美紀「ああっと…言い方が悪いですね。…世界がこうなる直前に話題だったあの映画の事です。」

 

 

「ああ…見たかったですけど…一緒に見に行く人がいなくて、さすがに一人映画はちょっとね…。」

 

 

美紀「え?」

 

 

「え?」

 

 

美紀「私……一人で見に行きました…。」

 

 

「………。」

 

 

美紀「なんですか?その目は。」

 

 

「いえ、何も……話変わりますが美紀さんて友達いました?」

 

 

美紀「変わったようで微妙に関連性のある話題ですね。…というか失礼な!いましたよ!」

 

 

「ああ、そうですか。この間の…圭さんでしたっけ、その人以外ですよ?」

 

 

美紀「いました!…一番仲が良いのは圭でしたけど。」

 

 

「じゃあなんで一人で?」

 

 

美紀「ああいうの好きな子が周りにいなくて……やっぱ女子高生っていうのはホラーなんかよりも恋愛物が好きな生き物なんですかね…。」

 

 

「さぁ?どうなんでしょう。…それか男友達は?いませんでした?」

 

 

美紀「男友達ですか…あまり親しい人はいなかったです。クラスの男子、私の苦手なタイプ多くて…。」

 

 

「空彦みたいな?」

 

 

美紀「アレほどでは無いです!!」

 

 

「ついに『アレ』呼ばわりか…。」

 

 

美紀「アレほどでは無いですが……やたらおしゃべりだったり、下らない話ばかりするような男子ばかりでした。」

 

 

「へぇ。…もし僕が美紀さんのクラスメイトだったら映画に誘ってくれました?」

 

 

美紀「学年が違います。」

 

 

「細かい事は抜きで!」

 

 

美紀「ん~、そうですね。__さんの事を今ほど理解してたら誘ってますね。」

 

 

「ああ、初対面の(てい)だったら誘われないと…。」

 

 

美紀「そうですね。…私自身自分から男子に話し掛けるタイプではなかったので、__さんがクラスにいても__さんの事を今ほど知ることはなかったと思います。」

 

 

美紀「今はこの世界の状況や由紀先輩達が一緒にいるって事のおかげで__さんの事を深くまで知る事が出来ましたけどね。」

 

 

「そんなに僕という人間の事知ってましたっけ?」

 

 

美紀「少なくとも私の一番仲の良い男子です。…クラスの男子とはここまで話せませんでした。」

 

 

「それは光栄ですね。」

 

 

美紀「ふふっ、…にしても久々に映画とか見たいです。」

 

 

「……ですね……。」

 

 

美紀「今となっては難しいですよね。…どっかに自家発電機を搭載した映画館でもあれば良いんですが…。」

 

 

「…………そですね……。」

 

 

美紀「あ、別に映画館ではなくても自家発電機を使っている建物にテレビとDVDプレイヤーがあれば見れますね?探せばどっかにありそうです、希望が出てきましたよ!」

 

 

「…………。」Zzz

 

 

美紀「あ、寝ちゃいましたか。」

 

 

美紀(…もし__さんがクラスメイトだったら…か。)

 

 

美紀(そんな世界があったら…きっと凄く楽しいだろうな。)

 

 

美紀(圭も入れて三人で遊びに行ったり、買い物したり、それに…。)

 

 

美紀(一緒に映画……見に行ったり出来るかな?)

 

 

美紀(…………。)

 

 

美紀(妄想ばかりしてても仕方ないか………。)

 

 

 

 

 

 

 

 

美紀(だったら妄想なんかじゃなく……いつかさっき言った自家発電機のある建物を見付けたらテレビとプレイヤー、それに私のお勧め映画のDVDを用意してその時に……。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美紀「一緒に映画………見ましょうね?」

 

 

 




因みに私もホラーが好きです。
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