しかしながら、こちらの方はどうにか間に合いましたね…(-_-;)水曜日更新と言っている以上、これだけは守らねば…!!
前回までのあらすじ『水着試着&間接キス!』
由紀「ん~っ!美味しいっ♡」
デパート内のとあるレストラン。
彼と向かい合うように座っている由紀が細長いスプーンを片手にニコニコと微笑む。今、彼女は食後のデザートとして頼んだストロベリーサンデーを満喫している真っ最中だ。
由紀「あの…ほんとにわたしは払わなくていいの?デザートまで頼んじゃったけど…」
「あぁ、大丈夫。気にしない気にしない」
彼は空いた皿をテーブルの隅に寄せながら由紀に笑顔を見せ、彼女がそのデザートを食べ終えるのを待つ。このレストランに入ってから何度か『自分も代金を払う』と由紀は言ったが、彼はその度に首を横に振った。
(可愛い水着姿を見せてもらったからな…。このくらいの出費は痛くない)
ピンクの水着…意外と大きめに見えた由紀の胸…ヒラヒラと揺れる可愛いらしいフリル…。目を閉じればまだ、あの光景が思い浮かぶ。思いもよらぬところで彼女の水着姿を見れたのだ、これはそのお礼のようなもの…。彼はそう考えて彼女に昼食を奢っていた。
由紀「買い物に付き合ってもらって…ご飯までご馳走になるなんて……。やっぱり、なんかわるいよ…」
「……じゃあ、今度また一緒に出掛けたりとかしようか。その時になんかお返ししてくれればそれでオッケー」
このまま話を続けていても由紀の気が晴れそうにないので、彼はそう提案した。こう言っておけば、とりあえずこの場は大人しくなるだろう。
由紀「…あっ!!じゃあさ、キミも一緒に海いこうよ!」
「それはかなり魅力的な話だけど、皆の邪魔になるでしょ」
由紀「そんなことないよ!みんなもきっとよろこぶって!」
「……ん~…」
共に行けば由紀だけでなく胡桃や悠里…更には後輩二人の水着姿も見れるかも知れない。行けるものなら是非とも行ってみたいものだが、そう簡単にはいかないだろう…。
「まぁ、りーさん達の許可が出たら行こうかな」
由紀「うんっ!絶対大丈夫だよ♪」
(いや…絶対無理でしょ)
悠里はともかく、胡桃や美紀が許可をしないハズ…。そう考えていた彼は由紀の笑顔を直視出来ず、静かに視線を逸らして水を飲んだ。
(由紀ちゃんと胡桃ちゃんとりーさんと美紀さん…それに圭ちゃん。五人の女子が揃って海に行こうってのに、男なんて混ぜないだろう…)
由紀「………」
ちらっと由紀の方を見る…。彼女は軽く顔を俯けながら、右手に持ったスプーンで目の前のサンデーを少しずつ食べていた。
(でも、りーさんはついてきても良いって言いそうだな。わりと寛大な人だってイメージあるし…)
彼は先日の勉強会の事を思い出す…。年は自分と同じハズなのだが、悠里の雰囲気や喋り方…様々なところが自分よりも大人…というかお姉さんっぽい気がした。彼女なら彼が共に海に行くと言っても『あら、別にいいわよ♪』とか言うかも知れない…。
(胡桃ちゃんはどうだろう…。この前のデートはそこそこ楽しんでくれたみたいだけど…)
自分の財布をそっと開く。中には硬貨や紙幣とは別に一枚の紙がしまってある。それはあの時ゲームセンターで胡桃と撮った写真…。そこに書かれている『もうデートでいいや♪』という文字を見るたびに彼の頬が緩む。
(…あの娘もあの娘でけっこう優しいからな。もしかしたら………いや、期待しすぎか)
所々に多少キツい言動はあれど、基本的に胡桃は優しい。だが、一緒に海に…というのはやはり厳しいだろう。となればあとは美紀・圭の後輩コンビだが…。
(美紀さんは読めないな…。良いって言ってくれそうな気もするし、凄く嫌がりそうな気もする…。圭ちゃんに限っては…まだ全然知らないからなぁ)
これまで美紀とは何度か会話した事があるが、圭とはほとんど話していない…。明るく活発そうな娘ではあったが、ほぼ他人同然の男と海になど行きたがるだろうか…。
由紀「…おっ、キミが一緒でもいいって!」
「はっ?」
満面の笑みで告げる由紀だったが、彼はその言葉の意味を理解出来ない。一つ思ったのは、さっきまで半分以上残っていたサンデーを由紀がいつの間にか食べ終えていて驚いたなぁ…といったことくらいだ。
由紀「ほら、みんないいって言ってるよ」
由紀は左手に持っていた物を彼に見せる。
それは由紀の携帯らしく、その画面には胡桃・悠里・美紀たちとメッセージでやり取りした履歴が残っていた。どうやら、サンデーを食べながら密かにやり取りしていたらしい。彼は由紀に許可をもらってからその携帯を手に取り、画面をじっと見つめる…。
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由紀『ね~ね~。今度海に行くときのメンバー、もう一人誘ってもいい?』
胡桃『えぇ…だれ誘うの?』
由紀『も~っ。わかってるでしょ~?』
胡桃『…………アイツかよ』
由紀『せーかいっ!!ねっ、いいでしょ?』
胡桃『まぁ荷物持ちくらいにはなるかもだし…あたしは別にいいけどさ……。りーさんとか美紀にもしっかり確認とっとけよ?』
由紀『らじゃ~』
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由紀『りーさんりーさんっ!今度の海、もう一人誘ってもいい?』
悠里『もう一人?誰を誘うの?』
由紀『当ててみて』
悠里『……めぐねえ?』
由紀『ハズレ~。でもそれも良いねっ!めぐねえも誘ったらきてくれるかな?』
悠里『どうかしら。先生も色々あるから、あまり期待は出来ないかもね。ともあれめぐねえじゃないってことは……彼かしら?』
由紀『おおっ!せいかいっ!!くるみちゃんもりーさんもよくわかるね?』
悠里『由紀ちゃんが急に誘いたいっていうくらい親しい人っていったらまず彼の顔が浮かんじゃって…。最近、よくみんなで仲良くしてるから。…というか、胡桃にも聞いたのよね?彼が来るって聞いて、胡桃はなんて答えたの?』
由紀『別にいいよだって♪』
悠里『なら、私も別に構わないわよ♡あとは美紀さんと圭ちゃんにだけ確認しておいてあげて。当日、急に彼が来たらビックリしちゃうだろうから』
由紀『らじゃ~~!!』
悠里『そういえば由紀ちゃん、しっかり勉強してる?』
悠里『お休みの日だからって遊んでばかりいちゃダメよ?』
悠里『…返事は?』
悠里『由紀ちゃん?メッセージ見てるでしょ?』
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由紀『みーくんこんにちは!今なにしてる?』
美紀『今ですか?今は圭と一緒に隣町の方へと遊びに行ってます。』
由紀『あいかわらず仲よしだね~♪』
美紀『で、用件は何ですか?』
由紀『あうっ……。えっとね、また今度海にいこうってみんなで約束したでしょ?そのときにもう一人だけ誘ってもへいき?』
美紀『ああ…あの先輩ですか?』
由紀『そうそう!どう?誘ってもいい?』
美紀『由紀先輩が誘いたいなら構いません。ご自由にどうぞ』
由紀『あっ、圭ちゃんは大丈夫?ついでに聞いてみて』
美紀『圭なら大丈夫です。この前ちょっと会話しただけであの人の事気に入ったようで、是非呼べと言ってます』
由紀『あはは♪じゃあそうするね。ばいばーい♡』
美紀『はい。また学校で』
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由紀「ってことで!みんなキミが来てもいいって♪」
「…みたいですな」
改めてそれぞれのメッセージ履歴を確認するが、やはり全員が彼の参加を許可しているようだ。思っていたよりもあっさりと許可された事に彼は少々戸惑ったが、同時に嬉しくもある。
「じゃあ…一緒に行こうかな」
由紀「うん、そうしよっ♪」
「…携帯返すよ。りーさんから連続でメッセージが送られてきてるけど平気?」
由紀「…た…たぶんね」
由紀が彼から携帯を受けとるその間も悠里から新たなメッセージが…。しかし由紀はもうそれを確認すらせず、冷や汗をたらしながらそっと携帯をしまった。
その後、二人はレストランをあとにするとデパート内をぶらぶらと出歩き、共に時間をつぶす…。彼も由紀も本来の目的を達していたのでもうデパートに用は無かったのだが二人一緒だと何を見ても楽しく、適当に出歩いているだけでもあっという間に時間が過ぎていった…。
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由紀「…さてっ、今日は付き合ってくれてありがと~♪キミのおかげで水着も選べたし、お昼もごちそうになったし…ほんとに楽しかった♡」
夕暮れ時…彼と共に帰路につきながら由紀が微笑む。彼自身も由紀に会えた事で良い時間を過ごせたため、満足そうに笑顔を返した。
「こちらこそ。今日は由紀ちゃんに会えてよかった」
由紀「えへへ…照れちゃうよ?」
買った水着の入った袋を抱きしめながらニコニコ微笑み、彼の横を歩く。そうしてたどり着いた一つの別れ道…気づけば由紀の自宅も近くなっていたが、彼の家と由紀の家とではここから進む方向が違う…。
由紀「あっ…ここでお別れだね」
「家の前まで送ってく。一人じゃ危ないし」
由紀「大丈夫だよ。わたしの家、もうすぐそこだから」
「でも―――」
由紀「平気平気っ!わたし子供じゃないんだよ?」
一歩、二歩、三歩とバックステップして彼との距離をひらく。それを見た彼は少し不安そうな顔をしていたが、その手を静かに由紀へ振った。
「じゃ、また学校で…」
由紀「うんっ!またね♪」
由紀は笑顔で手を振り返し、少しだけ駆け足でその場を去る。水着を買えた事が嬉しくて足取りが軽くなっているのかも知れない。
由紀(えへへ…。今日、会えてよかったなぁ♪)
一人では悩んでしまったかも知れない水着も彼がいたからすぐに選べた…。昼食も彼と一緒だと、なんだかとても美味しいものに感じた…。
由紀(やっぱり一緒だと楽しいよね~。水着も似合うって言ってもらえたし、ご飯も一緒に食べたし…)
今日一日、彼と過ごした時間を思い返す中…由紀はふと思う。もしあの時見掛けたのが彼ではなく他の男子生徒だったら、自分はどうしたのかと…。
由紀(声はかけるかも知れないけど、水着選びを手伝ってもらったりはしないかな…。ちょっと恥ずかしいもんね…)
…恥ずかしい?なら、何故彼には手伝ってもらったのだろう…?彼も同級生の男子であり、本当なら由紀も水着姿を見せるのに多少の気恥ずかしさがあったはずなのに…。
由紀(いやっ!恥ずかしいには恥ずかしかったよ!?でもなんていうか…あの人になら見せて良いって思えて……)
頭の中でブツブツと一人言を呟き続けていて気づく…。いきなり背後から抱きついたり、腕を両手で掴んだり……彼を相手には普通に出来た事だが、他の男子には出来そうにない…。
由紀(あの人が……本当に大切な友達だから?それとも…もっと別に理由があるのかな……)
少しだけ頭が熱くなる…。これ以上彼の事を考えるとますます頭が熱くなってしまいそうだったので、由紀は無理やりに他の事を考えながら家へと帰った…。
ということで、彼も彼女らと共に海へと旅立つ事が出来そうです(*´∇`*)
問題はその海イベントがいつになるかですが、出来るだけ近い内に書きたいと思っています!!
次回は『みーくん』編です!!
ご期待下さいませ~m(__)m