前回までのあらすじ『那珂歌衣は恵飛須沢胡桃が好き』
歌衣「あ、あの…私は本当に恵飛須沢先輩と会って良いんでしょうか?」
「会いたいんでしょ?なら会えば良い。自分を好いていてくれる後輩がいると知れば胡桃ちゃんだって喜ぶだろうし」
胡桃の事を二階から見ていた少女…『
由紀「おそいよ~!どこに行ってたの?…って、その娘は?」
歌衣「………」
彼と手を繋ぐその少女に見覚えのない由紀は首をかしげ、そのそばに寄る。すると歌衣は俯けていた顔を静かに上げ、そばにたたずむ由紀の事を見つめ返した。
歌衣「私は二年の…那珂歌衣っていいます…」
由紀「ういちゃんだね?わたしは三年の丈槍ゆき!よろしくね♪」
歌衣「……はい」
にっこりと微笑む由紀を見て安心したのか、緊張が解れたのか…歌衣も少しだけ笑顔を見せる。彼と由紀…そして歌衣の三人はそのままグラウンドの隅へと移り、陸上部の練習が終わるのを待った。
由紀「…で、ういちゃんはキミとどういう関係なの?」
横に座る彼の顔を覗いて由紀が尋ねる。彼は遠くで走る胡桃を見つめつつ、歌衣の事を由紀に説明した。
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由紀「へぇ~、つまり、ういちゃんはくるみちゃんのファンなんだね!いいなぁ…わたしも自分のファンが欲しいよぉ…」
「…探せばいるかもよ」
由紀「ほんとっ!?よし…また今度探してみよう…。出来るなら可愛い後輩の女の子とかがいいなぁ♪ういちゃんみたいな!」
歌衣「ふふっ…丈槍先輩なら、きっと沢山のファンが見つかりますよ」
由紀「そうかな?そうかなっ!?…えへへ~」
まだ見ぬ自分のファン達に囲まれる様を想像したのか、由紀がニタニタとだらしなく笑う。どうやら歌衣も由紀には慣れたようで、二人は普通に会話をしていた。
……しかしそれから約二十分後。
陸上部の練習が終わり、胡桃が三人のそばへと駆けつけてきた瞬間…これまで由紀や彼と普通に喋っていた歌衣の様子が少し変わった。
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胡桃「おいっ!何でお前らはずっとここにいるんだよっ!」
由紀「胡桃ちゃんに渡したい物があって」
胡桃「なら校門で待ってれば良いだろ!」
由紀「え~!…あ、わかった!くるみちゃん、わたしたちに練習見られるのが恥ずかしかったんでしょ~」
胡桃「ぐ…ぅ…」
少し顔を赤く染めた後、胡桃はそっと頭を抱える。どうやら、ずっと練習を見守られていたのが本当に恥ずかしかったらしい。まぁそれもそうだろう…。今この学校のグラウンドには陸上系の部員達しかいないのに、胡桃にだけは帰りを待つ人間がいたのだから。しかも、由紀に限っては練習中の胡桃の名を呼びながら手を振ることすらあった。
胡桃「ゆきが手を振る度、何度も何度も部員のみんなにからかわれたんだぞ…」
恥ずかしそうに顔を俯けて胡桃が呟く。由紀はそんな様子の彼女を気にもせず、黙っていた歌衣の肩を押した。直後、歌衣は由紀に押された事で胡桃と目が合ってしまい、慌てたようにパタパタと手を動かす。
歌衣「わ…わっ……」
胡桃「ん?…そういえば、あんたは……」
歌衣「わっ…わたしは……その………」
胡桃「………」
胡桃を前にした歌衣は激しく緊張してしまっているようで、このままでは
「この娘は那珂歌衣ちゃん。二年の娘なんだけど…まぁ仲良くしてあげて」
胡桃「…那珂うい、ね。わかった、あたしは恵飛須沢胡桃だ。よろしくな?」
胡桃はニコッと微笑み、歌衣に手を差し出す。歌衣はそれに戸惑っていたようだが、彼女もすぐにニコッと笑い、差し出された胡桃の手を両手で握りしめた。
ギュ…ッ…
歌衣「よろしく…お願いします…」
胡桃「…ああ、よろしくっ!」
憧れの胡桃と会話をかわし、こうして握手まで出来た歌衣は幸せそうに微笑む。握手した事で少し緊張も解れてきたようだったが…。
由紀「ういちゃんはね、くるみちゃんのファンなんだって!」
歌衣「っ……!」
胡桃「…ファン?あたしの?」
由紀がそう発言した事をきっかけに、歌衣はまた顔を俯けてしまう。ファンだと言われ、自分の事をどう思われただろうか…。嫌われたりしたらどうしようか…。歌衣はそんなネガティブな事ばかりを考えてしまう。
胡桃「そういえば、たまに校舎から見てたよな?あれって、まさかあたしの事を…?」
歌衣「えっ!?えっと、それはっ…!」
歌衣(どうしよう、気づかれてたんだ…。うわぁ…もう死にたい……)
きっと気持ち悪いと思われたに違いない。そう思った途端に泣きそうになってしまう歌衣だったが、直後…胡桃は照れくさそうに笑った。
胡桃「ファン…かぁ。なんか照れるけど、まぁ悪い気はしないな」
歌衣「えっ…?ほんとですか…?」
胡桃「ああ。もし良ければこれからも見学に来いよ。グラウンドの隅の方なら邪魔にならないから」
歌衣「………」
あの胡桃が『悪い気はしない』と言い、そして笑顔を見せてくれた…。歌衣はそれに驚き、目をまん丸にする。一方、二人の話を聞いていた由紀は不満そうな表情を浮かべ胡桃に抗議した。
由紀「おかしいよっ!わたしだってグラウンドの隅で見てたのに、くるみちゃん怒ったじゃん!」
胡桃「お前はうるさいの!!走ってる最中に名前呼ばれたり、ブンブン手を振られるあたしの気持ちを考えろ!授業参観で親がはしゃぐのと同じくらいハズかったぞ!!」
由紀「ういちゃんは良いのにわたしはダメなんて…」
由紀がガクッと肩を落とす。そんな彼女に追い打ちをかけるようにして、胡桃はそばに立つ歌衣と彼を交互に指さした。
胡桃「ういとコイツは静か~に見てたから良いんだよ。ゆき、お前はちょっとうるさいっ!だからだめっ!」
「じゃあ僕はこれから毎日見学しにきてもオーケー?」
胡桃「いや…毎日はちょっと…。ってかお前は一人でくるなよ!!」
「どうして?」
彼が軽く首を傾げる。それを見た胡桃は小さくため息をつき、また微かに顔を赤く染めた。
胡桃「だって……彼氏だと思われるかも知れないじゃん…」
「ああ、思わせてしまえばいい」
胡桃「なっ…!?」
彼が冗談混じりに言うと、胡桃の顔の赤みはみるみる強くなっていく。その直後だった…彼の隣に立っていた歌衣が彼の袖を掴み、その顔を真っ直ぐに見つめていた。
歌衣「あ、あなたと恵飛須沢先輩は…ただの友達ですよね…?」
「えっ?」
歌衣「恵飛須沢先輩っ!そうですよね!?友達ですよね!?」
胡桃「えっと…まぁ………友達だけど…」
これまで物静かな雰囲気を纏っていた歌衣だったが、その瞬間だけは異様に覇気があった。その様子に彼や由紀…胡桃も圧倒される。
歌衣「で、ですよね…!……ふぅ」
深くため息をつき、安堵の笑みを浮かべる歌衣…。そんな彼女を見た胡桃はあることを思い出し、彼の顔を見つめた。
胡桃「…そういえばお前、ういと手を繋ぎながら来ただろ?まさかとは思うけど…ういはお前の彼女だったりしないよな?」
「さて、それはどう―――」
歌衣「違うに決まってるじゃないですか…」
せっかくなので『それはどうかな?』と冗談を言おうとしたのに、歌衣の声がそれを遮る。しかも、歌衣の声は明らかに不機嫌そうだった。
「あの…歌衣ちゃん?怒ってる?」
恐る恐る声をかける…。歌衣はそれに答えることなく、一人俯けて何やらブツブツと呟いていた。
歌衣「…そうだよ、ただここに来るだけなら手を繋ぐ必要なんてなかったのに…。なんで手を繋いじゃったんだろう…。だいたい、初めて会った後輩と手を繋ごうとするなんてどんな神経して……。こんな人…くるみ先輩のそばにいさせちゃダメな気が………いやいや、私を先輩に会わせてくれたのはこの人だし、一応いい人なのかも………」ブツブツ
「…………」
胡桃「あは…は…」
由紀「とにかくっ!これからはういちゃんも一緒に見学だね!」
胡桃「だから…ういは良いけどお前はダメだって」
由紀「ええ~!ずるいよ~!!」
そんな会話をかわしながら彼女達は学校を出てそれぞれの家を目指し、途中まで帰路を共にする。誰かと一緒に帰る事が少なかった歌衣はこうして誰かと一緒に帰り道を歩くこと…そしてその中にあの胡桃がいることが嬉しくて、誰にも見られるようひっそりと微笑んだ。
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その翌日の放課後…。彼が帰り支度をしていると、机に顔を伏せながら深いため息をつく由紀が視界に入った。
由紀「はぁぁ~っ…」
「…どうしたの?」
彼がそっと尋ねる。すると由紀は顔をこちらへと向け、ムスッとした表情をする。どうしてそんなに不満げなのか…その答えはすぐに由紀の口から告げられた。
由紀「昨日くるみちゃんにぬいぐるみあげるの忘れちゃってて…だからついさっき渡したの。そしたらね……『なにこれ?』って言われて、私が『クマだよ~』って教えたら、ビックリした顔されちゃった…」
「は、はぁ…それはそれは…」
由紀「んん~…上手くできたつもりだったけどなぁ…。またもうちょっと練習して、一発でクマだって分かるの作ってみんなを見返したいよ…」
「…がんばって」
由紀「うん…ばいばーい…」
思っているより落ち込んでいる様子の由紀になんと言って良いかわからず、彼は苦笑いしながらその場をあとにする。由紀は彼に手を振った後にまた机に顔を伏せていたが、帰らないのだろうか…。
(でも、あれはクマって分からないからな…。由紀ちゃん、練習あるのみだよ…!)
心のなかで彼女を激励しつつ教室を出ていき、下駄箱を目指して廊下を歩く。そうして三年生の教室のある三階から二階へと下りたその時、聞き覚えのある声が二階の廊下…その奥から聞こえてきた。
慈「あの…何で呼び出されたかはちゃんと分かってる?」
声の主は彼もよく知る教師、『佐倉慈』のものだ。何をしてるのか気になって廊下の奥へと進むと、彼女は一人の女子生徒を相手に説教をしているようだった。相手はヘアピンで前髪を左右にとめている茶髪のポニーテール少女…そういえば、慈が彼女を説教しているのを以前も見たことがある…。
???「呼び出された理由ですか…。わたしはあまり頭のいい方じゃありませんが…さすがに分かってます…」
慈「ええ、今日もまた私の授業中に居眠りをしたからです!今週だけでももう三回ですよ!
果夏「あっ?ああ…居眠りの方でしたか……」
『紗巴果夏』と呼ばれたその少女は慈に呼び出された理由が居眠りによるものと聞くと驚いたような表情を見せ、その大きな目を丸くした。そして慈は慈で、そんな彼女を見て驚いている。
慈「まさか、居眠り以外にもやましい事があるの…?」
果夏「…へっ?いやいや!何をおっしゃりますか!私に限ってそんな…」
慈「あまりこういう事は言いたくないし、言っちゃダメだって分かってるんだけど…相手があなただからこそ警戒しちゃう自分がいるわ……」
果夏「みゃっ!?失礼な…!私がこれまで何かしましたかっ!?」
慈「何かって、今日も居眠りしたでしょう…。まぁ、他にどんなやましい事があるにせよ、今回私が注意するのは居眠りです。頼むから、最後まで起きて授業を聞いてて?」
果夏「前も言ったと思いますが、佐倉先生の声が悪いんですよ!先生の声は心地よすぎて…授業が子守唄にしか聞こえませんっ!」
慈「はぅ……」
悪びれない少女に呆れているのか、はたまた自分の声に責任があるというとんでもない事を言われて戸惑っているのか…慈がガクッと肩を落としてため息をつく。そんな慈の背中があまりに悲しげで可愛そうに思えたため、彼はその場に歩み寄った。
「自分が居眠りする理由を先生に押し付けるのはダメでしょ…」
果夏「へっ?」
慈「あら…どうしました?」
歩み寄ってきた彼に驚き、慈は顔を上げる。一方で果夏は彼の事を知らぬため、突如現れた彼の事を不思議そうに眺めていた。
「いや、このままだと先生が言い負かされそうな気がしたんで」
慈「うぅ…心配かけてごめんなさい…」
果夏「えと……あなたはどちらさまで?」
尋ねてきた果夏へ向け、彼は自分の名前や学年を告げる。果夏はそれに答えなくてはいけないと思ったのか、すぐに自らも自己紹介を始めた。
果夏「先輩、はじめまして!私は
「ムードメーカー・カナ?なにそれ…」
慈「あまり気にしないで…。こういう娘なの……」
ニコッと満面の笑みを浮かべる果夏に対し、また深いため息をつく慈…。この反応を見るだけで、慈が日頃から果夏に振り回されているのが分かった。
果夏「佐倉先生、そんな哀れみの目を私に向けないで…」
慈「…………はぁ」
果夏「うぐっ…。ま、まぁ…これからは居眠りしないように心がけるゆえっ!今回のところはお許しをっ!!」
慈の表情を見た果夏はさすがにまずいと思ったのか、ペコッと頭を下げながら両手を合わせる。彼女の謝罪をうけた慈は仕方ないと思いながらも笑みを浮かべ、彼女の肩にそっと手をおいた。
慈「今回だけですからね?次また居眠りしたら、本気で怒りますから」
果夏「ねへへ~♪わっかりましたぁ~!」
下げていた頭を上げ、満面の笑みを浮かべる少女…。彼女のそんな笑顔を間近で見た彼はこう思った…『この女、絶対に反省してない』と…。慈に許された果夏はカバンを背中に背負いそのままそこを離れようとしたが、直後に教室からまた別の少女が現れ、果夏の事を呼び止めた。
???「…終わった?」
果夏「おう!終わったよ~!待っててくれたんだね~♪」
教室から現れた黒髪中髪の少女を見た果夏は嬉しそうに微笑み、その娘の背後に回ってから思いきり抱きつく。果夏は特別身長の高い娘ではないが、抱きつかれたその少女はそんな果夏よりももう少しだけ小さな娘だった。
???「鬱陶しい…離れて」
背後から抱きつく果夏を肘で押し、迷惑そうな表情を浮かべる少女。少女の目はやたらと冷たく、元気いっぱいの果夏とは正反対のクールな娘といった印象だ。
慈「あら、
???「いや…まぁ……はい…」
果夏「先に帰ってて良いと言ったのに!まったく!!
真冬「ちっ……やっぱり先に帰ればよかった。本当に
真冬と呼ばれた少女は抱きつく果夏を肘で必死に押し退けようとするが、果夏は笑顔のまま抱きついて離れない。
果夏「待たせてごめんね!もう終わったから、一緒に帰ろーね♡」
真冬「はぁ…とりあえず、この前割った花瓶の事はちゃんと謝れたんだね」
慈「えっ?花瓶…?」
真冬が放った言葉に慈が反応する…。花瓶の事など、果夏の口からは一度も話されていなかったからだ。慈が果夏へと目線を向ける中、当の本人は人指し指を自分の口に当てながら真冬を見つめる。
果夏「…真冬ちゃん、し~だよ」
真冬「カナ……謝ってなかったんだね…」
慈「そういえば…この前教室の花瓶が割れてたけど…あれって…」
果夏「先生っ!また明日!!!行くぞ真冬ちゃん!!」
慈「ちょっ…!?
この場にとどまるのはマズイと思った果夏は全力で疾走し、その場をあとにする。このまま走って彼女を追う訳にもいかない慈はまたしても深いため息をつき、廊下の壁に背中を預けた。
慈「まったく……あの娘は……」
「すごい娘だな…」
嵐のように去っていった少女が消えた先を見つめ、彼は苦笑いする。こうして果夏はその場から逃げるようにして消えたわけだが、寸前まで彼女が抱きしめていた少女…真冬は未だその場にとどまっていた。
真冬「佐倉先生、いつもカナが迷惑かけてすいません…」
慈「いえ、狭山さんが謝ることじゃないから気にしないで。
真冬「…先生にこんな事言うのは申し訳ないけど、あまりキツく怒らないであげてね?カナって普段はあんなだけど、本気で怒られると元気なくしてかなり落ち込んじゃうから…」
慈「ふふっ…ええ、わかってる。ちょこっと注意するだけにしておきますね?」
言いづらそうに言葉を放つ真冬に対し、慈は優しく笑顔で答える。慈のそんな笑顔を見て安心したのか、真冬も微かに頬を緩めて微笑んだ。
真冬「ありがとう…。佐倉先生ならボクも安心出来る。先生、本当に優しいから…」
慈「でも、私だって怒るときは怒るわよ?」
真冬「本当?想像できないよ」
彼女をよく知る生徒ですら、彼女が本気で怒っている様を想像できない…。それほどに慈は優しく、そして信頼もされているようだ。真冬は背中のカバンを背負いなおし、慈…そしてその横に立つ彼へと小さく手を振った。
真冬「じゃあ、先生……それとキミも……またね」
慈「はい、また明日」
「ああ…それじゃまた…」
彼女とまた会う機会があるかは分からないが、彼はとりあえずそう言葉を返すことにする。そうして彼女が姿を消したあと、慈が彼へ言った。
慈「さっき逃げた茶髪の娘、紗巴果夏さんは今回みたくちょっとした問題ばかり起こす娘なんだけど…あんな性格だからかしら、友達はすっごく多くてね…。ほんと、ムードメーカーって感じの娘なの」
「へぇ…」
慈「それで今別れた娘…狭山真冬さんは勉強も出来て、授業態度とかも申し分ない。ただ彼女は人付き合いが苦手みたいで…紗巴さん以外の生徒とはあまり話さないの。紗巴さんと狭山さん…タイプは正反対なのに、二人はああして仲良くしてる。人間って不思議ね」
慈が廊下の窓から外を見下ろす…。そこから見える校門の前では果夏が遅れて現れた真冬と合流しており、また笑顔で抱きついていた。真冬は嫌そうな顔でそれを振りほどこうとしているようだったが…。
慈「あんなでも、狭山さんは紗巴さんの事を大事にしてるんだと思う…。いつも一緒にいるもの♪」
嬉しそうな笑顔でそう言って、慈は彼の事を見つめた。
慈「さて!紗巴さんの次は丈槍さんね!彼女も今日居眠りしてたから、教室に残るようにって言っておいたの!」
「ああ…どうりで…」
放課後だというのに由紀が教室から出る気配がなかったのはそういう事だったのか…。彼は一人納得し、慈へ別れの挨拶をした。
「まぁそちらもほどほどに…。じゃあ先生、また明日」
慈「ええ、また明日♪」
慈は笑顔のまま、由紀の待つ教室へ向かうべく階段を上る…。丈槍由紀や紗巴果夏…二人以外にも色々と変わった人間のいる学校で教師をするのは大変だろうが、彼女はそれすらも楽しんでいるかのように笑っていた。
今回も前回同様に新キャラ紹介パートだったので、ドキドキ出来る場面等は用意出来ませんでした(汗)また次回以降、そういった話を書いていこうと思います!
また、前回から今回にかけて新キャラが三人増えたため、それらの娘達の簡単な紹介をしておこうと思います。
…と、何故か胸の大きさにも触れている紹介をしてみました(笑)
また今回登場した狭山真冬ですが、彼女は外伝やここ最近の本編に登場している彼女と同一人物です。(いくつか小さな違いはあります)
そしてそんな真冬ちゃんの友人である紗巴果夏ちゃん…。彼女はこれから本編の方にも出てくる予定の娘なのですが、こちらの方で一足先に登場させてもらいました(^^)
新たに三人の後輩キャラが増えた本シナリオ…それぞれの娘とのイベントも少しずつ書いていく予定ですので、好みの娘を探しながら楽しんでもらえたら嬉しいです!