うちのカルデアに星5の鯖がようやく来たんだけど、全クラス揃えるとか夢物語だよね?   作:四季燦々

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何故か続きました。今後も不定期に更新したいなと思います。

そしてヴラドおじさん(槍)来ました。やったね!



ハロウィンよりも後輩の礼装について話があるんだけど、あれって最高だよね?

グルグル回して〜、はい、ドォーン!

 

「アサシンのサーヴァント、佐々木小次郎。ここに参上仕った」

 

「はい、ダヴィンチちゃんはあっちですよー。もうドラゴンスレイヤーさんはいらんとですよー。できればすまないさん来てくださいよー」

 

出てきた人物が誰か分かった瞬間、オレは親指を立てて部屋の扉を指差す。そんな適当すぎるオレの態度に思わず漏れてしまった苦笑を隠そうともせず小次郎さんは朗らかに口を開いた。

 

「主殿や、貴殿の心中は重々承知の上で敢えて問うが、少々自棄が過ぎぬか?そのようでは主殿の為に振るう我が刃も鈍ってしまうというものだ」

 

「心中察してくれるならもう少し出てくるの抑えてくんない?小次郎さんの口上何度聞いたと思ってんの?そして、このやり取り何回目だと思ってんの?」

 

少なくとも顕現口上に関しては50回は余裕で聞いてるぞ。お前さんとスパさんとアーラシュさんはオレの中で顕現回数トップ争いしてるわ。

 

それから数回言葉を交わし、美丈夫で雅な侍をダヴィンチちゃんの元へと送り出したオレ。

いや、仲が悪いわけじゃないよ?あんなやり取りしたけど、奇人変人が多いサーヴァントの中でも小次郎さん滅茶苦茶良い人だし、偶に共に将棋差したりすることもある。こういうフレンドリーな態度も親しい間柄だからこその空気ってやつだ。

 

それに一番いいのはあの宝具だ。他の次元から斬撃持ってくるとか超かっこいい。星1だけどオルレアンでは大活躍してくれたしね。

 

そんなわけで、今日も今日とてガンガン回してます。しかし、相変わらず英霊の座に嫌われてるのか分からんが星1、2ばかり出て来ます。前回マシュと話して今いる皆と一緒に頑張ろうとは思い至ったものの、やはり戦力が強化できるのであればそれに越したことはないととりあえず回しているがやっぱり出ない。

 

この前ネロ祭なるものが開かれ、こりゃネロちゃまにゲットできるチャンスだと思い意気揚々と回したものの、出て来たのは赤でも嫁でもなく、何故かカーミラさん。ねぇ、アイドルの奴含めて何度も出て来て恥ずかしくないんですか?(真顔)

 

「あっ、先輩。ここに居たんですか」

 

ウィーンと未来的な音を奏でて召喚部屋に入って来たのは我らが守り女神のマシュ。いつものカルデア内での服装で眼鏡を着用した彼女はオレの姿を見つけるやいなやトテトテと小動物の如く歩み寄って来た(可愛い)。

 

「どうしたマシュ。何かあったか?」

 

「エリザベートさんが先輩の事探してましたので私もそのお手伝いを。何でも新しい特異点についてお話ししたい事があるとか」

 

「うへえ、とうとう気づきやがったかあのドラ娘」

 

マシュが言ってるのは、先日我がカルデアに来たドラゴンバカ娘(ハロウィンver)のことだ。この前ハロウィンイベントを終わらせて、ようやくあの滅びの歌から解放されたと思っていたのだが、また何かあの城で起こっているらしい。いい加減呪われてんじゃねえかと思うぐらいあのバカ娘には縁がある。

 

今回の特異点に関しても少し前から見つかってはいたのだが、どうせ碌なことにならんと思い黙っていたのだ。まあ、小さくとも間違いなく特異点であるためどうせ近いうちに行かなければならなかったわけだが。ほら、少しくらい現実逃避しても罰は当たらないと思うんだ。

 

「あっ、そういやまだ召喚サークルに影響が出てるかどうか調べてなかった。ちょうど10連1回分の石もあるし試しにやってみるか。そんなに時間は取らせないし、マシュも見ていかないか?」

 

「そうですね。エリザベートさんのも急ぎというわけではなさそうですし、お付き合いします先輩」

 

あっ、今の『お付き合いします』にちょっとトキめいた。仕方ねえだろう。うちの後輩は超可愛いのだ(直球)。

 

さて、召喚サークルに影響が出るということだがこれはどういう意味なのか。魔力のせいなのかサーヴァントの力なのかはたまたカルデアのシステムによるものなのか分からないが、変な特異点が発生するたびにその特異点に関連するサーヴァントが召喚されやすくなるのだ。何でだろうね。

 

ポイポイポイっともはや手慣れた動作で聖晶石を30個サークルの中へと放り投げる。全て入ったのを待っていたかのようにグルグルと回転し始める召喚サークルは、やがて目を眩ませるような派手な閃光を放った。

 

「どうなりますかね?」

 

「うーん、白、白、白……普通の反応ばっかで金色はねえな。見事に外れだ」

 

まあ、残念な結果ではあるがそもそもオレの下に金鯖が来る事自体おかしいのだ。そう、つまりはこれは正常な反応であり何もおかしくはない。いいね?

 

とりあえず、出て来た奴らを確認しますか。もしかしたら星5とか星4でなくとも初めて会う奴もいるかもしれない。

 

そう思っていたら、やがて光が収束していき、1つの人影を残しカシャンだのゴトンだのボトンだの様々な不協和音を奏でて礼装が落ちて来た。

 

「すべて、すべて、貴方の御心のままに。私はすべてを捧げます。この体も。この心も、全て……」

 

発光が終わり、いつもの召喚部屋が目の前に広がる。少しだけ違うのは、そこにはすでに見慣れてしまった少女がいた事だった。青いショートの髪に骸の仮面、やや露出が多い闇と同化しているような少女。というか、静謐のハサンちゃんだった。

 

ちなみに我がカルデアでは呪腕のハサンを『ハサン先生』。百の貌のハサンを『ハサンさん』。そしてこの静謐のハサンを『ハサンちゃん』と呼んでいる。本名は……あまり本人達がいい顔をしないので呼ばないようにしている。サーヴァントとして、そして『ハサン』を継ぐものとしてのプライドのようなものらしい。

 

「あー、ハサンちゃん。せっかく来てくれたところ悪いんだけどよ……」

 

「マスターのおっしゃりたいことは分かっています。ここにはもう私がいるみたいですし、ダヴィンチさんの下へと向かいますね」

 

ハサンちゃんは骸の仮面を外し、わずかに口元に弧を描きながら答える。

 

「すまんな。わざわざ来てくれたってのにすぐに追い返すような真似して」

 

なに?同じアサシンである小次郎と比べて扱いに差があるって?可愛いは正義だからいいんだよ。というか、あんな風来坊と違ってこの子は繊細なの!扱いミスるとすぐ捨てられた子犬みたいな顔するからオレも慎重になるの!そこも可愛かったりするんだけどね!

 

「いえ、マスターのためですから。あなたに全てを捧げている私には、これくらい何ということもありません」

 

「相変わらず変に固い奴だなぁ。そこまで肩肘張らなくてもいいんだよ?まあ、お詫びと言っちゃなんだけど、この後美味しい物でも作るからぜひ食べていって」

 

こう見えて料理は得意なんだ。うちにはおかんことエミヤがいないから、現在うちの料理長をしているブーディカさんに教わりながら結構な頻度でサーヴァント達に料理を振舞っている。特異点先じゃサーヴァントの状態を最高に保つのがマスターの仕事だ。食事が仮に必要でなくとも、お腹を満たしておけば戦う活力ぐらいにはなってくれるしな。

 

「いえ、マスターにそのようなお手を煩わせるようなことをしてもらうわけには……」

 

「いーからいーから。こういう時は素直に甘えとけって。じゃあ、礼装片付けるからちょっと待っててくれ」

 

「お心遣い、感謝しますマスター。それでは片付け、私も手伝います」

 

「本当か?助かるよ」

 

そんじゃ、相変わらずゴロゴロと転がっている礼装を集めますか。今回は実体化してない礼装もあるしな。

 

礼装は実体化して召喚されるものとそうでないものがある。主に実体化されるのは黒鍵だのぬいぐるみだのアゾット剣だのと言った小物ばかりだが、礼装の中には人物や建物といったものまで幅広く存在している。

 

英霊でもないただの人間が召喚されるわけもないし、建物みたいな馬鹿でかいものまでこの召喚部屋で召喚されようものなら、カルデアが崩壊しかねない。なので、召喚サークルが自動で処理してくれるのかそういったものは実体化していないカードのようなものに表記されて召喚されるのだ。今だに仕組みについてはまるで意味が分からんぞだが。

 

長くなったが、さっさと片付けて食堂にでも行こうか。ハサンちゃんは先に回収を始めてしまっていたのでオレもすぐに始めようと行動を開始しようとした瞬間、クイっとカルデアの制服の袖が引かれた。

 

「……どったの、マシュ?」

 

「ハサンちゃんさんだけズルいです……」

 

袖を引いてきたのはムスッと頰を膨らませたマシュだった。というかハサンちゃんさんって……。

 

不機嫌になっているのか、眼鏡の奥の可愛らしい瞳からジトーっとした視線を向けられる。これはこれで興奮しないでもないが、流石にそんな表情をされて意図が分からないほどオレは鈍くはない。どれだけ一緒にいたと思ってるんだ。

 

ポンポンと、その桜色の髪を数度宥めるように優しく撫でる。柔らかな感触と女の子らしい良い匂いに思わずクラっとなりかけてしまった。

 

「えっと、そのマシュにも是非食べてって欲しい。ちゃんと心を込めて作らせてもらうよ」

 

「――はいっ!」

 

パァと表情を明るくしたマシュの笑顔に思わずオレも笑顔になってしまう。守りたい、この笑顔。

 

天使と見間違えるマシュの笑顔に癒されたオレは落ちていた礼装を拾う。えっと、『鋼の鍛錬』?誰このおっさん。というかおっさんの上裸なんて見たって微塵も嬉しくない。ああ、また水着礼装とか出てこないかなぁ……。あとは、んん?『ロマニ・アーキマン伯爵の歓待』に『月夜の魔女』?――ちょっと待てや。

 

思わず口に出たツッコミにマシュとハサンちゃんが反応し、運搬用の箱に自身の持っていた礼装を入れて近づいてきた。

 

「先輩どうかしたんですか?」

 

「ねえ、なにこの礼装。この2人何しちゃってんの?あれか、ハロウィンだからか」

 

「これはDr.ロマンとダヴィンチちゃんですね」

 

「くそ、何気にロマンもイケメンだからな。似合ってるのが地味にムカつく。ダヴィンチちゃんに関しては彼女(彼)の考える美そのものだから、まだ納得できるけど。というかダヴィンチちゃん、いつの間にハロウィン仕様の礼装作ってたんだよ……」

 

あっ、でもロマンが持ってるやつってソフトドリンクかよ。そんなところでロマンらしさ発揮せんでもよかろうに。つか、魔女って性別関係なかったんだ、始めて知った。

 

「……?どうかしました?マシュさん」

 

礼装に記された情報を読んでいると、ハサンちゃんが隣に立つマシュの様子がおかしいことに気付く。オレも礼装に向けていた顔を上げ彼女の様子を確認した。

 

「………………」

 

「マシュ?」

 

「はえっ!?えっ!な、ななななんでしょうか先輩!?」

 

「いや、なんか固まってたしどうしたのかと思って。それにすごい汗だぞ、大丈夫か?」

 

「だ、だだ大丈夫です!全く問題ありません!オールクリア、ミッションコンプリートです!」

 

どう見ても問題ありまくりなんだが、そこんとこどうなんよ?日頃の彼女からは想像もできない狼狽えぶり――あっ、意外とそうでもないな。マシュも狼狽える時はかなり狼狽えるわ。でも、さすがに今回の反応は気になる。

 

考えろ。六つの特異点を潜り抜けてきたその頭で考えろ。彼女は何を心配している?マシュはロマンとダヴィンチちゃんの礼装を見て過剰に反応していた。まるで知られたくないことを思い出したような……。

 

礼装……礼装……。ロマンとダヴィンチちゃんの礼装がある。――ということはだ。もしかして()()()()()()もあるのではないか?そして、今オレの手の中にはロマンとダヴィンチちゃんのせいで()()()()()()()()()が1枚だけある。

 

「――ハサンちゃん」

 

「はい、マスター」

 

「せ、先輩?何故ジリジリと私から距離をとるんですか?そしてハサンちゃんはどうして私の背後に?」

 

何故、どうしてだって?そりゃ決まってる。

 

「ハサンちゃん!令呪をもって命ずる!マシュを拘束!オレはこの最後の礼装を確認するっ!」

 

「了解です、マスター!」

 

「きゃあ!ハサンちゃん、いきなり何をっ!?そして先輩もそれだけはっ!それだけは勘弁してくださいっ!後生ですから!」

 

「ふはははっ!そこまで言われてはさらに気になるというもの!悪いが確認させてもらうぞマシュ!」

 

「や、やめてください!というか、ハサンちゃん力強くないですかっ!?一応筋力値の値的に私の方が上なのですが!」

 

「令呪の力ってホントすごいよね」

 

「とんでもない悪人顔ですよ先輩!?こんなしょうもない事に貴重な令呪を使わないでください!」

 

「じゃあ、確認しまーす」

 

「ああっ!聞いてない!」

 

マシュの静止の声を振り切りつつ少しだけ距離をとる。まあ、マシュのことだしそこまで過激なやつじゃないだろ。せいぜい魔女っ子とかそこらへんでしょ。きっと可愛いんだろうなーと思い、礼装を確認。

 

 

 

 

 

――その手は獲物を逃がさないといわんばかりに獰猛に。ピョコンと頭から出ている耳は可愛げに。腰をくねらせ挑発的なポーズをとるその姿は何よりも妖艶に。悪戯するぞと言わんばかりにこちらを誘う視線を向ける姿は小悪魔的に。衣装を彩る紫は高貴で淫靡でそして無垢に。

 

そこにはオレが見たことがないマシュがいた。今まで礼装関係でマシュがコスプレのようなことをすることはあったが、ここまで露出の激しい衣装はなかった。もはや肌面積より毛皮のような布の面積の方が少ない。おそらく同い年の女子と比べても発育のよいであろう豊満な身体をこれでもかと見せつけてくる。

 

情報のところではフォウ君が何か暴走して変なこと口走ってるし、もうわけ分からん。だが、とりあえず言えることがある。

 

――――概念礼装『デンジャラス・ビースト』。早い話、尋常じゃないくらいエロかった。

 

ギギギギッとさび付いたようにマシュを見る。おそらく今のオレの顔は真っ赤になっており、オレの顔色を見てマシュは全てを察したのだろう。マシュはその色白の肌を一瞬にして林檎のように真っ赤に染め上げた。マシュを拘束していたハサンちゃんはそんなオレ達の様子をキョトンとした表情で見つめており、何とも言えない微妙な空気が室内には漂っていた。

 

 

――この空気は、いい加減待ちきれなくなったドラゴン娘が召喚ルームに突撃してくるまで続くのだった。今回に関してはマジで感謝するぜドラ娘。今度お菓子でも作ってやるよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――その後

 

 

「なあ、マシュ。さっきはごめん。嫌がってたのに無理矢理見ちゃって……」

 

「……いえ、いつかはバレるものだと分かっていたので大丈夫です」

 

「あと、こ、この礼装なんだけどさ……」

 

「何も聞かないでください何も考えないでください何も言わないでください」

 

「いや、あの……ちょっと驚いたけど、その……すげえ、か、可愛いよ」

 

「…………ありがとうございます」

 

そんな互いに顔真っ赤なオレ達の姿を、ニヤニヤとしたダヴィンチちゃんに写真で撮られていたことを知るのはまた別の話。

 

付け加えるとしたら、その全ての元凶がマシュにこの仮装をさせてマイルームに突撃してくるのもまた、別の話。




最近マシュがマジで可愛くてしょうがない四季燦々です。

今回のハロウィンイベント。前回は僕は始めていなかったので今回が初参加。キャスター、セイバー共々エリザベートゲットできてよかったです。

まあ、一番のインパクトはマシュの礼装に持っていかれたのですが。ブレイブエリザも大概ですけどね。礼装に関しては10連を2回回して、それぞれ一回ずつ出てくれました。可愛い。

後半のイベントはもう爆笑しました。タイトルとか完全にドラクエと魔界村のパクり(オマージュ)ですし、トリスタンとランスロットはキャラの崩壊してるし、というかほぼほぼ鯖はキャラぶっ飛んでたのでやってて楽しかったです。

ひとまずイベントが終わるまで素材回収に努めたいと思います。

ではでは、コメントや評価、アドバイスや感想等々、よろしくお願いします!
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