うちのカルデアに星5の鯖がようやく来たんだけど、全クラス揃えるとか夢物語だよね?   作:四季燦々

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どうも!3周年記念の情報量の暴力にノックダウンされた四季です!

お待たせしました!ようやくアポクリファイベのお話です!

前回終始シリアスだったため、今回はギャグ成分と言いますかシリアスはほぼ0。いつも通りのマスターとサーヴァントの絡みを執筆しました。お前前回とキャラ違うやんけっ!!というツッコミは胸の中に秘めていただくようお願いします(土下座)

あと、今回召喚されたサーヴァントのキャラ崩壊が起こっています。彼の英霊は犠牲になったのだ、ギャグパートの犠牲という犠牲にな……。

ということで本編をどうぞ!


夢幻の聖杯大戦を駆け抜けてきたんだけど、採集大戦になったのは不可抗力だよね?

――『聖杯大戦』

 

それは本来あり得ない事変。とある世界のとある時間軸によって行われた異色の聖杯争奪戦。ある魔術師の一族と魔術協会が大聖杯を巡って2つの陣営に分かれ、七騎と七騎のサーヴァントがぶつかり合った空前絶後の規模の戦争。戦地に赴いたマスターと彼ら彼女らと契約したサーヴァント同士の戦いは魔術師としての意地の張り合いから次第に逸脱していき、ある1人の英霊の理想と野望を巡る戦いへと変化していった。

 

その結末がどうなったのか、語り部である青年は多くを語らない。邪竜としての絶大な力を宿した彼曰く、その英霊の理想通りの世界にはならず、大聖杯自体も青年の本体がここではない世界の裏側で管理しているということを告げられた。

――世界を塗り替える力を持つ神秘の力は、今も尚眠り続けている。聖女との再会を願う邪竜と共に、永遠の如き時間を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「素材とQPが激うまで半端ない」

 

「あのマスター、助けを請うた俺が言うのもなんだがもう少し加減をしてあげてもよかったんじゃないだろうか」

 

「いやいや、半端なやり方は逆に相手を苦しめることになるって。それならいっそのことスパッとやっちゃった方が楽だって」

 

「だからと言って開幕宝具開帳で容赦なく吹っ飛ばすのはどうかと思うんだが……。いくら本物ではなく虚像のサーヴァントだとしても、知り合いが根こそぎ屠られていく光景は見ていて気持ちのいいものではない」

 

「あー、うん、それに関してはすまんかった。でもな、ジーク。時にマスターは今後のことも考えて行動せねばならんのだよ。素材とQP的な意味で」

 

「生々しいな……」

 

そういって彼のドラゴンスレイヤーの力を秘めたホムンクルスの青年――ジークは苦笑いをする。

オレ達はシャドウ・ボーダー内のマイルームにてジーク君と先日の夢の中の大戦のことを語り合っていた。唐突に導かれた幻想の聖杯大戦、押し迫るサーヴァントの幻影達との戦いは熾烈を極めたものだった。

 

が、肝心の会話の内容には緊張感がまるでない。あの戦いは確かに緊迫としていたし、大聖杯に取りつかれた男の執念もすさまじいものだったし、夢の中の出来事とはいえ一歩間違えれば命を落とす可能性だってあったのは分かってるんだ。うん、それに関しては重々分かってる。

 

しかしだ。目の前に潤沢な素材やらQPを引っさげた獲物がいたとして、それを我慢できるマスターがいるだろうか?いや、いない(反語)

そんなわけで、危険ということも若干忘れてヒャッハー!素材がガッポガッポじゃあっ!とハイになってしまったオレは悪くねぇ!(親善大使)

 

「まさかアヴィケブロンに対してあんな仕打ちをするとはな」

 

「本気でごめんなさい」

 

ライダー勢で一斉に踊りかかって本当にすんませんでした……。だって歯車が……歯車が……!

今は霊基グラフとして待機状態にあるゴーレムマスターに頭を下げていると、ジークが壁に掛けられた時計を見た。

 

「もうこんな時間か。マスター、そろそろ召喚に向かう時間だ。この俺もあまり長くは現界していられないからな」

 

「うん?おっ、確かに。じゃあ、今回は護衛よろしくなジーク」

 

「出来ることはたかが知れているかもしれないが、全力でマスターのことは守ろう」

 

「いやいや、邪竜が護衛とか過剰戦力過ぎるから」

 

同い年ぐらいに見えるジークはマイルームから出るオレの後ろを従者の様に歩く。普通に隣を歩いてほしいが何度そう告げても彼が遠慮してしまうのだ。マスターとサーヴァントという関係上これが正しい形と言えばそうだけど、オレ自身そんなもの気にしないんだけどなあ。

 

テクテクとシャドウ・ボーダーの通路を歩き、外へと出る。相変わらず辺りは真っ白な地表が遥か彼方まで続いており、点々と建物らしきものが立っているのが見える。もっともその中で生命体を発見できたことなど今のところ一度も無いのだが。慣れとは怖いもので、この光景に慣れ始めている自分がいる。

 

「そういえば盾はあるが、あの少女はどうしたんだ?」

 

「マシュはダ・ヴィンチちゃんに色々チェックを受けてるよ。ロシアじゃ戦えたとはいえ急造な部分があったらしくて、オルテナウスも含めてチェック中」

 

「なるほど。俺がもう少し早くこちらに来ていれば手伝えたんだが」

 

「ありがとな、ジーク。じゃあこれから先頼りにさせてもらうぜ」

 

さあ、早速召喚だ。今回は30連分の石がある。一応狙い目としては大英雄アキレウスさんが来てほしいところだ。うちにはまだ星5のライダークラスがいないし。

……でもワンチャンジャックちゃん来ねえかな(願望)

 

そんな秘かな欲を込めつつ石を盾の召喚サークルへと投入。お馴染みの回転の後、どうだ!我こそが高レアサーヴァントなるぞっ!と自己主張の激しい召喚反応が現れる。早い話金色回転である。

 

「これが召喚の光……。話には聞いていたがすごいな」

 

「カルデア式の召喚術式はかなり特殊らしいけどな。というかジークは召喚に立ち会うのは初めてか?」

 

「そう、だな。俺の場合確かにサーヴァントと契約を結んでいたが、それはあくまですでに召喚されている英霊との再契約という形だったから、一から立ち会うのは始めてだ」

 

赤い瞳を僅かに輝かせながらジークは答える。えっと、確かライダーと再契約したんだっけ?彼自身は邪竜として存在するジーク本体の端末的存在のため、自分の記憶というより記憶という本を読んでそれを覚えている感覚らしい。自分自身で体験したわけではないためいまだに不思議な気持ちなんだとか。

 

ちなみに(ジーク本人)が当時再契約したサーヴァントは理性蒸発騎士ことアストルフォ。ご、ごめんなうちにはいなくて……。

 

「ところでマスター、これは弓兵のクラスカードだからアーチャークラスのサーヴァントということでいいのか?」

 

現れたクラスカードを指さすジーク。彼の指が示しているのは確かに弓兵のクラスカードだ。

……ところで彼から聖杯大戦の話を聞いて超ビックリしたんだけど、赤陣営黒陣営共にアーチャークラスは弓を使っていたんだとさ。えっ?マジで?随分珍しいなと言うと『そ、そうか?すまない、俺は知識が偏っているからこれが普通だと思っていた』と申し訳なさそうに謝ってきた。寧ろオレが謝った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――サーヴァント、アーチャー。ケイローン、参上しました。我が知識が少しは役立てばいいのですが……。ともあれよろしくお願いします。あなたのため、力を尽くしましょう」

 

古代ギリシャの装いに身を包んだ男性。物腰は非常に柔らかく、執事の様な凛とした佇まいで礼儀正しく挨拶してきた。肉体は武を修めていると分かるほど屈強ではあるが、纏う雰囲気からはそのような気配は微塵も感じない……否、感じさせない。その正体は、女神アルテミスから弓と狩りの技を授かり、そして数々の大英霊が教えを乞うたと言われるケンタウロスの大賢者にして完全な神霊。

――あの幻想の聖杯大戦でもオレ達を導いてくれたケイローン先生だった。

 

「ケ、ケイローン先生!お久しぶりです!」

 

「はい、お久しぶりですねマスター。またお会いできて私も喜ばしく思います」

 

ガバッと頭を下げるオレの顔を上げさせながらケイローン先生は優しく微笑みかけてくる。やっばい、この人マジ先生力半端ない。無意識に敬愛しつつ教えを乞いたくなるレベル。ある種の魅了じゃねえか!

 

「賢者ケイローン。貴方が来てくれるとは。俺としても心強いよ」

 

「おや、貴方はジークではありませんか。……なるほど、あの騒動の後にそのままこちらへ来ていたのですね」

 

「ああ。これからよろしく頼む。俺はまだまだ未熟だから、マスターの為にも貴方から教わりたいことはたくさんあるんだ」

 

「ふふっ。やる気がある生徒というのはどれだけ長い生を生きても眩しいものですね。分かりました、私に教えられることを全て教えましょう。学ぶということはあらゆる生物の特権ですから」

 

別にオレ自身勉強が好きというわけじゃないし、寧ろ苦手な分類に入る。それでもこの大賢者様の授業は聞いてみたいと思うのは彼の先生としての魅力なのだろう。

よーしっ!やる気出てきた!あとでマシュと一緒に色々聞きに行こう!勉学好きの彼女だったらきっとノリノリで参加してくるはず!

 

その後、関係者に挨拶をしてきますとその場を後にした先生を見送り、オレとジークは召喚を続けることにした。今回はなんだか幸先が良い気がする。初っ端から星4である先生を呼ぶことができたし、まだ20連分も聖晶石が残ってるしな!

 

さあッ!次の召喚にいってみよーう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「――う、うん。マスター、俺にはいまだに召喚のことはよく分からないのだがこれはいわゆる爆死というものなのではないだろうか」

 

「言わないでくれジーク……!!」

 

大量の召喚結果(礼装の山)にガクリと膝を折りながら項垂れるオレにジークが気を使った言葉掛けをしてくる。

は、恥ずかしいぃぃぃぃ!!何が幸先良い気がするだよっ!本当に気がしただけじゃねえかっ!!全っ然駄目じゃねえか!!

 

「これはすごいな。天草四郎時貞がこんなに……」

 

「1度の召喚で4枚天草礼装とかこええよこのキリシタン」

 

「だが、ライダーの礼装も1枚あるな。ヒポグリフに乗って元気そうだ」

 

「そっちの方がレアリティ低いんですが、それは……」

 

誰かに膝枕されて穏やかな表情を浮かべる天草四郎時貞の礼装――『刹那のまほろば』。いや、お前さんそんな穏やかな笑み浮かべるキャラだっけ?ニコニコしながら腹の中じゃどす黒いこと考えているキャラじゃなかったっけ?暇さえあれば黒鍵磨きつつ聖杯をぶんどることを模索してるTHE 黒幕って感じじゃなかったっけ?

 

「おのれ……オレだってまだ膝枕してもらったことないのに……!!」

 

「マスター?邪竜に負けず劣らずの黒い何かが漏れ出てるぞ……?」

 

グギギギッ……!と歯ぎしりするマスターをどうどうと宥めるジーク。一体オレ達何やってんだろうね。

 

「さあ、次が最後の召喚になるのだろう?希望をもって挑んでみよう、マスター」

 

「ジーク君の声援に心洗われるわぁ」

 

ガチャガチャと残りの聖晶石を召喚サークル内へと放り込む。頼む!次こそ良い感じのサーヴァント来てくれ!

 

「ん?この魔力の大きさは……?」

 

「こ、こいつぁ!!」

 

回転を続ける召喚光。いくつか礼装を吐き出した後、それは唐突に輝きだす。眩く光るそれの色は銀色でも金色でもない、そう『虹色』だった。

 

「星5ほぼ確定演出キタァァァァァ!!誰だっ!?どのクラスだっ!?」

 

「これが星5の魔力……。なるほど、朧げだがあの聖杯大戦でも同じ圧を感じたことを俺の中の霊基が覚えている」

 

ということは大戦に関係あるサーヴァントってことか!?イヤッホォォォォ!!今年に入って本気で運気の上昇がすごくてたまんねえぜ!というか、この切迫した状況の中での星5召喚は本当に生命線になりかねないからな!

 

色鮮鮮やかな光を放ちその中心からクラスカードが現れる。刻まれるのは――『暗殺者』の刻印。

 

「これは……アサシンのクラス、ということでいいのだろうかマスター」

 

「アサシンッ!ジャックちゃん!」

 

「ちょっと落ち着いてくれマスター。語彙力のメーターが下方に飛んでるぞ」

 

つまりこれはあの幼女シリアルキラーがキターってことでいいんですよね!(激寒)

いいぜっ!来いよジャックちゃん!心臓の貯蔵は十分だぞっ!(150個超え)

 

ワクワクと胸の高鳴りが抑えきれないオレは随分気持ち悪い笑みを浮かべていたのだろう、ジークが素で引いていた。

と、そんな彼の傍らにチラリと見える物があった。それは先程引いた礼装の山。その中で穏やかに微笑む天草(黒幕)×4。

 

……うん。ちょっと待ってほしい、冷静になれオレ。現れたクラスカードはアサシンクラス。そしてこっちにはオレとジークとそして礼装の山……の中に『天草四郎時貞』の礼装(×4)

 

いや、嘘やん?そんなことある?あの人限定だよ?気難しい『女帝』様だよ?まさかこんな触媒にすらならん物で釣られることある?確かにジークも微かに天草とこの女帝が組んでいたことは覚えていたけど……。えっ?マジで?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「サーヴァント、アサシン。セミラミスだ。さて……まずは玉座を用意せよ。話はそれからだ。無いのであれば仕方ない、汝が椅子になるが良い」

 

黒のドレスに身を包んだ見目麗しい女性。アッシリアの伝説に残る人類最古の毒殺者。神と人間との間に生まれた半人半神の存在にして、アッシリアにその美貌と才色を轟かせ、そして残虐な暴君として君臨した女帝。アサシンとキャスターの両クラスの力を振るい聖杯大戦でも暴れまくったサーヴァント。

 

「やだ、この女帝チョロ過ぎ」

 

「このサーヴァントは……!?」

 

女帝様の意外なチョロインっぷりに驚いているオレと、突然現れたかつての敵に目を見開くジーク。そしてあまりに対照的な態度のオレ達を切れ長の瞳で睨みつける女帝様。何このシュールな光景。

 

「汝ら、我の声が聞こえなかったのか?三度は言わぬ。玉座を用意するか汝らのどちらかが椅子になるが――ほお、誰かと思えば先の大戦で争ったホムンクルスではないか」

 

「女帝、セミラミス。まさか貴方が召喚に応えるとは思わなかった」

 

「相変わらず不遜な口にきき方をする模造品よな。我は女帝なるぞ?ならば膝をつき頭を垂れるのが当然であろう。――それとも、我が前で無様に死に絶えるか?」

 

「悪いが、今の俺の主はこちらのマスターなのでな。貴方に下げる頭は持ち合わせていない」

 

「ほう、模造品のくせに言うではないか。まあよかろう。今回は敵対しているわけでもないのだからな、見逃してやろう」

 

ところで、とジークに向けていた鋭い視線をオレへと移すセミラミス。その瞳に込められている感情は生者に向ける物とは思えないほど冷たい。

これが最古の毒殺者にして女帝と呼ばれる存在。幻想の大戦でも相対したりもしたが、相変わらず噎せ返るような圧だ。

 

「汝が我を召喚したマスターか。ふむ、先の虚ろの夢の聖杯大戦でも思ったが、パッとしない面よな。とても人理修復を成したマスターとは思えぬ」

 

「あっはは……よく言われます」

 

「そんな下らぬ笑いをするでないわ。ほれ、早急に玉座を用意せぬか」

 

「いや、玉座とか無いんですけど」

 

なんか代用できるものあったっけ?……あっ、そういえば!

ちょっとお待ちを!とマイルームに『ある物』があったことを思い出したオレは一言伝えて急いでそれを取りに行く。ものの数分で戻ってきたオレは簡易のシートを敷き、持ってきた『ある物』を上に置く。

 

「どうぞっ!」

 

「……何だこれは」

 

「これこそ『人をダメにするクッション』です!座って良し、寝て良しの最高材質ですよ!」

 

「マスター、流石にこれは……。というか、何でこんなものがシャドウ・ボーダーにあるんだ」

 

えっ、いいじゃん『人をダメにするクッション』。これさえあれば疲れなんてあっという間に吹っ飛ぶぞ?寧ろ吹っ飛び過ぎて動く気力まで奪われるレベル。

 

「貴様、我を侮辱しているのか?こんな粗末なもので満足するとでも?」

 

「まままっ!そう言わずに一度座ってみてくださいって!」

 

「……良かろう、そこまで言うのなら試してやろう。だが、我が満足できぬものであった場合、貴様の命はないと思え」

 

セミラミスは女帝らしい優雅な動作でクッションの前へと移動し、ゆっくりと腰を下ろす。彼女の存在を包み込むようにクッションは変形していき、やがてすっぽりとその身体を受け止めた。

 

「どうですか?」

 

「…………」

 

「セミラミス?どうした?」

 

「…………」

 

目を閉じた女帝様にオレとジークが話しかけるも一向に反応が返ってこない。先程まで眉間に寄せられていた皺が解れ、僅かに口元が綻んでいる。つか、ほぼ寝てる。

ふっ、落ちたな。

 

「…………ハッ!?我は何をっ!?」

 

「どうですか女帝様。その『人をダメにするクッション』もとい『女帝をダメにする玉座』の座り心地は?」

 

「ふ、ふん!このような粗末な作りの物に満足するわけなかろう」

 

「なるほど、それは残念。ご期待に沿えず申し訳ありませんでした。では、すぐに撤去いたしますね」

 

「待て。確かに満足していないと言ったが、汝らは玉座を用意できぬのだろう?で、であれば、器の大きな我はこれで今は我慢してやろう」

 

「いえいえ、女帝様に対してこれは流石に無礼千万過ぎますよ。代わりに普通の椅子でもお持ちしますから」

 

「か、構わぬと言っておろうがッ!!ええい!貴様も何故そのような目で我を見る!」

 

「すまない、あまりのイメージとの乖離具合に驚いてしまっていた。すまない」

 

「ジーク君ジーク君。中の人出てきちゃってるよ」

 

『人をダメにするクッション』に呆気なく陥落した女帝。やっぱこの人アレだわ。バレンタイン騒動の時から薄々感じていたけど色々残念というか可愛げのある人だわ。

 

「ところで女帝様」

 

「なんだ?我はこのひと時を満喫するので忙しい」

 

メッチャ寛いでるじゃないですかヤダー。

 

「実はいくつかお聞きしたいことがあるのですが、よろしいでしょうか」

 

「今の我は些か機嫌が良い。つまらぬことでないなら許してやろう」

 

「ありがとうございます」

 

そう言ってオレはクッションと一緒に持ってきていたパッド状の機械を操作して『ある項目』を探す。この機械にはオレの特異点の道程がレポートとして記されており、当然『あの出来事』のことも克明に記録されている。おっ、あったあったこの項目だ。

 

「ではまず1つ」

 

――この瞬間、オレの脳内ではクイズ番組の出題前によくあるデデェン!という音が鳴り響いた。

 

「――寝るときはアイマスクがないと落ち着かないというのは本当でしょうか?」

 

「な、なに?」

 

「寝るときはアイマスクがないと落ち着かないというのは本当でしょうか?」

 

「何故貴様がそれを知ってい――ハッ!?」

 

「あっ、どうやら本当みたいですね。では2つ目」

 

「き、貴様一体何を……!?」

 

「よくできたハトには名前をつけてくれると証言をいただいたのですが、本当ですか?ちなみにどんな名前を?」

 

「待て、少し待て!誰だそんなことを言ったのは!?」

 

貴方の使い魔です、とニヤニヤしながらオレは告げる。そう、これはあのバレンタインイベで彼女の使い魔であるハトたちが大々的に公開されていた『ピジョンレポート』である。この真相をずっと聞きたかったオレは彼女に隙を与えず次々に質問を重ねていく。

 

ちなみに一部始終が以下のとおりである。

 

「――4つ目、でも、水着になるのは嫌いではないぞ?(自己アピール)とは誰に向けてのでしょうか?」

 

「貴様ッ!いい加減に……!?」

 

「――6つ目、『花は良い、我の手で枯れぬからな……と寂しげに呟く』とありましたが、実際は普通に摘めるということらしいですが、何故それっぽいことを言ったんですか?」

 

「い、いや!もういいっ!もういいからやめろっ!」

 

「――真の秘密。チョコ大好きという意外と甘党女子なのは本当ですか?」

 

「やめろと……言っているではないか……!」

 

「では、そろそろ最後に。チョコラミスが言っていたとはいえ、自分と同じ姿が『ハ、ハッピーバレンタイン!』と精一杯可愛く言おうとしていたことに対してどうお考えで?」

 

「ぐぬぬぬ……」

 

「意外とマスターは容赦がないんだな……」

 

いくつもの自分の秘密を暴露され恥ずかしさのあまりクッションに埋もれながらぷしゅ~と頭から煙を上げる女帝様。それを見て愉悦に浸るオレ。そしてそんな2人を引き気味に見ているジーク。何このシュールな光景(2回目)

 

結局この質問攻めはセミラミスが我慢できずクッションを持って逃亡するまで続いた。涙目で怒鳴りながら逃げていく女帝様は結構可愛かったです、はい。

 

ちなみにこの後、正月のニトクリスの時の反省が全く活かされていないことに怒ったマシュによりお説教を受けました。ごめんて、何かこう湧き上がる衝動が我慢できなかったんだって。あっ、はいごめんなさい反省します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~夜、シャドウ・ボーダー展望部にて~

 

「ごめんなジーク。また呼び出したりして」

 

「マスターか。こんな夜更けにどうした?早く休まないと明日に差し支えるんじゃないか?」

 

「少しくらいなら大丈夫さ。それにジークに聞きたいこともあったから」

 

「聞きたいこと?悪いが、聖杯大戦に関することなら数刻前にマイルームで話したことが全てだ。俺はあの大戦を生き残った『ジーク』の端末にすぎないから、覚えていることも多くはない」

 

「ああ、いやまあ聖杯大戦に関係するってことは間違いないんだけど。ちょっと別方向というか」

 

「ん?なんだ?」

 

「……オレ達が今まで召喚した英霊の霊基グラフを持っていることは知ってるよな?」

 

「ああ、マスターが今まで数々の英霊達と結んできた絆の結晶だろう。俺の霊基もそこに保管されていると聞いている」

 

「その中にな、あるんだよ。『聖女ジャンヌ・ダルク』の霊基パターン。だから僅かな時間とはいえ召喚しようと思えばできなくはないんだ」

 

「なるほど。考えれば当然のことだな。彼女ほどの人物が人理の危機に駆けつけないわけがない」

 

「……会いたいとは思わないのか?」

 

「それは……確かに会ってみたいとは思う。だが、彼女はあの大戦の時の彼女とは別人で俺のことを知らないだろう。何より『ジャンヌ・ダルク』という少女が出会うべき『ジーク』は俺じゃないんだ」

 

「ジーク……」

 

「気遣い感謝するマスター。だが、彼ら彼女らの再会はきっとここじゃないどこかで叶うはずだ。端末である俺が言うのもおかしな話だが2人の再会を心から願っている」

 

「そっか。うん、ジークがそう言うなら分かった。悪かったな、おせっかいだった」

 

「いや、マスターの気持ちは嬉しかったよ。やはり貴方についてきて正解だった。改めてこれからよろしく頼むマスター」

 

「ああ、オレの方こそよろしく頼む」




というわけでアポクリファよりケイローン先生と女帝様の参入です!

ケイローン先生はアキレウス目当てで回していたら来てくれましたっ!クリティカル補助、各コマンドカード補助はなかなか使い勝手がいいです。特にクリティカルバフが全体にかかるのが良い感じ。宝具もアーツなのでクロエと合わせると火力補助に最適です。

そして、やってまいりましたセミラミス。彼女は元々カルナ目当てで回したときに偶然来てくれました。うん、ここ最近アサシンの星5率が異常(ダブり有)
アサシンクラスなのにNPチャージ、全体バスター宝具、かつバスター耐性ダウンのデバフとメインアタッカーとして運用して良し、補助的なサブアタッカーとして運用して良しのバランスの取れた良サーヴァントです。

今回お話でセミラミスがキャラ崩壊していてすまない。かっこよくて凛々しい女帝様が読みたかった人はすまない。でも、バレンタインイベであれだけはっちゃけたセミラミス自身(なお本来はチョコラミス)も悪いと思うんだ!

さて、リアルでは3周年記念として情報が溢れかえってましたね!正直何から語ればよいのか分からないぐらいです。新戦闘システム、石、福袋、ようやく強化された青王、石、第六章、第七章のアニメ化、ラストアンコールの最終話放送、石石石、スカDの実装、水着イベ情報、石石石石石石石etc……。

多いわっ!(歓喜)
これは3年目も盛り上がっていきそうですね!僕も頑張って執筆を続けていきたいなと思います。
あっ、ちなみに福袋は給料日が来てから回します。狙うはもちろんメルトッ!今度こそっ!今度こそォっ!!

ではではまた次回お会いしましょう!次回はぐだぐだイベの予定です!

PS スカDのマイルームボイス可愛いっ!回そうッ!
  ソリャー!三╰( `•ω•)╮-=ニ=゚。【80連+呼符10枚】

――目の前が真っ暗になりました
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