うちのカルデアに星5の鯖がようやく来たんだけど、全クラス揃えるとか夢物語だよね?   作:四季燦々

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明けましておめでとうございます!(大遅刻
今年もよろしくお願いします(土下座

すみません、少し事情があり非常に忙しく投稿が遅れてしまいました。

新年1発目は総集編ことマシュの日記です。内容の都合上第2部第3章とイベントの時系列が前後している感じになっていますがそこはご容赦を。あれです、クリスマスの後に3章やった人だっているでしょ!!って感じです。

ではでは、早速本編をどうぞ!




番外編 Matthew’s Diary 3

「それじゃあマシュ。今日の訓練はここまでにしようか」

 

「了解です、マスター。マシュ・キリエライト戦闘態勢を解除します」

 

「おう、お疲れさん」

 

シミレーションルームにて仮想の敵を討伐し終えた後、先輩が一息吐きながら私に笑顔を向けてくれる。私も機械的に生まれ変わった盾を下ろすと視野を保護してくれているゴーグルを外した。

 

「んんー!!久しぶりに満足のいく訓練ができたな」

 

「シオンさんには感謝しなくてはなりませんね。彷徨海に我々を受け入れてくれただけでなくこのような訓練設備まで完備してくれて」

 

「内部にカルデアを再現するとかアトラスの魔術師はぶっ飛んだ発想をするよな。過ごしやすいから助かるんだけど」

 

それぞれの自室へと繋がる廊下を歩く先輩は手を組んで一度大きく伸びをしました。先程まで張り詰めた緊張感を持ち、的確な指示を出していたマスターとは思えないほど今の先輩はどこか幼い笑顔をしています。

 

この彷徨海にたどり着いて10日程立った現在。以前、シャドウ・ボーダーで過ごしていた私達の日々は十分な環境が整っていたとは到底言えませんでした。寝食を過ごす分には十分な大きさを持つシャドウ・ボーダーですが本来は移動用。もちろん訓練だって満足に行えませんでしたし、きちんとした食事を摂れることも少なかったです。ですから、こうして腰を落ち着ける拠点があると精神的にも安心できます。

 

「今日の夕飯は何だろな」

 

「最近はエミヤさんを筆頭にキャットさんやブーディカさんもすごく気合が入ってますからね。シャドウボーダー内だと節約のため霊基での待機ばかりでしたし、料理をする余裕もありませんでしたから。また思う存分腕を振るえる場所ができて喜んでいました」

 

「料理人達は思いっきり料理ができてオレ達は美味い飯が食える。なんてwin-winなんだろうな。これこそまさに幸せスパイラル」

 

「ふふっ、そうですね。私も嬉しいです」

 

かつては食事など必要な栄養分を補給するための手段としか考えていませんでしたが、今となっては私の秘かな楽しみになっています。ただ、料理当番のサーヴァントの方々の料理は本当に美味しいので食べ過ぎには注意です。体重が増えてしまっては目も当てられません。食べた分はしっかり動く。当然です!

 

「……どうしたマシュ?急に拳を構えたりして」

 

「いえ!これは乙女としての決意表明です!」

 

「お、おう。よく分からんが頑張ってくれ」

 

はい!マシュ・キリエライトは決して怠惰な生活は送りません!

 

内なる悪魔(脂肪)と戦い続けることを決めているうちに先に私の部屋へとたどり着いてしまいました。自室で訓練で掻いた汗を流し、あとで食堂の前で合流することにした私達は一度そこで別れます。

 

シャワーを浴びて時間を確認してみると合流する時間までまだ少し余裕がありそうでした。早く行っても良かったのですが手持ち無沙汰になってしまいそうだったのでやめました。

 

「さて、何をしましょうか……」

 

ふと部屋の中を見渡すと備え付けられた机に置かれている日記が目に留まりました。この彷徨海を訪れた頃にシオンさんに追加でいただいた新しい日記帳。環境が変わり心機一転として日記帳を新たにして書き始めたその隣にカルデア時代、そしてシャドウボーダーで旅をしていた時代の使い古された日記帳が並んでいます。

 

「最近は彷徨海の改装や訓練でゆっくりと読み返す暇がありませんでしたし、少し読み返してみましょうか」

 

新しい日記帳ではなくその前の日記帳を開きます。書かれている内容はもちろん覚えていますが、こうして読み返してみるとどこか新鮮味があります。生憎、私にはアンデルセンさんやシェイクスピアさんのような文才はありませんので面白いかと言われれば否定するしかありませんが……。

 

以前読み返し終えたページを見つけると椅子に座りタイマーをセット。先輩との約束に遅刻してはいけませんからね。念のためです。

 

――そして、私は記憶の海へと三度潜っていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月×日 ネロさん、これでよかったんですか?

 

今年もこの日がやってきました。カルデア中のサーヴァント達が血肉湧き上がり、同時にカルデアの職員一同が過労でバタバタと倒れていくイベント。そこまで言うのならいっそやらなければ?と誰もが思いながらも結局開催してしまう1年に1度の祭典。そう!『ネロ祭』の時期です!!

 

……と、例年通りなら言っていたのですが、今年は事情が違いました。何と今年は主催がネロさんではなくギルガメッシュさん。しかも場所もローマではなくニューヨーク。ネロ祭が晴天の真下で熱く燃え上がる祭典だとしたら、ギルガメッシュ祭――ギル祭は眠らない街の光に照らされた煌びやかな祭典でした。

 

もっとも内容自体はいつも通りバトルをひたすら勝ち抜く方式だったので戸惑いはしませんでしたが、ネロ祭と同様にもう大変でした。ええ、誰がと言いますと私達のマスターである先輩が大変でした。

 

お祭りにも関わらずひたすら林檎のみをモグモグしながらバトルに挑み続け、そうして確保したAUOくじを持ちボックスガチャを管理するシバの女王様の下へ特攻してひたすらガチャを回し、更に日に日に公開されていく超高難易度のバトルに挑んでジャガーさん相手に発狂したりと、まるで何かに憑りつかれているみたいでした。

 

――すみません。冷静に考えたらこれも例年通りです。何も心配ありませんね。

 

その後、何とかバトルを勝ち抜いた私達は決勝戦でギルガメッシュ王と戦い、勝利。見事第1回ギル祭の優勝者になったのです。やりましたね先輩!

今回のお祭りも急な変更があり色々と大変でしたがすごく楽しかったです。

 

お祭りというものは始まれば必ず終わるもの。だからこそ一瞬一瞬がとても眩しいひと時なのだと私は思います。しかし、サーヴァント達やスタッフの方々のお祭りが終了しても先輩にとっては少しばかり続くようでした。

――そうです、召喚のお時間です。今回の先輩の狙いは彼の英雄王ことギルガメッシュ王。今まで散々お世話になってきましたがいまだにカルデアにはギルガメッシュ王がいらっしゃりません。英霊として間違いなく頂点に君臨される英雄王が召喚に応じてくれたのならもはや私達に敵は無しですよね先輩!

 

ということで30連分ほどの聖晶石を貯石してきた先輩は早速召喚へと赴きました。その結果は――残念ながらギルガメッシュ王は来てくださりませんでした。恐らくまだまだ私達を見定めている段階なのでしょう。ですが、いつか力添えをいただけると信じて精進していきたいと思います。別に先輩の召喚運のせいだとかは思っていません。はい、思っていませんとも。

 

ところで、今回の召喚で新しくカルデアに加入された方がいらっしゃいました。今回のボックスガチャ担当でもあったシバの女王様です。それも2人。ギルガメッシュ王が来て下さらなかったことは少し残念ですが、またシバの女王様と共に戦えると思うと嬉しく思います。

 

……しかし、先輩。1つ疑問に思っていたことをお聞きしてもいいでしょうか?

ボックスガチャを回す時にシバの女王様のお胸ばかり見ているのは何故ですか?――えっ?そこに回すためのボタンがあるから?一体何を言ってるんですか?ガチャを回すためのボタンが女王様のお胸のところにあるわけないじゃないですか。ちょっと後でルーラーのジャンヌさんやマルタさんと一緒にお話しましょうか。場合によってはカルデア裁判を開廷しなければなりません。――逃げないでくださいね?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月×日 ハロウィンと鬼と遊園地の融合とは一体……

 

今年は毎年恒例のイベントに転機が訪れる年なのかもしれませんね。かつてハロウィンと言えば破滅的なライブと混沌とした建物の融合が定番となっていました。1年目、謎の招待状からのチェイテ城でのライブ。2年目はそのチェイテ城にピラミッドが突き刺さるという悪夢。そして3年目には更にその上に姫路城が降臨されるという混沌とした状況に。

……文章で書いてみて改めて思いましたがやはりおかしいです。おかしい、ですよね?私の感性はまだ真っ当ですよね?これが当たり前ではないですよね?

 

迎えた今年のハロウィン。今年は謎の招待状もピラミッドが降ってくることも巨大ロボが襲来してくることもありませんでした。何も起きないことに歓喜していた私と先輩ですが、ハロウィンが間近となったある日に特異点の発生を知らされました。

 

ああ、今年も先輩と私と他数名の鼓膜に深刻なダメージを負うことになるのですねと悟っているとどうやら事情が違うようでした。なんでも今回の特異点はチェイテ城のポイントではなく日本の北海道、しかもそこでは鬼達による遊園地が開かれているというではありませんか。その瞬間私は確信しました。いつもと違うけど今年も決して平和には終わることはないだろうなと。

 

とにかくこの特異点をどうにかしないといけないと思った私達は鬼関連ということで茨木童子さん、そしてもう1人護衛として望月千代女さんと共に現地へと乗り込んだわけなのですが、早速鬼達からの襲撃を受けました。その諍いの中で私達は1人の鬼、いえ魔法少女、いえいえ護法少女――『鬼救阿』に出会います。

 

はい、すでに意味が分かりませんが私達は数々の『何コレ特異点』を乗り越えてきた身。今更魔法少女だろうが魔砲少女だろうが護法少女だろうが動じたりしません。見た目も中身も完全に酒呑童子さんでしたし。一応肩書としては『人を救う英傑が英霊ならば、鬼を救うモノ、其れすなわち護法少女――鬼救阿』とのことです。凄く日曜日感がします。そして先輩、理由は分かりませんが私に変な呪文を言わせようとしないでください。なんですか『ミラクル・マジカル・ジュエリーレ!』って。

 

出会ったのは鬼救阿さんだけではありませんでした。もう1人、あの雪と灼熱の大地で出会ったハイ・サーヴァント、『シトナイ』さんとも再会しました。残念なことに彼女は私達のことを覚えていませんでしたが、それでもこの特異点の修復に手を貸してくれました。特異点の力の源であるカムイの黄金。そしてそれを守護するサーヴァント達との戦いに勝利した私達はついに鬼達の親玉である『鬼王朱裸』と決戦を迎えます。『鬼王朱裸』との激戦の中でついに討ち取った私達でしたがそこで衝撃の事実が判明します。なんと『鬼王朱裸』の正体は記憶を失ったエリザベートさんだったのです。

 

――はい、この瞬間先輩が叫んだことはもはや記すまでもありませんね。いつものあの台詞です。

 

その後は色々とすったもんだありまして、エリザベートさんを倒し事態は収束しました。結果的に例年通りエリザベートさんに振り回されるハロウィンとなりましたがやはり遊園地というのは気持ちも高揚しますし非常に楽しいです。……次はぜひ先輩と2人で巡ってみたいですね。

 

さて、こうして今回のハロウィン騒動は無事解決したのですが、恒例の召喚結果を記しておきます。先輩はシトナイさんを召喚しようと躍起になっていましたが見事に失敗されました。具体的に言うと30連して女性サーヴァントすら来ませんでした。見た目が幼いシトナイさんの名前を連呼する先輩からは危険な匂いがしました。

 

余りにも可哀想でしたので慰める意味を込めてお菓子をあげました。その際泣いて大歓喜された時にはこの人はもう駄目なんじゃないかと思いましたが、次の日にはケロッとしていましたので流石日頃から慣れていらっしゃると思いました。そう伝えたらまた泣き始めてしまいましたが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇月×日 今年のクリスマスはサンバでサンタです

 

クリスマスの時期です。毎年毎年新たなサンタを誕生させている我がカルデアチームですが、今年も先人達と同様に新たなサンタが誕生しました。去年のアルテラさんからサンタの力を引き継いだとある女神。一応常識人の範囲に入る彼女が『任せてくだサーイ!そういうの得意デース!』と意気込んでいましたので今年はまだ平和に過ごせるだろうと思いましたが、まるで何かの因果に引きずられるかの如く事件が起きました。

……何故サーヴァントの方が季節のイベントに積極的になった瞬間すかさず事件が起きるのでしょう。何か大いなる力が働いているとしか思えないのですが。

 

では、まとめる意味でも今回の事件の概要を軽く記しておきましょう。アルテラさんからサンタの力を引き継いだ女神様――『ケツァル・コアトル』さんはその力により『ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕となりました。ここで常人ならサンタでサンバって何ッ!?とツッコミを入れるところなのでしょうが私は比較的冷静でした。何故なら慣れてしまったからです。人間の適応能力は自然界において最強です。先輩はその性分として即ツッコんでいましたが大変見事なツッコミでした。

 

話を戻しましょう。こうしてサンバ――間違えました。サンタとなったケツァル・コアトルさんでしたがその際に良いケツァル・コアトルさんと悪いケツァル・コアトルさんに霊基が分かたれてしまい、さらに悪いケツァル・コアトルさんが聖杯を持って行ってしまったのです。その後、メキシコにて特異点が発生。そこでは真っ白の雪が降り積もり、人々が大いに沸き、格闘大会開催の準備が進められていました。流石はプロレスに魂――ではなく神性を捧げているケツァル・コアトルさん。悪者になってもその点は変わらないみたいです。

 

調査を進めるとその格闘大会で悪いケツァル・コアトルさんを倒して優勝しなければ聖杯の回収もできないということで、タッグトーナメントである大会の為にケツァル・コアトルさんのパートナーを探すことになりました。しかし、この大会に参加するのはサーヴァントの方々です。並の実力では優勝など到底できません。

 

そんな時でした。私達は今まで出会ったことのないサーヴァントに出会いました。かのシャルルマーニュ十二勇士の紅一点、少女騎士として名高い『ブラダマンテ』さんです。空腹で路地裏に倒れていた彼女を助けた私達は、ブラダマンテさんも悪いケツァル・コアトルさんに下されてしまったという話を聞き協力体制を取ることに。真面目で一生懸命なブラダマンテさんはとても好感を持てる方でした。どんなに辛い鍛錬でも決して弱音を吐かずに諦めない姿勢や、トーナメントを勝ち上がるにつれて強力になっていく対戦相手にも一向に引くこともない英雄の姿は尊敬に値する騎士道でした。

 

いよいよ始まるタッグトーナメント。次々に私達カルデアチームの前にサーヴァント達が立ちはだかります。しかし、強敵を前にケツァル・コアトルさんとブラダマンテさんは臆することなく真正面から立ち向かっていきます。戦いの中で深まる友情、僅かな時間で積む鍛錬、そして生まれる究極合体技による勝利。先輩はこれをジャンプ三原則と言っていました。跳躍の三原則とは一体何でしょう?

 

そしてついに悪いケツァル・コアトルさんとの戦いの時が訪れました。一進一退の攻防、共に体力も魔力も消費していきます。決して負けられない激闘の中、ケツァル・コアトルさんとブラダマンテさんの合体技が炸裂。このトーナメントの中で極限まで磨かれた合体技により悪いケツァル・コアトルさんに勝利しました。悪いケツァル・コアトルさんはそのまま良いケツァル・コアトルさんの霊基へと還っていき、聖杯を獲得してこの特異点の騒動は終了しました。

 

とはいえ、安定と言いますか恒例と言いますか、先輩の戦いはここでは終わりませんでした。特異点から帰還した後、早速ケツァル・コアトルさんを引き連れて召喚へと赴きます。今回の召喚は10連のみです。少ないと思いますがこれには訳があり、少し前に先輩は天啓を得たと言わんばかりに瞳を輝かせ『エレちゃんのターンキタッ!』と興奮気味に召喚したからです。結局エレシュキガルさんは来ず石だけが虚しく散っていきました。あの時崩れ落ちた先輩の姿を私は忘れません。『エレちゃぁぁぁぁぁん!!!!』と泣き崩れる姿は少し言い方が悪いかもしれないのですが黒髭さんに通じる何かを感じました。素直にギルティです。

 

話が逸れましたね。お待ちかねの召喚結果なのですが、意外と言いますか物事にはバランスというものが存在するのか星4のサーヴァントが来て下さったのです。――ドラゴンライダーとしても名高い聖女。今回の特異点でも神託を下す神の如く私達へ勝ち上がる力を授けてくださった英霊。『聖女マルタ』さんです。すでにカルデアにはルーラーのマルタさんがいらっしゃるのですが、これで2クラスのマルタさんが揃ったことになります。非情に心強いですね、先輩!

 

――先輩?ですからブラダマンテさんは今回は諦めてください。どんなに願っても聖晶石を切らしてしまった以上どうしようもありません。エレシュキガルさんショックがリターンしてますよ。

えっ?なんですか?雷帝と一緒にブラダマンテさんの臀部について語りたかった?悲観しすぎて欲望ダダ漏れになってますよ。先輩、最低です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気のせいでしょうか。日が経つごとに先輩の変態度が上がってきてる気がします」

 

確かにシバの女王様やブラダマンテさんはとても綺麗な方々でしたし、シトナイさんも大変可愛らしい容姿をしていることは理解しています。かくいう私もお三方には女性としても憧れを抱きましたから。

しかし、しかしですよ。いくら先輩が女性の、その……お身体のことに興味があるからとはいえあからさまなのはどうかと思います!ダ・ヴィンチちゃんは『年頃の男の子だから』と笑っていましたが私は駄目だと思います!こう、何だかモヤモヤしますので!

 

「やはり私がきちんと見守らなければいけませんね!」

 

伊達に盾のデミサーヴァントをやっていたわけではありませんので!先輩が変態の道に外れたりしないように後輩である私が気を付けます!

 

「…………しかし、戦いとなると全然違うのは先輩らしいです」

 

日頃、召喚結果に落ち込んだり、ムニエルさんや黒髭さんと悪だくみしたり、女性サーヴァントの方々に弱かったりしている先輩なのですが、こと戦闘となると一気に変わります。前者がまるで子どもっぽい先輩なのに対して後者は歴戦の戦士のような先輩。優しそうな面持ちから英霊の方々にも劣らない真剣なそれへと変わる瞬間は何度見てもドキッとしてしまいます。

 

「ですが……」

 

異聞帯を巡る旅が始まり先輩はどこか辛そうな表情を浮かべる時があります。人理修復の旅は世界を救う戦いでしたが、今回の旅は世界を壊す旅。結果的にそこに住まう命を奪ってしまう旅です。先輩の背中に降りかかる重圧は計り知れません。もしかしたら、日頃の態度は精一杯の空元気なのではないかと心配になってしまいます。

 

「……先輩、私は貴方の誓いを守れていますか?貴方の背負うものを共に背負えていますか?」

 

思い出すのは最初の異聞帯を突破した後のこと。あの時の先輩は一見すると覚悟を決めたように見えました。ですが、私には今にも壊れてしまいそうに映ったのです。このままではきっと先輩はいつか深く傷ついてしまう、私達の前からいなくなってしまうという不安に駆られたのです。だから私は共に誓いを立て、背負うと伝えました。貴方の傍にいたいと、貴方の心も守りたいと。

 

全てが始まったあの日、伸し掛かる瓦礫の山の中で今にも消えてしまいそうな意識の中、私の手を握ってくれた時から抱いている想い。生命を奪う炎とは違う温かな熱。自分の命すら危険だというのに私に微笑みかけてくれました。あの瞬間から、先輩は私にとって――

 

 

 

 

 

――ピピピピピピッ!!

 

 

 

 

 

「――ッ!もうこんな時間ですか」

 

鳴り響く電子音にハッとなり意識が戻る。いけません、すっかり思考に耽ってしまっていました。そろそろ行かなくては先輩との待ち合わせに遅刻してしまいます。

 

すぐに日記を閉じて机に戻し、愛用のパーカーを羽織ると自室を出るとカルデアとほぼ同じように建造された廊下を歩く。構造は全く同じですから迷うこともなく食堂には到着します。時間は大丈夫そうですね。

 

「今日は何を食べましょうか?先輩は……何でも喜びそうですね」

 

皆の料理は美味しいから何でもいい!と子どもの様にはしゃぐ先輩を想像しながら私は笑みを零します。どんな料理が出てきても幸せそうに食べるんでしょうね。戦いはこれからも続きますが、せめてその笑顔を私は守りたいと思います。

 

――さあ、今日は何を食べましょうか。

 

 

 

 

 




ということで3つの新規イベントの総集編でした!

新サーヴァントしましてはシバの女王とマルタさん。そして配布の方々ですね。思い返してみると去年後半のイベントの密度濃いっスね。ネロ祭の乗っ取りに鬼救阿ハロウィンにサンバクリスマスってなんだ(迫真

さて、冒頭でリアルが忙しかったため更新が遅れたと伝えましたが、3月中旬ぐらいまでその忙しさが継続します。一応2月も更新する予定ですがもし遅れてしまった場合は申し訳ありません。ですが、必ずしますので気長にお待ちいただけると幸いです。コメントの返信も遅れても必ずしますので『こいつ今頃返してきやがった』と鼻で笑ってください。
なんならTwitterで先に召喚状況を確認していただいてもかまいません。ネタバレだけどな!

四季燦々@ハーメルンにて執筆中 @SHIKISANSAN



ということで、改めて今年も四季燦々をよろしくお願いします!

PS 待望のプリヤイベ復刻!この機会にクロエを持っていないマスターさん達は必ずゲットするように!単体弓宝具としてもスキルの性能としてもトップクラスに強いですよ!
あと、イリヤと美遊をどちらとも引き当てたという豪運マスターの皆様へ!僕から一言!

『許    さ    ん    (血涙』




あっ、次回は第3章の内容書きますね!
ではでは!
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