11巻はアウラとシャルティアが可愛かったです。(こなみ)
新刊が出る度に蒼の薔薇の誰かがやられたりしてないかビクビクしてるのは内緒
ルドウイークが村の広場に近づき、物陰から広場を見ると何やら村人が一カ所に集め、騎士20人程がそれを囲っている所だった。隊長格だろうか、何やらあまり隊長に向いていなさそうな人間が声をあげた。
「お前ら、ご苦労だった!これで村人は全員か?」
「は!今森の方に2人程逃げたのを追っています。その2人は殺すように指示を出していますので、これで全員かと。」
それを聞いた村人達が悔しそうに睨んでいるのを見ていない振りをしてまた声を上げる隊長格。
「さっきの娘か?…うーん、なかなか見た目が良かったのに勿体ないなぁ。まあいい。…ではカルネ村の諸君!君達の今後を発表する!君たちには1人を除き死んで貰う!しかし、これは必要な犠牲なのだ!我々には知るべくも無い事だが、今回の我々の任務はとても重要な案件だと我々は直属の上司より伺っている!君達の尊い犠牲はきっと我々が無駄にしない!では受け入れてくれ!我々も仕方ないのだ。…さて、生き残らせる奴は…」
隊長格は舐めるような、嫌な視線で村人達を見回す。
「おっ!その娘にしよう!おい君、連れて来なさい。早く。君には私の次に楽しませてやるから。ほら。」
「は!有り難うございます!おいお前こっちに来い!大丈夫だ!こっちにおいで、ぐひひ。」
その騎士が村人逹の方に近づいていくのを見ながら、ロンデス・ディ・クランプは舌打ちする。
(こいつは非武装の村人に近づく事も出来ない臆病者なのか、…こんな奴が隊長になったのが運のツキだな。ゲスを絵に描いたようなクズめ!)
そんな忌々しい感情を持ちながら何となく見ていると、村人たちの方に近づいていく騎士が動かなくなった。
「…?なんだ?…何か頭に…?」
その村人たちに近づいて行った騎士の兜の側面に、ナイフの柄のようなものが突き立っていた。
(有り得ない!この鎧はそれなりの魔法による防御が込められているんだぞ!投げナイフか?どんな力で投げれば鉄の兜を投げナイフで抜けるんだ!?)
そこで何やら拍手のような音が聞こえてくる。
パチ。パチ。パチ。
そう手を叩きながら、全身を上等な装束で身を固め、背中に大剣を背負った男が物陰から出てきた。そして動かなくなった騎士の横に立ち
我々の前に立ちふさがった。
「な、何者だぁ?お、お前は?」
「…いい演説だった。とても後学の為になるいい演説だったよ。君らの国の勉学の書物に残すべきだな。まあ、私は罪も無い村人を皆殺しにする為の、説得の為の演説の勉強など、今までも、これからも必要は無いだろうがね。…いや、村人達を殺す、その罪悪感から逃れる為に自分自身に言い聞かせる為の、演説か?どっちにしろ私には必要ないな。」
ベリュース隊長は図星だったか、顔を真っ赤にし
「おい、お前!早くそいつを殺せ!何ぼっとしてる!!」
と吠える。
「…もしかしてこの、彼に言ってるのか?余りこき使ってやるなよ。なぁ?何しろ……もう死んでる。」
そう言ってその男は右手の人差し指でチョンとその騎士を押す。
ガシャン、という音を立てて騎士が倒れた。
「…ヒイイイイ!」
隊長格はみっともなく悲鳴をあげ、騎士逹の後ろに隠れながら
「ァ、ああ、ァ、あいつを殺せ!村人達もだ!もう生き残りもいらん!!」
と命令した。
「村人達を殺すか…ならばこう言わせて貰おう。ここから先は、通さん!…と。」
広場の中心で、戦いが、始まった。
戦闘開始から5分程経ち、ルドウイークは疑問に思う。
(…こいつ等、やる気有るのか?)
数の有利は向こうに有るのだ。ヤーナムでは、狩人の夢の世界では、これほどの数の差があっても、もっと卑怯で汚い事をやってきた。
例えば遠くから投擲武器をひっきりなしに投げてきて、こっちがじれて突っ込んだ所を周りから囲んでボコボコにされたり、例えばそれで突っ込んだ所に一人を犠牲にして後ろから切りかかってきたり、これだけの数の差が有れば色々な選択が出来るはずだ。
しかし、彼らは自分達の数の方が有利なのにも関わらず、向こうからじれて、緊張に耐えきれなくなり切りかかってくる。しかも2人か、3人で同じ方向から。此方は後出しジャンケンで動きを見てからルドウイークの聖剣で纏めて叩ききるだけでいい。ようは、『寄らば斬る』だけで良かった。騎士一人一人が大したこと無い、いやかなり弱い事は賢王の戦いをチラッと見ただけでわかっていた。こいつ等にどんな卑怯な手を使われても文句は言わないつもりだったのに…村人達を人質にとる以外は、だが。その時は銃も使い全力で仕掛けようとおもっていた。
(…。いや、やる気じゃないな。こいつ等は誰かが、自分が犠牲になる覚悟なんてないんだ。皆で仲良く国へ帰ろうなんて思っていたんだろうな。これだけの村人達を殺した後に!国へ帰ったら良くやったと誉めて貰えると!それだけだったんだろう!?)
(考えて見ると一番最初に切りかかってきた騎士、ロンデスとか名乗りをあげていたか?以外は、その表情に怯えと後悔しか感じ無かったな。)
(やはりコイツ達には圧倒的に覚悟が足りない!他人の命は奪うのに自分の命は取られるわけない、そんなうまい話は無いんだよ!)
「うわあああああっ!っぐばっ!!」
また、切りかかってくる騎士、今回はたった一人だ。聖剣で鎧ごと叩ききる。
「ヒイイイイっ!助けてくれえええ!」
一人が背中を向けて逃げ出す。
「逃がさんよ、ウスノロ。」
ルドウイークは狩人の遺骨を使用して『加速』する。
瞬間移動のようなスピードで騎士に追いすがって正面に回り込み、胴を薙払ってぶった斬る。
そんな事を繰り返している内に、20人いた騎士は、すでに隊長だけになっていた。
今日は体調悪いのでまたぶった斬ります。
11巻読みました?ぷれぷれぷれあですも含めて超満足でした。