リストラシリーズでヴィヴィオたちを書くのは非情に難しいと判断し、vividキャラのみ、別シリーズで書く事にしました。
第一弾はヴィヴィオ。原作通りの性格になってるか少し心配ですが、精一杯書きました。
では、ご覧下さい。
尚、主人公は12歳なので、結婚とかはありません
・・・・・・・・・・はぁ、退学か。
まあ、しょうがないか。同級生を病院送りにしちまったんだし。
後ろ盾がいれば、何とかなったかもしれないけど、俺は孤児だ。
魔導師適正も無いし、管理局や教会の騎士になることも出来ない。
――――ザンクトヒルデ魔法学院
それは超有名校で、将来有望な魔導師や騎士候補が通う学校。
もちろん、非魔導師の子供も通ってるが、それは親が有名だったり、エリートだったりと、ボンボンがいるからだ。
俺のように、将来性もなく、金も無い。そんな奴は周りからハブられる。俗に言う不良になったわけだ。
何で俺のような奴がこんな有名校にいるかって?
孤児院の院長の好意だから仕方ない。
それに、この学校を卒業すれば、学歴に残るし、就職にも困らない・・・・・・・と思ってたんだけどな。
マジでどうしよう・・・・・・院長に何ていえばいいんだよ。
・・・・・笑顔で許してくれそうな気がするのは、あの人の性格を知ってるからとは思いたくないな。いい人だもん、あの人。
まあ、退学になった理由は暴力行為だけどさ、それでも俺は
あの野郎を殴ったことは後悔してない。
え?殴っただけで病院送り?いや、相手が勝手に病院に行って、親から学校に連絡が行っただけだ。
ぶっちゃけ俺、あの野郎の右頬を一発ぶん殴っただけだからな?
あの野郎の親、管理局のお偉いさんの高官で、学園側も、エリートの言い分を信じて、不良である俺を退学にして処分したってわけ。
ホント、大人の世界は汚いよな。
さてと、孤児院に帰ろう。院長に別の学校に通えって言われるかもしれないけど、断ろう。
孤児院の弟妹達には頭を下げよう。通うことになったとき、頑張ってと言われたから、本当は合わせる顔は無い。
トボトボと学校から帰ろうとした時だった。
「はぁっ!はぁっ!まって下さい、先輩っっ!!!!」
校門から出る直前で、後ろから聞きなれた声が俺を呼び止めた。
後ろを振り向くと、金髪と赤緑のオッドアイの少女が息を切らせてそこにいた。
「―――――高町?」
その少女は、俺の後輩で、初等科4年生の生徒。高町ヴィヴィオ
俺なんかとは違って、将来有望で成績優秀。更に、魔導師としての素質も高く、有名人との知り合いも多く、親も超有名人。
要するに、俺とは全てにおいて正反対の人間ってことだ。
「どうして、どうして先輩が退学にならないといけないんですか!!先輩は私を助けてくれたのに!!」
そう、俺があの野郎を殴ったのは、コイツを助けるため。
あの野郎の悪質なストーカー行為やセクハラを受けていたコイツを守る為に、俺は殴った。
別に、コイツとは特別親しい訳じゃない。コイツが学院内で有名だったから、たまたま知ってただけ。
苗字が苗字だしな。
事の始まりは三日前。たまたま学院の屋上で昼寝しようとして向かったら、あの野郎がコイツに告白していた所だった。
別に除く趣味も興味もないから、その場から去ろうとした。だが、次に聞こえたのは悲鳴。
どうやら、アイツはあの野郎の告白を断ったが、その直後、無理やり手を引っ張られ、キスさせられそうになっていた。
よく考えて見たら俺はあの野郎を知っていた。アイツ以外の女生徒にも毎日言い寄って、親の権力を使って無理やり付き合って、飽きたら分かれるという行為を繰り返す最低野郎だった。
気に入った女性をストーカーしたり、衣服を盗んだりしてるという噂も聞いている。
んで、幼い頃から、孤児院の院長に「女の子には優しくすること」と教えられた俺は、あの野郎の行動に腹が立ち、その場から掛けて勢いに任せてその面を思い切りぶん殴った。
歯が一本かけながら、ブッ倒れたあの野郎の顔はとても愉快だった。
まあ、今日になって先生に呼び出され、指導室にいけばあの野郎とその両親。で、責任を全部押し付けられ、一方的に俺が悪いことになって、俺は退学。
コイツにはお咎め無しだったのは良かったけどな。
「全部あの人が悪いのに!先輩は悪くないのに!!」
「いや、結局は殴っちまったし、俺も悪いとは・・・・・・・一ミリくらいは思ってるしな」
「でも、退学って・・・・私の所為で・・・・ぐすっ」
あーもう、泣くなよ!?女の涙には弱いんだよ俺!!妹達が泣いてる時も、俺はめっちゃ弱いんだって!!
くっ、仕方ない!妹や弟達と同じように頭を撫でれば多分大丈夫だろ!!
「いいから泣くな高町。お前の所為じゃねーって」
「ふぇっ!?せ、せせせ先輩!?あ、頭!?」
「あ、悪い。弟や妹達が泣いてると何時もこうやって慰めてたからな」
「・・・・・・・・・妹や弟、ですか」
え?何で機嫌悪そうなんだよ?
「先輩」
「あ?」
「ヴィヴィオって呼んでください」
「へ?」
何でいきなり?と言うか、泣いてたんじゃねーの?泣き止むの早くね?
「たかま「ヴィヴィオ!!」・・・・・ヴィヴィオ」
こんな性格だったのか。高・・・・ヴィヴィオって
正直、歳下とは言え、女の子相手に名前で呼び捨てって・・・・・・照れる。
それに、ヴィヴィオは可愛い部類に入る美少女だ。そんな子に呼び捨てにして下さいと言われて、照れない奴は居ないはずだ!
まあ、そんなことは置いといて。
「じゃあ、ヴィヴィオ。俺が退学になったのは気にするな。いつかはこうなると思ってたしな。俺、不良だし」
「先輩は不良じゃないです!!だって、先輩は、先輩は優しい人なのに・・・・・」
「いや、出会って三日しか経ってないのに、よくそこまで言えるな?」
それに、俺って優しいのか?自分ではよくわからん
「優しいですよ。それに、先輩は知らないかもしれないけど、私は先輩のこと、ずっと前から知ってます!!」
はい?
「あの、その・・・・・・・先輩は覚えてないかもしれないけど。一ヶ月くらい前、車に轢かれそうになった子猫を助けてましたよね?」
「・・・・・ああ。そうか、見てたのか」
ちなみにその時の猫は、孤児院の一員として、子供達のアイドルになっている。
俺の癒しでもある。某動画で子猫の動画をうpしてる位には。
「他にも、困ってる人を助けてるの、私は知ってます」
本当に、よく見てるな俺のこと。
でも、何で?
「だから、辞めないで欲しいんです。この学院に、いて欲しいんです」
「いや、退学はもう確定だからさ」
「嫌なんです!!!大好きな先輩がいなくなるなんて!!!!」
はい?
「あ!?えっ、えっとそのあの・・・・・うーーーーーー!!!?」
「お、落ち着けヴィヴィオ?!」
アイツは恥ずかしさの余り、頭をかかえて座り込んでしまった。。よく見たら顔が真っ赤になってる。
かく言う俺も、顔が少し熱い。
「もう、こうなったらヤケだよ。先輩!!!」
「は、はい!」
「私、高町ヴィヴィオは・・・・・・先輩が大好きです!!!だから、先輩の彼女にして下さい!!!!!」
・・・・・・・・・・・・このタイミングで告白かよ?!いや、嬉しいけどさ!?
あ、そうか。だから俺に退学になって欲しくなかったのか。
・・・・・・そっか
「・・・・ごめんね」
「え・・・・・・・」
「ああ、違う。告白は嬉しいし、ヴィヴィオみたいな子を彼女にできるのは嬉しい。でもさ、俺が退学になるのは・・・・・もう、確定なんだよ」
そう、そこだけは覆らない。絶対に。
成績も普通。魔法適性も無し。将来性も無し。
無いだらけの不良な俺が退学を取り消せることは出来ないんだよ。
「それは、私が何とかします!!」
「いや、無理だから!?」
「本当は嫌だけど、いろんな人と“お話”してみます」
「でもさ「だって!!」え?」
「だって・・・・・大好きな先輩が私を守った所為でいなくなる何て・・・・嫌だもん」
ヴィヴィオは泣いていた。俺の為に。
糞。何やってんだよ俺は。
「ヴィヴィオ」
「ふぇっ!?」
俺はヴィヴィオを優しく抱きしめる。柔らかいし、いい匂いが・・・・はっ!?ち、違う。
「いいのか、俺なんかの為に」
「はい!先輩と一緒に通いたいんです。この一ヶ月、ずっと先輩と通ってみたいって思ってたんです」
「そっか」
この子は優しい子だ。それに、心が俺なんかよりも強い。
俺は退学って聞いて、諦めようとした。言い訳もせず、全部受け入れて。
言い訳しても無駄だって決めつけたから。
でもこの子は違った。
真っ向から立ち向かえ。そう言ってるように聞こえた。
なら、もう少し足掻いてみようか。結果が変わらないかも知れない。
でも、この子と一緒なら、大丈夫な気がした。
「改めて聞くが、俺でいいんだな?」
「はい!」
「そうか。なら、ヴィヴィオ。俺の彼女になってくれるか?」
「っ!は、はい!!!」
その時のヴィヴィオの笑顔は一生忘れることができないくらい、明るく太陽のような笑顔だった。
翌日、俺はヴィヴィオとヴィヴィオの母と一緒に学院に抗議した。もちろんそこにはあの野郎一家も。
だが、今回は教師だけではなく、八神って言う捜査官も一緒だった。
なんでだろうと思ったら、あの野郎の両親に逮捕状が来ていた。何でも違法取引などの犯罪行為が先日発見されたとか。
更に、あの野郎にも被害届が来ていたらしく、あの野郎の両親にもみ消された被害者が捜査官に告発したとか。
でもって、一家揃って逮捕されていった。あの野郎は、付き合った女性に性的暴行を加えてたそうだ。自業自得だな。
そして、俺が無罪であると分かり、退学は取り消し。でも、暴力行為を行ったのは間違いないため、反省文100枚書かされる羽目になった。ま、退学よりはマシか。
で、ヴィヴィオとの関係だが
「ヴィヴィオが欲しかったら、私を超えて見せてね?未来の息子君?」
「な、なのは!?えっと、ヴィヴィオのこと、よろしくね?」
・・・・・ヴィヴィオの親であるなのはさん、マジで怖かった。でも、フェイトさんは優しそうな人だった。
それからというもの、ヴィヴィオ関係でいろんな人と知り合っていき、いろんな所に行ったり、ヴィヴィオが大会に出たり、何故かヴィヴィオとアインハルトって奴と三人で過去に行ったり(何故か俺以外は忘れてるようだった)
本当に色んなことがあった。
アレから一年。
俺たちは
「先輩!今日のデートはどこに行こうかな?」
「お、おい。余り張り切りすぎるなよ?」
「大丈夫です!私は何時も元気ですから!」
「そう言う意味で言ったんじゃ・・・・ああもう。わかったよ。そうだな、たまには映画に行くか?」
「うん!」
「でもさ、いい加減先輩は止めね?付き合って一年だし、もう名前で呼んだらどうだ?」
「え?うん、私もそう思ったんだけど・・・・何というか、ずっと先輩って呼んでた所為で、そっちに慣れちゃって」
「まあ、別にいいけどさ。たまには呼んでくれよ?俺の名前」
「うう・・・・善処します」
少し泣きそうになって、唸るヴィヴィオ。まあ、そこが可愛いんだがな。
俺はヴィヴィオの手を握り、少し引っ張る
「さ、行こうぜ。開演時間を確認しないとな!」
「あ、はい!○○さん!!あ、呼べた。って、余り引っ張らないでーーーー!?ちゃんと歩けるからーーーーー!?」
まだまだ初心な感じで付き合ってます。
この先の未来はわからないけど、俺はずっとヴィヴィオの隣にいたい。そう思ってる。
今、握り締めた小さな手を、俺は絶対に離さない。
絶対にだ
「先輩!!」
「ん?」
「だーーい好き!!」
「ちょ!?いきなり抱きつくか普通!?」
終わり