文才がないのでお手柔らかに批判や感想をお願いします。
西暦20XX年、どこかにある宇宙で戦争が起こっていた。
大勢の大型宇宙船がたったの一隻の小型宇宙船を攻撃していた。
「撃て撃てー!奴を滅ぼせー!」
レーザー光線をどんどん交わしていく小型宇宙船だが、敵が大勢いるため撃墜は時間の問題である。
「奴を滅ぼせば私たちもあの姫に近づけるチャンスだ」
戦争の理由としてはどうしようもないのだが、小型宇宙船に乗っている人物が宇宙一の美貌をもつ女の娘であり、過去の戦争で伝説を作った偉業をもつ王の娘でもあった。
その彼女を手にいれようと多数の宇宙人や亜人などが襲いかかるのだったが、彼女を守る彼が邪魔でしかない。
そんな彼はとある宇宙一の殺し屋を手懐け、さらには彼女の二人の妹らが一致団結し、彼を守り続けてきた。
そんな彼が憎い、恨めしい、腹立たしいと宇宙人らはお互いに手を組み合い、彼を滅ぼさんとしていた。
それも今日でおしまいだ。
なぜなら策を練りに練って大勢の手数で何もできずにいる彼を囲んでいるのだから。
「やい!結城リト!今度こそぶっつぶす!」
小型宇宙船に乗っている筈の人物の名を叫んだ。
その人物こそが宇宙の覇者であり、宇宙一美しい姫君を妻とする彼を名を叫んだ。
すると、小型宇宙船から宇宙服を着た結城リトと呼ばれる青年が現れた。
その青年はスラリとした体型で力が強く見えなく弱そうで、頭も小さく知能も低いと見られる種族でなんの取り柄もない青年の姿に憤りを感じる宇宙人。
なぜあんな冴えない青年風情が、弱小の種族が宇宙でかなり有名な姫と結婚できたのか到底理解できないのである。
「俺が結城リトだ!ララ・サタリン・デビルークの夫だ」
青年は叫んだ。
彼もこの戦争が起こった理由を知らない訳は無いが、ララと結婚した事は後悔していないし、これからもするつもりもない。
ララと呼ばれる姫と生涯生きぬくと、ララを守り続けると、ララを愛し続けると誓ったのだから。
だけど、そのララをどうしても守りきれない事態になった。
「へへへ、そうか。死ぬ前に言い残す事はないか?」
いつの間にか増援が増え、敵戦艦が数十隻となり絶対絶命になっていた。
結城リトも自分の人生がこれまでかとあきらめていた。
目に浮かぶは両親の顔や妹の顔、高校生活で過ごした数々のトラブルめいた日常・・そして、ララとの結婚。
どれもこれもがキラキラとした宝物だった。
それもこれもララが近くにいたから楽しかったし、ララも結城リトがいたから楽しかったと思えるのだろう。
だからたったの一言。
「ララ!大好きだぁ!!!」
その一言が、どんな言葉の数よりも意味も質も大きく変わるのだから。
「あぁ、そうか。なら死ね」
ドォンと銃声と共に結城リトの肉体は木っ端みじんとなり、一つの命が失った。
それを確認した大勢の宇宙船は即座に消え失せて、小型宇宙船のみが宇宙に浮遊していた。
そんな宇宙船からもう一つの影が現れた。
「リト・・・リトの居ない世界なんかいらない。バイバイ・・・リト」
その影は手のひらサイズに収まる謎の機械のスイッチを押し、世界を構築していた。
「このメカは私が作ってね・・世界をやり直すの。いつまで戻るのか知らないけど・・それでも私、リトに逢いにくるから」
世界は謎のメカにより構築されていく。が、その影が作るメカの大半は失敗ばかりで禄に成功した試しがない。だけど、奇跡が起こった。
世界が戻っていく感じがする。
理屈じゃない。ただそうなっているんだと理解できた。
「えへへ。やっと成功できたよ?リト・・やっと妻らしいこと出来たのかな?」
その顔に涙が流れたが晴れやかな笑顔だった。
ララの笑顔が好きなリトへの贈り物だった。
だけど、そのリトは存在しない。
だけど、だけど、また逢えるのだから。
ーーーーーーーーーーーーーーー
時は遡っていた。
世界は結城リトが死ぬ数年前まで遡っていた。
そんな結城リトは自宅の自室で気持ち良さそうに寝ていた。
「うぅ~ん・・」
結城リトは寝苦しそうに何度か寝返りをし、また気持ち良さそうに寝ていた。
そんな彼を怒った表情を浮かべていた彼の妹である結城美柑がエプロン姿でオタマを持ちながら彼を起こしていた。
「こぉらリト。今日から高校生でしょ?遅刻したらダメでしょ」
「うぅ~ん・・」
「まったく・・」
なかなか起きない兄に愛想をつかせつつ、身体をゆさゆさと揺らし、兄の覚醒を待つ。
すると、あくびを噛みしめつつ、背伸びをして美柑を眠り眼で見つめた。
「んぁ?あぁ、美柑か。なんか変な夢見たんだよなぁ」
「ふぅん。どうせ女の子の夢でしょ?」
「んな!そ、そんな訳ない!なんだか、こう・・なんだっけ?」
変な夢を見たという割には夢の内容を忘れる事は多々あるのだが、こうもどうしても忘れてはいけない重大な事を忘れてしまっている気持ちになる結城リトだが、たかだか夢だし、気にしないでいた。
「そんな事より、リコねぇが待っているよ?リトはまだか、って」
美柑から『リコねぇ』という名を聞いた結城リトは脳をフル回転した。だけどその人物は一切知らない。
「リコねぇ?誰だ?」
「ちょっと寝ぼけないでよ!ほら、さっさと顔洗ってご飯食べて支度する!」
ずいずいと美柑から背を押され、リビングへと向かう結城リトは目を疑った。
美柑が作ったであろう色とりどりの料理がズラリと並んでいた。
だが、それはいつも通りの事で結城家の常識であった。
だけど、そこに知らない美少女が我が家の飯を堪能していたのだ。
「やぁ、美柑ちゃん。おはよう。ごちそうになるよ。今日はごめんね」
「いえいえ、リコねぇの両親が急に仕事が忙しくなったからって一人なんでしょ?心配なんだよ?」
「ふふふ。優しいねぇ、美柑ちゃん」
リコねぇと呼ばれる彼女は自分と同じオレンジ色の髪のショートカットで顔立ちも非常に整っており、まさに美少女と呼べるものだ。さらに、その大きなバストに目が釘付けになってしまった。
腰もキュッとしまって、まさに出ているところは出て、引っ込む所は引っ込む、という訳だ。
「だ、誰だ!お前!」
だがそんな彼女の姿はどうでもいい。
なぜ知らない彼女がいるのだろうか?いつから美柑から信頼され『リコねぇ』などと呼ばれる筋合いがあるのだろうか?
「オイオイ、親友に誰だお前、だなんて寂しい事言うなよ。泣いちゃうぞ?」
彼女はニコニコして悲しむ表情は浮かばないが、なぜだか結城リトをバカにしているようにしか見えない。
「そうよ!リコねぇに謝ってよ!」
結城美柑も怒った表情を浮かべて結城リトに詰め寄る。
なぜ自分だけが責められるのだろうか?
だけど、これ以上妹の機嫌を損なう訳にもいかないので、素直に謝った。
「ふふふ。よろしい」
彼女はニッコリと笑って許してくれた。
その笑顔にドキッと胸の鼓動を大きく打った結城リトは顔を赤らめせてそっぽを向いた。
「さて、さっさと食べようか?愛しい我らが美柑ちゃんの手料理を、ね?」
「ちょ、ちょっとリコねぇってば!恥ずかしいでしょ」
「・・・」
仲が良い二人を見る結城リトは奇妙な違和感を残しつつ、食事を済ませ、結城リトは一足先に学校へと向かっていった。
だが、後ろからダダダッと大きな足音を鳴らし、結城リトを追い抜き『リコねぇ』と呼ばれた彼女が近寄ってきた。
「オイオイ、親友を置いていくなんて寂しいじゃないか」
誰と誰が親友かと言いそうだったが、そっと胸にしまい『リコねぇ』の情報を聞き出す事にした。
「・・オイオイ、目がマジじゃないか?本当にボクの事を忘れたのかい?親友で親戚じゃないか」
「えぇ!?し、親戚?!キミと俺が?!」
「・・記憶喪失なのか?病院に行った方がいいんじゃないのかな?」
結城リトは記憶喪失ではない。
なぜならば両親の事も妹の結城美柑の事もそして自分の事も事細かに覚えているのだから。
結城リトは昨日までの出来事を『リコねぇ』に正直に話し、それを『リコねぇ』は相槌を打ち理解していた。
「なるほどね。話をまとめると昨日までは結城家の近くに夕崎という親戚は居ないし、ボクの名字である『夕崎』というのも記憶が無い、と」
「あ、あぁ。そうなんだ!信じてくれ!」
結城リトは必死に懇願して彼女に説得していく。
そんな彼を見て深く溜息を吐き、笑顔を浮かびながら『リコねぇ』は結城リトの肩をポンと叩いた。
「ああ分かった。信じるよ、リト。どうやら本当らしいね。改めて名を名乗ろう、ボクの名は夕崎梨子。今まで通りにリコと読んで欲しいのだが・・頼めるかな?」
「あ、ああ、分かったよリコ。知っていると思うけど俺は結城リト。俺からだとはじめましてになるけど」
結城リトと夕崎梨子は固く握手し、お互いを確認した。
ーーリトとリコとの奇妙な出会いは新たなる未来への道へと導かれるのだろう、結城リトのいくつものある未来の一つがーー
ちょこまかと修正すみません