ToLOVEる~変わりゆく運命と恋~   作:叶夢望

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セリーヌと結城リトのほのぼのとした日常オリジナル回です。

はてさて、私の作風では話を作ろうとしても、どうしても何故かほのぼの~となりますが、それは無意識的になるものです。何故ほのぼの~となるのか?はたまた、ゆるゆるな話になるものか分からないですが、それだけ日常系に餓えているのでしょうか?自分で自分が気になります。


第三十二話

セリーヌ誕生から数日が経ったある休日の事。

結城リトとセリーヌを散歩しに行くと結城美柑やデビルーク三姉妹に伝え、外に出て街へと散歩していく事にした。結城美柑やデビルーク三姉妹も着いて行かせようと結城リトは彼女らを誘うが、今回は親子水入らずの散歩日和という事で彼らだけ散歩する機会を与えた。

 

「ララ達はともかく、美柑も育ての親みたいなものなのに、遠慮する事ないよな?セリーヌ」

 

河川敷近くを散歩しつつセリーヌの手を繋ぎ、他愛の無い会話を交わしつつ、セリーヌは満面の笑みで「まう!」や「まうまうまー!」と元気よく返事し、そのセリーヌの様子を微笑みながら散歩していった。

しばらく河川敷をセリーヌと共に散歩していくと、黒いブルドッグにリードを付けて散歩する西連寺春菜を見つけた。

 

「ゆ、ゆ、結城くん!?」

 

西連寺春菜は度肝を抜いた。まさかこんな散歩道で意中の結城リトと会うとは思えなかった。しかし、それ以上に結城リトが手を握りしめている頭に花を添えている二~三歳児くらいの幼女の姿に目を疑った。

一方の結城リトも意中の西連寺春菜の姿に胸をときめかせ、顔を赤くした。しかし、その西連寺春菜はセリーヌの姿をマジマジと見つめる視線で気になる様子だったので、仕方ないとセリーヌ誕生秘話を教え、今に至るというのを教え、へぇそうなんだで済む話ではないので困惑したが、納得するしかなかった。

 

「ふぅん。あ、セリーヌちゃんを抱かせてくれないかな?もし良かったら、だけど」

 

母性本能を刺激されたのか西連寺春菜は犬のリードを結城リトに手渡し、セリーヌを抱くと顔がどこからか人妻のような雰囲気を出すので、結城リトは顔を赤くした。

もし、もしもこのセリーヌが本当の自分達の娘なのならばと思うと胸がときめいていた。一方の西連寺春菜も同時にそう思い顔を赤くしセリーヌを結城リトに渡した。

 

「まうまー!」

 

セリーヌは嬉しそうに結城リトの顔にめがけて飛びついてはしゃいでいた。その光景を見た西連寺春菜は親子みたいで羨ましいものであった。二人の顔は本当に無邪気でただの親子連れでしかなかったからだ。

 

「あはははっ、セリーヌお前甘えん坊だなぁ」

「まうー!」

「うふふ、子供だから当たり前だ、みたいな言い方ね」

 

ぼのぼのとした空間が三人を優しく包み込む。三人はついでにと散歩を続け、街へと繰り出すと街いく人々達は顔を真っ赤にして三人の様子を見ていた。まだ子供なのに子供を作っているとかあの歳で結婚しているのかなどなど彼らの関係は誤解されていくのである。

しばらく歩くとファッション店の前で立ち尽くんでいた古手川唯と夕崎梨子の姿が見えていた。どうやら彼女達はまたも喧嘩しているような雰囲気であった。

 

「夕崎さんにはあのふんわり感のあるワンピースが似合うと思うんだけど、なんで頑なに拒否するの?」

「唯ちゃん、ボクはね?ボーイッシュが好きなんだよ。仕方ないだろう?ボクは純粋な乙女の格好をするのは恥ずかしいんだよ」

 

どうやら彼女達はファッションの話に夢中であったが、結城リトと西連寺春菜が我が子を連れ出して散歩をしている様子に気がついて古手川唯は「ハレンチだわ!」と顔を真っ赤にして彼らに注意していたが、夕崎梨子は一瞬だけ驚いた表情を浮かべた後、ニッコリと笑っていた。どうやら彼女達は思いきり勘違いしていた。

 

「ふふふ、なるほど、ね?ところで披露宴はいつだい?どこでやるんだい?そもそもキミ達はいつからそんな関係に?」

 

やはりそういった関係と思われていて、結城リトと西連寺春菜は顔を真っ赤にさせセリーヌ誕生秘話を語り、古手川唯は「非常識だわ」とそれに同情するかのように夕崎梨子も力強く頷き非常識さを肯定した。

 

「まさか唯ちゃんと同意見になるとは、ね?ボクとしては理解の天才と言われる程の理解力を持ってしてもそれを把握出来なくかつ説明もままならないだろうね」

と夕崎梨子は母性本能が目覚めたのか顔が母親化しセリーヌの頭にある花を触り、ほう頭と同化しているのかい?やれやれと呟いていた。

 

「普通に分かーんなーい、て言えばいいのに、この口下手は困った人よね?」と古手川唯も顔が母親化となり母性本能が目覚めてセリーヌを撫でて、それにつられ西連寺春菜も母親化となっていた。その顔を見た結城リトは顔を赤くしていた。

 

(う、ううう、な、なんて可愛い顔してるんだ!それに美しいような気がするし年上っぽい雰囲気もある!)

 

女の子に免疫が無い結城リトには刺激が強い雰囲気に当てられたので興奮するのも仕方ない。セリーヌのは結城リトの顔に抱きつくように飛びついてくれたので赤い顔をみんなにはバレなくて内心ホッとした。

 

「おやおや、やはりリトパパが好きなのかい?ふふふ・・・はっ!」

 

夕崎梨子のパパ発言に全員に振り返られた。夕崎梨子自身も無意識の内に父親の事をパパと呼ぶ事を暗に認めた事となっていた。その様子を古手川唯だけは黒い笑みで夕崎梨子に近寄った。

 

「ゆ~う~さ~きさ~ん?」

 

古手川唯の黒い笑みはニタリと誰かをイジメたい悪い顔であり、いつも口喧嘩している夕崎梨子がようやく弱みを見せたのだ。古手川唯の問いかけに苦笑いで何かな?と言うしかなかったが、その苦笑いはすぐに消え去る事となっていた。

 

「あなた、父親の事をパパと母親の事をママって言うんじゃないのかなぁ~?」

 

古手川唯は夕崎梨子が逃げないように両肩をガッシリと掴み、尋問していく。そんな逃げられない拘束された夕崎梨子は汗をダクダクと流し目を泳がせていた。

 

「ふふふふふ、そそそそそそ、そそんなの事、なななないよぉ?ふふふふふ」

 

夕崎梨子は盛大にガタガタと身体を動かし声もそれ同様ガタガタと震えていた。普通に分かりやすい彼女の反応に全員はそうなんだなと理解出来た。

 

「そう?そうなのね?夕崎さん・・・いえ、夕崎ちゃんはまだまだ、幼い子供、なのねぇ?」

「ちちちちち、ちが、ちがっ!」

 

夕崎梨子は顔を真っ赤にさせジタバタと動き逃げようとするも、古手川唯の一喝により西連寺春菜も犬のリードを結城リトに預け、夕崎梨子を押さえて夕崎梨子の暴走を止めようとした。

 

「は、春菜ちゃん!唯ちゃん!や、止めてくれよ!頼む!」と言う必死の言葉を出す夕崎梨子を古手川唯は黒い笑みでダメだと言われ後ろから抱きしめられ、西連寺春菜も古手川唯に脅されたから仕方なくといったところで夕崎梨子の正面から抱きついた。その様子を街の人々はもちろん、結城リトの目にも焼き付いてしまう。

 

(うわわわ!古手川唯の胸はリコの背中に押しつぶされていてリコの胸は春菜ちゃんの顔めがけてダイブしているみたいで!それでいて春菜ちゃんの胸もリコの身体にギュムギュムと押しつけられている!って、何観察してんだ俺!)

 

女の子に免疫がないウブでシャイな結城リトは顔を真っ赤にして彼女達の百合百合しい行動を脳に焼き付きてしまい興奮した。セリーヌはその行動をマネしたい様子で結城リトに抱きつくもまだまだ幼児体型なので押しつけるモノがない。

 

「まう?」

 

ならばとセリーヌは考えた。あの女の子の身体にある大きな膨らみが何なのか分からない。しかし、確かめれば何かが分かるかもしれない、と思い結城リトから飛び降りて、彼女達の大きな膨らみへとダイブした。

 

「きゃ!?せ、セリーヌちゃん!?」

 

まずは古手川唯の胸へとダイブした。この柔らかな感触を確かめるように小さな手でモミモミと揉みしだくも、その大きな膨らみは取れないが、その代わりとしてか古手川唯の喘ぎ声が出ていた。ならば、他の人物ならばどうか、といった具合で夕崎梨子の胸へとダイブした。またもセリーヌの小さな手でその大きな膨らみをモミモミと揉みしだいてみるものの、その大きな膨らみは取れず諦めたがその代わりとしてか夕崎梨子の喘ぎ声が出た。

 

それならばと彼女達よりは小さい膨らみを持つ西連寺春菜の膨らみをモミモミと揉みしだくもあえなく取れなかったのだ。もちろんその代わりとして西連寺春菜の喘ぎ声が出ただけだった。

その様子を見た結城リトは顔を真っ赤にするばかりで、子がイタズラしているのを親は黙って見ていただけに過ぎず、やがて止めろとセリーヌを引っぱがした。

 

「や、やめろ!セリーヌ!」

「まうまー!」

 

セリーヌは彼女達の大きな膨らみが何なのか分からないがフワフワと柔らかくほんのり温かい感触を堪能したのか結城リトの腕に抱きついた。そのセリーヌに胸を揉みしだかれた彼女達は顔を赤くしてフラフラとした身体を揺らしていた。

 

「うぅ、ぼ、ボクはこれで失礼するよ。喧嘩なんかする気はないよ」

「そ、そうね、私もやる気が無いわ。それじゃあね」

 

夕崎梨子と古手川唯の二人は身体をくっつかせフラフラとした足取りで結城リト達の前から消え去っていった。結城リトと西連寺春菜はお互いに見合って彼女達の心配をしつつ、散歩を続けていくのであった。

 

 

 

 




次回、結城リトやララその他多数の何気ない日常です。
また日常かよ!とツッコミたくなる話ですね。
しかしその次はようやくダークネス編へと突入します。それに突入したら普段の日常回が書けないかもしれないのでそれを無意識的に焦って書き続けたかもしれません
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