黒髪ショート。貧乳。
潤①
潤と2人でスクールデイズを見た。俺の胡座の上に潤をのせながら。
「・・・どう?」
「うーん、全然ダメだね」
「よ、よかった・・・共感できるとか言われたらどう逃げようかと思ったよ・・・」
「酷いなぁ、ボクのことなんだと思ってるのさ」
「だってお前怖いじゃん」
「なにがさ」
「俺がクラスの友達と話してると能面みたいな顔するじゃん」
「別にただ真顔なだけだよ」
「いーや、アレは明らかにただの真顔じゃない」
「・・・まぁ君が言うならそうなのかもね」
「それとあとさ」
「なにさ」
「なんか手料理に入れたいとか言ってるじゃん」
「・・・それはしょうがないでしょ。好きな人とは誰だって少しでも深く繋がりたいんだよ。それこそ細胞レベルで」
「いやその発想はおかしいだろ」
「おかしくないもん」
「・・・例えば、さ」
「なにさ」
「俺が誰かと付き合うって言いだしたらどうする?」
「・・・・・・・・・好きな人、できたの?」
「いや例えば、の話」
「なぁんだ。そうだね、その子のことを根掘り葉掘り徹底的に調べる。君が幸せになれそうだったら応援するんじゃない?」
「いや怖えよ。なに根掘り葉掘りって」
「当たり前じゃないか。君悪い子にすぐ引っかかりそうだもんね。そこは幼馴染みとしてボクが責任持って判断してあげるよ」
「・・・いや、でも以外だな。普段のノリなら排除するとか言い出すかと思ってたわ。一応一考の余地はあるんだな」
「そりゃもちろん殺したいほど嫉妬するさ」
「やっぱ怖いじゃねぇか!」
「いやいや。君が見せてくれるヤンデレってやつとボクは、決定的に違ってるよ」
「・・・なにが?」
「いいかい?ボクは君が嫌なことはしたくないんだ。常日頃から細胞レベルで繋がりたいから手料理にはボクの体の一部を入れたいと思ってる。君が他の女の子と話してるのを見ると嫌な気持ちになるから引き離したくなるし、君がボクと離れてしまうのは嫌だから、いっそずっとどこかに閉じこもって2人きりでいたい。君を独り占めしたい、一緒になりたい、愛したい。けど、それを絶対に行動にうつしたりなんかしないさ」
「・・・お、おう。そりゃよかった」
「だって君が困ってしまう。嫌な気持ちになってしまう。それは避けたいんだ。ボクの汚い内面を見ても、君は変わらずボクと接してくれるでしょ?仲良しでいてくれるでしょ?君の幸せはボクの幸せでも、ボクの幸せが君の幸せとは限らないんだよ。・・・だからさ、本当に、好きな人が、出来たらさ・・・は、早めに言ってね・・・?ボク、頑張って応援、する、から・・・ね?」
「・・・」
「・・・あっ」
「ちょっと落ち着け、な?」
「・・・うん。君に撫でられると、安心するよ・・・もうちょっとお願いしても・・・いい?」
「・・・なぁ、俺さ、お前のこと超好きだぞ」
「んなっ!ふ、不意打ちは卑怯だよっ!」
「普段はお前がずっと言ってる事じゃん」
「い、言うのと言われるのは・・・違うんだよ・・・」
「・・・よし、付き合おう」
「・・・それは、だって・・・」
「重荷になる、だろ?いいよ別に。今も重荷だろ」
「うっ・・・で、でも、前にも言ったけど、つき合ったらもっと重くなるよ?ぺしゃんこになっちゃうかもよ?」
「いやだから表現いちいち怖いって。もういいよ、覚悟決めた。一生お前のウマい飯食えるならぺしゃんこになっても文句ない」
「いいい一生!?そ、それって!けっ、けっ、」
「まぁそれは、まだ学生だし、おいおいな?お前が嫌な気持ちになるのも、俺は嫌なんだよ。だから、ここらでちゃんと俺とお前の関係を確立しよう。いつまでも幼馴染みなんかに頼ってるから不安になるんだよ。いいか、これからどんなことがあっても、俺は絶対お前のとこに帰ってくるからな」
「・・・ばか。どうなっても知らないぞ。ぺしゃんこになっちゃえ、君なんかさ・・・」
「はいはい」
「・・・ふふっ、ボク、幸せだなぁ」
そのあとも、夜寝るまでナデナデを強要された。結局潤は泊まることになった。