幼馴染といちゃつくだけの短編集   作:さんれお

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運動神経抜群、ケンカは男女問わず無敗だが、噂によるとお付の男の方がヤバいらしい。


香織②実は心配性編

 

 

 

 

今日も今日とて香織に起こされて、香織のお味噌汁を飲む。

 

「ふはぁ〜、落ち着くな」

 

「ジジくせぇヤツだな・・・」

 

「いや、なんか凄いマイナスイオンというか、癒しが凄いよね」

 

「・・・15分で作ったテキトー朝飯にそうすげぇすげぇ言われてもなぁ」

 

「いやいや、毎日食べたいよ。超美味しい」

 

「んぐっふ、ゴホゴホっ、・・・・・・別に、今毎日食ってんだろ」

 

「あ、そうだね。ありがとうございます」

 

「いいっつーの、好きでやってんだからさ、こっちは」

 

ペコリとお辞儀。感謝を言葉にするのは大切なこと。それに対する返しもお決まり。

 

「おい、寝癖」

 

「は、香織から先にね。」

 

「・・・なんか作業的でムカツク」

 

「まぁ、毎日毎日お決まりだしね。むしろ俺はこのやりとりがないと1日が始まった気がしないんだ」

 

「ちっ、なんだそりゃ。お前もちゃんと直してけよ」

 

「はいはーい」

 

そうしてまたも二人仲良く登校。

 

「いやー、秋だねぇ〜」

 

「おう、金木犀の匂いっていいよな」

 

「金木犀の花言葉って、アナタの気を引くだっけ」

 

「・・・知らね」

 

「だろうね」

 

「だろうねってなんだよ!」

 

ゲシゲシとおしりを蹴られる。痛い。

 

さてさて、昇降口に到着。はてさて、下駄箱を空けると。

 

「おぉ・・・」

 

「マジか」

 

「・・・とりあえず読んでみろよっ」

 

「・・・なんで香織が緊張気味なんだよ」

 

人生初のラブレターを受け取った。どうやら後輩の子らしい。2人で読んでみると、どうやら昼に屋上とのこと。そしてお昼、香織が走りよってきて、なぜか身繕いをされはじめた。

 

「えぇ・・・なんで・・・?」

 

「そりゃお前・・・勇気出して告白してくるヤツんとこに寝癖のまんま行ってもしまらねぇだろ?」

 

「あぁ、まぁ・・・」

 

「ったく、朝直しとけっつったのによ」

 

「ごめんごめん」

 

「まぁ謝ることじゃねぇけどさ」

 

頭を整えた後は、ネクタイをしめなおされる。あ、これなんかグッとくるものがある。フワフワ揺れる金髪を梳いてみる。

 

「なんか、新婚さんみたいでドキドキするね!」

 

「・・・うっせー、シメんぞっ」

 

「アタっ」

 

デコピンされてしまった。

 

「ほい、終わり」

 

きゅっとタイを締めたら、ぽんっと胸を叩いてそういう。

 

「うん、ありがと、香織。じゃあとりあえず行ってくるね」

 

「おう、行ってらっしゃい」

 

・・・あれ、意外と普通に送りだされるんだ。ひょっとして、両想いだと思ってたのは自惚れ・・・?

 

「って」

 

「あ?どした?」

 

「・・・いや、どした?じゃなくてさ、手」

 

後ろから手を引っ張られた。

 

「ん・・・あれ、ちょっとまて」

 

「えと、どうかしたの?体調悪いとか?」

 

「い、いや、そうじゃなくて・・・あれ?」

 

「・・・ひょっとして、心配してくれてたり?」

 

「・・・・・・そうかも。なんか、勝手に動いちまった」

 

すると、うでを引張られてぎゅーっと抱き着いてきた。

 

「・・・早く帰ってきてくれよ・・・な?」

 

「うん、大丈夫大丈夫」

 

頭を撫でる。いつもは嫌がるのに、いまはされるがまま。

 

「香織、じゃあ行ってくるからね」

 

「ん、行ってらっしゃい・・・」

 

ちゃんと丁重にお断りをしてきました。好きな人がいるので。

 

 

 

 

 






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