幼馴染といちゃつくだけの短編集   作:さんれお

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犬系アホ幼馴染。

耳みたいな栗色アホ毛。貧乳。


杏子①

 

 

 

 

通学路を歩く。待ち合わせの幼馴染は時間に来ないので、起こしに行くこともなくアッサリ見捨てる。すると、後ろから誰かが走ってくる音が。

 

「お、おはよ〜」

 

「おう、アホよう、わんこ」

 

「わんこじゃないよっ!アンコ!それとアホようってなんだよっ!」

 

そこまで言い切って、ゼハーと息を切らすわんこ。

 

「全く、ひどいよ!私を置いて先に行っちゃうし、犬扱いするし!」

 

「はいはい」

 

「はふぅ〜〜〜」

 

今日もわんこは面白い。頭を撫でるとこうなる。頭の上に音符がとんでいる。

 

「なんだよ、やっぱり犬じゃないか」

 

「犬じゃない!」

 

「お手」

 

「しないっ!」

 

パチーンと手を叩かれた。結局してる。

 

「バカにしてる!絶対バカにしてるでしょっ!」

 

「いやだってお前バカだろ」

 

「バカじゃない!バカって言った方がバカなんだよ!」

 

「カバって10回言って」

 

「かばかばか・・・言わない!ばか!」

 

「今日も愉快な犬だなぁ」

 

「うぅ〜〜〜犬じゃないって言ってるのにぃ・・・」

 

「はいはい。」

 

「ふへぇ〜〜〜」

 

だらしない顔になってる。わんこを撫でくりまわしながら登校した。

 

 

「ねぇねぇ、勉強教えてよ!」

 

「うるさいわんこは外でも走ってきなさい」

 

「犬じゃないっ!」

 

「名前がわんこなのに何を言ってるんだ」

 

「杏子!きょう二回目だよっ!」

 

「第1俺に勉強教わろうと思う方が悪い」

 

「でも私より頭いいじゃん」

 

「何言ってるんだ、人語を話せて学校に通える犬なんだぞ、世界1頭いいじゃん。自信持てよ」→世界一

 

「いつまでそれ引きずるのさ!飽きたよ!これ以後きんしだよっ!」

 

「残念でした、一生やります。禁止しません」

 

「いっ、いいい一生!?それって、ずっと一緒ってこと!?」

 

「はいはい尻尾をふるなわんこ」

 

「ねぇねぇ、どういう意味?どういう意味でいったのっ?」

 

「はしゃぐなはしゃぐな。お前の飼い主としてはやっぱり義務があるわけだからな」

 

「・・・やっぱり犬扱いなんだ」

 

耳みたいなアホ毛がシュンと垂れている。撫でる。

 

「落ち込むなよ、冗談だ」

 

「・・・ふん、こんなんじゃ、機嫌なおひてあげにゃいんだからね」

 

「だからふにゃふにゃになってるって」

 

「む、むー!撫でるのきんしっ!」

 

「はい」

 

言われたのでアッサリやめた。

 

「ぁ・・・、や、やっぱりきんしじゃない」

 

「いや、いいです」

 

「いいですってなに!?え、遠慮しなくていいんだよ、ほら、いつもみたいに撫でていいんだよ?」

 

「いいです」

 

「しつれいだよっ!失礼!」

 

「city rain?」

 

「意味わからないよっ!」

 

その後も1日、わんこをいじり続けた。

 

 

 


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