幼馴染といちゃつくだけの短編集   作:さんれお

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変態王子幼馴染み。

茶髪のホストみたいな髪型。貧乳。


彼方①

 

 

 

 

学校の昼休み。今日も今日とて僕は彼方に口説かれていた。屋上の扉横に壁ドンされている。男としてどうかと思われるかもしれない。でもしょうがない、女にして176cmの彼方、男にして166cmの僕で、既に男としてのプライドなんかあったものじゃない。

 

「あぁ、相変わらずキミは可愛いなぁ・・・」

 

「か、彼方・・・近いよ・・・」

 

「照れるなよ、私達の仲だろ・・・?」

 

「うあっ・・・くすぐっ、たいから、耳元で、言わないでよ・・・」

 

「あぁ・・・それだ、その反応、たまらないよ・・・」

 

彼方が僕の足の間に膝を入れてくる。さらに密着される。子供の頃のつきあいでも、女の子の香りややわらかさには慣れない。

 

「なぁ・・・いいだろ?」

 

「いいって・・・なにが・・・」

 

「キミを、私のものにさせてくれよ・・・」

 

「こんなことしといて、まだ足りないの・・・?」

 

「全然だよ、全然足りない。キミのすべてを知りたいし、私のすべてを知ってほしい」

 

「・・・もう、何年一緒にいると思ってるのさ・・・だいたい知ってるでしょ」

 

「それも全然だね。私は今日のキミの下着の色を知らない」

 

「そんなの知らなくていいよっ!」

 

彼方が1歩下がった。すると、突然スカートを捲りあげた。

 

「ちなみに私は見ての通り黒さ!」

 

「ち、痴女だッ!黒さ!じゃないよ!誰か見てたらどうするの!」

 

「大丈夫。屋上には誰もいないし、入ってこれないさ。職員室から鍵をくすねたからね」

 

「またそんなことして・・・」

 

「キミを陥落させる為ならなんでもするさ」

 

「・・・」

 

「さて、次は・・・そうだな、自慰頻度を教えてもらおう」

 

「変態だーッ!!」

 

「何を言う、パートナーならば当然のことだろう」

 

そこでまた、彼方が僕を逃がさないように、足と腕で壁ドンロックした。

 

「さぁ・・・教えて・・・?」

 

「ううっ・・・だから、耳はやめてってぇ・・・教えるわけないだろ・・・」

 

「なんでだい?あぁ、先にお前のを教えろ、ということか。私の自慰頻度は」

 

「わぁああ!!聞いてないから!聞いてない!」

 

「毎日だ」

 

「多いよッ!!なんで言ったんだよ!」

 

「生理周期は」

 

「言わなくていいッ!!!」

 

つ、ツッコミが追い付かない・・・!なんで速度でかましてくるんだ・・・!

 

「さ、キミも教えてくれ」

 

「言わないに決まってるだろ!」

 

「・・・まぁ毎日9時半から10時半、入浴前なのは知ってるけどね」

 

「なんで知ってんだよッ!正解ッ!!」

 

「LINEの既読がその時間帯つかないことが多い。あとキミの部屋のカーテン、影は見えるからね。それにお義母さんにお願いして部屋のぞかせてもらったりしたし」

 

「なんで現場抑えてんだよ!前半二つはまぁ僕の落ち度として、最後犯罪だろ!あと絶対お義母さんって漢字義母だろ!!」

 

「いやいや、遅かれ早かれ婿になるんだから、そこら辺の事情は知っといてあげないとね」

 

「普通逆だよっ!」

 

「だから教えるって。私の生理は」

 

「い・ら・な・い!!」

 

僕にプライバシーはないのだろうか。そのうち隠しカメラとか仕掛けられそう。

 

「くそ・・・今日部屋に鍵つけよ・・・」

 

「なッ!?それは困る!私のオカズはどうなるんだ!?自分ができればそれでいいのか!?」

 

「現場抑え常習犯なのかよ!!最悪だよ!なんで僕気付かないんだよっ!!」

 

てか母さん!?一体何をしてるの!?息子のプライバシー大崩壊してるよ!?

 

「クッ・・・かくなるうえは・・・買っておいた隠しカメラでッ・・・!」

 

「やっぱり持ってたーーー!!!」

 

 

 

 

 


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