戦いの基本は格闘だ。魔法や道具に頼ってはいけない 作:imuka
ではどうぞ。
いつもカメラを持ち歩いていたコリン・クリービーはレンズ越しにバジリスクを見たのではないか、という話が広がりイーニアの話が余計に信憑性を増したせいで皆レンズになりそうなものや手鏡などを持ち歩くようになったころ。
ロックハートが決闘クラブを行うと言い出し、様子見程度にイーニアたちもその場に訪れた。行くといつものようにロックハートがうんざりとした自慢話をし、皆の顔が嫌になってくると決闘クラブを始めた。
「では、助手のスネイプ先生をご紹介しましょう!模範演技のために、勇敢にもお手伝いいただけるとのことです!ご心配めさるな、私と手合せしたあとでもみなさんの魔法薬の先生はちゃんと存在します!!」
スネイプを見るとすごく眉間にしわが寄っていた。
「グリフィンドール生でもあんな顔させないよ。」
イーニアが少し笑いながら言うとハリーたちも笑った。
そして模範演技が始まる。杖を構え、3つ数えたら術をかける、というロックハートの説明ののち、模範演技を行う。2人が振り向くとスネイプの武装解除が当たり、ロックハートが吹き飛んだ。ロックハートはふらふらと立ち上がりながら声を張り上げる。
「あれは武装解除です。スネイプ先生、確かにあの術を生徒に見せておくのは素晴らしい考えですが、しかし遠慮なく申し上げれば、あの術を防ぐのは簡単でした。あまりにも見え透いていましたからね。」
いかにも見栄を張る様なセリフにスネイプの顔に青筋が浮かび上がる。それにはさすがのロックハートも怯え少し震えた声で言う。
「で、ではこれから皆さんを2人組にします。ス、スネイプ先生、お手伝い願えますか。」
2組ずつに別れイーニアはセルと組むことになる。セルはイーニアを倒してやると、とても意気込んでいた。舞台に上がる前にスネイプが近づいてくる。
「間違えてカローを爆破するなよ。」
その言葉にイーニアは少し苦笑いしつつも"しませんよ"と返した。杖を構える2人。数を数えるとすぐさまセルは武装解除をした。
「
イーニアはそれを避ける素振りも見せなかった。そして魔法がイーニアにあたるが何も起きない。皆何が起きたのかわからず首をかしげていたがイーニアだけは納得したようにうなずいていた。セルは再び武装解除を放つがやはりイーニアには届かない。ゆっくりと歩き、セルに近づく。
「武器を奪うだけですよね?」
セルの放つ魔法を弾きながらのんびりとした口調でスネイプに聞くイーニア。
「ああ、だが魔法で奪う方が好ましい。」
「今、使ってますがそれでもだめですか?」
「近づいたら力で奪うだろう。それは駄目だ。」
しょうがないと言った感じで視線をセルの方に戻すと、少し錯乱状態に入ったセルが片っ端から魔法を唱えていた。
「決闘クラブは終わりだ。解散とする。」
スネイプはそう言うと強制的に解散させた。
談話室に戻り、ハリーが行った行動に質問しようと話しかけると先に質問されてしまう。
「ハリー、君は――。」
「イーニア!!どうやってカローの魔法防いでいたの?」
「あれは前にダンブルドア校長が言っていた
その言葉に「おお!!」と歓声が上がる。見るとフレッドやジョージ、ネビルなど結構集まって話を聞いていた。イーニアは皆の前で話すのよくないかと考えたが隠し事にするほうが怪しいと思いハリーに質問をする。
「そういえばハリー、
「
「うん。君、蛇と会話していたでしょ?」
「う、うん。でも動物の会話するなんて珍しいことじゃないでしょ?」
ハリーが
「
「ッ!!」
その言葉に動揺を隠せないハリー。周りもハリーを避けるように2歩ほど下がる。それに対し何か言おうとしたイーニアを遮るようにフレッドとジョージが喋り出した。
「「じゃあ、ハリーはスリザリンの真の継承者なのか?」」
その言葉にハリーはビクッとなったが2人が本気で言っていないことが見て取れたイーニアはため息を吐いてた。
「そんなことあるわけないでしょ。ミセス・ノリスが石にされたときは私たちと居たし、コリン・クリービーが石化したときはベットの上。そもそもハリーがそうなら真っ先に一番近いハーマイオニーとかが狙われてるでしょ。」
その言葉に皆ホッとした顔をする。双子がわざとイーニアに説明させたことに気が付いた者はいなかったがイーニアは意趣返しのつもりで双子をからかう。
「まったく…【血を裏切る者】なんて言われてる2人が襲われるんじゃない?――そうだ、ハリー。あんなこと言った2人に蛇つかって襲わせよう。」
「おお、怖い怖い。」
「ご勘弁を、ハリー・ポッター。」
どこか反省していない感じだったが頭を下げる2人にハリーは笑っていた。
「大して反省してないし、もう本当に襲われれば?」
「さすがにひどくないか?」
「多少はそれで反省するでしょ。」
「もちろんイーニアが助けてくれるんだよな?」
「年下に助けを求めるなって言ってるでしょ。知るか。」
「非道!!」
「極悪!!」
「助けないって言っただけでそこまで言う!?」
漫才を始めると談話室は笑いに包まれた。
――――――――――――――――
翌日、どっか漏れたのかなんなのかハリーがスリザリンの継承者だという話がそこらかしこで上がっていた。そのせいか一部生徒が怯えハリーを避けるように動いていた。グリフィンドール生はもちろん、イーニアと関わりがある他クラスの生徒はいつも通りにしている。
「仮にハリーがスリザリンの継承者なら避けたりして機嫌を悪くしたら本末転倒だと思うんだけどナー。」
イーニアのつぶやきはグリフィンドール生に笑いを起こさせた。
授業終了後通りかかったトイレが水であふれていた。蛇口をひねり水を止めると嘆きのマートルがいつもの個室に本があるので持って行けと言う。びしょびしょになった本など持ち帰りたくなかったが仕方なく持ち帰る。
暖炉で本を乾かし中身を見る。中は白紙で何も書いていなかった。裏にトム・マールヴォロ・リドルと書かれている。
「日記かな?でもなんで白紙?」
イーニアはペンを取り、文字を書いていく。すると染み込んでいき文字が消えた。ピンっときたイーニアは質問を本に書く。
『貴方がトム・マールヴォロ・リドル?』
―――はい。
『これは何?』
―――僕の16歳までの記憶を留めてあるものです。
『いつの人なの?』
―――西暦で1943年です。
記憶にある年号、それは秘密の部屋が開かれた年だった。あまりにも出来過ぎていることに不信感を抱きつつ質問を書いた。
『秘密の部屋について知っていることはある?』
―――知っています。知りたいですか?
『はい。』
すると本がバラバラと捲れだし光を放つとイーニアを本の中へと入れた。イーニアが目を開けるとすべてがセピア色の世界だった。場所は恐らくホグワーツ。
「ここが1943年…?」
そうつぶやくイーニアの近くには男子生徒が1人立っていた。上の階から女子生徒の遺体と思われるモノが運び込まれ男子生徒はそれをじっと見ていた。上の階には今とあまり変わらないダンブルドアがいる。
――リドルかね。こちらに来なさい。
ダンブルドアは男子生徒、リドルと一言二言話すとリドルはその場を去った。イーニアはそれを追いかける。リドルについていくと地下室へと着いた。杖を構え扉を開ける。
――ハグリッド。
そこには何かを箱に隠した青年のハグリッドがいた。
――君を突き出すよ。そいつは誰も殺す気はなかったかもしれないが――。
――コイツじゃねえ!!コイツは何もしてねえ!!
――さぁ、ハグリッド。そいつを出すんだ。怪物はペットにはなれないんだ。
――嫌だ。
2人の口論は続く。やがてリドルが無理やり箱を開ける。すると中からとてつもなく大きな蜘蛛が出てきた。蜘蛛はそのまま部屋へと逃げる。蜘蛛が嫌いなイーニアは驚き、顔を真っ青にしつつ避けた。
――
リドルの杖から閃光が飛ぶが、蜘蛛は辛うじてそれを避け、そのまま何処かへと去っていった。ハグリッドは追いかけようとしたがリドルに杖を向けられ、止まる。そしてリドルはハグリッドを今回の犯人と断定し、そのまま連れて行くことを告げた。
気がつけばイーニアは、自分の座っていた椅子にまた座っていた。日記は閉じられている。
「なんで蜘蛛なんて出てくるのよ。」
ハグリッドがスリザリンの継承者だとかそんなことよりも、とても大きな蜘蛛が出てきた方がイーニアはショックだった。深呼吸をし、落ち着きを取り戻すと日記で見た内容を思い出す。
「うーん。ハグリッドが犯人っていうのはどう考えてもおかしいと思うんだけどなぁ。」
当時の記事には生徒の1人が秘密の部屋を開けたと書かれていたのでハグリッドが犯人とは知らなかったが、こうして事実を見せ去られても、どこか腑に落ちなかったが夜も深けていたのでその日は寝ることにした。
蜘蛛が嫌いなイーニア。彼女の身に起きた出来事とは!?次回!!続出する被害者と蜘蛛!お楽しみに!
そんなわけで蜘蛛嫌いなイーニアにはつらいイベントがやってきます。さあどうなるかな。
ちなみに私も蜘蛛は苦手です。ムカデとかは見てられるんだけど…
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