戦いの基本は格闘だ。魔法や道具に頼ってはいけない   作:imuka

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長くなってしまいましたが分割せずこのまま投稿。


ではどうぞ。


秘密の部屋と1年の終わり

 翌日、朝食を取った後に緊急ということで皆、談話室で待機させられるとロンたちウィーズリー兄弟がマクゴナガルに呼ばれてついて行った。

 ロンたちが戻ると真っ青の顔をしていた。話を聞くとロンの妹ジニーが攫われた。壁にはこう書かれていたらしい。

 

【彼女の白骨は永遠に秘密の部屋に横たわるであろう】

 

「どうしよう。ハリー!イーニア!」

 

「先生方はなんて?」

 

「ロックハートにやらせるって言ってたけどたぶん皆、期待はしてないと思う。」

 

「そっか。――――― 一応、秘密の部屋のアタリはついてるよ。」

 

「ほんと!?」

 

「でもそのためにはここを抜け出さなきゃ。マクゴナガル先生が寮から出るなって言ってる。それでもいく?」

 

 2人はしっかりと肯いたのを確認するとイーニアはジョージとフレッドの方へと行く。

 

「2人とも話があるの。少しいい?」

 

 暗い顔の2人を連れて部屋の隅へと行く。

 

「ジニーを助けに行くわ。」

 

「「ッ!?」」

 

 その言葉に俯いていた2人は顔を上げる。

 

「そのためにはハリーの協力が必要だから私とハリー、ロンで行く。」

 

「ならおれたちも!」

 

「ああ!!そうだ!!」

 

「2人には別のことをお願いしたいの。私たちがいない間、どうにかいないことを悟られないように誤魔化してほしい。」

 

「それは別にかまわないが…。」

 

「ああ、なぜ先生や他の奴らに言わないんだ?」

 

「1つは先生方が動いて生徒の護りが薄くなることでさらに被害が出る可能性がある。たぶん先生たちが動かないのはこれが一番の要因だと思う。

――勘違いしないでほしいのはジニーのことをあきらめているわけじゃないの。先生には先生の立場があるから。

 もう1つは言えば間違いなく私たちは外に出れなくなる。そうすればジニー救出は必然的に遅くなる。それは絶対に避けたい。」

 

 理由を述べると2人は納得したように肯き了承してくれた。

 

「でも、なんで俺たちなんだ?」

 

「誤魔化すのがここで一番上手そうだからだよ。――あとこれ。使えるかどうかわからないけど。」

 

「これは?」

 

「あるモノを違うモノに見せる薬。変えるモノに変えたいモノをイメージしてかければ効果が発揮するけど、人に見えるかは試したことないから気を付けて。」

 

「わかった。助かるぜ。」

 

「ノーバートをよろしく。――2人の言うことを聞くんだよ?」

 

 ノーバートをジョージの腕に移し、イーニアはハリーたちを連れるとこっそり寮から抜け出した。

 途中、こそこそと歩いているロックハートを見つける。

 

「先生、どこへ行くんですか?そんな大荷物を持って。」

 

「ッ!!――ポッターにウィーズリー、シュツベルか。」

 

「やっぱり逃げるんですね。」

 

 ロックハートから返事はない。

 

「では逃げる前に少し役に立ってください。」

 

 イーニアは身体強化の魔法をかけると素早くロックハートから杖を奪い、関節を極める。

 

「いだだだだ――ギブギブ!!」

 

「貴方がどんな魔法使いであっても今はまだ、ここの教師。その立場は多少は役に立つ。これ以上痛くされたくなかったらついてきてください。」

 

 ロックハートを連れ、嘆きのマートルがいるトイレに着き、マートルに話を聞く。

 

「マートル、一つだけ聞かせて。貴女が死んだのは1943年の6月ね?」

 

 マートルは不愉快そうな顔をしたがそうだと肯いた。

 

「嫌なことを聞いてごめんなさい。」

 

 イーニアは謝るとトイレを調べ始める。説明をされていないハリーたちは何をしているかさっぱりだった。

 

「なにをしているの?イーニア。」

 

「秘密の部屋の入口を探してるの。」

 

「へ?なんで?」

 

「うーん。話す時間がもったいないから掻い摘んで話すけどマートルは前に秘密の部屋が開いたときの犠牲者。蜘蛛が―アラゴグが奴らは筒を使って移動しているって言ってたから配管かなと、トイレなら配管あるしトイレにいるゴーストが怪しいかなと思って。」

 

 イーニアは一呼吸置くと何かを見つけたようで皆に集まるようにいう。

 

「あった。ここに来て。――で、マートルが亡くなったのが事件の日。ならここに入り口があるのは間違いないはず。ハリー、ここに蛇語で開けって言ってみて。」

 

 蛇口の横に小さく蛇のレリーフが彫られてあり、そこを指さすイーニア。ハリーがシューシューと音を出すと洗い場が沈み大きな穴ができた。

 

「当たりだね。よかった。」

 

「で、では私はこの辺でぇええ!!」

 

 逃げようとしたロックハートの足を踏み逃がさないイーニア。

 

「最後まで付き合うんですよ。ほら―。」

 

 ロックハートを立たせるとなんの前触れもなく穴に落とした。さすがにその行為にはハリーたちも驚く。

 

「えええ!?いきなり落とす!?」

 

「そうだよ!?ロックハート死んじゃったかもよ!?」

 

「大丈夫だよ。……たぶん。………きっと。」

 

 穴に落としてから反応の無いロックハートに少しずつ自信をなくし穴を覗くイーニア。すると声が聞こえてくる。

 

「最高の心地だ、ここは。」

 

 返事が聞こえ、あははと笑いながらイーニアも飛び込みハリーたちも続く。かなりの距離を滑り下りると骨が大量にある洞窟の様ば場所へ着地した。

 

「最低の心地だね、ここは。」

 

 ロックハートと真逆のことを言うとため息を吐く。ふとポケットを確認するとロックハートの杖がなかった。ロックハートを見ると杖を握ってこちらに構えている。どうやら着地した時にポケットから落ちたようだった。

 

「私たちに杖を構えてどうするつもりですか?」

 

「君たちの記憶を消させてもらう。」

 

「消した後は?」

 

「消した後?」

 

「ええ、バジリスクのテリトリーに居て、帰り道もわからずどうするおつもりですか?」

 

「バジリスク!?なんでそんなものが!?」

 

「知ってて逃げようとしていたわけじゃないんですか?」

 

「ああ、きっと私はここで死ぬのですね。」

 

「そう思うなら杖を下げて手伝ってください。」

 

「いや、騙されませんよ!出口を知っているはずです!!教えなさい!!記憶を消されたくなければ!!」

 

「仮に知っていても消したら教えることもできませんが。」

 

「ええい!!うるさい!!オブリビエイト(忘れよ)!!」

 

 半ば錯乱状態のロックハートはイーニアに向けて忘却術を使うが盾の呪文で弾かれてしまう。

 

「なッ!2年生の盾の呪文で防げるわけが――ガっ!!」

 

 驚くロックハートに接近し顎に掌底を当てるイーニア。それはうまくきまりロックハートは気絶する。

 

「こう騒がれちゃもう駄目ね。インカーセラス(縛れ)。」

 

 ロックハートから杖を奪うと起きてもいいように縛る。このまま縛って置いて行くのは危ないかもしれないと考えていると天井がぱらぱらと崩れるような気配がしてくる。ハッとなったイーニアは近くにいたハリーを突き飛ばしながら天井から崩れ落ちた岩を避けた。どうやらロックハートを倒した衝撃だけで崩れたようだ。

 ハリーを見ると崩落からは逃れ怪我もない。しかし岩が重なり戻れなくなっていた。

 

「ロン!!無事!?」

 

「ああ!!大丈夫!2人は!?」

 

「こっちも大丈夫!!ロックハートは!?」

 

「まだ寝てるよ!!」

 

「じゃあロンは見張りと岩退かしておいて!私とハリーでジニー助けてくる!」

 

「わかった!!無事に戻れよ!!」

 

 隙間から見えるロンは親指を立てサムズアップした。ハリーとイーニアもそれを返す。

 

 2人が進むと蛇が描かれた扉がありハリーが蛇語で開けと言うと扉が開いた。扉を抜けるといくつも蛇の像が飾られた大広間に出る。そこには巨大な顔の像もあり、それは恐らくサラザール・スリザリンだ。そして部屋の中央にジニーが寝かされている。駆け出し近寄る2人。

 

「ジニー!」

 

「大丈夫!?」

 

 声をかけるが反応がない。それどころか体全体が色白くまるで死体の様だった。脈を取ると少しゆっくりだがある。

 

「無駄だよ。いくら声をかけたところで覚ましやしない。」

 

「ッ!なんで実体化してるの!?」

 

 そこにいたのはリドルだった。日記で見た人間がそのままの姿で存在していることに驚くイーニア。横には2体のバジリスクがいた。目を合わないようにリドルを見る2人。

 

「日記が原因だと思ってたけどまさか実体化するなんて。」

 

「僕は今、日記を介して彼女の力をもらっている。直に彼女は死に、僕は復活する。」

 

ステューピファイ(麻痺せよ)!」

 

イーニアの放った失神呪文はリドルをすり抜ける。

 

「そう急くものではないよ。残念ながら僕はまだ復活していない。だから魔法も当たらない。」

 

「ッ!!――――――――さすがはヴォルデモートってこと?」

 

 魔法が通らないことに驚きつつも、動揺を見せず質問を投げかける。その言葉を聞き、驚いた顔でイーニアを見るハリー。リドルは愉快そうに笑った。

 

「よく気が付いたね。」

 

「今日の朝食、名前に何かヒントがないかと思って順番を変えていたら気が付いた。

TOM MARVOLO RIDDLE(トム マールヴォロ リドル)――――I AM LORD VOLDEMORT(私はヴォルデモート卿だ)

あんまり信じたくなかったけどね。」

 

「知りつつもここまで来るとはさすがグリフィンドールの生徒。勇敢じゃないか。」

 

「復活が目的ならなぜ、最初から生徒をさらわなかったの?――ッ!!?」

 

 そうイーニアが聞いた瞬間、横にいた1匹のバジリスクが尻尾を使い吹き飛ばした。吹き飛び、床に体を打ちつけたイーニアは動かない。

 

「イーニア!?」

 

「あーあー。君は堪え性がないね。――あれは死んじゃったかな?彼女。」

 

 動いたバジリスクに対し話しかけるリドルはどうでもよさそうに言うとちゃんと待てとバジリスクに言いつける。

 

「ま、僕の目的は復活の他にハリー・ポッター、君にあるからいいよ。」

 

「ぼくに?」

 

 

―――――――――――――――――――――――

 

 

 どれくらい意識を失っていたかわからない。イーニアが意識を取り戻すと体中に凄まじい痛みが走った。水たまりの上にいるせいで体が冷たい。腕や額から血が流れているのがわかる。相当強く打ちつけられたが幸い骨は折れていないようだった。ローブを千切り止血をして応急魔法を唱える。

 

 応急処置を終え、音のする方を見ると2匹のバジリスクに追われているハリーが目に入った。リドルはその光景を夢中になって見ている。その隙を着くべく、ゆっくりとばれない様に近づくイーニア。視線をハリーに戻すと、どこから出したのかハリーは一本の剣を出すとバジリスクに口の中から刺し、バジリスクを1匹倒した。

 

「やってくれたな!!ポッター!!――はっ!?」

 

 激昂し、意識が完全に後ろに来ない瞬間をイーニアは逃さなかった。

 リドルの後ろに行き、手を掴む(・・・・)

 

「杖と日記を持ってるってことはそこは実体化してるんだよね!!」

 

 ハリーの近くにいたもう1匹のバジリスクが寄ってくる。右手を掴むと杖を奪い、渾身の力を込めて大口を開けたバジリスクの口へリドルを投げた。

 

チャロワ(噛め)。」

 

「や、やめろ!!プロテゴ(護れ)!!」

 

 盾の呪文を唱えるがバジリスクはそれすらも破り、口の中に入ったリドルは日記と一緒に噛まれた。

 

「あ、ああああああああああああああああああああああ!!」

 

 バジリスクの口の中で悲鳴を上げながら崩れ去るリドル。

 

「偉大な魔法使いが赤子を躾けるための魔法にやられるなんてね。」

 

 一息つこうと思ったイーニアだったがまだバジリスクが残っている。杖を構え近づいてきたハリーに声をかける。

 

「お互いボロボロだね。」

 

「あはは。そうだね。」

 

 体中に傷を作り満身創痍な2人。限界が近かったがここであきらめるわけにはいかなかった。ジニーが目を覚まし悲鳴を上げる。

 

「ジニー!!そこの道をまっすぐ進むんだ!!そこにロンがいる!!僕たちもすぐに行くから先に逃げて!!」

 

 自分だけ逃げることに戸惑ったジニーだったが叫ぶハリーに気圧されて走り出した。姿が見えなくなると杖を構えたまま、バジリスクに目を合わなせないようにしつつイーニアはハリーに話しかけた。バジリスクは動かずこちらを見ている。

 

「さて、どうしよっか。」

 

「こいつ魔法がほとんど効かないよ。失神呪文とか弾かれた。」

 

「さっき噛ませることができたのはこいつに噛む気が合ってそれを増長させただけかもしれないってことね。」

 

「老朽化が進んでるから爆発系の魔法は危ないかも。」

 

「そうなるとその剣が頼りかな?」

 

 ハリーが杖とは反対に持っている剣を指すイーニア。

 "それは?"と聞くとダンブルドアの鳥が届けてくれたと教えてくれた。イーニアがハリーから剣を受け取ると噛みつこうとしてくるバジリスク。2人は左右に分かれそれを避ける。

 イーニアは剣をはめられる形のクロスボウを生成すると剣をはめ、バジリスクの顔を目がけて発射する。しかし飛んだ剣はバジリスクの尻尾によって弾かれる。

 遠くへ飛んだ剣を拾いに行こうとするとその道をバジリスクが阻んだ。

 

「あれが自分に効くって知ってるんだ。」

 

 忌々しそうに言うハリー。イーニアは剣をたくさん生成すると浮かせ射出した。

 

ラマンパトラム(武器を生成)!―――――ウィンガーディアム・レビオーサ(浮遊せよ)――――アッケラーティオ(加速せよ)!!」

 

 たくさんの剣がバジリスクを襲うがバジリスクは避ける素振りも見せず、すべて受けた。しかし一本もバジリスクを傷つけることはできず、すべて床に落ちる。

 "やっぱりあの剣なんか特殊なものかかってる!!" 手に持った時にどこか違和感を覚えていたイーニアはそれが確信に変わる。あの剣でないと駄目だと。

 

アクシオ(来い)!!」

 

 ハリーが剣を呼ぶがバジリスクが叩き落し手元に来ない。

 

「ッ!!」

 

 尻尾が2人を襲う。イーニアはうまく躱したがハリーが掠め、飛ばされる。

 

「ハリー!!」

 

 壁に背中を打ちつけたハリーに近づき応急処置を施す。バジリスクに向き直るとすぐそこまで来ていて追いつめられていた。

 

ウォーレ(飛べ)!!」

 

 イーニアはハリーとともに宙に浮いてバジリスクを飛び越えようとしたがバジリスクも同じ高さまで体を上げ飛び越えさせないようにしてくる。上がった時、ロンが視界の端に見えた。すかさず消音魔法をかけ、ロンの足元の床に文字を書く。

 

『剣をもってきて』

 

 生成した剣はすでに消したので一本しかない。音を消していればバジリスクも気づくことなくロンが接近できるはず。そのことをハリーに伝えるとできるだけ注意を引きながら避けることに専念した。

 だが狭い空間での回避は難しく攻撃を避けきれない2人。特に尻尾を使う範囲の広い攻撃が問題だった。3分も経たないうちにさらに追い詰められる。

 2人とも膝を付いていて呼吸も激しかった。バジリスクが体を下げ、大口を開けるとゆっくりと2人を食べようと接近してくる。

 

「……はっ…はぁ…。」

 

 言葉も発せられないほど余裕のない2人。ロンの姿は見えない。バジリスクが激しく暴れたので近づけないのかもしれない。しかし諦めてはいない。最後の一撃。噛まれる直前に口の中で攻撃魔法を当てる、それにかけていた。

 目の前に口が来る。2人がすべての力を振り絞ろうとした時だった。

 

「うおおおおおおおおあああああああ!!!!!!」

 

 ロンが上から剣を構えて落ちてきてバジリスクの頭に刺した。限界だったはずの2人から彼の名前が出る。

 

「「ロン!!」」

 

 刺されたバジリスクは数回、頭を振るとロンと剣を放り投げ倒れた。ふらふらながらも駆け寄る2人。

 

「無事か!?ロン!!」

 

「ロン!!」

 

「へへへ。やったぜ。」

 

 ロンは頭を摩りながら起き上がり親指を立てる。その様子に安心した2人は座り込んだ。

 

「疲れたーー。もう動きたくない。」

 

「イーニアがそんなこというなんて珍しいね。――僕も同じ気持ちだよ。」

 

「出口は鳥が教えてくれたよ。上に戻って休も…―――。」

 

 ロンの言葉が途切れたので振り返るとバジリスクが起き上がっていた。ロンの手元に剣はない。イーニアは全力の盾の呪文を唱える。しかしそれは砕かれ牙がイーニアたちを襲う。だが牙がイーニアたちに届くことはなかった。

 

「私の活躍を見ろおおおおおおおお!!!!」

 

 横からやってきたロックハートが剣を持ちバジリスクを刺したのだ。ロックハートに刺されたバジリスクは今度こそ動きを止め、死んだ。

 

「はっはっは!!これでもうペテン師だなんて言わせませんよ!!どうだ!!見たか!!こん畜生!!」

 

 動かなくなったバジリスクを蹴るロックハート。大声を上げているロックハートの身体はすごく震えていた。

 

「ロックハート先生。」

 

「はっはっは…――なんです?」

 

「ありがとう。」

 

 イーニアにお礼を言われたロックハートは少し照れくさそうにした。

 

「ま、まあ?生徒を護るのは教師として当然のことです!!」

 

「あまり調子に乗らないでくださいね。」

 

 釘を刺されるとロックハートはビクッとなった。

 その後、イーニアたちは肩を貸し合いながら地上に戻った。

 

 

* * *

 

 

 戻ると3人がいないことがばれており、マクゴナガルがイーニアたちを見るなり激怒する。

 しかし説教は長くなることなくすぐに医務室に連れていかれ治療。ハリーは全治3日、イーニアは全治5日と骨が折れたのすらすぐ治せるマダム・ポンフリーが治療する怪我としてはかなりの重傷だった。2人が入院中にハーマイオニーの石化が解かれ、お見舞いに来てもらい再会を喜んだ。

 

 完治後、ルシウス・マルフォイの画策で解雇命令が出ていたダンブルドアが戻ると、お礼を言われ【ホグワーツ特別功労賞】をもらうことになった。イーニアはそんなものはいらないので学期末試験パスできませんかと、とんでもないことを言い出したがダンブルドアに笑顔で怒られた。

 その後、ハリーの機転でマルフォイ家に仕えていたドビーは自由になった。

 ダンブルドアたちを貶めようとしていたルシウスの画策が公になり、理事会を辞めることとなる。それを聞いたドラコはとても複雑そうな顔をしていた。

 詐欺などを行ったことが公になり、ロックハートは罪に問われたが、秘密の部屋解決に協力したことが認められ、アズカバンにいる期間が短くなり1年服役することとなった。ダンブルドアからはその勇気を持ちづけるならホグワーツに戻ってきてもいいと言われたが、あんな冒険は一生に一度でいいと断り、ホグワーツに戻ってくることはなかった。

 

 学期末試験を終え、寮対抗杯はイーニアたちの功績でグリフィンドールが2年連続1位。学期末試験は去年同様、ハーマイオニーが1位、ハリーは前回より下がって18位、ロンは30位だった。イーニアは9位でドラコが7位。

 

「だから学期末試験やりたくなかった…。」

 

 ドラコに負けて落ち込むイーニア。そこにドラコが近づいてきた。

 

「落ち込むことはないだろうイーニア。君やハリー、ロンは学校のために頑張っていただろう?それなら今回の勝負は来年に持ち越しだ。

―――それよりも数日、しかも試験前に石にされていたハーマイオニーが1位を取っていることにぼくはとても驚いているよ。」

 

「日頃から勉強してますから。」

 

 当然と言った顔で言うハーマイオニーに君には敵わないと言った顔で眉を下げるドラコ。パーティも楽しんでいると冤罪で連れて行かれていたハグリッドが顔を出す。

 

「「「「おかえり!ハグリッド。」」」」

 

「あ、ああ。お前さんたち本当にありがとな。」

 

 無実の罪を晴らしてくれたハリーたちにお礼を言うハグリッド。そんなハグリッドを見てハリーは言う。

 

「友達なんだから当然だよ。」

 

 ハリーが笑顔でそういうとハグリッドもつられて笑い、イーニアたちも笑った。

 

 

 そして汽車で帰る日。

 4人は夏休み会うことを約束し、別れを告げる。

 汽車から出るとドラコが目に入り、何か真面目に考えていたようだったので悩みがあるなら相談に乗ることを告げるとその場を去った。

 

 

 こうしてイーニアの2年生としての1年目は幕を閉じた。

 

 

 




ロンが活躍!!そしてまさかのロックハートの活躍!!この展開は誰も予想できなかったはず!!

手が実体化してる、というのは映画を見直してハリーの杖をとってるところから思いつきました。ちなみにリドルがもっていたのはジニーの杖です。


最後駆け足になってしまいましたが、これにて秘密の部屋編は終了です。

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