ハイスクールD×Dのキャラクターをゴッドハンドワールドに。
ゴッドハンドのキャラクターをハイスクールD×Dワールドに。
お互いに相手のハチャメチャで是非とも振り回してやりたい。
神薙仁。
駒王学園に通う一年生。ぴかぴかの一年生である。
家族構成は、父と母、それと同じ学園に通うオリヴィアという少女。
彼は学校に通った初日で有名人の仲間入りをしてしまった。
短く刈り上げられた黒髪。
いつも左頬に貼られてるガーゼ。
一年生にあるまじき鍛え上げられた肉体。
右腕に付けられている謎拘束具。
そして顔に油性ペンでたっぷり施された面白メイク。別名、いたずら書き。
最後以外の特徴を持った生徒がいれば、彼こそが神薙仁である。
彼が有名人になった理由、なんか濃すぎる特徴が彼に近寄りがたい印象を持たれてしまったことだ。更に怒りのままにいたずら書きの下手人、オリヴィアをおしおきしたのもいけなかった。
目にも留まらぬ速さで繰り出されるスパンキング。
初めは悲痛な泣き声を上げていたオリヴィアがだんだん気持ち良さそうに喘ぎ出し、仁は興が乗ったのか息を荒げてすごく嬉しそうな表情を浮かべてスパンキングを続けてしまった。トドメに同じクラスの猫を彷彿とさせる少女の尻を見て叩きたいなぁとかぼやいてしまう始末。
ついたあだ名は人呼んでスパンキングの仁。奴の手にかかれば立派なマゾ豚に調教される。
裏世界じゃゴッドハンドの仁と本人の知らぬ間に恐れられているのにどうしてこうなった。
学園生活の出だしから躓き、異名のせいで友人を作れず、左腕捜索よりもかつてないピンチに見舞われる仁。灰色の青春なんて誰だって送りたくない。
「俺は変態じゃない。ただちょっとおしおきしたときに新しい扉を開いただけなんです。許してください」
仁の見苦しい言い訳は誰にも届かなかった。
しかし風評急暴落の仁を拾う者が現れる。
「俺達と一緒に天国に行かないか、兄弟」
後光を背に差し伸べられた手。
それはまさしく仁にとって救いそのもの。
彼は迷うことなく手を取った。
荒みそうになる心に清らかなそよ風が凪いだ瞬間だ。
まさしく運命の出会いであった。
尋常ならざる殺気を撒き散らす胴着を纏いし少女達。
対峙するは老若男女容赦無しが座右の銘である我らがオリ主、スパンキングの仁。
指をポキポキ鳴らしながらゆっくりと歩む様は、何処か神々しさを伴い威風堂々。お前のような一年生がいてたまるか。
一触即発。この言葉ほど似合う言葉はない。通りすがったカップルが悲鳴を上げて逃げ出していく。リア充末長く爆発しろと両者は内心で吐き捨てる。
一定のリズムを刻む足、ゆるり顔の前で拳を構える仁。様になっているのはその短い生涯に似合わぬ鍛錬と戦闘経験がもたらした最適解だからか。
万夫不当、一騎当千。
武道武術を嗜む者なら彼が如何程の強さを誇るのか、気迫だけで思い知らされる。殺気立った少女達は、思わぬ強敵の出現に後退ってしまう。
しかし乙女の尊厳の為、それでも引けないのだと足は踏み止まった。例え相手が文字通りの達人であっても。例えおしおきされてしまうことになったとしても。
長いような短いような、時間の流れが違う張り詰めた空間。
時を動かしたのは、仁の方だった。
大きく引かれる右腕。如何なる技が繰り出されようと言うのか。
身構える胴着の少女達。一挙手一投足を見逃さない。引き絞る弓の弦が如く、いつでも飛び出せる状態に。
そして右足、左足と膝を付く仁の姿に少女達は驚愕する。
「ま、まさか、それは……!!」
誰の口から零れたか、この際誰も言及する必要はない。主に仁の後方から聞こえたような気がしても。
背筋をピンと伸ばし地に座す仁は、大袈裟に両手を揃えて口を開く。
「オネガイシマス!」
何故か片言の懇願、そして深々と地べたに擦り付けられる額。
それは紛う事なき土下座、土下座である。
しかしこの土下座はただの土下座ではない。
彼の右腕、ゴッドハンドの力を持って放つ渾身の土下座なのだ。
その名もゴッド☆土下座――――!!
「オネガイシマス、許してください!! 先輩達にやめましょうとは言ったんです。何度も止めようとしたんです。だけど力及ばずこんな事になって本当に、本当にすいませんでした!! 罪滅ぼしになるのなら何でもしますから!! 後ろの先輩達が!!」
「ジン!?」「ひょ!?」「お、おまっ」
仁の口から溢れ出す、心からの謝罪。
面食らった少女達は互いの顔を見合わせ、溜め息をこぼした。仁の後ろでは、三人の男達が「この、裏切りものぉ!」と仲良く叫んでいる。
少女達の内の一人が仁に近付くと、しゃがみ込んで言い聞かせる。
「一回、一回だけよ? 例え覗きをしていなくても、居合わせようものならまとめてとっちめるからね? わかった?」
「ははぁ!! 肝に銘じておきますぅ!!」
それは殺気立った少女達の中で一致した結論。許されるのはこれっきり。
仁は土下座の姿勢のまま器用に道を譲る。
「あ、待って、待って、助け、ああっ!」
「すいませんね兵藤先輩。やっぱり覗きとか、犯罪はないっす」
少女達に囲まれる男達を尻目に、仁はその場を去るのだった。
「こうして悪は滅んでいくんだね……」
「居たんだオリヴィア」
◆◆◆
駒王学園が誇る問題児、変態三人組。
仁は新たな同志として迎えられていた。
勿論悪名高いのは仁も承知の上。いろいろとスケベ過ぎる点に頑張って目を瞑れば彼らは面倒見のいい先輩である。
自分もあんな風にもっと開けっぴろげに仲良くなりたいなぁ、でもやり過ぎない程度にネ!と思っていたある日の出来事。
「兵藤先輩に彼女が出来たってマジっすか!?」
「マジなんだよ!! 有り得ないことに!! しかも美少女!!」
「いつもエロ談義してるのに何故奴だけが!? 畜生、神は死んだって言うのか!?」
「しかも今日、デートに行くとか! おのれイッセー、帰ってきたら粛正だ!」
寝耳に水とはこのことかと仁は思った。
兵藤一誠。
常日頃おっぱいおっぱいと言っていた男。
おっぱいフェチが、信じられない事に女性を引っかけてきたのだ。恐るべき事にデートもするという。
学園の女性陣からあの嫌われまくったあの男がだ。
いったいどんな裏技を使ったというのか。
と、仁はそこまで考えておいて兵藤一誠という男の性格をエロ抜きで考えてみれば、良い人柄が浮き彫りになる事に気付いた。普段の行い、性欲を直視しなければ情愛深い人物なのだ。
短い付き合いなのによく目をかけてくれて仁は本当に感謝している。もしかすると兵藤一誠のお相手も彼の良いところを知っていたのかもしれないなと彼は思った。
「こうなったらアレだ! 俺らも対抗して彼女を作るぞ!」
「なんで対抗する必要があるか分からないですけど、どうやって?」
すると仁の肩を掴むものが一人。
元浜と呼ばれる男は眼鏡を輝かせて問う。期待に満ちあふれた眼差しを持って。
「……ほらお前、一緒に住んでるっていうオリヴィアちゃんいるじゃん? ちょっと紹介してくださいよ……」
どうやらいつものロリコン精神を炸裂させたのだと仁は察した。ただ、彼の期待には応えられないだろう。
「あー、たぶん無理じゃないですかね。アレ、一応許婚居ますし」
「い、許婚ぇ!? え、いるの? あのマイラブリーエンジェルオリヴィアちゃんに!? なんてうらやまけしからん!!」
「いると言っても今は行方不明ですけどね」
「行方不明、そっか。もし会う機会があればぶん殴ってやりたい」
「ははは、それなら俺が元浜先輩の分までぶん殴ってやりますよ!」
「頼んだぞ、神薙隊員! 出来ることなら半殺しにしてやれ!」
そう、確実に仁はその許婚を殴ることになる。己が神の拳を振るって。
オリヴィアを悲劇の舞台に立たせたであろう男。力に溺れたというならこちらのゴッドハンドを狙っているのは容易に想像が付く。ゴッドハンドは両腕が揃ってこそ真価を発揮するのだから。
待ち受けているのは、ゴッドハンド同士の熾烈な奪い合いだ。
それは神話の戦い。半殺しで済むわけがない。
決着は、どちらかが死ぬまで――――。
「……らしくないな、こんなこと考えるの」
「なんか言ったかジン?」
「や、何でもないっすよ松田先輩。それより先輩方、こないだちょっとした極秘のルートを通して手に入れたお宝があるんで、兵藤先輩抜きで鑑賞会と行きません?」
物騒な考えから離れる為に仁は鞄から怪しいビデオを覗かせる。当然、未成年が見て良い訳がない代物だが、誰かがどれだけ注意してもこの変態達には馬耳東風なのは間違いない。
期待の新人、神薙仁がもたらした宝物を前に松田、元浜は諸手を挙げ喜ぶ。
「と、メールだ。げ、噂をしたらだ。見ろよこの幸せそうな面」
携帯を見せる松田に顔を寄せ合い画面を見る二人。
そこには、とてもイイ笑顔のカップルの姿が。
一誠の表情が普段のイヤらしい笑みとは違う、初々しい笑顔だ。幸せ具合が画面越しでもよく分かるというもの。恋人が出来ればこうまで人は健全な笑顔を浮かべられるというのか、仁は戦慄する。
隣にいるのは件の彼女だろう。
学園の生徒かと思いきや、他校の生徒であった事に仁は驚いた。
確かに美少女と言える美貌の持ち主だ。一誠の彼女にしておくには勿体ないぐらいの。
と、繁々と観察していた仁は何処か少女の方に奇妙な違和感を感じ首をかしげた。
(この感じ、コイツ人間じゃない?)
磨かれてしまった感性が、少女を人ではないと訴える。具体的に何処がと言えないが。
覚えがあるのは、そう、彼のよく知る堕天使の姿。
「はぁ、ホント可愛いよなぁ天野夕麻ちゃん」
(天野夕麻ねぇ……? まあ、堕天使も人間に恋したくなるものか)
特に気にすることでない。
駒王学園には人外が人間に混じって生活しているのだ。裏の顔もある仁からすれば、特異な存在は珍しいことでもないような気がしたのだ。
それに楽しそうな少女の笑顔を見て素直に恋の行く末を応援しようと仁は深く考えないことにする。
彼は見抜けない。写真の笑顔が偽りなのだと。
◆◆◆
「リアス・グレモリーだっけ? 一応管理者がいるなら挨拶というか許可は必要な気がするが……」
「もう、そんなことしてたら今回のはぐれ悪魔逃がしちゃうよ! 相手は警戒心が強いのか、すぐに移動しちゃうんだから!」
草木も眠る丑三つ時。
両親が寝室で寝ている中、仁とオリヴィアは自室で眠らずに居間にいた。
部屋の電気は点けず、オリヴィアのペンライトとうっすら光る仁の右腕が明かり代わり。
頭を付き合わせてふたりが睨むは駒王町の地図と、手配されたはぐれが纏められた分厚いリスト。
開かれたページにあるのは、世界は核の炎に曝されてないし世紀末はまだ先だぞと言いたくなる劇画タッチな面立ちの大男。見た目に反して臆病というのが特徴だとか。分類は主殺しの転生悪魔。駒は僧侶。戦闘スタイルは高速移動からのスープレックス。得意技は召喚術。どこから突っ込めばいいのか、ちぐはぐ感が凄い悪魔である。
オリヴィアが仁の母の誕生日が近いからプレゼントを用意しようと言い始めたのが今回のはぐれ狩りの趣旨である。いわば賞金をプレゼント費用にしようというのだ。
オリヴィアは手にどこからともかくペンデュラムを出現させると地図の上にだらりと垂らした。すると独りでにペンデュラムが動き出し地図の上をゆらゆら揺れる。
「うーん、ここだって場所が分からないな……。相変わらずぽんこつ具合でイヤになっちゃうよこの神器」
「……お前の神器だろう。今度総督に頼んで改造してもらうか?」
「何されるか分からないからイヤよ。ああもう、どこにいるかちゃんと見つけなさいよ……」
「今日は場所を掴むだけにしとこうぜ。すぐに移動するにしたって二、三日は滞在してるだろうし」
むー、と唸るオリヴィアの顔にやれやれとソファに倒れ込む仁。はぐれ悪魔の場所を掴むまでこうして静かな時が過ぎていく。
今回は長丁場になりそうだと思った仁は暇つぶしとして、オリヴィアも驚いた兵藤一誠リア充化事件を振ることにした。
「そういや、兵藤先輩のデートって上手くいったのかね」
「兵藤先輩のデート? 何それ?」
「あん? 何それって……、お前にも見せたじゃん。松田先輩に届いた写メ。天野夕麻っていう綺麗な女の子の」
「え? 何それ初耳なんだけど? 兵藤先輩、彼女出来たの?」
「どうした? ついにケツしばかれるの気持ちよすぎて痴呆になったか?」
「痴呆になってないよ! ちょっと気持ちよくなってるのは否定できないけど! ……ちょっとだからね!? ていうか呆けたのはジンの方じゃないの? 兵藤先輩に彼女なんて出来るわけ無いじゃない」
「んん……?? なんだ……??」
何かおかしい。
仁は顔を起こしてオリヴィアを見てもふざけている様子は無かった。嘘をついている雰囲気ではない。
しかし、仁はオリヴィアにも兵藤一誠に彼女が出来たことを伝えていたはずだった。
視線に気付いたオリヴィアが見つめ返してくるが、小首をかしげるだけ。
「記憶、操作……?」
その手の可能性が唐突に思い浮かぶ。
なんだかイヤな予感が仁の胸の内に芽生えたのだった。
ジーンに相当する主人公、神薙仁は日本人っぽい感じでイメージすればいいかも。
本家と違うのは、ムキムキのショタっぽくなってる点と調子に乗るオリヴィアに遠慮なく手が出てる点。
本家はオリヴィアをデコピンで吹っ飛ばしたりしませんし。
でも、オリヴィア限定ドM。
無茶振りをなんだかんだこなしてあげる。
おまけで神器持ち。
そしてイッセーほどでないにしろスケベ。
いやあの世界はイッセーが凄すぎるだけか。
オリヴィアは元のビジュアルから乳をぺたんこ、尻はすとーん、見た目はただのロリみたいなイメージで。
ちゃんと青い下着を着用してます。
わりとぽんこつで調子に乗りやすく、へたれやすい。
本名は別にあるけどもしかしたら名乗らないかもしれない。
やっぱりジーン担当の仁にはドSを発揮。
かと思ったらちょっとMに目覚めつつある。
やっぱり本家とは違う他人ですのでね。
ふたりの設定は一杯あるけど後は作中でちょこちょこ出して行きます。