艦これを知らない男が艦これの世界に転移してしまった結果 作:きよじゅみー
いろいろ聞いてて何となく理解が出来るようになった。
今いるところはなんたら鎮守府ってところで女の子は艦娘という戦艦ならしいです。よく分からん。
そして深海棲艦って言うのは敵艦ならしい。大体が白髪で暗い感じならしい。俺はそんな子達に囲まれていたのか。
それを説明してくれたのは暁型の駆逐艦?の種類に入るらしい女の子達。
語尾「なのです!」って言っている女の子は
優しいけど何ていうか…人見知り…じゃなくて、泣き虫?いや、他の人に気を使える優しい子だね。
自分のことをれでぃと自負しているのは暁ちゃん。
時々言葉を間違えたりするけど、気位を高く持とうとしてる子。背伸びしたい年頃なんだね。
常に落ち着いてそうな子は響ちゃん。
時々、「ハラショー」って言う時があるけど、素晴らしいって意味を後から知った。
笑ったら可愛いと思う。まあ女の子は全員笑ったら可愛いんじゃないかな。…艦娘のみんなは大体そうだと思うね。
最後に雷ちゃん。
電ちゃんと似ているから双子かな?って思ったけど違うみたい。
見分け方はつり目かつり目じゃないかって感じ。
強気に見えるけど、電ちゃんのことを心配しているらしい。優しい子だね。
この子達が俺のことを助けてくれた暁型の駆逐艦の女の子達でした。
ありがとうって言いながら頭を優しく撫でてあげた。みんな顔を赤くして照れていたね。うん可愛い。
「そ、そう言えば提督が起きたら連れてこいって言っていたわね」
暁ちゃんが顔を赤くしながら場の雰囲気を変えようと話を変えた。
提督さんですかー。男の人がいいですな。…決して男色ではないからな。
「そうなんだね。それじゃ提督さんに会いに行きますか。よっと、おろ?」
「「「「大丈夫(なのです)!?」」」」
そう言ってベットから出ようとしたけど、立った瞬間に倒れてしまいました。
思うように力が入んないな。まあそれもそうかな。ちょっと前まで海のど真ん中に血だらけで浮かんでたんだから。しかし暁4姉妹に見られて恥ずかしいですね。穴があったら入りたいとはまさにこのこと。
「うん、大丈夫なんだけど血が沢山抜けてるから力が入らないんだよね。杖とかないかな?」
「ちょっと待っててくださいです!今すぐ持ってくるのです!」
そう言った電ちゃんは自分のために杖を持って来てくれた。戻ってくるときに転んじゃったけど。ドジっ娘って言うのかな?まあ良いんじゃないかな。
「んっしょ。電ちゃんありがとね」
笑顔で頭を撫でてあげた。褒めて伸ばすって良いことだよね。
それじゃ今度こそ提督さんに会いに行きますか。
◇◆◇
その頃提督室では…
「ぐふふ…男の子かぁ…。楽しみだなぁ〜」
「涎を拭いてください提督。他の艦娘達に示しがつきません」
「しょうがないじゃない〜。長門も気になってるんでしょう?」
「ななななんのことだ!私はそういう訳では…」
「あーはいはい。そうですね、分かってますよ〜」
「くっ…」
◇◆◇
提督さんのお部屋まで来ました。威圧感あるのかなー?って思ってたけど案外そうでもないんだね。
コンコン…
「どうぞー」
ん?女性の声が聞こえたけど気のせいかな?提督さんは男の人のイメージなんだけど。
まあ秘書的な人かもしれないし大丈夫かな。
「失礼します」
そして扉を開けたら…
「会いたかったですよー!」
白い軍服を着た女性が俺目掛けて飛んできたので反射的に扉を閉めてしまった。
ギャフン!って声がしたけど自業自得ってやつだよね?僕悪くないよね?
「あーもう入っても大丈夫ですよね?」
「ああ大丈夫だ。いつでも入ってきてもいい」
ん?この喋り方は長門さんかな?自分の中での通称が凛華さん。
「今度こそ失礼します」
「提督なに無茶やってるです?」
「怪我人に抱きつこうとするアホがどこにいるのよ。れでぃとしてまるまじきことだわ!」
「暁、あるまじきこと。しかしさっきの扉を閉めるタイミングは良かった。ハラショー」
「大丈夫でしょ。提督は他の人間に比べて頑丈だから」
言われたい放題ですね。提督さん。そんなんで大丈夫ですか?長門さんも頭抑えてますよ?
「先ほどは失礼。えーっとここは〇〇鎮守府ってところで、私はここで提督をやらせてもらっている
さっき突っ込んできたのは提督さんだったんだね。案の定女の人だった。しかも彼氏いない歴=年齢って言わなくてもいいのに…。
逆に彼氏できなくなるかもしれないよ?口にはしないけど。
「自分もさっきはすみませんでした。急に突っ込んできたので咄嗟に扉を閉めてしまいました。自分の名前は風波 奏って言います。奏って呼んでもらえると嬉しいです」
「大丈夫大丈夫。そんなんで人間死にやしないから。それと奏ちゃん」
「奏ちゃん!?」
何言っとるんですか鈴菜さん。男にちゃん付けってヤバいですよ。それほど頼りないってことかな。
「君は血だらけで海に浮かんでたらしいんだけど何でそうなったか分かる?」
どう答えようかな。まずこの世界に車があることすら分からないし。とりあえず…
「いや分かりません。気付いたらベッドで寝かされてたんで」
「そうなんかー。んで住む当てもないと」
「失礼ながら、そうなんですよ。提督さん何とかなりませんかね?」
別に野宿してもいいんだけどね。火起こしとか出来るし。乾燥した竹を擦り合わせて火起せるしね。
食材調達が困難だけど。魚とかどう捕まえんの?うさぎを捕まえたとしてもどう捌くの?って感じだし。
「別にいいよー?あと私のことは鈴ちゃんって呼んでね!そ・う・ちゃ・ん☆」
「ありがとうございます鈴菜さん。それで自分は何をすればいいですかね?」
「もう奏ちゃん酷い!こんなにも愛しているのに!」
いやよく分からないんだけど。割とマジで。まあ冗談だと思うし場を盛り上げようとしたんでしょう。
「掃除とか洗濯、料理なら出来ますよ。あと裁縫も。ぬいぐるみ作るのが好きですね」
「マジかー、男の子なのに家事全般できるなんて…。おまけに顔もいい、なんてハイスペックなんだ畜生。ねえ君私の嫁にならない?」
「遠慮しておきます、はい」
鈴菜さんは積極的ですね。別に悪くはないんですけど押し過ぎな気がします。綺麗なんですけどね。
テンションが高すぎです。
「あー、話がずれてしまったな。提督のことは放っておいて、私は提督の秘書艦、長門型1番艦、長門だ。以後よろしく頼む」
「酷い長門ちゃん!私を無視するなんて!」
「よろしくお願いします長門さん」
「奏ちゃんも無視しないでー!」
だってしょうがないじゃないですか。話が進まないんだから。
気にしてほしいんですね、分かります。
「もうこうなったら意地だよ!お姉ちゃん、奏ちゃんと一緒に寝るー!」
「な、なんですとー!」
咄嗟に出てしまった本音です。何で5秒くらい無視されただけで一緒に寝る?おかしいですねいろいろと。鈴菜さんは頭の中のネジが幾つか飛んでいるようです。
「そ、そんなのは駄目だ!提督は何をするか分からない!ここは長門型1番艦長門に!」
と長門さん。いいんだけど俺の理性持つかな…。綺麗過ぎなんですよ、長門さん。凛としてて格好いいし。
「長門だって何するか分からないじゃない!私は知ってるわよ!奏ちゃんが目覚めない3日間いっつも奏ちゃんの側で手を握ったり、お花の水変えたり体拭いたりしてるの知ってるんだから!」
「ぐっ…確かにそうだが…。あれはただただ心配だったからだ!決して寝顔が可愛いな〜とかではない!断じで!」
「嘘よ!」
「本当だ!」
何か言い合いが始まったんですけど。大丈夫かなこれ。
「別に1人でも…」
「「駄目だ!」」
「ア、ハイ」
1人で寝れないようです。できれば1人で寝たいんだけどなぁ。
なんでこんなことになったんだろう。
「そ、それなら公平にジャンケンで決めたらどうなのです?」
と、電ちゃん。鈴菜さんと長門さんは何故それに気づかなかったのだ…!的な顔をしていた。
小っちゃい子に気付かされる大人の女性っていったい…。
「長門ォ!正々堂々、ジャンケンで勝負だァ!」
「望むところだ!この戦いに勝利して奏太と一緒に寝る!」
「奏です長門さん」
誰?奏太って誰や?僕そんな名前じゃないです。奏です。よく間違えられたけど、主に先生に…。
「「さーいしょーはグー!」」
「「ジャーンケーンポイ!」」
鈴菜さんと長門さんが出したのはグーだった。これは長引くな。
電ちゃんに食堂とか見せて貰おうかな。
「ねね。ここいらに食堂ってあるかな。俺腹減っちゃってね」
「それなら付いてくるといい。すぐそこだから」
「ん、ありがとね響ちゃん」
「ん、どういたしまして…」
お礼として頭を撫でてあげた。何でだろうね、何故かしら頭撫でたくなっちゃうんだよなぁ。どうしたものか。ま、いいか。腹減ったー。
「「あいこでしょ!あいこでしょ!あいこでしょ!」」
これはもう放置だな。飯食ってこよ。
◇◆◇
それから2時間後
「勝ったぞ!ビック7の力を見たか!提督!これで奏と私は一緒に寝るのだ!」
「畜生…!提督が、提督が、部下に負けるなんて…!」
「それでは奏!一緒に部屋に行こうか!…あれ?奏はどこ行ったんだ?」
「2時間前に食堂行ったっきり戻ってきませんよー?」
「なん…だと!?」
こうして奏と長門さんは一緒の部屋に住むことになりました。
長門さん押しの皆さんすみませんでした。長門さん綺麗ですよね。
あと知っている艦隊が少ないんですよ。
赤城、加賀、天龍、大和、長門、陸奥、ビスマルク、出雲ぐらいしか分かりません。
出雲は確か海上自衛隊のヘリ空母だった気がします。もう戦闘機飛ばせちゃいますよねあれ。
では次もお楽しみに