大森林〜くさタイプヘイトの俺がくさタイプ一筋になった訳〜 作:ディア
今回はチートの説明回です。
あまりにも強すぎる為、萎えるかもしれない上に場合によってはチートの変更もあり得るくらいですので注意してください!
カントー地方。ポケモンの世界じゃリメイク含め赤緑、それに青やピカチュウ版の舞台になっている地方の名前だ。他にも金銀のクリア要素の舞台にも使われた地方だ。
10年前にそんなカントー地方のタマムシシティに俺は生まれた。
「コスモ、起きていますか?」
コスモと名付けられた俺の顔を覗き込む少女兼姉はエリカ。今のタマムシジムのジムリーダーだ。俺がその姉をエリカだと知ったのはオムツを替える時だ。あの時は辛かった。
精神年齢20歳の成人男子が3歳の幼女にオムツ替えられるんだぞ!? しかも「エリカお姉様がオムツ替えてあけまちゅからね〜」なんて言われて恥ずかしい思いをしない方がおかしい! さらに……いやこれ以上は止めておこう。男として何か大切なものを失いそうだ。
とにかくそんな訳で俺の姉がエリカだと知れ、一緒に育ってきた。
「何? お姉様」
実家はかなり名家だから厳しく躾けられ、乱暴な言葉使い……特に俺などという一人称を使おうものならモンジャラのつるのムチが飛んでくる。だがそれも終わりだ!
「誕生日おめでとう、コスモ。これで貴方もポケモンを持てますわね」
そう、今日が10度目となる俺の誕生日、つまりポケモン所持が認められる年齢になったからだ!
……それにしても笑顔で誕生日を祝って貰えるなんて前世じゃなかったよな。
「ありがとうお姉様」
「どういたしまして。それよりも欲しいポケモンはどのようなポケモンですの?」
マサラタウンの住民はオーキド博士に直接貰いに行くが他の住民はそうもいかない。ジムがある街ならジムリーダーから(ほぼ形式的にだが)貰うことになる。実際には親が用意したポケモンを渡すだけの仕事なんだがな。
まあ例外と言えばトキワジムのサカキくらいのもんだろ。ロケット団リーダーなだけあってあいつはジムにほとんどいない。だからトキワシティの場合ジムリーダーじゃなく直接親から渡される場合が多い。
それはともかく、身内がジムリーダーである場合は貰う前に要望を聞けるんだよ。それはどの家庭でも同じか? まあどっちにしろ良いポケモンが手に入りやすいのは確実だ。ジムリーダーはポケモンを見る目があるからな。
「フシギダネ。僕はフシギダネが欲しい!」
「あらあら、男の子ならヒトカゲとか欲しがるはずでしたのに」
この世界でヒトカゲと言えば人気の高いポケモンだ。その理由は最終進化系のリザードンにある。
リザードンは見た目がドラゴンらしくカッコ良い……というのが子供達の見方だ。だが大人達はそんな理由よりも実用性の高さに注目しているからだ。ドラゴンタイプの技を覚えドラゴンタイプ対策が出来る上に、ほのおタイプなのでドラゴンタイプ対策のこおりタイプにも強い。しかも育て方も簡単で初心者から上級者まで誰でも育成出来る。……ようするにヒトカゲを最後まで育てると見た目も良くなり実用性もあるから人気があるんだよ。
「お姉様と同じくさタイプのポケモンが欲しかったから……」
それは建前で実際にはくさタイプのポケモンしか使えねえからなんだけどな。それ以外のポケモンを使おうものなら連戦連敗、将来も暗い毎日だ。流石に将来をふいにするほどアンチしている訳ではない。というか金銀でチコリータを、ルビサファでキモリを選んで詰んだからくさタイプをアンチするようになっただけだし、くさタイプアンチを続けた理由はくさタイプが弱かったからってのもある。
「ふふ、わかりましたわ。それではとっておきのフシギダネを用意するからタマムシジムに来なさいね。コスモ」
とっておきのフシギダネって何がとっておきなんだ? もしかしてチート補正って奴? それとも6Vか?
「お姉様、それじゃ支度が終わったらすぐにでも行くよ」
「楽しみに待っているわ」
エリカが外に出ると俺はのんびりと朝飯を取ってからタマムシジムへと向かった。
もっともタマムシジムと実家は目と鼻の先なんだがな。タマムシデパートにでも寄ろうか? と考えたが今はやめておこう。エリカを待たせると悪いし、タマムシシティにロケット団が一般人に紛れてうろちょろしていて危ない。俺はこの街のジムリーダーの弟で十分に人質の価値はある。しかもその弟はポケモンを持っていないから絶好のカモ。誘拐される前にとっとと行った方が良い。
「失礼します。お姉様」
タマムシジムにお辞儀をして入るとエリカは苦笑いしていた。
「そんな畏まらなくても良いのに……」
「実家の躾の賜物ですよ」
「コスモは実家の後継者ですからね。その分躾も厳しくなりますわ」
「それよりもお姉様、早くフシギダネを!」
エリカ、というよりもああいった言い回しは聞いていて嫌になる。だから少しでもそれを表情に出さない為に肉体年齢相当らしくキラキラとエリカを見つめながら、フシギダネを渡すように要求した。
「あら、コスモも子供らしい一面がありますのね?」
「だって自分のポケモンですよ! 興奮しない方がおかしいですよ!」
くさタイプアンチをしていた俺としては複雑だが、前世を含めポケモンを持つのはこれが初めてだ。しかもこれからチートの内容もしっかりと実感出来ると思うと興奮しざるを得ない。
「それではコスモ、このフシギダネを大切にするんですよ」
エリカは俺の眼差しに答え、笑顔でモンスターボールを渡した。
「ありがとう、エリカお姉様!」
どんなフシギダネなんだろうな……性格がひかえめかおだやかなら良いんだがな。
「どういたしまして。そう喜ばれると私も嬉しいですわ」
「お姉様、早速フシギダネをボールから出していいですか!?」
「もちろん、構いませんわ」
エリカの言葉を聞き終わると早速フシギダネをボールから開放した。
出てきたフシギダネは模様が少し変わっていた。具体的にはフシギダネは通常、薄緑の肌に濃い緑の模様が不規則に加わるがこいつの場合は顔の左全面に★の模様が加わっている。マリ○に出てくる敵キャラのモ○トンみたいな感じだ。
進化後の名前の通り不思議そうに俺を見つめていた。
「フシギダネ、これからよろしくね」
「ダネッ!」
つるのムチを取り出し、俺の手を握るあたりひかえめな性格か? でもそれにしてはちょっとなつき過ぎているような気もする……
「あらあら、早速仲良くなれたようですわね」
「それじゃフシギダネを強くしたいから出かけてくるね!」
俺はフシギダネを手に入れたことによって興奮し、フシギダネをボールの中にしまい外に出ようとした。
「その前にこの紙にサインしてくれますか?」
しかしエリカに止められ、なんでサインを? と思ったが一刻も早くチートの内容を把握したくてその中身を確認しないままサインし、外に出る。
「それではお姉様、行ってきます!」
何にしてもチート内容把握楽しみだぜ! 前世で言う個体値の確認みたいな感じだ。逆5Vだったときの絶望感は半端じゃないが5Vだったときの嬉しさは悲鳴を上げてしまうほどだ。その喜びを味わう為にも俺はタマムシ大学へと向かった。
この世界では図鑑で能力値を測る為、図鑑を持っていないと能力値は測れないがポケモン図鑑を持っている奴はそうはいない。それこそ身分証明書になるくらいだ。俺は図鑑を持っていない為、能力値を測るにはタマムシ大学にあるポケモン図鑑を借りる申請して、通ったらようやく測れるというわけだ。
しかしその申請も既に終わっており、予約している……後は図鑑を借りるだけだ。
★★★★
コスモはタマムシ大学の図鑑を持ち出し、モンスターボールのスイッチを入れた。
「フシギダネ、出てこい!」
「ダネッ!」
鳴き声とともに出てくるフシギダネをコスモはじっと見つめた。
「フシギダネ、ちょっとじっとしててくれない?」
「フシャッ!」
フシギダネがじっと待つとコスモはフシギダネにポケモン図鑑を向け、能力値の数値を測る。
「な、なんだこりゃ……チートってレベルじゃない!?」
コスモはその数値を見て思わず図鑑を落としそうになる。しかし実家にいるモンジャラのつるのムチで鍛えられた反射神経のおかげでそれは防がれた。
「ダネ?」
フシギダネはコスモの様子を見て首を傾げた。
「(確かに俺はチート貰ったけど、まさかここまで上がるとは思いもしなかった)」
コスモは図鑑を再び見る。そこにはこう書かれていた。
フシギダネ
レベル 1(MAX100)
性格 ひかえめ
最大HP 255
こうげき 138
ぼうぎょ 203
とくこう 236
とくぼう 219
すばやさ 199
そう、コスモが驚いたのはレベル1のフシギダネであるにもかかわらず既にHPを除いてフシギバナのレベル100以上の能力値だったからだ。
「ま、まさか!?」
そしてコスモは自称神から貰ったチートの内容、『所有しているくさタイプのポケモン(複合も含む)の各ステータス50ずつアップ』の意味がわかってしまった。
「紙、紙はどこ!?」
それを確認するためにコスモは紙を探す。
「フシッ!」
「サンキュ! フシギダネ!」
フシギダネがコスモに紙を渡すとコスモはペンと電卓を取り出し、そこに式を書き始めた。
【HPだけ
能力値=(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+レベル+10
HP以外
能力値={(種族値×2+個体値+努力値÷4)×レベル÷100+5}×0.9〜1.1
レベル1、性格ひかえめ、種族値45、49、49、65、65、45、努力値0、個体値6Vと仮定し、三値とレベルの値に50ずつプラスし、最後に50足す。
HP=(190+81+50÷4)×51÷100++50+61=2.835×51+111=144.585+111=255.585=255
こうげき={(198+81+50÷4)×51÷100+5×0.9}+50=(2.915×51+5)×0.9+50=(1453.665×0.9=138.29……=138
ぼうぎょ=(198+81+50÷4)×51÷100+55=2.915×51+55=148.665+55=203.665=203
とくこう={(230+81+50÷4)×51÷100+5×1.1}+50=(3.235×51+5)×1.1+50=169.985×1.1+50=236.98……=236
とくぼう=(230+81+50÷4)×51÷100+55=3.235×51+55=164.985+55=219.985=219
すばやさ=(190+81+50÷4)×51÷100+55=2.835×51+55=144.585+55=199.585=199】
「やっぱりだ……!」
そしてコスモは自称神から与えられたチートが超絶チートだと改めて理解してしまった。
「(これはいくらなんでもチートすぎるだろ)」
コスモが貰えたチートは『各能力値に50ずつプラス』だと勘違いしていたが実際には『能力値、種族値、個体値、努力値等多数の値にそれぞれ各50ずつプラス』だった。
勘違いした理由としては至って単純で能力値にそれぞれ50ずつプラスするだけでも努力値を合計して1200振るのと同じことであり、既に逝かれている。しかもその上にさらに努力値を振れるのだから対戦相手からしてみれば悪夢としかいいようがないからだ。まさか能力値換算をする際に三値全て50ずつ足してしまうどころかレベルまでも足してしまうとは思いもしなかったのだ。
ちなみに何故コスモがフシギダネの種族値や、能力値の計算を知っているかについてはくさタイプアンチの廃人だったからとしかいいようがない。コスモはそれだけ打倒くさタイプに燃えていたのだ。
「生まれ変わって初めてあの神に畏怖したよ……」
「?」
フシギダネはコスモの言っている意味がわからず、首を傾げながらじっとコスモを見つめていた。
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それにしても自称神、チート与えすぎ…
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