大森林〜くさタイプヘイトの俺がくさタイプ一筋になった訳〜 作:ディア
あ、後この小説の設定はご都合主義に基づきリメイクの設定も盛られます
ちなみに今回HABCDS等の専門用語が露骨に出てきますので注意して下さい。
何事もなくクロガネシティに着き、そしてクロガネジムを突破した。バトル内容? 既にはがね使いのトウガンからいわ使いのヒョウタに代変わりしていて、蹂躙して終わったよ。
タイプも得意、そして圧倒的なステータスの差がある。これが搦め手を使えるポケモンならともかくいわタイプはそういったものが少ない上に、ヒョウタはパワーでねじ伏せる脳筋戦法を好む。勝てない要素がない。
「それでコスモ、これからどうしますの?」
「クロガネ炭鉱に行こうかと思いまして」
「炭鉱ですか?」
「ええ。炭鉱に現れるいわタイプのポケモンの中にくさタイプのポケモンが混じっている可能性がありますので」
「くさ・いわタイプのリリーラとユレイドルね」
「はい。ほのお技を効果抜群で受けることのないくさタイプであり、その一方でみず技やくさ技を効果抜群で受けることのないいわタイプでもあります」
その上タイプ一致で多くの弱点をつけるいわタイプの技を放てるし、いえきで特性を無効化する技も出来る上にステロ巻きまで出来てしまう万能なポケモンだ。とても弱点が多いとされる二つタイプが複合しているとは思えないくらいのポケモンだ。
「ところでお姉様とミカンは何か用事でもあるんですか?」
「コスモについていくわよ。もしかしたらこのクロガネ炭鉱のポケモンの中にはがねタイプがいるかもしれないから」
「まあ……そういうことでしたら、私も──」
「大丈夫ですよエリカさん。固くて強いはがねタイプのエキスパートたる私がついていますので!」
「あらあら、ミカンさん。いくら固くて強いはがねタイプのエキスパートとはいえ遅ければ意味がないでしょう。硬い、強い、おそい! を体現したポケモンが多いのも事実。貴女一人ならともかくコスモを逃がすには無理なのでは?」
その瞬間、何かがキレる音が響きミカンを見ると何故か柔和な笑みを浮かべたミカンがそこにいた。
「エリカさん、もし相手がこおりタイプのエキスパートだったらどうするんですか? くさタイプのポケモンはほのおタイプの技を覚えないからこおりタイプのエキスパート相手に何も出来ないでしょう? ところが私のレアコイルちゃんならラスターカノンで撃退できますよ?」
再び何かがキレる音が響く。そしてエリカの顔を見ると目が笑っていない笑顔だった……怖いって!
「何故相手がこおりタイプのエキスパートに限定するんでしょうか? 相手がじめんタイプのエキスパートの場合何も出来ないのはミカンさんの方ではなくて?」
「はがね・ひこうタイプのエアームドがいますよ? じめんタイプの技は当たりませんが?」
「ニドクインにでんき技を出されたら終わりでしょう?」
「……」
互いに見合い、ボールを取り出すその姿はまさしくポケモントレーナーだった。理由はショボいが。
「ネールちゃん、出番よ!」
「フシギバナ、出番ですわ!」
ハガネールとフシギバナが現れるとともに地面が響く。共に重量級だから当たり前と言えば当たり前か。
「フシギバナ、じしんですわ!」
「ネールちゃん、りゅうのまい!」
だいちのちからならともかくじしんはダメだって。ハガネールのBは200もある上にフシギバナのAは83とそこまで高くない。ガブリアスのCをちょっと上回ると言えば慰めになるだろうが、あれはSが102もあって高耐久だからこそのCなのであってフシギバナはそうじゃない。フシギバナはBが85と低く、ハガネールのメインウェポンは基本的に物理攻撃──つまりハガネールのAとフシギバナのBの値が関わってくる。
先ほどハガネールがりゅうのまいでAとSを上昇させたことによりフシギバナよりも早く行動する可能性だってある。そうなればフシギバナは一貫の終わり。片やA一段階上昇かつタイプ一致のじしん。もう片やタイプ不一致のじしん。この勝負ミカンの勝ちだな。
「バンギラス、だいもんじ!」
勝負の行方を見守っていると横槍が入った。
「あら、貴方は……」
エリカがそういってミカンとともに振り向くとそこにいたのはこの街のジムリーダーのヒョウタだった。
「先程以来ですね。カントーのジムリーダーさんにジョウトのジムリーダーさん」
「エリカですわ」
「ミカンです」
「ご存知ですよエリカさんにミカンさん。それよりも何故僕が横槍を入れたかわかっていますか?」
ヒョウタが怒り、そう問い詰めるとエリカがすっとぼけた。
「さあなんの事でしょうか?」
「路上でのバトルですよ。小さいポケモンバトルならともかくそんな重量級のポケモンで戦ったら近隣住民の迷惑になります。全く他の地方のジムリーダーと言え、その役職についているのですから近隣の皆様に迷惑を掛けないようにしてください!」
「それは申し訳ございませんでしたわ。しかしそうなると白黒つける場所がございませんわね」
「それならいい所がありますよ」
先程怒っていたとは思えないイケメンが爽やかにそう答える。
「ではこちらをどうぞ」
「これは?」
「探検セットです。地下なら暴れても大丈夫ですよ」
「ええと、地下で暴れた方がもっと危険なんじゃないんでしょうか?」
冷静さを取り戻したミカンがそう尋ねるとヒョウタが首を横に振る。
「いえいえ。地下は大洞窟と呼ばれるまで広く、先程ミカンさんが出していたハガネールなんかもいますしバンギラスやボーマンダといった重量級のポケモンもいます。そんなポケモンが地下にいるにも関わらず我々の生活を脅かしてはいません。つまり暴れても大丈夫だということですよ」
えっ、バンギラスとかボーマンダとかいるの? どういうこと? もしかしてこの世界ってリメイクのダイパ世界? リメイク世界のトバリにカジノはなかったからてっきりリメイクの世界じゃないかと思っていたんだが、自称神はそこら辺言及してなかったから混合しているのかもしれないな。
「そうですか……ところでこの探検セットは貰っても大丈夫なんでしょうか?」
「ええ、その為に渡しましたから。それでは使い方を説明しますよ」
それから探検セットの使い方の説明を受け、礼を言って地下を潜ると早速ポケモンバトルを始めたエリカとミカン。だが俺はそれを放置し、化石掘りを始めていた。
収穫としてはずがいのかせき二つに、ひみつのコハク一つ、ねっこのかせき三つ、つめのかせき一つ、たてのかせき一つ。化石シリーズはかなりの収穫だったが、他の石とかは微妙でたいようのいしとみずのいし、リーフのいししか手に入れることは出来なかった。
しばらくするとエリカが負けたのか俺に駆け寄り、俺の腰に抱きつく。
「コスモ、慰めて下さいまし!」
色々おかしな言葉になっているが仕方ないのかもしれない。ミカンとエリカはこの世界で親友でありライバルでその相手に負けたんだ。
しかし相手ははがねタイプのエキスパートで相性が悪かったとしか言えない。もしこれがガラルのトーナメントだったらミカンがエリカに対して全勝しているからな。
「お姉様、よく頑張りました」
「あふぅ……」
頭を撫でられたことによって情緒が安定したエリカがため息をついて、静かに涙を流す。余程悔しかったんだろうな。そして俺を押し倒してそのまま眠りについてしまった。
「えっ、ちょっ、お姉様!?」
「zzz……コスモ、大好きですわよ……」
俺が起こそうとしてもびくともせず、エリカが寝言でそう呟く。
「コスモ、エリカさんを退かすの手伝う?」
「お願い」
ミカンが眠りについてしまったエリカを退かす為に俺の腰にしがみついたエリカの腕を取り除き、仰向けにさせるとミカンも腰を下ろした。
「ふふ、こうして見てみると本当に姉弟ね」
「あまり好きじゃないけどねこの顔」
そういって俺は手で自分の顔を叩く。顔に関してはエリカにクリソツで髪型と服が同じならエリカそのものになってしまう。その為俺は髪型と服をエリカから遠ざけている。
「でもコスモとエリカさんが姉弟で良かったと思う。もしそうでなかったら恋敵になっていたから」
「えっ?」
「コスモ、もし良ければ──」
その瞬間、大きな揺れがミカンの言葉を遮った。
「ミカン、行こう」
「う、うん……」
エリカを背負ってそちらの方へ向かうとそこにはメタグロスとユキノオーが激しい戦いを繰り広げており、大激戦といったところだ。
「ミカン、止めるよ。僕はユキノオーを止めるからメタグロスの方をお願い」
「わかったわ!」
ミカンが取り出したのは先ほどのネールちゃんでじしんを指示してメタグロスとユキノオーに注意を向ける。その隙をついて俺はフシギバナを出した。
「フシギバナ、ヘドロばくだん!」
フシギバナが本来覚えるはずのないヘドロばくだんだが覚える方法はある。技マシンだ。技マシンをこの大洞窟内に偶々いた山男と化石で交換し、フシギバナにヘドロばくだんを覚えさせた。この世界の技マシンは使っても減ることはないから良心的だ。
「バナっ!」
フシギバナの攻撃が当たると思われた瞬間、ヘドロばくだんが止まり明後日の方向へと向かう。
『だから言ったよね? ポケモンを無駄に傷つけるなって』
それはタマネギの妨害だった。タマネギの妨害によりユキノオーが助けられたと思ったのか、調子に乗ってふぶきを放ち、フシギバナにダメージを与えるがフシギバナはびくともしない。当たり前と言えば当たり前だ。俺のチートの関係上くさタイプのポケモン全ての能力値がかなり上昇している。レベル1のフシギダネの時ですらレベル100相当だというのにレベル50手前のフシギバナともなればこの程度の攻撃では止まらない。
『うるさいよ』
「ノオッ!?」
サイコキネシスがユキノオーに炸裂して気絶させると言葉を続ける。
『それよりも何か弁解の余地は?』
「あるよ! 思いっきり! そのユキノオーを止める為にやったんだよ?」
『で君はなんで暴れていたのかな?』
それからタマネギが事情を聞くと旅をしていたユキノオーがメタグロスの縄張りに入ってしまい、メタグロスもユキノオーもやむを得ず戦うことになったとのことだ。
『なるほどね、自然界の掟って訳か。結果的に言えばコスモは正しいことをしたのかな? でもそれにしてはやり過ぎな気がするような……』
タマネギがテレパシーでそう送るが俺はそれをスルーしユキノオーに近づく。
「ユキノオー、もし良ければ僕のポケモンにならない?」
「ノ?」
「僕と一緒に旅をしてみないかってことだよ。僕はこの地上のシンオウ地方だけじゃなくジョウトやホウエンといった他の地方にも行く予定なんだ。君さえよければ一緒に行こう」
「ノ!」
モンスターボールを取り出すとユキノオーが開閉スイッチを押してその中に入る。
『……よし、決めた。コスモ、とりあえずそのユキノオーを捕まえたら不問……っていない?』
タマネギがそう告げるがすでにユキノオーはモンスターボールの中におり、それを取り出すとユキノオーがおおはしゃぎで俺に抱きついた。
「ちょっ、冷たいって!」
「ノォ!」
そう言えば
「それでなんだって?」
『いやもう捕まえているならいいや。それとゴメンね。色々と』
「?」
俺が首を傾げるとエリカが起きると同時にエリカが顔を赤くさせる。
「どうしたんですかお姉様?」
「いえ、いくら精神的に弱っていたとはいえあのような軽率な行動をとったことに恥ずかしさを感じていたのですわ」
「いつものことでしょう?」
「──っ!」
「痛っ、止めてっ!」
顔を真っ赤に染めたエリカが照れ隠しにピヨピヨパンチならぬポカポカパンチを繰り出す。
「……はぁ、それでコスモ。お目当てのポケモンは見つかりましたの?」
「ユキノオー一体とねっこのかせきを手に入れました」
「ミカンさんは?」
「メタグロスをゲットしました」
「それじゃいつか化石掘りでも一緒に行きましょうか。私も化石掘りをしておきたいですからね」
「それならお姉様、僕の化石を分けましょうか?」
「ありがとうございます。でもお気持ちだけ受け取りますわコスモ。化石掘りの醍醐味は化石を掘るのが醍醐味であって化石を手に入れるのはその副産物だと思っていますの。その副産物をタダで貰っては有り難みも半減してしまいます。故に受け取れませんわ」
「そうですか……わかりました。ではお姉様、僕はユキノオー達と交流していますから終わったら僕に声をかけて下さい」
「わかりましたわ。ではミカンさん、参りましょうか」
「仕方ないですね。付き合いますよ」
ミカンがそう告げ、エリカについていく。喧嘩とかするけど何だかんだ言いつつも親友なんだろうな。
解説
・一段階上がる
≫所謂ランク補正。能力が一段階上がるとその能力の50%分上昇する。つまり1.5倍になる。二段階、三段階……となると2.0倍、2.5倍……と上昇する。逆に能力が一段階下がるとその能力の2/3、二段階下がると2/4になり分母の数が1ずつ増えていく
≫今回ミカンのハガネールことネールちゃんはりゅうのまいをしたことでAとSが1.5倍になり、ネールちゃんが最速のハガネールと過程するなら同レベルのフシギバナよりも早く動ける計算になる
≫回避率や命中率はまた別の計算になるので割愛する
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シンオウの次の地方はどの地方が良い?
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ジョウト
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ホウエン
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イッシュ
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カロス
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アローラ
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ガラル