大森林〜くさタイプヘイトの俺がくさタイプ一筋になった訳〜   作:ディア

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読者の皆さんお待たせいたしました!ようやく投稿です!


第3草

 とんでもチートが発覚し、俺はタマムシ大学を出てデパートの屋上でフシギダネとともにジュースを飲んでいた。このままレベル上げをしてもいいんだが努力値が面倒なんだよな。出来ることならとくこうに出来る限り振って、余りはすばやさに振る。

 

 

 

 要するに超特殊型に成長させる。くさタイプはとにかく体力を回復して粘るみたいな感じだが俺の座右は攻撃こそが最大の防御。能力の差でごり押ししてしまえばいい。何せフシギダネの時点でチートだからな。それで負けたらもはやただのバカでしかない。負けるとしてもヌケニンくらいだな。なやみの種で対策すれば何とでもなる。

 

 

 

 ……あっ!? 能力値がチートすぎるあまり図鑑でフシギダネの技を確認するのを忘れてた!! もう図鑑は返してしまったし、今度図鑑を借りられるのは一ヶ月以上も後になる……くそっ失敗した! 手元に図鑑がない為、フシギダネに頼むしかねえっ! 

 

 

 

「そういえばフシギダネ。どんな技が使えるか見せてよ!」

 

 フシギダネに頼むとフシギダネはそれに頷いた。口調がやたら子供っぽくてキモいとか言うな! 仕方ないだろ!? 少しでも口調が乱れればつるのムチが飛んでくるんだぞ! そのおかげで日常生活でもこんな口調になっちゃったんだよ! せめて心の中で一人称を俺にして抵抗してるんだよ! 

 

 

 

「ダネーッ!」

 

 フシギダネが走り出し、ベンチに突進するとベンチにぶつかりそれが壊れ、フシギダネは少しドヤ顔で帰ってきた。

 

「えっと、今のたいあたり?」

 

「ダネッ!」

 

 いやいやいや、今の絶対突進だろ!? と突っ込みたかったが能力値が能力値だからな。こうげきが130以上もあるし、一応理屈的には出来るのか? しかし一番能力値が低い物理攻撃、それも威力が低い、たいあたりでこのザマか……はっぱカッターとかやらせたらとんでもないことになるな。一応被害が出ないようにやらせるけどな。

 

 ……いやレベル1だからタマゴから生まれた可能性がある。そう考えると遺伝技とか使える可能性もあるし、さっきのたいあたりもロケットずつきじゃないのか? しかしそれだとこいつのロケットずつきはタメなしで出来ることになる。さっきのはただのたいあたりだよな。

 

「他にはどんなのが出来るの?」

 

 俺はその後フシギダネを使い、どんな技を使えるのかを確認した。

 

 

 

 ・たいあたり

 

 ・ねをはる

 

 ・リーフストーム

 

 ・つるのムチ

 

 

 

 とりあえずこのフシギダネはこの4つの技を使えるようでそのうち二つは強力な遺伝技だ。ねをはるは耐久型としては申し分ないし、リーフストームは御三家くさタイプの特性、しんりょくを生かせばそれこそ通常時に出したハードプランドと渡り合えるどころか上回る強い技だ。ハードプランドは反動がある上に命中率が低いからリーフストームの方が使える。……レベル1のくせしてつるのムチをなんで覚えているかなんて知らん! こっちが聞きたいくらいだ! 

 

 

 

「それじゃ帰ろうか。フシギダネ」

 

「ダネフシっ!」

 

 俺がボールに手をかけるとフシギダネはつるのムチで何かを指差した。

 

「あれは……イーブイ?」

 

 DVは家庭内暴力だが、イーブイは進化ポケモンだ。DVのある家庭に近づきたくなくともイーブイには近づき、俺が腰を下ろすとイーブイは首を傾げた。

 

「ブイ?」

 

 か、かわええ……イーブイの首を傾げる姿はこいぬこを思い出させる。パソコンのある皆はぬこって調べてみな。癒されるから。

 

「イーブイ、どうしたの? 迷子になったのかい?」

 

「ブイ……」

 

 あれ? 首を横に振ったってことは違うのか? それにしては随分悲しげだな。

 

「もしかして捨てられたのかい?」

 

「……」

 

 イーブイは無言で頷き、俺にすり寄った。

 

「ブイー……」

 

 どうやら寂しがっているようだな。でもまあ何でこのデパートにいるんだ? ここならイーブイを引き取ってくれるトレーナーがいると思ったのか? ここよりもマンションの方が人に拾われやすいはずだ。

 

 

 

 出来れば引き取ってやりたいがノーマルタイプのイーブイを手にしてもくさタイプじゃない以上、俺のチートの条件上弱体化する。

 

 まず全体の種族値だけでも120減るし、そのあと個体値や努力値も20ずつダウン、さらにレベルも20下がり、最後に能力値に20減らすとオール能力値1(実際にはレベルの関係で、もっと違うだろうがこの付近にいるポケモンはどんなに高くともレベルは30くらいなのでそのくらいになる)の出来上がりだ。壁役くらいにしか役に立たなくなる。

 

 しかもリーフィアに進化させようともどこで進化させられるかなんてものはカントーでは実証例がない。おそらくトキワの森でレベルアップさせればいいんだろうが、それだと確信ないしな。一番いいのは実証例があるシンオウとかに行くべきだよな。あそこにはナエトルやユキカブリ、ロトム──フォルムチェンジすればくさタイプになる──もいるし、行ってみるか。そうとなれば決まりだ! 

 

 

 

「一緒に来るか?」

 

「ブイ!」

 

 イーブイは俺の取り出したモンスターボールの中へ入り、ゲットされた。しばらくの間、弱いままだけど我慢してくれよ。リーフィアになったら即戦力だからな。

 

「フシギダネも戻れ!」

 

 フシギダネも戻し、俺はタマムシデパートでこれから使う技マシンなどを購入して、タマムシから旅立つ為一度ジムに帰った。

 

 

 

 ☆☆☆☆

 

 

 

 タマムシジムに帰り、俺はエリカの元へ駆け寄った。

 

「あら、コスモおかえりな……zzz」

 

 ポケモンバトルをして疲れたのかそれとも単なる趣味-エリカは昼寝が趣味-なのかわからないがどちらにせよ口を開いた瞬間、寝てしまった。

 

「お姉様、起きてください。大事な話がありますから!」

 

 ゆさゆさと揺らし、エリカの首が揺れるとエリカも目を少し開く。

 

「ん〜……おはようございます、コスモ」

 

「おはようお姉様。とっとと起きやがってください」

 

 イカンイカン、少しイラついてエリカに当たってしまった。だがこの程度で怒るようなエリカじゃないだろ。

 

「チューしてくれたら起きます……」

 

「何故ですか? 何故僕がお姉様に接吻しなければならないんですか?」

 

 いくらなんでもブラコンすぎないか? 

 

「ほらよく言うでしょう、眠りについた姫を起こすには王子様のチューが一番だと」

 

「お姉様、それ違いますよ。それは……」

 

「zzz」

 

 おおぃっ、寝るなっ! いやわざとか? わざとだな! でなきゃこんなタイミングで寝られるか!! 

 

「……」

 

 エリカの唇が「さあ、早くキスをしやがれ!」と言わんばかりにピクピクと動く。うん、絶対起きている。起きてなきゃそんなに動かねえって。

 

 

 

 さてどうするべきか、と考えていると一つ名案が浮かんだ。コンテストに使うカメラを取り出し、寝てるエリカにそれを向けた。

 

「お姉様、笑って笑って! ハイチーズ!」

 

 パシャリ! 

 

 写真を撮った瞬間、エリカはすぐに目を開け、背筋を伸ばし笑顔で写真に写る。

 

「あ……」

 

 エリカがそれに気づいて顔を赤くする。こればかりは仕方ない。実家の習慣みたいなものだからな。

 

 実家では写真を良く撮る為に昼間であろうとも真夜中であろうとも関係なしに写真を撮る直前に起こされる。しかも出来が悪ければ写真に写らない背中につるのムチが飛んでくるからタチが悪い。こんなスパルタ教育が良く名家として知られているよな……いやマジで。

 

 

 

「目が覚めましたか? お姉様?」

 

「ふぅ、仕方ありませんわね。それでどういった用件なのですか?」

 

「お姉様、僕は旅に出てみたい。フシギダネや先ほど捕まえたイーブイを育て、そしてまだ見ぬ仲間達と会いに行きたいんだ!」

 

 俺は本心から言っている。何せくさタイプポケモンは他の地方に多くいるからな。それにフシギダネやイーブイを育てて強くするのも間違いじゃない。

 

「わかりましたわ。ただし一週間以内にレインボーバッチを獲得しなければ学校に行き、ここで4年間働いてもらいますわ。いいですわね?」

 

 一週間か……赤緑青黄のようにレベルが低ければ問題ないがもしガチパで来たら負ける可能性は高い。何せエリカはくさタイプのエキスパートだ。元くさタイプアンチの俺としてはカモかもしれないが同じくさタイプで戦うとなれば相手が悪い。

 

 

 

 一週間の間にレベルや努力値を上げられるか? かなりきついだろうな。

 

 レベリングは作業だから簡単だが努力値は考えてやらなきゃいけない。場合によっては努力値を下げる木の実とかも必要になる。レベルを上げてから努力値を調整するかその逆の方がいいのか。どっちにしてもやるしかないんだよな。

 

 

 

 ちなみにどうでもいいがエリカの言う4年間というのは中学の4年間と言う意味だ。ここの世界は日本とは違い、小中高大全てが4年ずつ行われるようになっているんだよ。何故そうなったのかはポケモンを育てる事情とかが関係しているらしいが詳しいことは割愛させてもらう。

 

 

 

「お姉様、それは構いませんがここで働くと言ってもどうやって働くんですか? タマムシジムは男子禁制のジムでしょう?」

 

「もちろん女の子(おとこのこ)として働いてもらいますよ」

 

 エリカソレルビチガーウ! 女装だけならまだしも、最悪去勢とか性転換されそうなんだが。

 

「とはいえ私も鬼ではありませんからちゃんとジムバッチ0個のコスモに合わせますから安心してくださいね」

 

 そういえばジムバッチの個数に合わせてジムトレーナーのレベルが変わるって設定あったなー。

 

 ……ん? でも待てよ? それじゃ金銀の五つ目のバッチをヤナギだったのに、6つ目以降はパワーアップされておらず弱かったのは何でだ? シナリオか? シナリオの所為なのか!?

 

 バッチ0個なんて言っているがシナリオ補正とかでガチパで来そうだ。絶対に油断しねえで勝ってやる! 

 

「ではお姉様、6日後に会いましょう」

 

「楽しみにお待ちしますよ」

 

 エリカの微笑みがかなり腹黒く見えたのはおそらく気のせいだろう。うん。とりあえずレベリングだ!




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…そういえば最強の複合タイプってノーマル・ゴーストじゃありません?ノーマルタイプもゴーストタイプもかくとうタイプもどくタイプも効かないでかつ効果抜群があくタイプ(2倍)だけというチートですが未だに出ていないのが悔やまれます。

シンオウの次の地方はどの地方が良い?

  • ジョウト
  • ホウエン
  • イッシュ
  • カロス
  • アローラ
  • ガラル
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