大森林〜くさタイプヘイトの俺がくさタイプ一筋になった訳〜 作:ディア
経済的に厳しくサンムーンが買えない…レーティングバトルがしてぇぇぇっ!!
ここしばらくORASでオンライン対戦をしていた作者の愚痴でした。
広っ!? これタマムシジムよりも広いんじゃないのか? いや食事をするスペースそのものは他のレストランと同じくらいだ。しかしここには5つのバトルフィールドがあるからそう見えるのか?
「いらっしゃいませ。2名様ですか?」
どう答えるかな。ここで2名だと言ってもいいけども、それだとエリカとの約束を反故にすることになる……うん、流石に可哀想だ。
「いえ、後一人来ます」
そんな俺の気持ちが伝わったのかミカンがそう答えてくれた。
「かしこまりました。お客様の名前は?」
「コスモです」
「ミカンです」
「コスモ様とミカン様ですね。かしこまりました。ではご案内させていただきます」
しかし何で俺達の名前を聞いたんだろうな? ああ、エリカがここに来た時の対処か。中々考えているじゃん。ここの店内も中々良いところだな。客が全くいないのが不思議なくらいだ。
「ではこちらのメニューを見て決まりましたらそこのスイッチを押してください」
そこは普通のレストランと変わらねえんだな……どれどれ?
「さてどんなメニューがあるのかな?」
俺はそう呟き、メニューの中を視界に入れる。
サンドイッチセット、カレーライス、チーズカルビ牛丼……確かに悪くねえよな。……うわっ!? これで星一つかよ!! 千円でこんな美味そうなもんを食えるのか。確かに貧乏学生にはキツイ値段だが、偶に贅沢する時にはこれだけのもんを食えるなら文句は言えねえな……しかし星の数が最大だったらどうなるんだ? 超一流シェフが作る最高級の料理でも出てくるのか? いや星の数は最大10個、つまり一万円で食える料理はそんなにある訳がない。銀座の寿司屋なんかは平気で10万円を超えるから、せいぜいあって最高級の寿司は3貫くらいだろう。などと思ってコップの中の麦茶の飲みながら星10個のところを見た。
「……っ!?」
危うく吹きかけたが何とか堪え、その麦茶を飲み込む。喉が冷てえ……
「どうしたのコスモ?」
うげっ!? 咽せる、咽せるって!? とにかく飲み込んで答えねえと……
「な゛っんでもない……」
俺は咽せるのを防ごうとして、麦茶を飲み込んで答えるとな行濁点使いになってしまった。やはりと言うかミカンは俺の様子を見て不安な顔になっていた。
「メニューの安さに驚いただけだよ」
「ああそういうこと」
ミカンはそれで納得してくれて、頷いていた。
「ところでもう決まった?」
何が決まったかは敢えて口にしない。ミカンも俺もわかりきっているからだ。
「大丈夫よ。コスモも決まったの?」
「まあね、それじゃあ注文しようか」
俺がそう言ってスイッチを押すとすぐに店員がやって来てメニューを尋ねてきた。
「お待たせ致しました。ご注文は何でしょうか?」
「チーズカルビ牛丼一つ」
俺は簡潔にそう答える。確かに他の奴も美味そうなんだが、やっぱり元庶民には庶民なりのメニューが一番いい。例えどんなに高い飯でも安物の好物には勝てねえってことだ。
「私は納豆セットを一つ」
納豆セット? どこにあったんだそれ。後で調べてみるか。
「以上で」
ミカンが注文を終えると店員が再び尋ね、それを聞いた俺達はそれを了承した。
「ではチーズカルビ牛丼の方は1番フィールド、納豆セットの方は2番フィールドでお待ちください」
店員が1番フィールドと2番フィールドの方向を教え、俺達は移動した。
「それじゃミカン。また後でな」
「お互いに食べられるようにしようね」
俺達はフィールドが違うので別れるが……どうせすぐに会える。
○○○○○
「それではよろしくお願い致します」
目の前に出てきて、俺に金を貰った店員はウェイトレスのトレーナー。俺の相手はこいつだ。
「お互いベストを尽くしましょう。いけっ! フシギダネ!」
「ダネフシッ!」
フシギダネをモンスターボールから出すと気合満々、意気揚々、元気はつらつと言った感じだ。
「いけっ、マグマッグ!」
よりによってほのおタイプのポケモンかよ。これで普通の子供なら「そんなのずるい!」などといって駄々をこねる。というか普通にむかつく。ただでさえくさタイプのポケモンしか使えないのにほのおタイプのポケモンを使われると改めてむかつく。どのくらいむかつくかというと俺が伝説集めていないのにフリーバトルで伝説ばかり入れて対戦するような伝説厨くらいむかつくぅぅぅっ! そんなものに頼っているんじゃねえ!
だが今の俺はこのフシギダネを信じている上に超絶チートがある。相性なんて関係なしにパワーでごり押ししてやんよ!
「フシギダネ、たいあたり!」
フシギダネにたいあたりを指示すると2m、いやそれ以上か? とにかく高い所から重い物が落ちてきたような鈍い音が響く。ウェイトレスが「え? 速……!?」などと言っている間にマグマッグは目を回し戦闘不能になっていた。まあそうだろうな。相手が一回指示した瞬間に終わるポケモンバトルなんて唖然とするしかないよな。やっぱチートだわ。くさタイプポケモンの能力値換算変更チート万歳!
「ウェイトレスのお姉さん、それで終わり?」
多分ドヤ顔になっているだろう顔を元に戻し、首をかしげる。……実に爽快だ。自分が伝説を使わずにフリーバトルで伝説オンリーの伝説厨に勝つくらい爽快な気分だ。だから顔が緩んでしまうのを堪えるしかなかった。
「はっ!? はい、私のマグマッグが倒された以上終わりです。ありがとうござい……!?」
な、なんだ? まさか、進化か? そういえばエリカに勝つために狩りまくっていたからもう進化してもおかしくねえんだよな。
「ソウ……!」
おめでとう! フシギダネはフシギソウに進化した! ……ってか? それにしてもまさかこんなに早く進化するとは思いもしなかった。
「フシギソウ、おめでとう」
フシギソウを褒め、頭を撫でる。出来ればそのつぼみにも触りたかったがポケパルレでフシギソウが嫌がる様子があった為、そう触るものではないと判断した。
「フシッ!」
「それじゃフシギソウ戻って」
ん? なんか口調がさらに変わってる!? いつもの俺なら「戻れ」という筈なのに何故だぁぁっ!? というか前世の俺なら「雑魚〜!」などとほざきながら、ウェイトレスにからかうような下衆野郎だったというのに今じゃこの有様か……上流社会の教育は恐ろしい。
「ではコスモ様。ご食事をお取りください」
おっと、俺の口調云々よりもやるべきことをやらねば。チーズカルビ牛丼を乗せたお盆を取って元の席に戻ろう。ミカンと一緒に食べられるかな? なんて想像も楽しいもんだ。でもミカンのエキスパートタイプは耐久のポケモンが多いはがねタイプ。だが同時にじしんとかに弱いタイプなんだよな……これが。
○○○○○
「おかえりなさいコスモ」
「お姉様」
席に戻るとそこにいたのはミカンではなくエリカだった。つうか早いな。
「コスモそれは何ですの?」
俺のチーズカルビ牛丼を見て、不思議そうに見つめる。
「チーズカルビ牛丼。美味しそうに見えたから頼んだんだ」
「確かに良い匂いですわ。それは星いくつでしたの?」
「1つです。それで楽勝でしたから3つでも勝てたと思います」
というかフシギソウに進化したからほとんどのポケモンに勝てるだろ。
「なるほど……手持ちのポケモンをそこまで育てたのですか?」
「そのバトル後、フシギダネがフシギソウに進化するくらいには育てました」
「まあ……それはおめでとうございます」
「ありがとうございますお姉様。ところでお姉様はご注文しないのですか?」
「そうですわね、ミカンさんが帰ってきていませんが、私も注文いたしましょう」
そう言ってエリカはメニューを開いてじっとそれを見る。うーむ、しかし慣れないな。エリカの洋服姿ってのは。エリカの洋服姿が見られるのはアニポケくらいだからな。しかも初期の頃以来出番がないから尚更か。エリカとミカンに変態だの露出狂だのとか言われたイブキはBWの頃になっても出番あるというのに。
「決まりました」
早いな!? などと思っているとエリカはスイッチを押して店員を呼ぶ。
「お待たせいたしました。ご注文は何にしますか?」
「特上うな丼を一つ。以上ですわ」
特上うな丼か……星いくつだ? うおっ!? 9個!? そんなにやって大丈夫かよ?
「かしこまりました。それでは1番のフィールドでお待ちください」
「それでは行ってきますわ。コスモ」
不安だ。何が不安かというとわざと負けて俺にねだる様子を想像してしまったからだ。その時までに速く食い終わらないといけない……いけないのに、食事のマナーが邪魔して食えない。この時ばかりはエリカの実家に生まれたことを後悔した。ああ、旨えっ!
いくつか今回の話は実話が混じっています。
・な行濁点使い
咽せると何故かそうなる
・俺が伝説が集めていない
何故かいつもボールがなくなるまで逃げ続ける上にリア友がいない、3DSを二つ持っていないので伝説を集めることは実質不可能
・自分が伝説を使わずにフリーバトルで伝説オンリーの伝説厨に勝つ
詳しくは作者のスペックにて
☆因みに作者のスペック
・ORASのバトル検定ダブルで6500点
・トリプルバトルでキュレム、アルセウス、ボルケニオンの他伝説3体の伝説厨に全て非伝説ポケモンで勝利。
・トリプルバトルでメガボーマンダ、マンムー、ヌメルゴンを使う厨ポケ使い
基準がわからないのでとりあえず載せました。作者のスペックなどこの小説に関係ないことについて質問などがあればメッセージボックスへどうぞ。アンケートについては活動報告にて。この小説についての感想は感想にてお待ちしています。
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