大森林〜くさタイプヘイトの俺がくさタイプ一筋になった訳〜   作:ディア

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投稿遅れたくせして中身スッカスカです!

仕方ないやん…サンを購入したらハマってしまったのと、アシマリを選んだせいでソーラービームで何度やられて心が折れかけました。あれはミルタンクやケッキングよりもえげつない。

ちなみにORASのフリートリプルバトルでガブリアスがダークライのダークホールを二回も避けてくれて好きになりました。以降ガブリアスを育てようと決意しました。





第9草

「お待たせ、コスモ」

 

 ミカンがお盆を両手に微笑むとそのお盆には料理が乗せられていた。

 

「ミカンおかえり」

 

「ふふ。そう言えば、エリカさんはまだ来てないの?」

 

「お姉様なら僕がここに来た後、留守番を任せるようにポケモンバトルしに行ったよ」

 

「ちなみに星いくつの注文を?」

 

「9個。あんな難易度で大丈夫かな?」

 

「大丈夫よ。エリカさんはカントーのジムリーダーの中でもかなりの実力者よ。エリカさんが負ける相手と言ったらくさタイプに相性の悪いジムのジムリーダーか、四天王、チャンピオンクラスの人間よ」

 

 エリカの持つポケモンは俺と同様にくさタイプポケモンだが同時にカントー地方のポケモンだ。それで相性が悪いというとほのお、こおり、ひこう、エスパーだ。エスパーはくさタイプの弱点をつけるという訳ではないがカントー地方で生息するくさタイプでどくタイプを含んでいないのはモジャンボやナッシーの系統だけで後は皆含んでいる。つまりカントー地方においてはエスパータイプは実質くさタイプの弱点とも言えるタイプなんだよ。

 

 

 

 ……もっともどくタイプがあるおかげでむしタイプは弱点じゃなく等倍になっているからいいけれども初代、というよりもテッカニン&ヌケニンが出るまでのむしタイプのポケモンの不遇さは酷いものだ。その二頭ですら能力をただ上げるだけの存在だったり、ネタ当然の扱いだったりする。ウルガモスの登場でようやくむしタイプのポケモンが優遇されたと実感したものだ。何が言いたいのかというとむしタイプが不遇になるとどくタイプが不遇になるのは当然のことだということだ。

 

 

 

「……その四天王クラスの相手に当たったようだね」

 

 エリカが半泣きになっている姿が見えたので俺がそう呟くとミカンがエリカの方へ振り向き、目を丸くしていた。

 

「嘘でしょ?」

 

 どうやら本当に信じられないみたいで唖然としてしまうミカン。……あれだけ自信満々にしかも誇らしげに言っていたら誰でもそうなる。

 

「コスモぉ〜!」

 

 かつてのおしとやかな姿はどこにもなく、俺に抱きつき、さりげなく箸を使って俺の料理を食べようとした。

 

「お姉様、そんな食べ方ははしたないですよ?」

 

 俺はエリカの手を抓り、更に涙目にさせるが仕方ない。これも躾の為だ。

 

「コスモ、流石にエリカさんが可哀想だから止めてあげて……ね?」

 

「可哀想だからと言って甘やかすのは人として間違っています。それがウチの教育方針です」

 

「でも!」

 

「デモもストライキもないよ。これで癖になったらお姉様の渾名が【とっても意地汚いお嬢様】になるかもしれないんだよ? ミカンはそんな渾名の人と友達の関係を築けると思う?」

 

「……うん、無理ね」

 

「ミカンさん!」

 

「エリカさん、ごめんなさい。今の貴女を救うのはイブキさんの格好でこの街を徘徊するのと同じくらい無理」

 

「そこまで仰います!?」

 

「何にせよ、今のお姉様はみっともないですからここで待つか外で待っていて下さい」

 

「仕方ありませんね。そうさせて貰いますわ」

 

 エリカが諦めた表情でそう告げるとレストランから出る

 

「あいたっ」

 

 レストランのドアに顔をぶつけてしまい尻餅をついてしまい涙目になるがそれでもなんとか根性でレストランから外へ出た。

 

 

 

「……」

 

 俺は黙ってそれを見届けるとミカンにお金を渡した。

 

「このお金は?」

 

「このお金でお姉様に何か奢ってくれない? 僕が奢るとお姉様の為にならないから」

 

「なんだかんだ言ってもコスモってエリカさんのことを慕っているのね」

 

「あれでも姉だから」

 

「それじゃお義姉さんにいいものを買わないとね」

 

 ん? 何か漢字が違ったような気がしたんだが気のせいだよな? 

 

「よろしく頼むよ、ミカン」

 

 俺はその後、目の前にある料理を食べるとミカンが食べ終わるまで待った。

 

 

 

 ○○○○○

 

 

 

「あー美味しかった」

 

 俺はエリカの目の前でそう言うとミカンが小さな声で耳打ちした。

 

「ちょっとコスモ、お義姉さんの前でそんなことは……」

 

「あれはわざとだよ。そうでもしないと疑っちゃうでしょ?」

 

「でもわざわざする必要なんて……」

 

「あるよ。お姉様との仲が悪いってことをアピールすれば、旅に出る理由にもなるしね」

 

「う〜ん……そう言うことにしておくわ。でもエリカさんに後でお仕置きを受けても私は助けられないから自己責任でね」

 

「そこはわかっているよ。僕だってそこまで馬鹿じゃない」

 

 これはある一種の覚悟みたいなものだ。

 

 

 

「何をコソコソしているのですか?」

 

「何でもありませんよ、それよりもお姉様はどんな相手にやられたんですか?」

 

「確かエスパータイプの使い手でしたわ」

 

「やっぱり、お姉様。カントーのポケモンに囚われずに他の地方のポケモンを使ったらどうですか? カントーのくさタイプのポケモンって毒タイプ混同のポケモンが多いんですからエスパータイプと戦ったら普通に負けますよ」

 

「それはそうなのですが。他の地方のポケモンを輸入するとなるとやはり抵抗というものがあるのですわ」

 

 うん? もしかして地方のポケモントレーナーの多くって結構保守的なのか? だとしたら結構マズイよな……そういう人間が多いとどうしても他の地方との交流が生まれずに交換も出来なくなる。

 

「エリカさん、コスモの言う通りよ。いくらどくタイプを含んでいてどくの状態を気にしなくてもいいとは言え、とくこうの高いエスパータイプの他にほのお、ひこう、こおりタイプを持っているポケモンだって天敵でしょう? ジム戦ならともかく、本気を出すときなら一貫性がない方が良いんじゃないの?」

 

 そう考えるとこおりとひこうを等倍に抑え、どくタイプを無効化するくさ・はがねタイプのナットレイって耐久ポケモンとしてはかなり優秀だよな。あいつがいたおかげでめざ炎が流行ったって話も聞いたことあるし。

 

「お姉様、生花も他国の花を使えば美しさのレパートリーが増えるんですよ。ポケモンだって同じです。ポケモンも多くいればいるほど戦略の幅も広くなるんです。挑戦者が特定のタイプだけで固めてジムバッチを取っても挑戦者は実感が湧かず作業している感覚にとらわれます。そういった挑戦者と会ったことありませんか?」

 

「……確かにそのような挑戦者もいることは否定しませんわ」

 

「でしょう? そういった挑戦者をなくす為にもお姉様が一肌脱いで、他の地方のポケモンを導入してください」

 

「そこまで仰るのであれば仕方ありませんわね。わかりましたわ。前向きに検討いたします」

 

 それは半分否定しているんじゃないか? などと言えない俺はヘタレだった。

 

「私も他の地方のポケモンを導入しようかな」

 

 ナイスフォロー、ミカン! 

 

「それが良いよ、ミカン。ジムリーダーならそういうことを考えないとダメだよ」

 

 俺はミカンの導入発言に同調し、エリカの他地方ポケモン導入を促した。

 

「ミカンさん、コスモ。それよりもお買い物はどうなされたのですか?」

 

「あ」

 

 俺とミカンの声がハモり、顔を合わせた。

 

「それじゃ行こうか、ミカン」

 

「そうね。ここにいても始まらないわ」

 

 そそくさと俺とミカンはその場を去った。

 

 

 

 結局、ミカンはソーラービームの技マシンを購入し、俺はメタルコートを購入しお互いにそれらを交換して買い物は終わった。

 

 

 

 〜おまけ〜

 

 

 

 昼食を食べ、買い物が終わりコスモと別れたミカンとエリカは喫茶店に寄っていた。

 

「エリカさん、何か一品奢るわよ?」

 

「遠慮しておきますわ、先ほどミカンさん達がお買い物をしている間にこっそりと昼食を済ませておきましたからお腹が一杯で食べられません」

 

 その瞬間、エリカの腹の音が鳴り、空腹であることを伝えるとエリカが顔を真っ赤に染めた。

 

「食べていないなら食べていないと言えば良いのよ? どうして遠慮をするの? 親友だと思ったのは私だけなの?」

 

「ミカンさん、私も貴女のことを親友だと思っていますわ。だからこそ金銭関係には厳しくしなければなりません」

 

「……」

 

「例えそれが弟からお金を渡されて奢るように指示されたとしてもです」

 

 きっぱりと断言するとミカンは目を丸くし、そのことについて尋ねた。

 

「気づいていたの?」

 

「ただのカマかけですわ。でもコスモがこれで私の見込んだとおり、厳しくありながら優しい弟だと確信出来ました」

 

 エリカが微笑み、ミカンは微妙な顔つきになる。

 

「だからと言ってこのままエリカさんに何も奢らないのは私の立場がないわ」

 

「それならこうしましょう。耳を貸して下さいませ、ミカンさん」

 

 そしてエリカはミカンの耳元で提案するとミカンが微妙な顔つきから笑顔になり、満足げに微笑んだ。

 

「確かにそれなら問題ないわ」

 

「でしょう? それでは宜しくお願い致しますわね、ミカンさん」

 

 エリカがそう言って緑茶を注文し、ミカンもそれに続くようにミックスオレを注文した。




次回ようやくジム戦です。それにしてもタマネギの出番が全くない…

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